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お付き合い編 ケヴィン 馬車内で頑張る!
しおりを挟む「ああ、ひゃっん、、、んっ あああ!」
黒塗りの箱型馬車の中、怪しげな声が響く。
ケヴィンの熱い唇が止まらない。
知らないうちにサテンのドレス生地からも胸を触ってきた。
大きな色気のある男の手が自分の乳房を揉みまわす。
ため息と共に男は漏らす。
「……素敵だ。カナ……」
いつもとは違ったちょっと低音の男の声が車内に響く。
首元のキスも止まらない。
自分の下部はズキズキしだしている。
「ああ、カナの胸。初めて触った……」
溢れるような笑みとちょっと薄紅色に染まったこの鉄仮面と呼ばれていた男は、体全体から喜びのホルモンを発生させていた。
彼の唇は、もうドレスの胸の際ギリギリのところを口付けしながら、目的の場所を狙っている野生の動物のようだ。
キスがあやしく胸の膨らみの肌の出ている部分を行ったり来たりする。
「ああ、カナ。ちょっとだけ、いい?」
朦朧としながら、答える。
「え、なに?」
「カナ……ドレス、ちょっと下げていいですか?」
「え、ドレス?」
どういう意味なのかと思った瞬間、わかりましたよ。どういう意味か。
ケヴィンは燕尾服の襟元を人差し指でぐっと入れて緩ませる。
——ああ、これって鉄則の美男の仕草。それだけで、カッコイイ。しびれちゃう。
え、だめっという暇を目の前の男は与えない。
仕草に見惚れながら、ぼーっとしているカナのドレスの胸の襟ぐりをぐっと下げられた。
今日は軽装の日だったから、コルセットをしていなかった。
まあ、大きい胸じゃないからできる技だなっと思っていたら、それが今日は、ケヴィンにとっては幸運として動いた。
やわらかな桃色の乳首が現れた。
頬が恥ずかしさで熱を帯び、真っ赤になる。
乳首がピンと勃ってしまってる!!
うう、恥ずかしい。
「あああ、なんて色、可愛らしくて、美しい。カナ。あなたの乳首に口付けしていいですか」
はっきりいって、一々聞かれるほど恥ずかしいものはない。
忍やフェリスの有無も言わせない強引なアプローチに慣れていたカナは、却って、このケヴィンとのやりとりが自分をもっと何か淫乱な気分にさせた。
すでにこの憂の色気の権現のような美形に唇を奪われてたから、撃沈、悶絶しているカナにとって、「ああ……はあぁぁ」と吐息しかもれない。
それを合意ととって、ケヴィンはくすっと笑いながら、ささやなピンクの頂に口元を寄せる。
男が生唾を飲むこむ男がした。
一瞬感覚が止まる。
その緑黒色の長い髪を少しかき分け、下から睨むようにこの美丈夫はその舌を敏感な頂へと進ませる。
ペロンッ。
「ひゃんっ!」
ふふふっとまた卑猥な笑みが男から漏れ、それと同時にその頂を全部、口の中に含み始めた。
体が車内のそのベルベットのクッションの上で、仰け反るくらいに快感を感じてしまい、その痺れに体が酔う。
——ああ、わたし、この男の匂い……好きかも。
自分の両方の旨を弄られいる。
彼の大きな手で揉まれ、舌で硬くツンと勃った頂を執拗にも吸われたり、舐められたり、噛んだりしてくる。
「やっぱり甘い……カナのおっぱい。あ……はぁ……」
なぜかケヴィンに言われる言葉がすべて卑猥に聞こえる。
男の息はものすごく荒くなってきた。
ぺちゃぺちゃ。
ズチャズチャ。
いやらしい音が自分の胸もとから響く。
彼の口元から漏れる息遣いに自分も興奮している。
ぴたりとまた、ケヴィンと視線が合う。
「ああ、カナ……本当にあなたが大好きだ。どうか、僕の想いを受け入れて……」
と言いながら、さらに頭から食われそうなぐらいの深いキスを受ける。
舌と舌が絡み合い、彼の欲情と情熱を一気に受け取る。
あーーー、ケヴィン。
そんな顔しないで。
チュパチュパといやらしい音が二人の興奮をもっと高めてしまう。
舌がカナの口内を完全に支配し、自分の口元から液体さえ流れてしまう。
ほとんど、言葉にならないような愛の囁きを受けながら、嵐のようなキスに身をまかせる。
「カ……ナ。あああ、愛しい人。すべて食べてしまいたい」
「ああ、僕だけの人でいてほしい」
「なんて甘美な味わい」
「ああ、もっと欲しくなる」
彼がその細いながらも、がっちりとした腕でカナの足首を掴む。
「ええ?」
欲情を明らかにあらわしている男が見つめる。
同時にケヴィンが呟いた。
「危ないところだった。貴女は、私を狂わせる。もうすぐ到着です」
そう言って、足を掴んでいた手を離し、わたしの頬に長くキスを落とす。
頬はお互いに薄紅色だ。
二人の吐息は熱い。
よく車窓からそとを眺めると、そこには美しい湖が湖面をダイヤモンドのように煌めかせている。
湖の周りには散歩道のようなところがあり、春先の温かい日差しの中、男女が散歩しているのが見えた。
「わーーーー、きれい。本当に湖があるんだね」
外の風景に心を奪われる。
「ああ、カナ。そんなにすぐに私のことを忘れるなんて、景色に妬ける哀れな私に、キスをもう一回ください」
ケヴィンがもう一度、今度は深いキスをわたしの唇に落とす。
んんんん、息できないいい!!!脱力。
また腰が砕けるようなキスを味わう。
散々の焦らしプレイのせいで、馬車が目的地に着き、御者がドアを開けた時、なんとカナの腰が立たなかった。
それをなぜかケヴィンにニンマリの笑顔で微笑まれ、ちょっとなぜか悪寒が走ったが、案の定、そのままお姫様抱っこをされ、馬車から連れ出される。
到着した場所はとても豪華な宿泊施設だ。
まあこちらではホテルと呼ぶのかもしれないが、普通なら、お城? と思うぐらいの豪華さだ。
目の間には絶景の湖があり、最高のロケーションだ。
メインエントランスのあるビルは、宿泊者を受けれるための豪華な扉がある。
そこから、急いで白髪の初老の男が燕尾服の姿で現れた。
「ケヴィン様、ようこそいらっしゃいました。大変おつかれでしょう。さあ、こちらへ」
ケヴィンの腕に抱かれて、ちょっと恥ずかしそうにしてるカナに気がついて、その初老の男は深くお辞儀をする。
「ああ、久しぶりだな。アイリオ。これはカナ様だ。わたしの大事な人だ。丁重にお願いする」
「ああ、これがカナ様。お目にかかれて、爺は、大変光栄です。どうぞこちらへ」
なぜかアイリオは涙ぐみながら、いそいそと他のメイドや御者たちに指示をし、手荷物を運ばせる。そして、自らが、自分たちを部屋まで案内するみたいだ。
この館は東館と西館に分かれていて、真ん中のメインロビーとエントランスがある。
「あの御伝達の通りに、全東館は空室です。また、指示通りにあの者は待機しております。まあ……いろいろ注文の多い方で大変ですが、今のところ、大丈夫なようです」
——え、東館全部ってどういう意味??
とケヴィンの腕の中で疑問を浮かべるカナ。
「よくやった。アイリオ。礼を申す。さあ部屋に入るぞ」
「カナ。早く君とデートしたい。待ちきれないよ」
色男がいきなり色気爆弾をカナに落とす。
——悶絶! その流し目やめて! もうこれ以上悶絶で死ねないから!!
散々さっきもキスされ、おっぱいまで揉まれに揉まれ、舐めまくられているのに、やっぱり自分は、こう……なんて言うのかな……第三者的にその美丈夫たちがイチャイチャしているのを観るのが好きなんだよねーーとか思ってしまう。
当事者っていうのは、まじ、心臓に悪い!
ドキドキしすぎて、死にそう!
そんなあたふたしているカナをじっと見ているケヴィン。
「ふふふ。カナ。貴女が良からぬことを考えているときはすぐわかりますね」
また、ちゅっと頭にキスをしながら、アイリオの案内に続いた。
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