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第3章 ver1.0
配信成果発表!
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「ダンジョンを作ろう!配信開始から半月経ちました。今後の方針を決めるために結果報告をさせていただきます」
僕達、山幸彦、エヒメはイズモビルオフィスで月読さんの前に立って報告を聞いていた。カカシちゃんもちゃんと聞いている。
「まずは売り上げ、15日間で課金350万達成しました。2割はカカシストアーの手数料になるので利益は280万。入金は来月中旬。サーバー代今月と来月分の120万を差し引いた160万が利益です。そこから私の給料も頂けると嬉しく思います。私が課金したツルハシと巫女服代を払わないといけないので」
「ワタシハ190万ノ儲ケデス。マァマァデスネ。コレカラモ頑張ッテ下サイ」
「わ~!大成功だね~!良かったね~!」
エヒメちゃんが大喜びで飛び跳ねる。
うーん、かなり儲けたと思ったんだけどやはり借金があるから全部消えていくなぁ。
お祖父ちゃんに米を返すのはいつでもいいらしいから、月読さんへの借金と給料を払って残ったお金を宣伝費に当てるかな。どうしても足りなくなったら銀行に借りに行こう。
「分かりました。残ったお金は宣伝費に当ててください。その次の収入があるのは1か月後でしたっけ?」
「そうですね、月末締めの中旬払いなので、今からだと1カ月半資金ゼロで動かないといけないですね。本当に宣伝全て使ってしまうのですか?」
「ゲームアプリは最初が肝心だからね。ここでプレイヤー達が離れていったらもう戻ってこないと思う」
そう言うと、月読さんは僕の言葉に驚いた様な表情になってから柔らかい笑顔になった。月読さんの滅多に見られない笑顔にドキッとした。
「ヤマヒコさん、ゲーム制作は初めてなのにもう立派な経営者ですね。それでしたら私からも提案があります。来月末にアップデートしましょう」
「イイデスネ、ジャンジャン儲ケサセテ下サイ」
月読さんの提案にカカシちゃんが賛成した。
なるほど、沢山集まったプレイヤー達が長時間のプレイに飽きない様に新しい要素を増やすのか。
「アップデートか、何を新しくするの?」
「いえ、もう日にちが少ないので新しくするというより、魔物やアイテムを増やした方がいいと思います」
「あ~!アタイも魔物少なすぎると思った!本物のダンジョンなら1つの階に5種類は魔物いるよね?」
言われてみれば、天の岩戸ダンジョンの魔物データをそのまま使っているから1階2階とかだとアメーバしか居ないよな。培養ポットで一応ブルーバとか作れるんだけど、ブルーバを入れたら4階になちゃうしそれでも少ない。
「あれ?でも魔物のグラフィックとか誰が描くの?アマテラスさん引きこもってるんでしょ?」
天の岩戸ダンジョンのグラフィックは全てアマテラスさんが描いている。ボクは絵下手だから無理だし月読さん描けるのかな?
「私の予想が正しければ、エヒメさんなら描けるはずです」
「え~?アタイ?」
「あ~、エヒメちゃんがいたか」
エヒメちゃんはダンジョン探索中に出会った魔物を絵に描いた魔物図鑑を何冊も作った経験がある。本物の魔物を描けるならドット絵でも描けるだろうという事だ。
「これを使って何か魔物を描いてみて下さい」
月読さんはパソコンにペイントソフトを起動させて、パソコン用のペンをエヒメちゃんに渡した。
「よ~し描いてみるね!」
そう言うとエヒメちゃんがペンでトントントントンッ!と画面を高速で叩きだした。
「可愛いのができた~!」
そして、1分程度で描き上げた。
「はやっ!」
「恐ろしく早いですね」
「えっへん」
エヒメちゃんは誇らしげに薄い胸をはった。
画面を覗き込むと可愛らしいウサギちゃんが描いてあった。
僕達、山幸彦、エヒメはイズモビルオフィスで月読さんの前に立って報告を聞いていた。カカシちゃんもちゃんと聞いている。
「まずは売り上げ、15日間で課金350万達成しました。2割はカカシストアーの手数料になるので利益は280万。入金は来月中旬。サーバー代今月と来月分の120万を差し引いた160万が利益です。そこから私の給料も頂けると嬉しく思います。私が課金したツルハシと巫女服代を払わないといけないので」
「ワタシハ190万ノ儲ケデス。マァマァデスネ。コレカラモ頑張ッテ下サイ」
「わ~!大成功だね~!良かったね~!」
エヒメちゃんが大喜びで飛び跳ねる。
うーん、かなり儲けたと思ったんだけどやはり借金があるから全部消えていくなぁ。
お祖父ちゃんに米を返すのはいつでもいいらしいから、月読さんへの借金と給料を払って残ったお金を宣伝費に当てるかな。どうしても足りなくなったら銀行に借りに行こう。
「分かりました。残ったお金は宣伝費に当ててください。その次の収入があるのは1か月後でしたっけ?」
「そうですね、月末締めの中旬払いなので、今からだと1カ月半資金ゼロで動かないといけないですね。本当に宣伝全て使ってしまうのですか?」
「ゲームアプリは最初が肝心だからね。ここでプレイヤー達が離れていったらもう戻ってこないと思う」
そう言うと、月読さんは僕の言葉に驚いた様な表情になってから柔らかい笑顔になった。月読さんの滅多に見られない笑顔にドキッとした。
「ヤマヒコさん、ゲーム制作は初めてなのにもう立派な経営者ですね。それでしたら私からも提案があります。来月末にアップデートしましょう」
「イイデスネ、ジャンジャン儲ケサセテ下サイ」
月読さんの提案にカカシちゃんが賛成した。
なるほど、沢山集まったプレイヤー達が長時間のプレイに飽きない様に新しい要素を増やすのか。
「アップデートか、何を新しくするの?」
「いえ、もう日にちが少ないので新しくするというより、魔物やアイテムを増やした方がいいと思います」
「あ~!アタイも魔物少なすぎると思った!本物のダンジョンなら1つの階に5種類は魔物いるよね?」
言われてみれば、天の岩戸ダンジョンの魔物データをそのまま使っているから1階2階とかだとアメーバしか居ないよな。培養ポットで一応ブルーバとか作れるんだけど、ブルーバを入れたら4階になちゃうしそれでも少ない。
「あれ?でも魔物のグラフィックとか誰が描くの?アマテラスさん引きこもってるんでしょ?」
天の岩戸ダンジョンのグラフィックは全てアマテラスさんが描いている。ボクは絵下手だから無理だし月読さん描けるのかな?
「私の予想が正しければ、エヒメさんなら描けるはずです」
「え~?アタイ?」
「あ~、エヒメちゃんがいたか」
エヒメちゃんはダンジョン探索中に出会った魔物を絵に描いた魔物図鑑を何冊も作った経験がある。本物の魔物を描けるならドット絵でも描けるだろうという事だ。
「これを使って何か魔物を描いてみて下さい」
月読さんはパソコンにペイントソフトを起動させて、パソコン用のペンをエヒメちゃんに渡した。
「よ~し描いてみるね!」
そう言うとエヒメちゃんがペンでトントントントンッ!と画面を高速で叩きだした。
「可愛いのができた~!」
そして、1分程度で描き上げた。
「はやっ!」
「恐ろしく早いですね」
「えっへん」
エヒメちゃんは誇らしげに薄い胸をはった。
画面を覗き込むと可愛らしいウサギちゃんが描いてあった。
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