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4章 最終章 勇者の剣と世界の秘密
預言者クルゥリーの大予言
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大海原のまっただなかを超大艦隊がゆったりと移動して、俺達が暇を持て余している時、急にクルゥリーが水晶を覗き、話し出した。
「近々、恐怖の大魔王が現れ、この王国に襲いかかるでしょう……」
「はっ?」
意味不明な発言に、俺は思考停止した。
「えー!?」
「怖いポン!」
「クルゥリーちゃん、エマージェンシーかニャ!?」
「この世の終わりですわっ!」
エーコや他の四天王達が騒ぎ出した。
「クルゥリー、それは占いなのか?近々っていつだよ?」
「分かりません、ただ今、急に水晶が壊れた情報の欠けらを受信したので読み上げただけです。何かチートスキルで妨害しているのか、占いなおしても何なのか全くわからない様です」
クルゥリーが占えない事なんてあるのか!?嫌な予感がする……一体何が起こっているのだろう。
俺が考え事をしている、その時だった。
ドガーーンッ!!
「うわっ!」
「「「きゃー!」」」
空母に衝撃が走り、大きく揺れた!
「いったい何なんだ!?」
「兄ちゃん、空母が氷山にぶつかった!船のダメージを確認してくれ!」
「氷山!?」
佐藤A達が監視室にドタドタッと入ってきて叫んだ。
おいおい、何でこんな温暖な海に氷山があるんだよ!こんな海の真ん中で沈没とか嫌だからな!?
「水中防御層、一層浸水、二層、三層は無事です。リーペに修復させてから排水します」
クルゥリーが状況を説明してくれた。
なんとか大丈夫そうだな、よかった。
その時だった。
「ミスターリョー!ディスプレイをみるニャー!」
「ん?」
俺達は、監視室中央にある巨大ディスプレイをみた。
「何だ!?あれは!!」
ディスプレイには、30mほどの黒い龍が映っていた。デカイ!
海は荒れ、暗雲が立ち込め雷がなり、龍の周りは巨大な渦を巻き、船を飲み込もうとする。
そして、龍は口を開き雷鳴の様な声で話しはじめた。
「我は、海神龍ウラガ!何千年もの間封印されし魔王である!驚くなかれLvは99!我が封印された氷山を砕いた小さき者どもよ!礼とばかりに死をくれてやる!……ん!?貴様は我を封印したオトタチバナ……グハァ!?」
ペラペラ喋っていた龍を、エーコがソードメイスで頭を思いっきり殴った。
龍は空母の甲板に倒れこみ力尽きた。
何千年も前はLv99でも強かったのかな?
千年ぶりに復活できたのに、Lv1000億のエーコに殴り倒された龍を、俺は少しだけ哀れんだ。
そういえば、殴られる前に龍が、何か言ってた様な?オトタチバナ?何か遠い昔に聞いた事ある様な響きの名前だな……思い出せない……。
「おお~きな!丸干し作れるよ~!!」
エーコが龍の上で飛び跳ねているのを俺はディスプレイ越しに眺めていると、タヌーがポンッと手を叩いた。
「占いの恐怖の大魔王って、これの事だったんですポンね!」
タヌーは難問を解決した様な清々しい表情で言ったが、
「タヌーさん、しかし何か、何か違う気がするのですが……」
クルゥリーは、釈然としない表情だった。
「シップにドーン!で、ドラゴンがガオーならノープログレムにゃ~」
「そうですわっ、この状況は間違いなく占いの結構と一致します、大丈夫ですわっ」
「いや、理屈は分かりますが……」
クルゥリーは、頭を抱え考え込んでしまった。
エーコは、そんな状況にもかかわらず、せっせと巨大な龍の丸干しを作るための下ごしらえをするのであった。
「近々、恐怖の大魔王が現れ、この王国に襲いかかるでしょう……」
「はっ?」
意味不明な発言に、俺は思考停止した。
「えー!?」
「怖いポン!」
「クルゥリーちゃん、エマージェンシーかニャ!?」
「この世の終わりですわっ!」
エーコや他の四天王達が騒ぎ出した。
「クルゥリー、それは占いなのか?近々っていつだよ?」
「分かりません、ただ今、急に水晶が壊れた情報の欠けらを受信したので読み上げただけです。何かチートスキルで妨害しているのか、占いなおしても何なのか全くわからない様です」
クルゥリーが占えない事なんてあるのか!?嫌な予感がする……一体何が起こっているのだろう。
俺が考え事をしている、その時だった。
ドガーーンッ!!
「うわっ!」
「「「きゃー!」」」
空母に衝撃が走り、大きく揺れた!
「いったい何なんだ!?」
「兄ちゃん、空母が氷山にぶつかった!船のダメージを確認してくれ!」
「氷山!?」
佐藤A達が監視室にドタドタッと入ってきて叫んだ。
おいおい、何でこんな温暖な海に氷山があるんだよ!こんな海の真ん中で沈没とか嫌だからな!?
「水中防御層、一層浸水、二層、三層は無事です。リーペに修復させてから排水します」
クルゥリーが状況を説明してくれた。
なんとか大丈夫そうだな、よかった。
その時だった。
「ミスターリョー!ディスプレイをみるニャー!」
「ん?」
俺達は、監視室中央にある巨大ディスプレイをみた。
「何だ!?あれは!!」
ディスプレイには、30mほどの黒い龍が映っていた。デカイ!
海は荒れ、暗雲が立ち込め雷がなり、龍の周りは巨大な渦を巻き、船を飲み込もうとする。
そして、龍は口を開き雷鳴の様な声で話しはじめた。
「我は、海神龍ウラガ!何千年もの間封印されし魔王である!驚くなかれLvは99!我が封印された氷山を砕いた小さき者どもよ!礼とばかりに死をくれてやる!……ん!?貴様は我を封印したオトタチバナ……グハァ!?」
ペラペラ喋っていた龍を、エーコがソードメイスで頭を思いっきり殴った。
龍は空母の甲板に倒れこみ力尽きた。
何千年も前はLv99でも強かったのかな?
千年ぶりに復活できたのに、Lv1000億のエーコに殴り倒された龍を、俺は少しだけ哀れんだ。
そういえば、殴られる前に龍が、何か言ってた様な?オトタチバナ?何か遠い昔に聞いた事ある様な響きの名前だな……思い出せない……。
「おお~きな!丸干し作れるよ~!!」
エーコが龍の上で飛び跳ねているのを俺はディスプレイ越しに眺めていると、タヌーがポンッと手を叩いた。
「占いの恐怖の大魔王って、これの事だったんですポンね!」
タヌーは難問を解決した様な清々しい表情で言ったが、
「タヌーさん、しかし何か、何か違う気がするのですが……」
クルゥリーは、釈然としない表情だった。
「シップにドーン!で、ドラゴンがガオーならノープログレムにゃ~」
「そうですわっ、この状況は間違いなく占いの結構と一致します、大丈夫ですわっ」
「いや、理屈は分かりますが……」
クルゥリーは、頭を抱え考え込んでしまった。
エーコは、そんな状況にもかかわらず、せっせと巨大な龍の丸干しを作るための下ごしらえをするのであった。
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