魔王様との生活は……

み~

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魔王様と日常

名前は?

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 魔界……についたのは別にいい。

 問題は、人間が一人もいないという事。

 ん?当たり前か。魔族たちは人間を嫌っているからね。

 そんな事を思っていると少し上の方から話しかけられた。

 「おぃ!貴様は、良かったのか?」

 俺より背が高いので見下される……。

 まぁ俺は、166cmに対してアイツは177cmもあるのだから。

 そのくせ、イケメンだ……むかつく。

 「なにが?後、貴様はやめて!」

 少し、苛ついた口調で返す。

 「私と一緒についてきて良かったのか?おチビちゃん?(笑)」

 ……はぁ?アイツ、今なんて言った?

 チビだと?あぁぁ、むかつく!

 「別に王様に言われてそれに従っただけだから。ねぇ……チビだと?はぁ……ほんとこれだかから困ってしまうよ、まおうさま(笑)」

 嫌味ったらしく言い返してみると……

 「クックックッ……。面白いな!おチビちゃんがダメとなるとなんと呼ぼうかね?」

 「普通に呼べば?」

 「普通にかぁ……。おぃ、名を教えろ!」

 なんで、命令形なんだよ!

 「俺の名は栗山 友希(クリヤマ ユウキ)」

 「友希だな……。」

 少し顔が優しそうだった。

 「お前の名を……教えろ!」

 優しい顔を見た瞬間に胸が締め付けられて苦しくなった気がした。

 それをごまかしたくて言った言葉は、アイツの言葉を反復してるみたいだった。

 「ラファティ・アランだ!アランでいいからな!」

 「アランね。ねぇ、疲れて眠いんだけど。寝ていい?」

 ウトウトさせながら言った俺。

 「あぁ、いいぞ。」

 そう言うと手を広げている。

 「早く来い!」

 意味わかんないけど眠さに勝てずアランの腕の中で俺の意識は途切れた。
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