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3章 とこしえの大地亀ベルガド攻略編
431 精神攻撃は基本
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「ちょ、ま……痛い痛い痛い! やめやめやめ!」
「やめるわけにはいかないんだな、これが」
ボコボコッ! やつの抵抗を無視してひたすら狼牙棒で殴り続けた。
ただ、直後にやつはすぐに完全回復するわけで、次第に俺はこの単純作業の繰り返しが辛くなってきた。だってこれ、アレじゃね? ひたすら無意味なことをやらされる系の拷問と同じじゃね? 穴を掘っては埋めての繰り返しとか、賽の河原の石を積んでは鬼に崩されるとか、それと同じような……? 脳死作業にもほどがある。暴マーのやつ、ひたすら悶絶するだけでちっとも自殺するそぶりを見せないし。
それに、ただの人間である俺には体力ゲージというものがあって、それは確かにこの作業中にちょっとずつ減っていってるんだ。このままだと、暴マーが苦痛のあまり鬱だ死のう気分になる前に、俺の体力のほうが尽きてしまうかもしれない。なんせ、相手は一応世界に数体しかいないディヴァインクラスだ。俺にとっちゃ、呪いの特性以外はワンターンキル余裕のクソザコナメクジだが、忍耐力だけはマジの神クラスかもしれない?
「うーん……ただ殴るだけじゃダメか?」
もっと多方面から苦痛を与えたほうがよさそうだな?
そこで俺はいったん暴マーから距離を取り、大きく口を開けて叫んだ。
「やーいやーい! バカアホうんこたれ! お前のかあちゃん、出ベーソ!」
そう、精神攻撃は基本! 俺のこの圧倒的な罵詈雑言でやつの心をさらに折る! 折るッ!
当然、やつはすぐに泣きべそをかき、その場に崩れる……と、思いきや、
「はっ、何を突然たわごとを。気でも狂ったか?」
と、平然と言い返してきた。あれ? 俺の渾身の精神攻撃、全然効いてない?
『マスター、今のクソガキの物真似は何っすか? まさか、あんな幼稚極まりないセリフであの爬虫類にダメージを与えるつもりだったんですカー?』
「う」
ゴミ魔剣にクソガキの物真似と言われてしまったぞ。クソッ、ちゃんと俺なりに考えてやったことだったのに!
「う、うっせーな! ただ殴り続けるだけってのも芸がないだろ? ちょっとしたスパイスみたいなもんだよ!」
『イヤー、しかし、卵生の爬虫類相手に出ベソがどうのとか、悪口の決まり文句にしても頭悪すぎっすよ? アンタ、最強を極めるあまり、人としての最低限の語彙力をどっかに落としてきたんですか?』
「うるさいって言ってるだろ!」
どさくさにお前が俺の悪口を言ってどうする! 俺が傷ついちゃうじゃないの、バカ!
「とにかく、肉体的に痛めつけるだけじゃダメなんだよ! もっとこう、陰湿な嫌がらせとか、村八分とか、黒歴史公開とか、いろんなやり方でやつを追い込まなきゃダメなんだあ!」
と、とりあえず叫んでみたが、肝心のその「いろんなやり方」がさっぱり思いつかなかった。うーん? どこかに嫌がらせに長けたやつはいないんだろうか? 例えばそう、人に迷惑をかけることぐらいにしか使えないようなクソ術の研究にやたらと情熱を注いでいるようなやつ……って、あ!
「そうだ! こんなときこそ、呪術じゃねえか!」
俺ははっと気づいた。ちょうどここに、そのエキスパートがいらっしゃるじゃないの!
「おい、お前! 今すぐやつが死にたくなるような呪術を使え!」
俺はすぐに、近くでぼーっと突っ立っていたリュクサンドールに声をかけた。
「え、マーハティカティさんに呪術使っちゃっていいんですか? やったー!」
間抜けはにっこり笑って快諾した。おそらく、こいつは他人から呪術を使ってと頼まれることがうれしいんだろう。そんなの普通はまずありえないからな。
「ようはあいつのメンタルを削ればいいんだよ。そういうクソ術、お前からいくらでも知ってるだろ?」
「はい! 任せてください!」
リュクサンドールはそう答えると、近くにいたサキとシャラのほうを見て、「すみませんが、僕の術に協力してもらえますか」と言った。そして、すぐに呪術を使い始めた。
「我が血潮に宿りし昏き悲嘆、破壊と狂騒の化身となりて今ここに顕現せよ! 冥府の番犬!」
って、あれ? ただ犬呼んだだけじゃね? 精神攻撃の術じゃなくね?
「おい、この状況で犬なんか役に立たないだろ」
「いえ、これはこれで必要なんです。さあ、冥府の番犬、彼女を屠りなさい!」
「え、彼女って――」
と、リュクサンドールの指さすほうを見ると、そこにはシャラがいた。犬たちはすぐにそのシャラに襲い掛かった!
「きゃあああっ!」
飛び散る血しぶき、響き渡る、絹を裂くような悲鳴。
「ちょ、おま、いきなり何を――」
「いい悲鳴です! これなら使えそうです! 行きますよ! 数多の星霜に風化されし悲痛と恥辱の記憶、今ここに蘇らん! その魂を穿て! 抉れる心臓!」
と、続いて違う術を使ったらしいリュクサンドールだった。その赤い目は、今は暴マーを凝視している。今度はちゃんとあいつに呪術を使ったのか。俺の知らん術のようだが。
「おい、今の術はいったい……」
「見ればわかりますよ!」
と、呪術オタが言う通り、術の効果はすぐ現れた。暴マーのやつ、いきなりその場に崩れ落ち、涙目になって泣き始めたのだ!
「グオオオッ、なぜだ! なぜ我を裏切ったハニカニティ……!」
泣きながらなんかブツブツ言ってるし。
「まさかあれ、昔の辛い記憶を思い出して泣いてるのか?」
「ええ。この呪術、抉れる心臓は、絶対思い出したくない過去の記憶を、そのときの感情とともに鮮明に思い出させるものなんです」
「……また悪趣味極まりねえな」
だから知らん誰かの名前を呼びながら号泣してるのか、あいつ。
「この呪術は、成功するとほぼ確実に相手を弱体化できるので、呪術の中では非常に実用性の高いものなんです。ただ、術を使う際、いけにえに『女性の断末魔の叫び』が必要とされるので、なかなか使う機会に恵まれないんですよ」
「ああ、だから犬をシャラにけしかけたのか」
やっぱりクソしかない術だな。なんだその高すぎる前提条件。
なお、そのシャラはすでに変態女の治療魔法で蘇生していた。暴マーと同じく涙目で震えてはいたが。服もますますズタボロだ。
「まあいい。あの状態なら、さらに俺がボコれば死ぬ気にもなるだろ」
とりあえず、そのままさらに狼牙棒で暴マーを殴り続けることにした。早く死にたい気持ちになーれ! ボッコボコ!
「やめるわけにはいかないんだな、これが」
ボコボコッ! やつの抵抗を無視してひたすら狼牙棒で殴り続けた。
ただ、直後にやつはすぐに完全回復するわけで、次第に俺はこの単純作業の繰り返しが辛くなってきた。だってこれ、アレじゃね? ひたすら無意味なことをやらされる系の拷問と同じじゃね? 穴を掘っては埋めての繰り返しとか、賽の河原の石を積んでは鬼に崩されるとか、それと同じような……? 脳死作業にもほどがある。暴マーのやつ、ひたすら悶絶するだけでちっとも自殺するそぶりを見せないし。
それに、ただの人間である俺には体力ゲージというものがあって、それは確かにこの作業中にちょっとずつ減っていってるんだ。このままだと、暴マーが苦痛のあまり鬱だ死のう気分になる前に、俺の体力のほうが尽きてしまうかもしれない。なんせ、相手は一応世界に数体しかいないディヴァインクラスだ。俺にとっちゃ、呪いの特性以外はワンターンキル余裕のクソザコナメクジだが、忍耐力だけはマジの神クラスかもしれない?
「うーん……ただ殴るだけじゃダメか?」
もっと多方面から苦痛を与えたほうがよさそうだな?
そこで俺はいったん暴マーから距離を取り、大きく口を開けて叫んだ。
「やーいやーい! バカアホうんこたれ! お前のかあちゃん、出ベーソ!」
そう、精神攻撃は基本! 俺のこの圧倒的な罵詈雑言でやつの心をさらに折る! 折るッ!
当然、やつはすぐに泣きべそをかき、その場に崩れる……と、思いきや、
「はっ、何を突然たわごとを。気でも狂ったか?」
と、平然と言い返してきた。あれ? 俺の渾身の精神攻撃、全然効いてない?
『マスター、今のクソガキの物真似は何っすか? まさか、あんな幼稚極まりないセリフであの爬虫類にダメージを与えるつもりだったんですカー?』
「う」
ゴミ魔剣にクソガキの物真似と言われてしまったぞ。クソッ、ちゃんと俺なりに考えてやったことだったのに!
「う、うっせーな! ただ殴り続けるだけってのも芸がないだろ? ちょっとしたスパイスみたいなもんだよ!」
『イヤー、しかし、卵生の爬虫類相手に出ベソがどうのとか、悪口の決まり文句にしても頭悪すぎっすよ? アンタ、最強を極めるあまり、人としての最低限の語彙力をどっかに落としてきたんですか?』
「うるさいって言ってるだろ!」
どさくさにお前が俺の悪口を言ってどうする! 俺が傷ついちゃうじゃないの、バカ!
「とにかく、肉体的に痛めつけるだけじゃダメなんだよ! もっとこう、陰湿な嫌がらせとか、村八分とか、黒歴史公開とか、いろんなやり方でやつを追い込まなきゃダメなんだあ!」
と、とりあえず叫んでみたが、肝心のその「いろんなやり方」がさっぱり思いつかなかった。うーん? どこかに嫌がらせに長けたやつはいないんだろうか? 例えばそう、人に迷惑をかけることぐらいにしか使えないようなクソ術の研究にやたらと情熱を注いでいるようなやつ……って、あ!
「そうだ! こんなときこそ、呪術じゃねえか!」
俺ははっと気づいた。ちょうどここに、そのエキスパートがいらっしゃるじゃないの!
「おい、お前! 今すぐやつが死にたくなるような呪術を使え!」
俺はすぐに、近くでぼーっと突っ立っていたリュクサンドールに声をかけた。
「え、マーハティカティさんに呪術使っちゃっていいんですか? やったー!」
間抜けはにっこり笑って快諾した。おそらく、こいつは他人から呪術を使ってと頼まれることがうれしいんだろう。そんなの普通はまずありえないからな。
「ようはあいつのメンタルを削ればいいんだよ。そういうクソ術、お前からいくらでも知ってるだろ?」
「はい! 任せてください!」
リュクサンドールはそう答えると、近くにいたサキとシャラのほうを見て、「すみませんが、僕の術に協力してもらえますか」と言った。そして、すぐに呪術を使い始めた。
「我が血潮に宿りし昏き悲嘆、破壊と狂騒の化身となりて今ここに顕現せよ! 冥府の番犬!」
って、あれ? ただ犬呼んだだけじゃね? 精神攻撃の術じゃなくね?
「おい、この状況で犬なんか役に立たないだろ」
「いえ、これはこれで必要なんです。さあ、冥府の番犬、彼女を屠りなさい!」
「え、彼女って――」
と、リュクサンドールの指さすほうを見ると、そこにはシャラがいた。犬たちはすぐにそのシャラに襲い掛かった!
「きゃあああっ!」
飛び散る血しぶき、響き渡る、絹を裂くような悲鳴。
「ちょ、おま、いきなり何を――」
「いい悲鳴です! これなら使えそうです! 行きますよ! 数多の星霜に風化されし悲痛と恥辱の記憶、今ここに蘇らん! その魂を穿て! 抉れる心臓!」
と、続いて違う術を使ったらしいリュクサンドールだった。その赤い目は、今は暴マーを凝視している。今度はちゃんとあいつに呪術を使ったのか。俺の知らん術のようだが。
「おい、今の術はいったい……」
「見ればわかりますよ!」
と、呪術オタが言う通り、術の効果はすぐ現れた。暴マーのやつ、いきなりその場に崩れ落ち、涙目になって泣き始めたのだ!
「グオオオッ、なぜだ! なぜ我を裏切ったハニカニティ……!」
泣きながらなんかブツブツ言ってるし。
「まさかあれ、昔の辛い記憶を思い出して泣いてるのか?」
「ええ。この呪術、抉れる心臓は、絶対思い出したくない過去の記憶を、そのときの感情とともに鮮明に思い出させるものなんです」
「……また悪趣味極まりねえな」
だから知らん誰かの名前を呼びながら号泣してるのか、あいつ。
「この呪術は、成功するとほぼ確実に相手を弱体化できるので、呪術の中では非常に実用性の高いものなんです。ただ、術を使う際、いけにえに『女性の断末魔の叫び』が必要とされるので、なかなか使う機会に恵まれないんですよ」
「ああ、だから犬をシャラにけしかけたのか」
やっぱりクソしかない術だな。なんだその高すぎる前提条件。
なお、そのシャラはすでに変態女の治療魔法で蘇生していた。暴マーと同じく涙目で震えてはいたが。服もますますズタボロだ。
「まあいい。あの状態なら、さらに俺がボコれば死ぬ気にもなるだろ」
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