194 / 436
2章 ドノヴォン国立学院編
193 暗黒未来予想図
しおりを挟む
「ご安心ください。この術で見える未来とは、あくまで予測です。予知ではありません」
と、またしても自分から術のネタバラシをする呪術オタだった。おお、ありがてえ。
「せんせー、予測ってどういうことですかー?」
「いい質問ですね、トモキ君! 実はこの未来解析眼球は、君の今までの動きのを解析し、これからの行動パターンを予測するものなのですよ」
「はーん? 解析して予測ね……」
ようは天気予報みたいなもんか。未来を見るとか言われて一瞬びびったが、あんまたいしたことなさそうだな。
「解析に使われるデータは、僕が今まで見聞きした君に関するすべての情報です。単に戦闘の様子だけではなく、普段の君の言動や、人間関係、DIYに対する間違った執着など、あらゆるデータが参照されます」
「DIYもか」
その情報いる?
「……まあ、この術のすばらしさは、実際にその目で、いやその体で確かめてもらったほうが、早いでしょう」
と、やつは再びこっちに始原の観測者を使ってきた。瞬時に、俺の足元に、瞳のレリーフが浮かび上がる――が、当然俺は、その一瞬ですでに右に飛んでいて、回避余裕だった。もうこの術は俺に効かないのだ、はは。
だが、右の床に着地した直後、俺は足元からいきなり始原の観測者のレーザーの直撃を受けた!
「いだだだたっ!」
また瞬時にその場から離れたが、意味がわからなかった。最初の攻撃を俺が避けることを予想していたとしても、俺が避ける方向まではわからないはずだろう。それなのに、今の二回目の攻撃は、まるでそれを見抜いていたかのような……?
「もしかして、今の二発目は、未来解析眼球とやらを使って当てたのか?」
「ええ、そうですよ。この眼球には、君がどの方向に動くのか、あらかじめ見えていましたからね」
リュクサンドールの頭のすぐ近くで、その眼球は不気味に光っている。まるでカメラのように。
「ちっ、ばかばかしい。んなもん、マグレに決まってんだろ!」
「そう思われるのでしたら、もっと使ってみましょうか」
と、やつはさらにこっちに始原の観測者を使ってきた。俺のよける方向がお見通し? 天気予報みたいなもんなのに、んなバカな話があるかよ、と、俺は今度は前に飛んでよけた。
しかし結果はさっきとまったく同じだった。前に飛んだところで、その足元からまた始原の観測者のレーザーが飛んできて、俺の体をぶち抜きやがった! 痛い痛い痛い!
「ふ、ふざけんな、てめえ! たかが予測のくせに、二回も当ててんじゃねー!」
と、怒鳴ったが、上空の男はもう俺の声なんて聞いちゃいなかった。そのまま次々と、俺に始原の観測者を放って来た。
俺は当然、それをよけるしかないわけだが……だが? よけても当たるんだな、これが、ははは……って、笑ってる場合じゃない! 実際食らってみてわかったんだが、こいつのこの暗黒レーザー攻撃の威力、わりとシャレにならない感じなんだが? 食らうたびに俺のヒットポイントがガリガリ削られている感じなんだが? 俺の超分厚い魔法防御力の上から殴りつけてくる、圧倒的な火力なんだが? こうやって考えている間にも、何発も食らいまくりなんだが?
というか、仮にこの攻撃をよけられたとしても、俺には何の反撃の手段もないような。あいつには俺の攻撃が一切通用しないし。不死族だし神聖属性の攻撃ならダメージを与えられるんだろうけど、俺、そんな攻撃手段もってないし。ポエムと偽って、神聖魔法の詠唱をさせたぐらいしか、神聖属性の攻撃できんかったし……それもすぐ復活されたし……。
もしかして俺、このまま負けてしまうのか? というか、負けちゃっていいのか? 殺されちゃっていいのか? だって、これは俺に対する処刑のはずだし、俺は処刑されるべき大罪人だったはずだし、そもそも俺には転生という希望があったし? そうそう、ここで死んだあと、俺、イケメンの魔王に転生する予定だったんだよね。あ、そうか! 俺もうがんばらなくてもいいんだ、なーんだ! がんばって損した、ははは!
「って、んなわけあるかっ!」
と、一瞬ハイパー弱気になってしまった自分に、セルフツッコミせざるを得なかった。なにが転生だ! 俺は最強無敗の勇者様だぞ! 圧倒的に相性不利だろうと、こんな男同士のタイマン勝負で負けていいわけないのだ! うおおおお、がんばれ、俺ぇ!
と、ボロボロになりながらも自分に喝を入れていると、
『うぷぷー、トモキ君、先生にやられっぱなし。超かっこわるー』
女帝様の声が聞こえてきた。うぜええ!
「うっせーな! こんなのは演出だよ! こっから華麗に反撃する俺の姿を見とけや!」
『えー、でも、トモキ君の攻撃、全然先生に通用してないよー』
「そ、それはそのう……」
『やっぱ、このまま殺されちゃうのがオチだね、トモキ君。で、ユリィちゃんも、その後、すぐに死んじゃう』
「え」
ユリィが何? いきなり何言ってんの、このロリババア。
「ユリィは関係ないだろ?」
『えー、だって、ファニファ、ユリィちゃんにお願いされたもん。トモキ君が処刑されたら、自分も殺してくださいって』
「なん……だと……」
衝撃的すぎる話だ! ユリィがそんなことを言ってたなんて……。
『まあ、ファニファはもちろん、そのお願いは断ったんだけど、ユリィちゃんのあの感じだと、トモキ君が処刑された後に、一人で死んじゃうんじゃないかなー』
「あいつが自殺? そんなバカなことあるかよ!」
『ファニファに言われてもわかんなーい。自殺するかどうかは、ユリィちゃん次第だもん』
「う……」
確かにそうだ。今はこいつに何を言っても、ユリィには届かない。
ただ、今ので一つ、はっきりとわかったことがある。俺はやはり、この戦い、絶対に負けられないってことが。そう、俺が負けたらあいつも死んでしまうんだからな!
「そっか。ユリィのこと、わざわざ教えてくれて、ありがとな女帝様。おかげで目が覚めたぜ!」
そうだ、絶対に俺はあの男を倒す! 勝つ! 何としても! どうやってか、わからんけども!
と、またしても自分から術のネタバラシをする呪術オタだった。おお、ありがてえ。
「せんせー、予測ってどういうことですかー?」
「いい質問ですね、トモキ君! 実はこの未来解析眼球は、君の今までの動きのを解析し、これからの行動パターンを予測するものなのですよ」
「はーん? 解析して予測ね……」
ようは天気予報みたいなもんか。未来を見るとか言われて一瞬びびったが、あんまたいしたことなさそうだな。
「解析に使われるデータは、僕が今まで見聞きした君に関するすべての情報です。単に戦闘の様子だけではなく、普段の君の言動や、人間関係、DIYに対する間違った執着など、あらゆるデータが参照されます」
「DIYもか」
その情報いる?
「……まあ、この術のすばらしさは、実際にその目で、いやその体で確かめてもらったほうが、早いでしょう」
と、やつは再びこっちに始原の観測者を使ってきた。瞬時に、俺の足元に、瞳のレリーフが浮かび上がる――が、当然俺は、その一瞬ですでに右に飛んでいて、回避余裕だった。もうこの術は俺に効かないのだ、はは。
だが、右の床に着地した直後、俺は足元からいきなり始原の観測者のレーザーの直撃を受けた!
「いだだだたっ!」
また瞬時にその場から離れたが、意味がわからなかった。最初の攻撃を俺が避けることを予想していたとしても、俺が避ける方向まではわからないはずだろう。それなのに、今の二回目の攻撃は、まるでそれを見抜いていたかのような……?
「もしかして、今の二発目は、未来解析眼球とやらを使って当てたのか?」
「ええ、そうですよ。この眼球には、君がどの方向に動くのか、あらかじめ見えていましたからね」
リュクサンドールの頭のすぐ近くで、その眼球は不気味に光っている。まるでカメラのように。
「ちっ、ばかばかしい。んなもん、マグレに決まってんだろ!」
「そう思われるのでしたら、もっと使ってみましょうか」
と、やつはさらにこっちに始原の観測者を使ってきた。俺のよける方向がお見通し? 天気予報みたいなもんなのに、んなバカな話があるかよ、と、俺は今度は前に飛んでよけた。
しかし結果はさっきとまったく同じだった。前に飛んだところで、その足元からまた始原の観測者のレーザーが飛んできて、俺の体をぶち抜きやがった! 痛い痛い痛い!
「ふ、ふざけんな、てめえ! たかが予測のくせに、二回も当ててんじゃねー!」
と、怒鳴ったが、上空の男はもう俺の声なんて聞いちゃいなかった。そのまま次々と、俺に始原の観測者を放って来た。
俺は当然、それをよけるしかないわけだが……だが? よけても当たるんだな、これが、ははは……って、笑ってる場合じゃない! 実際食らってみてわかったんだが、こいつのこの暗黒レーザー攻撃の威力、わりとシャレにならない感じなんだが? 食らうたびに俺のヒットポイントがガリガリ削られている感じなんだが? 俺の超分厚い魔法防御力の上から殴りつけてくる、圧倒的な火力なんだが? こうやって考えている間にも、何発も食らいまくりなんだが?
というか、仮にこの攻撃をよけられたとしても、俺には何の反撃の手段もないような。あいつには俺の攻撃が一切通用しないし。不死族だし神聖属性の攻撃ならダメージを与えられるんだろうけど、俺、そんな攻撃手段もってないし。ポエムと偽って、神聖魔法の詠唱をさせたぐらいしか、神聖属性の攻撃できんかったし……それもすぐ復活されたし……。
もしかして俺、このまま負けてしまうのか? というか、負けちゃっていいのか? 殺されちゃっていいのか? だって、これは俺に対する処刑のはずだし、俺は処刑されるべき大罪人だったはずだし、そもそも俺には転生という希望があったし? そうそう、ここで死んだあと、俺、イケメンの魔王に転生する予定だったんだよね。あ、そうか! 俺もうがんばらなくてもいいんだ、なーんだ! がんばって損した、ははは!
「って、んなわけあるかっ!」
と、一瞬ハイパー弱気になってしまった自分に、セルフツッコミせざるを得なかった。なにが転生だ! 俺は最強無敗の勇者様だぞ! 圧倒的に相性不利だろうと、こんな男同士のタイマン勝負で負けていいわけないのだ! うおおおお、がんばれ、俺ぇ!
と、ボロボロになりながらも自分に喝を入れていると、
『うぷぷー、トモキ君、先生にやられっぱなし。超かっこわるー』
女帝様の声が聞こえてきた。うぜええ!
「うっせーな! こんなのは演出だよ! こっから華麗に反撃する俺の姿を見とけや!」
『えー、でも、トモキ君の攻撃、全然先生に通用してないよー』
「そ、それはそのう……」
『やっぱ、このまま殺されちゃうのがオチだね、トモキ君。で、ユリィちゃんも、その後、すぐに死んじゃう』
「え」
ユリィが何? いきなり何言ってんの、このロリババア。
「ユリィは関係ないだろ?」
『えー、だって、ファニファ、ユリィちゃんにお願いされたもん。トモキ君が処刑されたら、自分も殺してくださいって』
「なん……だと……」
衝撃的すぎる話だ! ユリィがそんなことを言ってたなんて……。
『まあ、ファニファはもちろん、そのお願いは断ったんだけど、ユリィちゃんのあの感じだと、トモキ君が処刑された後に、一人で死んじゃうんじゃないかなー』
「あいつが自殺? そんなバカなことあるかよ!」
『ファニファに言われてもわかんなーい。自殺するかどうかは、ユリィちゃん次第だもん』
「う……」
確かにそうだ。今はこいつに何を言っても、ユリィには届かない。
ただ、今ので一つ、はっきりとわかったことがある。俺はやはり、この戦い、絶対に負けられないってことが。そう、俺が負けたらあいつも死んでしまうんだからな!
「そっか。ユリィのこと、わざわざ教えてくれて、ありがとな女帝様。おかげで目が覚めたぜ!」
そうだ、絶対に俺はあの男を倒す! 勝つ! 何としても! どうやってか、わからんけども!
0
お気に入りに追加
211
あなたにおすすめの小説
ブラック宮廷から解放されたので、のんびりスローライフを始めます! ~最強ゴーレム使いの気ままな森暮らし~
ヒツキノドカ
ファンタジー
「クレイ・ウェスタ―! 貴様を宮廷から追放する!」
ブラック宮廷に勤めるゴーレム使いのクレイ・ウェスターはある日突然クビを宣告される。
理由は『不当に高い素材を買いあさったこと』とされたが……それはクレイに嫉妬する、宮廷魔術師団長の策略だった。
追放されたクレイは、自由なスローライフを求めて辺境の森へと向かう。
そこで主人公は得意のゴーレム魔術を生かしてあっという間に快適な生活を手に入れる。
一方宮廷では、クレイがいなくなったことで様々なトラブルが発生。
宮廷魔術師団長は知らなかった。
クレイがどれほど宮廷にとって重要な人物だったのか。
そして、自分では穴埋めできないほどにクレイと実力が離れていたことも。
「こんなはずでは……」と嘆きながら宮廷魔術師団長はクレイの元に向かい、戻ってくるように懇願するが、すでに理想の生活を手に入れたクレイにあっさり断られてしまう。
これはブラック宮廷から解放された天才ゴーレム使いの青年が、念願の自由なスローライフを満喫する話。
ーーーーーー
ーーー
※4/29HOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
※推敲はしていますが、誤字脱字があるかもしれません。
見つけた際はご報告いただけますと幸いです……
金貨増殖バグが止まらないので、そのまま快適なスローライフを送ります
桜井正宗
ファンタジー
無能の落ちこぼれと認定された『ギルド職員』兼『ぷちドラゴン』使いの『ぷちテイマー』のヘンリーは、職員をクビとなり、国さえも追放されてしまう。
突然、空から女の子が降ってくると、キャッチしきれず女の子を地面へ激突させてしまう。それが聖女との出会いだった。
銀髪の自称聖女から『ギフト』を貰い、ヘンリーは、両手に持てない程の金貨を大量に手に入れた。これで一生遊んで暮らせると思いきや、金貨はどんどん増えていく。増殖が止まらない金貨。どんどん増えていってしまった。
聖女によれば“金貨増殖バグ”だという。幸い、元ギルド職員の権限でアイテムボックス量は無駄に多く持っていたので、そこへ保管しまくった。
大金持ちになったヘンリーは、とりあえず念願だった屋敷を買い……スローライフを始めていく!?
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
闇の錬金術師と三毛猫 ~全種類のポーションが製造可能になったので猫と共にお店でスローライフします~
桜井正宗
ファンタジー
Cランクの平凡な錬金術師・カイリは、宮廷錬金術師に憧れていた。
技術を磨くために大手ギルドに所属。
半年経つとギルドマスターから追放を言い渡された。
理由は、ポーションがまずくて回復力がないからだった。
孤独になったカイリは絶望の中で三毛猫・ヴァルハラと出会う。人語を話す不思議な猫だった。力を与えられ闇の錬金術師に生まれ変わった。
全種類のポーションが製造可能になってしまったのだ。
その力を活かしてお店を開くと、最高のポーションだと国中に広まった。ポーションは飛ぶように売れ、いつの間にかお金持ちに……!
その噂を聞きつけた元ギルドも、もう一度やり直さないかとやって来るが――もう遅かった。
カイリは様々なポーションを製造して成り上がっていくのだった。
三毛猫と共に人生の勝ち組へ...!
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!
桜井正宗
ファンタジー
辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。
そんな努力もついに報われる日が。
ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。
日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。
仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。
※HOTランキング1位ありがとうございます!
※ファンタジー7位ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる