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2章 ドノヴォン国立学院編
94 勇者、やっぱり呪われてました
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まさか、こいつ俺を殺る気か――。
そのただならぬ眼光を前に、俺はとっさに身構えた。やはりこの男、腐ってもロイヤルクラスのレジェンド・モンスターだったか。ついに本性をむき出しにしやがったか、かかってきやがれ!みたいな気持ちだった。
だが、そんなふうに俺が久しぶりに勇者魂を奮い起こした次の瞬間――目の前の男は急に、顔を悲しみに歪ませ、涙目になってしまった……。
「なんで君、世界を救っちゃったんですか! なんで人々を幸せにしちゃったんですか! もっと世の中に不幸が満ちてないとダメじゃないですか!」
「え……?」
「それじゃあ、呪術はますます必要とされなくなっちゃうじゃないですか! ただでさえ人気がない業界なのに!」
「なん……だと……」
一瞬言ってることの意味が分からんかったが、ようするに、この男は……。
「つまり、暴マーがのさばっていた時代のほうが呪術の研究がやりやすかった、と?」
「当然です!」
「で、俺が暴マーを倒したから、呪術の研究がやりにくい時代になってイラついていたと?」
「そうですね!」
「ちょ、ちょっと待てい……」
俺を憎く思ってた理由って、そこ? こいつ、マジで呪術のことしか考えてないのかよ!
「いや、俺もなんか強くなりすぎてその場のノリと勢いで、つい暴マー倒しちゃってただけだし、悪気はなかったんだ……」
「一回だけなら出来心だと言えなくもないですが、君、二回もやっちゃってますよね?」
「え、ええ、まあ」
「二回もノリと勢いで世界を救うってどうなんですか! 僕、つい最近、あの竜が目覚めたと聞いて、今度こそ呪術の時代が来るはずだと、期待に胸を膨らませていたんですよ! それなのに、君という人は、またあっさり倒してしまって!」
「すまぬ……」
あれ? なんで俺謝ってんだろう?
「いやでも、おかげで、俺はバッチリ呪われてしまったわけで――」
「ああ、そうでしたね! 今は君を恨むどころではなかった! むしろ、そんな貴重な呪いを受けて僕のところまでやってきてくれたことに感謝しなくてはいけない」
と、俺に恨み節全開だったリュクサンドールは、とたんに満面の笑顔になった。何この豹変っぷり。怖い。
「では、君の体を調べるので、さっそく服を脱いでもらいましょうか」
「上だけでいいよな?」
「いいですよ、今日は初診なので」
医者か、お前は。とりあえず、言われた通りに上着とシャツを脱ぎ、上半身をさらけだした。現れたのは、カンスト勇者様の鍛えに鍛えた超絶ムキムキの胸板……でもなかった。俺ってば、わりと普通の細マッチョな体型だった。地球と違って、どうもこっちの世界では、レベリングしてもそれが体型に必ず反映されるとは限らんようなのだ。筋力マックスでも見ためは細マッチョとか、よくあることなんだな、ここでは。
リュクサンドールはローテーブルに並べた謎器具の中から金色の輪を複数手に取り、そんな俺の首やら二の腕やら額やらに次々と装着していった。何かの検査器具のようだった。そして、俺の上半身がその輪っかまみれになったところで、さらにローテーブルの上から水中メガネのようなものを取り、丸眼鏡を外してそれを自分の頭に装着した。
とたんに、ヴーンという音とともに輪っかと水中メガネが同時に起動したようだった。まるで電源が入ったように、それらは光り始め、俺の上半身の表面に何やら魔法陣のような模様が投影されて浮かび上がった。それらは、サキの呪い診断アプリを使ってみた時に見たものの似ていた。色も赤かった……って、赤はやっぱりアカン色なのかな、これ……。
「うーん、これは……」
なんか、目の前の男も表情が暗くなってきてるんだが?
「せ、先生、俺大丈夫ですよね?」
思わず敬語になってしまったわけだが、
「大丈夫です。きっと希望はあります」
むしろ希望がまるでなさそうな答えなんだが?
「た、助かりますよね、俺?」
「呪いをうまくコントロールしていく方向なら、あるいは」
「治らないんですか!」
「……覚悟はしておいてください」
「って、なんの覚悟だよ、チクショウ!」
さすがに、ばかばかしくなってキレるしかない俺なんだが! 不治の難病の患者じゃねえんだぞ!
「あんた、それでも呪いの専門家かよ! 俺の呪いを解けないのから、そんな看板、とっとと引っ込めちまえよ!」
そうだ、はるばるこんなところまでやってきたのは、そんな頼りない答えを聞くためじゃあ、ない!
「落ち着いてください、トモキ君。今はまだ、君の呪いをほんの少し調べてみただけです」
リュクサンドールは俺に比べるとずいぶん冷静だった。
「まず、今の検査ではっきりとわかったことは、サキさんから聞いていた通り、君にかけられた呪いがディヴァインクラスのモンスターによるものとしか思えないほど強力であること。そして、それは君自身の未来と、この世界の運命を悪い意味で結びつけるものだということです」
「悪い意味で結びつける?」
「ええ、上位存在によって世界の分岐の選択肢が歪められ、特定の人物の未来が破滅へと決定される……。これはまさしく、長らく伝説上のものとされていた呪い――すなわち『バッドエンド呪い』に他ならない!」
「やっぱその正式名称であってんのかよ!」
ネムの言ってたこと、全部本当だったっぽい。やだもう、こんな体……。
しかし、俺が改めてショックを受けているにもかかわらず、
「いやあ、まさか僕が生きている間に、こんな伝説上の呪いを目の当たりにできるとは! 君はなんて僕思いの勇者様なんでしょう! ありがとう、トモキ君!」
目の前の男はめちゃくちゃ嬉しそうにはしゃいでいるのだった。うう、俺の呪いの主治医じゃなかったら、殴りてえ!
そのただならぬ眼光を前に、俺はとっさに身構えた。やはりこの男、腐ってもロイヤルクラスのレジェンド・モンスターだったか。ついに本性をむき出しにしやがったか、かかってきやがれ!みたいな気持ちだった。
だが、そんなふうに俺が久しぶりに勇者魂を奮い起こした次の瞬間――目の前の男は急に、顔を悲しみに歪ませ、涙目になってしまった……。
「なんで君、世界を救っちゃったんですか! なんで人々を幸せにしちゃったんですか! もっと世の中に不幸が満ちてないとダメじゃないですか!」
「え……?」
「それじゃあ、呪術はますます必要とされなくなっちゃうじゃないですか! ただでさえ人気がない業界なのに!」
「なん……だと……」
一瞬言ってることの意味が分からんかったが、ようするに、この男は……。
「つまり、暴マーがのさばっていた時代のほうが呪術の研究がやりやすかった、と?」
「当然です!」
「で、俺が暴マーを倒したから、呪術の研究がやりにくい時代になってイラついていたと?」
「そうですね!」
「ちょ、ちょっと待てい……」
俺を憎く思ってた理由って、そこ? こいつ、マジで呪術のことしか考えてないのかよ!
「いや、俺もなんか強くなりすぎてその場のノリと勢いで、つい暴マー倒しちゃってただけだし、悪気はなかったんだ……」
「一回だけなら出来心だと言えなくもないですが、君、二回もやっちゃってますよね?」
「え、ええ、まあ」
「二回もノリと勢いで世界を救うってどうなんですか! 僕、つい最近、あの竜が目覚めたと聞いて、今度こそ呪術の時代が来るはずだと、期待に胸を膨らませていたんですよ! それなのに、君という人は、またあっさり倒してしまって!」
「すまぬ……」
あれ? なんで俺謝ってんだろう?
「いやでも、おかげで、俺はバッチリ呪われてしまったわけで――」
「ああ、そうでしたね! 今は君を恨むどころではなかった! むしろ、そんな貴重な呪いを受けて僕のところまでやってきてくれたことに感謝しなくてはいけない」
と、俺に恨み節全開だったリュクサンドールは、とたんに満面の笑顔になった。何この豹変っぷり。怖い。
「では、君の体を調べるので、さっそく服を脱いでもらいましょうか」
「上だけでいいよな?」
「いいですよ、今日は初診なので」
医者か、お前は。とりあえず、言われた通りに上着とシャツを脱ぎ、上半身をさらけだした。現れたのは、カンスト勇者様の鍛えに鍛えた超絶ムキムキの胸板……でもなかった。俺ってば、わりと普通の細マッチョな体型だった。地球と違って、どうもこっちの世界では、レベリングしてもそれが体型に必ず反映されるとは限らんようなのだ。筋力マックスでも見ためは細マッチョとか、よくあることなんだな、ここでは。
リュクサンドールはローテーブルに並べた謎器具の中から金色の輪を複数手に取り、そんな俺の首やら二の腕やら額やらに次々と装着していった。何かの検査器具のようだった。そして、俺の上半身がその輪っかまみれになったところで、さらにローテーブルの上から水中メガネのようなものを取り、丸眼鏡を外してそれを自分の頭に装着した。
とたんに、ヴーンという音とともに輪っかと水中メガネが同時に起動したようだった。まるで電源が入ったように、それらは光り始め、俺の上半身の表面に何やら魔法陣のような模様が投影されて浮かび上がった。それらは、サキの呪い診断アプリを使ってみた時に見たものの似ていた。色も赤かった……って、赤はやっぱりアカン色なのかな、これ……。
「うーん、これは……」
なんか、目の前の男も表情が暗くなってきてるんだが?
「せ、先生、俺大丈夫ですよね?」
思わず敬語になってしまったわけだが、
「大丈夫です。きっと希望はあります」
むしろ希望がまるでなさそうな答えなんだが?
「た、助かりますよね、俺?」
「呪いをうまくコントロールしていく方向なら、あるいは」
「治らないんですか!」
「……覚悟はしておいてください」
「って、なんの覚悟だよ、チクショウ!」
さすがに、ばかばかしくなってキレるしかない俺なんだが! 不治の難病の患者じゃねえんだぞ!
「あんた、それでも呪いの専門家かよ! 俺の呪いを解けないのから、そんな看板、とっとと引っ込めちまえよ!」
そうだ、はるばるこんなところまでやってきたのは、そんな頼りない答えを聞くためじゃあ、ない!
「落ち着いてください、トモキ君。今はまだ、君の呪いをほんの少し調べてみただけです」
リュクサンドールは俺に比べるとずいぶん冷静だった。
「まず、今の検査ではっきりとわかったことは、サキさんから聞いていた通り、君にかけられた呪いがディヴァインクラスのモンスターによるものとしか思えないほど強力であること。そして、それは君自身の未来と、この世界の運命を悪い意味で結びつけるものだということです」
「悪い意味で結びつける?」
「ええ、上位存在によって世界の分岐の選択肢が歪められ、特定の人物の未来が破滅へと決定される……。これはまさしく、長らく伝説上のものとされていた呪い――すなわち『バッドエンド呪い』に他ならない!」
「やっぱその正式名称であってんのかよ!」
ネムの言ってたこと、全部本当だったっぽい。やだもう、こんな体……。
しかし、俺が改めてショックを受けているにもかかわらず、
「いやあ、まさか僕が生きている間に、こんな伝説上の呪いを目の当たりにできるとは! 君はなんて僕思いの勇者様なんでしょう! ありがとう、トモキ君!」
目の前の男はめちゃくちゃ嬉しそうにはしゃいでいるのだった。うう、俺の呪いの主治医じゃなかったら、殴りてえ!
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