91 / 436
2章 ドノヴォン国立学院編
90 窓際族って最近はもう言わないのかなって
しおりを挟む
さて、ゴブリンごときにいきなりぶち殺されていたダンピール・プリンス様だったが、荷馬車の荷台に乗り込んだ直後、またしても死ぬことになった。
「リューなんとかおじさん、はじめまして。アタイ、フィーオ。よろしくねー」
「あ、はい、こちらこそ、はじめま……ぎゃああっ!」
気が付けば、俺たちの目の前では、竜人族《ドラゴニュート》の大女が白髪の優男に抱きつき、圧搾していた。優男は一瞬悲鳴を上げたが、すぐに白目になり、両腕をだらんと力なく垂らして動かなくなった。この感じだと、折れた肋骨が心臓にでも刺さったか。
「トモキ様、もしかして、フィーオさんは誰に対してもあんなふうに気さくに抱きつくお方なのでしょうか?」
その様子を見ながら、ユリィが尋ねてきた。
「まあ、そうなんだろうな。あいつなりのあいさつなんだろう」
「そうですか、では、トモキ様にああしていたのも、ただのあいさつだったんですね……」
ユリィは一瞬とてもほっとしたような笑顔を見せた。だが、俺と目が合うと、急に恥ずかしそうにうつむいた。なんだ、こいつ? よくわからんが、俺もなんだか気恥ずかしい気持ちになった。
それから、フィーオは続いてルーシアにも抱きつこうとしたが、優男が果てるさまをしっかり見ていたルーシアは、賢明にもその力強い腕をかわした。
「もうしわけありません。私は今、とある皮膚病に感染していまして、誰とも接触できない状態なのです。病気をうつしてはいけませんからね」
とかなんとか、言いながら。その肌は白く、健康的そのもので、何かの皮膚病にかかっているようには全く見えないにも関わらず。
「ふーん、じゃあ、しょーがないねー。アタイ、フィーオ。ルーちん、よろしくねー」
フィーオはしかし、その雑過ぎる嘘であっさりと腕を引っ込めてしまった。やはり、この大女、アホそのものだ。
と、思いきや、
「まあ、そんな病気をお持ちとは大変ですね」
チョロいうえに騙されやすい性格のユリィもすっかりその嘘を信じ切っているようだった……。
さらに、
「それは本当ですか、ルーシア君! 若い女性が皮膚病なんて、さぞやお辛いことでしょう。ご家族にはご病気のことをお話ししたのですか?」
なんかどさくさに全力で騙されてる男もいるんだが? つか、こいつ、ついさっきまで白い顔で死んでたはずなんだが? 復帰早すぎなんだが? 腐ってもレジェンドか……。
「いえ、みなさん、ご心配には及びません。この病気は、モメモの学院に戻ればすぐ完治するはずです」
ルーシアはいかにもめんどくさそうに、また雑過ぎる嘘で彼らに答えたが、
「そっかー、よかったね、ルーちん!」
「たいしたことなくて、なによりですね」
「ええ、本当に! ルーシア君に大事がなくてよかったです!」
普通に喜んでいるアホの三人組がいた。何この頭悪い空気? 俺だけ全然ノれなんですけど!
その後、俺とユリィは改めてルーシアとリュクサンドールに名乗り、自己紹介した。
「なるほど、お二人はわざわざ、こんなポンコツ残念教師に会いに来られたわけなのですね」
ルーシアは近くのリュクサンドールを指さしながら言う……って、あれ? なんかこの子、めっちゃリュクサンドールのこと嫌ってる空気? すごく辛らつ毒舌じゃない?
「まず最初にはっきりお伝えしておきますが、ここにいる、人の形をしたがっかりレジェンド・モンスターの男は、呪術のことしか頭になく、それ以外のことにはまったく使い道のない無能です。学院の職員室でも彼の席は窓際です。不死族なのに、日光がさんさんと差す窓際の席なのです。その事実が、彼の学院での立場をおおいに語っているといえるでしょう」
「いやあ、それほどでも」
と、ルーシアに激烈に毒づかれているのに。なぜか照れるリュクサンドールだった。ああ、これは確かに、窓際族のオーラしかない……。
「今日の、『廃村の近くに子供のゾンビが出るという噂の調査』の仕事が彼に回されたのも、彼が不死族だから何かに役に立つであろうという期待からではなく、単に、他の教師がめんどくさがってやりたがらない仕事を押し付けられただけのことだったのです。実際、彼は不死族でありながら、死霊術のことはまるで素人。頭の中は呪術のことでいっぱいなのです」
「な、なかなか新鮮な設定だな、オイ……」
不死族の超つよモンスターのはずなんだが、死霊術は全く使えないって。
「いや、そんな僕だからこそ、頼れるクラス委員長のルーシア君が一緒に来てくれたわけなのでしょう?」
と、そこで叩かれっぱなしだったリュクサンドールが口を開いた。
「ここだけの話、ルーシア君は成績優秀というだけではなく、女性ながらに剣の腕も相当なものです。トモキ君たちも先ほどごらんになったでしょう? 実は彼女は、代々、ドノヴォンの聖騎士を務めている名家の出身なんです。彼女自身も、卒業と同時に聖騎士団に入ることがほぼ約束されていて――」
「聖騎士団なんて、そんな見掛け倒しの情けない連中のことを口に出すのはやめてください、先生!」
瞬間、ルーシアは激怒したようだった。
「何が聖騎士ですか! あんなのはいまや、たった一人の、ハリセンを持った男に蹂躙されたお笑い騎士団じゃないですか!」
あ、あれ? なんか話の流れが不穏に……。
「ルーシア君のお兄さんは、現役の聖騎士でしてね。つい先日、例のハリセン仮面という謎の男に、他の騎士たちもろとも倒されたそうなんですよ」
と、リュクサンドールが俺に耳打ちしてくれた。
「そ、それは災難だったなあ……」
やべえ。めっちゃ気まずい。そのハリセン仮面って、俺だもんよ!
「聖騎士団の情けなさも許されざることですが、ハリセン仮面などという、ふざけた男がこの世に存在することも、全く許されないことです! いったい、どこの誰なのでしょう! 聖騎士団の代わりに、この私が、血祭りにして差し上げたいですね!」
ルーシアの青い瞳はハリセン仮面(俺)への復讐の炎で燃えている!
「そうですね。そんな怖い人は、はやく捕まってほしいですね」
あげくに、ユリィもハリセン仮面(俺)の逮捕を願っている始末!
「そ、そうだな。許せねえよな、そんなやつ。ハハハ……」
もはや俺もこう言うしかないのであった。冷や汗を流しながら。
「リューなんとかおじさん、はじめまして。アタイ、フィーオ。よろしくねー」
「あ、はい、こちらこそ、はじめま……ぎゃああっ!」
気が付けば、俺たちの目の前では、竜人族《ドラゴニュート》の大女が白髪の優男に抱きつき、圧搾していた。優男は一瞬悲鳴を上げたが、すぐに白目になり、両腕をだらんと力なく垂らして動かなくなった。この感じだと、折れた肋骨が心臓にでも刺さったか。
「トモキ様、もしかして、フィーオさんは誰に対してもあんなふうに気さくに抱きつくお方なのでしょうか?」
その様子を見ながら、ユリィが尋ねてきた。
「まあ、そうなんだろうな。あいつなりのあいさつなんだろう」
「そうですか、では、トモキ様にああしていたのも、ただのあいさつだったんですね……」
ユリィは一瞬とてもほっとしたような笑顔を見せた。だが、俺と目が合うと、急に恥ずかしそうにうつむいた。なんだ、こいつ? よくわからんが、俺もなんだか気恥ずかしい気持ちになった。
それから、フィーオは続いてルーシアにも抱きつこうとしたが、優男が果てるさまをしっかり見ていたルーシアは、賢明にもその力強い腕をかわした。
「もうしわけありません。私は今、とある皮膚病に感染していまして、誰とも接触できない状態なのです。病気をうつしてはいけませんからね」
とかなんとか、言いながら。その肌は白く、健康的そのもので、何かの皮膚病にかかっているようには全く見えないにも関わらず。
「ふーん、じゃあ、しょーがないねー。アタイ、フィーオ。ルーちん、よろしくねー」
フィーオはしかし、その雑過ぎる嘘であっさりと腕を引っ込めてしまった。やはり、この大女、アホそのものだ。
と、思いきや、
「まあ、そんな病気をお持ちとは大変ですね」
チョロいうえに騙されやすい性格のユリィもすっかりその嘘を信じ切っているようだった……。
さらに、
「それは本当ですか、ルーシア君! 若い女性が皮膚病なんて、さぞやお辛いことでしょう。ご家族にはご病気のことをお話ししたのですか?」
なんかどさくさに全力で騙されてる男もいるんだが? つか、こいつ、ついさっきまで白い顔で死んでたはずなんだが? 復帰早すぎなんだが? 腐ってもレジェンドか……。
「いえ、みなさん、ご心配には及びません。この病気は、モメモの学院に戻ればすぐ完治するはずです」
ルーシアはいかにもめんどくさそうに、また雑過ぎる嘘で彼らに答えたが、
「そっかー、よかったね、ルーちん!」
「たいしたことなくて、なによりですね」
「ええ、本当に! ルーシア君に大事がなくてよかったです!」
普通に喜んでいるアホの三人組がいた。何この頭悪い空気? 俺だけ全然ノれなんですけど!
その後、俺とユリィは改めてルーシアとリュクサンドールに名乗り、自己紹介した。
「なるほど、お二人はわざわざ、こんなポンコツ残念教師に会いに来られたわけなのですね」
ルーシアは近くのリュクサンドールを指さしながら言う……って、あれ? なんかこの子、めっちゃリュクサンドールのこと嫌ってる空気? すごく辛らつ毒舌じゃない?
「まず最初にはっきりお伝えしておきますが、ここにいる、人の形をしたがっかりレジェンド・モンスターの男は、呪術のことしか頭になく、それ以外のことにはまったく使い道のない無能です。学院の職員室でも彼の席は窓際です。不死族なのに、日光がさんさんと差す窓際の席なのです。その事実が、彼の学院での立場をおおいに語っているといえるでしょう」
「いやあ、それほどでも」
と、ルーシアに激烈に毒づかれているのに。なぜか照れるリュクサンドールだった。ああ、これは確かに、窓際族のオーラしかない……。
「今日の、『廃村の近くに子供のゾンビが出るという噂の調査』の仕事が彼に回されたのも、彼が不死族だから何かに役に立つであろうという期待からではなく、単に、他の教師がめんどくさがってやりたがらない仕事を押し付けられただけのことだったのです。実際、彼は不死族でありながら、死霊術のことはまるで素人。頭の中は呪術のことでいっぱいなのです」
「な、なかなか新鮮な設定だな、オイ……」
不死族の超つよモンスターのはずなんだが、死霊術は全く使えないって。
「いや、そんな僕だからこそ、頼れるクラス委員長のルーシア君が一緒に来てくれたわけなのでしょう?」
と、そこで叩かれっぱなしだったリュクサンドールが口を開いた。
「ここだけの話、ルーシア君は成績優秀というだけではなく、女性ながらに剣の腕も相当なものです。トモキ君たちも先ほどごらんになったでしょう? 実は彼女は、代々、ドノヴォンの聖騎士を務めている名家の出身なんです。彼女自身も、卒業と同時に聖騎士団に入ることがほぼ約束されていて――」
「聖騎士団なんて、そんな見掛け倒しの情けない連中のことを口に出すのはやめてください、先生!」
瞬間、ルーシアは激怒したようだった。
「何が聖騎士ですか! あんなのはいまや、たった一人の、ハリセンを持った男に蹂躙されたお笑い騎士団じゃないですか!」
あ、あれ? なんか話の流れが不穏に……。
「ルーシア君のお兄さんは、現役の聖騎士でしてね。つい先日、例のハリセン仮面という謎の男に、他の騎士たちもろとも倒されたそうなんですよ」
と、リュクサンドールが俺に耳打ちしてくれた。
「そ、それは災難だったなあ……」
やべえ。めっちゃ気まずい。そのハリセン仮面って、俺だもんよ!
「聖騎士団の情けなさも許されざることですが、ハリセン仮面などという、ふざけた男がこの世に存在することも、全く許されないことです! いったい、どこの誰なのでしょう! 聖騎士団の代わりに、この私が、血祭りにして差し上げたいですね!」
ルーシアの青い瞳はハリセン仮面(俺)への復讐の炎で燃えている!
「そうですね。そんな怖い人は、はやく捕まってほしいですね」
あげくに、ユリィもハリセン仮面(俺)の逮捕を願っている始末!
「そ、そうだな。許せねえよな、そんなやつ。ハハハ……」
もはや俺もこう言うしかないのであった。冷や汗を流しながら。
0
お気に入りに追加
211
あなたにおすすめの小説
ブラック宮廷から解放されたので、のんびりスローライフを始めます! ~最強ゴーレム使いの気ままな森暮らし~
ヒツキノドカ
ファンタジー
「クレイ・ウェスタ―! 貴様を宮廷から追放する!」
ブラック宮廷に勤めるゴーレム使いのクレイ・ウェスターはある日突然クビを宣告される。
理由は『不当に高い素材を買いあさったこと』とされたが……それはクレイに嫉妬する、宮廷魔術師団長の策略だった。
追放されたクレイは、自由なスローライフを求めて辺境の森へと向かう。
そこで主人公は得意のゴーレム魔術を生かしてあっという間に快適な生活を手に入れる。
一方宮廷では、クレイがいなくなったことで様々なトラブルが発生。
宮廷魔術師団長は知らなかった。
クレイがどれほど宮廷にとって重要な人物だったのか。
そして、自分では穴埋めできないほどにクレイと実力が離れていたことも。
「こんなはずでは……」と嘆きながら宮廷魔術師団長はクレイの元に向かい、戻ってくるように懇願するが、すでに理想の生活を手に入れたクレイにあっさり断られてしまう。
これはブラック宮廷から解放された天才ゴーレム使いの青年が、念願の自由なスローライフを満喫する話。
ーーーーーー
ーーー
※4/29HOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
※推敲はしていますが、誤字脱字があるかもしれません。
見つけた際はご報告いただけますと幸いです……
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
金貨増殖バグが止まらないので、そのまま快適なスローライフを送ります
桜井正宗
ファンタジー
無能の落ちこぼれと認定された『ギルド職員』兼『ぷちドラゴン』使いの『ぷちテイマー』のヘンリーは、職員をクビとなり、国さえも追放されてしまう。
突然、空から女の子が降ってくると、キャッチしきれず女の子を地面へ激突させてしまう。それが聖女との出会いだった。
銀髪の自称聖女から『ギフト』を貰い、ヘンリーは、両手に持てない程の金貨を大量に手に入れた。これで一生遊んで暮らせると思いきや、金貨はどんどん増えていく。増殖が止まらない金貨。どんどん増えていってしまった。
聖女によれば“金貨増殖バグ”だという。幸い、元ギルド職員の権限でアイテムボックス量は無駄に多く持っていたので、そこへ保管しまくった。
大金持ちになったヘンリーは、とりあえず念願だった屋敷を買い……スローライフを始めていく!?
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
闇の錬金術師と三毛猫 ~全種類のポーションが製造可能になったので猫と共にお店でスローライフします~
桜井正宗
ファンタジー
Cランクの平凡な錬金術師・カイリは、宮廷錬金術師に憧れていた。
技術を磨くために大手ギルドに所属。
半年経つとギルドマスターから追放を言い渡された。
理由は、ポーションがまずくて回復力がないからだった。
孤独になったカイリは絶望の中で三毛猫・ヴァルハラと出会う。人語を話す不思議な猫だった。力を与えられ闇の錬金術師に生まれ変わった。
全種類のポーションが製造可能になってしまったのだ。
その力を活かしてお店を開くと、最高のポーションだと国中に広まった。ポーションは飛ぶように売れ、いつの間にかお金持ちに……!
その噂を聞きつけた元ギルドも、もう一度やり直さないかとやって来るが――もう遅かった。
カイリは様々なポーションを製造して成り上がっていくのだった。
三毛猫と共に人生の勝ち組へ...!
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる