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4 黒川さんと星月夜
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彼女がハイボールをちびちび飲んでいる間、目の前の二人の鬼の男はウィスキーやら芋焼酎やらをガバガバ飲んでいた。
途中、パジャマ姿の聖夜が寝ぼけ眼で居間にやってきた。酒盛りの騒ぎで起きてしまったようだった。彼はすぐに部屋に戻ったが、雪子はふと、吸血鬼なのに夜寝るんだなあと不思議に思った。
「ああ、聖夜は人間と同じ学校に通っているので、本来とは違う、昼型の生活をしているんですよ」
白夜が説明してくれた。
「昼間に外に出たら、太陽の光を浴びて危なくないですか? 吸血鬼なんでしょう?」
「はは、彼の場合はその点は心配いりませんよ。吸血鬼の中でも真祖《しんそ》と呼ばれる、生まれつきの存在ですから。人間が転化したものと違って、ちょっとやそっと日光を浴びても大丈夫なのです。まあ、苦手ではありますけどね」
「へえ、吸血鬼にもいろいろあるんですねえ」
もしかして見た目どおり、すごくノーブルな存在なのか、あの金髪碧眼美少年は。こちらも残念な長兄とは大違いのようだ。
やがて、雪子はハイボールですっかり酔っ払い、居間のふかふかのソファの上で少し眠ってしまったようだった。目を開けたときには、すでに近くの柱時計の針は午前四時半をさしていた。
「や、やだ、私ったら、こんなところで寝ちゃって……」
あわててソファの上で起き上がった。だが、そこで、「いいんですよ。ゆっくりされても」と、白夜の声がした。彼はまだ起きて飲んでいたようだ。
「でも、もう四時半――」
「まだ四時半ですよ。夜明けまでは時間がある」
「はあ?」
いいのかなあ。人の家で飲んで酔いつぶれても。
見ると、すでに黒川は、白夜の隣で酔いつぶれて寝ているようだった。彼の周りには空になった酒の瓶がごろごろ転がっている。どれも高そうな酒だ。
「さすがに羅刹といえども、飲みすぎだ、兄さんは。俺の家の酒の在庫を一晩で全部飲み尽くしてしまった」
白夜はそんな兄を見て、やれやれといった口調だった。言葉とは裏腹に、やはり、兄の所業に特に怒ってはいない様子だ。
もしかして、久しぶりにお兄さんとお酒が飲めて楽しかったのだろうか?
最初にこの家の台所で出くわしたときとは、ずいぶん印象が違って見えた。ナイトキャップまだ被ってるし。
「そういえば、赤城さんは今日はどうして兄さんとご一緒だったのですか?」
ふと、白夜が尋ねて来た。そういえば、ここまで来た経緯を何も話していなかった。雪子はかくかくしかじかと説明した。
「……なるほど。つまり、赤城さんは兄さんと恋人関係にあるわけですね」
白夜はすぐに理解してくれ――なかった。なんかズレた解釈してるし!
「ち、違います! 私、お兄さんとはお付き合いしていません!」
「そうなのですか? 今の話によると、今日は二人で一緒に夕食の買い物をして、その後は兄さんの家で赤城さんが料理をふるまい、食後は一緒にお酒を飲んで、最終的に、おいしいスイーツを食べに樹海でデートしてきたのでしょう。人間の社会では、男女がこういうふうに過ごすのは、一般的に交際と言えるのでは?」
「違いますってば!」
ってか、樹海デートってなんだ。人魂が普通にスイーツ扱いなのもやめて。
「ははあ。なるほど、わかりましたよ。キープというやつですね」
「キープ?」
「最近の若い、やり手の女性は、あたかも交際しているような雰囲気をにおわせながら、複数の男性を配下に従えていることも珍しくないと聞きます。赤城さんは、見たところとても可憐で、男性とのご縁は多そうですし、きっと兄さんをただのヒマつぶしの相手にしていただけなのでしょう。やはり、兄さんのようなロクデナシは恋人にはできない、本命は別にいるというわけですよね」
「いえ、そういうのでもないです! 本当に彼はただのご近所さんで、知り合いで!」
「本当に? ただのご近所づきあいの一環で、こんな時間に異性とお酒を飲むのですか?」
「そ、そうです!」
「……はは、それはそれで、また物好きなことですね。よりによって兄さんなんかと」
白夜は酒の入ったグラスをあおりながら、おかしそうに笑った。そんなに変なこと言ったかなあ……。雪子はなんだか恥ずかしくなった。
「しかし、赤城さんは兄さんが怖くないのですか?」
「怖い?」
「彼は人ではない。ご覧の通り、ここにツノが生えている。異形なのですよ」
白夜はそばで寝ている黒川の額を指差した。確かに、そこだけ見ると異形と呼べなくもないが……。その、だらしなく酔いつぶれていびきをかいている姿に、雪子は思わず笑ってしまった。
「鬼って言われれば怖いものなのかもしれませんけど、お兄さんのことをそう思ったことは、一度もないです。だって、普段の彼はなんだかすごく情けなくて……」
「そうですね。人の姿に化けている間はそうなのかもしれません。ですが、鬼としての本性を現したときはまた印象が違うでしょう? あなただって、彼の、人ならざる力を何度か目の当たりにしたはずだ」
「はい、何度も。でも、やっぱりそれだって怖いって感じじゃないです。だって私、最初、お兄さんの鬼の力に助けられたんです。とある悪霊にまとわりつかれていたところを、お兄さんがそれを退治してくれて」
「なるほど。しかし、兄さんはあなたを助けたというより、ただ鬼として食事をしただけなのでは?」
「それでもいいです。私には助けられたと同じです」
雪子は笑った。白夜の言うとおり、やはりあのときの黒川は、雪子を助けるというより、ただおいしいものを食べに来ただけという感じだったのだろう。ただ、彼女はそれでも別によかった。彼のおかげで平穏な暮らしを取り戻せたことには違いなかったから。
途中、パジャマ姿の聖夜が寝ぼけ眼で居間にやってきた。酒盛りの騒ぎで起きてしまったようだった。彼はすぐに部屋に戻ったが、雪子はふと、吸血鬼なのに夜寝るんだなあと不思議に思った。
「ああ、聖夜は人間と同じ学校に通っているので、本来とは違う、昼型の生活をしているんですよ」
白夜が説明してくれた。
「昼間に外に出たら、太陽の光を浴びて危なくないですか? 吸血鬼なんでしょう?」
「はは、彼の場合はその点は心配いりませんよ。吸血鬼の中でも真祖《しんそ》と呼ばれる、生まれつきの存在ですから。人間が転化したものと違って、ちょっとやそっと日光を浴びても大丈夫なのです。まあ、苦手ではありますけどね」
「へえ、吸血鬼にもいろいろあるんですねえ」
もしかして見た目どおり、すごくノーブルな存在なのか、あの金髪碧眼美少年は。こちらも残念な長兄とは大違いのようだ。
やがて、雪子はハイボールですっかり酔っ払い、居間のふかふかのソファの上で少し眠ってしまったようだった。目を開けたときには、すでに近くの柱時計の針は午前四時半をさしていた。
「や、やだ、私ったら、こんなところで寝ちゃって……」
あわててソファの上で起き上がった。だが、そこで、「いいんですよ。ゆっくりされても」と、白夜の声がした。彼はまだ起きて飲んでいたようだ。
「でも、もう四時半――」
「まだ四時半ですよ。夜明けまでは時間がある」
「はあ?」
いいのかなあ。人の家で飲んで酔いつぶれても。
見ると、すでに黒川は、白夜の隣で酔いつぶれて寝ているようだった。彼の周りには空になった酒の瓶がごろごろ転がっている。どれも高そうな酒だ。
「さすがに羅刹といえども、飲みすぎだ、兄さんは。俺の家の酒の在庫を一晩で全部飲み尽くしてしまった」
白夜はそんな兄を見て、やれやれといった口調だった。言葉とは裏腹に、やはり、兄の所業に特に怒ってはいない様子だ。
もしかして、久しぶりにお兄さんとお酒が飲めて楽しかったのだろうか?
最初にこの家の台所で出くわしたときとは、ずいぶん印象が違って見えた。ナイトキャップまだ被ってるし。
「そういえば、赤城さんは今日はどうして兄さんとご一緒だったのですか?」
ふと、白夜が尋ねて来た。そういえば、ここまで来た経緯を何も話していなかった。雪子はかくかくしかじかと説明した。
「……なるほど。つまり、赤城さんは兄さんと恋人関係にあるわけですね」
白夜はすぐに理解してくれ――なかった。なんかズレた解釈してるし!
「ち、違います! 私、お兄さんとはお付き合いしていません!」
「そうなのですか? 今の話によると、今日は二人で一緒に夕食の買い物をして、その後は兄さんの家で赤城さんが料理をふるまい、食後は一緒にお酒を飲んで、最終的に、おいしいスイーツを食べに樹海でデートしてきたのでしょう。人間の社会では、男女がこういうふうに過ごすのは、一般的に交際と言えるのでは?」
「違いますってば!」
ってか、樹海デートってなんだ。人魂が普通にスイーツ扱いなのもやめて。
「ははあ。なるほど、わかりましたよ。キープというやつですね」
「キープ?」
「最近の若い、やり手の女性は、あたかも交際しているような雰囲気をにおわせながら、複数の男性を配下に従えていることも珍しくないと聞きます。赤城さんは、見たところとても可憐で、男性とのご縁は多そうですし、きっと兄さんをただのヒマつぶしの相手にしていただけなのでしょう。やはり、兄さんのようなロクデナシは恋人にはできない、本命は別にいるというわけですよね」
「いえ、そういうのでもないです! 本当に彼はただのご近所さんで、知り合いで!」
「本当に? ただのご近所づきあいの一環で、こんな時間に異性とお酒を飲むのですか?」
「そ、そうです!」
「……はは、それはそれで、また物好きなことですね。よりによって兄さんなんかと」
白夜は酒の入ったグラスをあおりながら、おかしそうに笑った。そんなに変なこと言ったかなあ……。雪子はなんだか恥ずかしくなった。
「しかし、赤城さんは兄さんが怖くないのですか?」
「怖い?」
「彼は人ではない。ご覧の通り、ここにツノが生えている。異形なのですよ」
白夜はそばで寝ている黒川の額を指差した。確かに、そこだけ見ると異形と呼べなくもないが……。その、だらしなく酔いつぶれていびきをかいている姿に、雪子は思わず笑ってしまった。
「鬼って言われれば怖いものなのかもしれませんけど、お兄さんのことをそう思ったことは、一度もないです。だって、普段の彼はなんだかすごく情けなくて……」
「そうですね。人の姿に化けている間はそうなのかもしれません。ですが、鬼としての本性を現したときはまた印象が違うでしょう? あなただって、彼の、人ならざる力を何度か目の当たりにしたはずだ」
「はい、何度も。でも、やっぱりそれだって怖いって感じじゃないです。だって私、最初、お兄さんの鬼の力に助けられたんです。とある悪霊にまとわりつかれていたところを、お兄さんがそれを退治してくれて」
「なるほど。しかし、兄さんはあなたを助けたというより、ただ鬼として食事をしただけなのでは?」
「それでもいいです。私には助けられたと同じです」
雪子は笑った。白夜の言うとおり、やはりあのときの黒川は、雪子を助けるというより、ただおいしいものを食べに来ただけという感じだったのだろう。ただ、彼女はそれでも別によかった。彼のおかげで平穏な暮らしを取り戻せたことには違いなかったから。
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