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13.穂香の告白
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昨日、穂香にあんなことをしてしまったので、多少は気まずくなるのかと思いきや、全くそんなことはなくいつも通りに夕食を終えた。珈琲を淹れてくれて、俺にもたれ掛かって甘えてくるのもいつもと同じだ。
「ん……んちゅ……ぁ……」
穂香の唇にキスを落とし、お互いに珈琲の味がする舌を絡ませ合う。そのまま、穂香の身体を抱き寄せようと腰に手を回すと、昨日と同じく包帯を巻いているのが感触でわかった。
ん? 怪我だとしたら治っているはずだが。
「ゆうくん……気になる?」
俺が違和感を覚えたのがわかったのか、穂香が唇を離して耳元で囁いてきた。
「ああ……なぜ包帯を?」
気になっていたが聞いていいか迷っていたところに、穂香から振ってきてくれたので聞いてみた。
「……私はね……小学校に入る前、両親と一緒に乗っていた飛行機が墜落して、大怪我を負ったの……何度も手術を繰り返して、怪我は治ったけれど……その代わりに、一生消えない大きな傷跡がお腹に残った……この傷痕が原因で中学の時は虐められて、不登校になったこともある……だから、高校はそれまでの知り合いが一人もいないくらい遠くて、プールがなくて水泳の授業がないこの高校を受けたの。高校では同じことを繰り返さないために……常に包帯を巻いて過ごしてきた……」
「穂香……」
穂香にそんな過去があったなんて……俺は自然と穂香を抱きしめる腕に力が入った。
「そのおかげで何の問題もなく過ごせているし、ゆうくんと出会うこともできた。ねぇ、ゆうくん……私はあなたが好き……大好き……ゆうくんと付き合って恋人同士になってずっと一緒にいたい……でも、この傷痕を見られたら嫌われてしまうかもしれないっていう思いがあって、ずっと言えなかった」
突然の穂香の告白に動揺するも、俺が返す答えは一つだ。
「穂香……俺もお前の事が好きだ。俺からもお願いしたい……俺と付き合ってくれないか?」
その言葉に返事する前に、穂香から俺に軽くキスをしてくる。
「うん……ありがとう……嬉しい……ん……んん……」
穂香とそのまま舌を絡め合い、どちらからともなく唇を離すと、唾液の糸が繋がっていた。
穂香と恋人になれたことは非常に嬉しい。だが、俺の中には菜摘もいる。そのことを黙ったままいるのは、非常に心苦しいものがある。
「なぁ……付き合い始めたばかりでこんな事言うのも、どうかと思うんだが……」
「わかってる……なっちゃんの……事でしょ? ゆうくんはなっちゃんの事も好き?」
「ああ……穂香の事と同じくらい好きだ。だから、菜摘の事も大切にしてあげたいのが本音だ」
穂香が菜摘の事を言い当ててきたのは驚いた。そして、俺は付き合い始めたばかりの恋人に堂々と二股したいなどという最低なことを言っている。これでフラれてしまっても、俺が悪いわけだし仕方ない。だが、菜摘の事を丸々隠し通すことなどはできない。
「そっか……じゃあ、なっちゃんがOKなら、二人とも大切にしてくれる?」
「え? あ、ああ、それはもちろん……」
「それなら、いいよ……なっちゃんがゆうくんの事を好きなのは見ていたらわかるし、なっちゃんと二人でゆうくんを取り合うなんて嫌。私のわがままかもしれないけど、私はなっちゃんとも仲良くしていきたい。私の初めてできた親友なの。あ、でも、私の傷痕がやっぱり嫌とかなら、捨てちゃってく……んんんっ……」
俺は穂香の言葉を遮るように唇を塞いだ。穂香が菜摘の事を大切に想う事もわかるし、菜摘との事を容認してくれた事にも驚きだが、自分の事をそう貶めるのはいただけない。
「大丈夫だ……俺は傷痕の事でお前を捨てたりなんかしない……それに、その傷痕……俺が何とかしてやるから……」
「ぁ……うん……やっぱり、ゆうくんが昨日、何かしたの?」
「何か……とは?」
「昨日帰った後、お風呂に入るときに包帯を取ったら、傷痕が一回り小さくなっていたの。それで、色々考えているうちに、屋上から落ちた私をゆうくんが助けてくれた時の事を思い出して……色々おかしい事に気が付いた。何回計算してもあんなに軽々と受け止められるはずはないし、間に合わない……だから、その時の事を含めて、ゆうくんが何かしたんじゃないかなって……」
そうか、キッチリ計算までしてとはさすがだな。
「そうだな……言うより見せた方が早いかもしれないな……穂香、このペットボトルを腰の高さから好きなタイミングで手を放して落としてくれないか?」
そう言って、近くにあったスポーツドリンクのペットボトルを渡すと、俺は部屋の端に移動した。
「え? いいけど、こんな高さからなんて、突然落とされたら目の前にいても取れないよ?」
「大丈夫だ……いつでもいいぞ」
落下に要する時間が短すぎるのもあるので、あらかじめ身体強化を発動しておく。俺の身体がわずかに発光し雰囲気が変わったのを見て、思わず手を放してしまったようだ。
「あ……」
俺の身体は数メートルの距離を一瞬で詰め、落下中のペットボトルを手に取ると穂香の目の前に立ち、見せてあげた。
「俺はさ……実は魔法使いなんだ」
「え……あ……うそ……え……? なん……で……?」
半ば放心状態の穂香が落ち着くのを待ってから、俺の事を説明した。そして、穂香の傷痕の治療を始める。包帯を外して控えめにめくられた服の下には、痛々しい大きな傷跡があった。これでも一回り小さくなったらしいが、そんな大きな傷跡をずっと抱えてきた穂香の心中は計り知れないものがある。
――癒しを――
俺の手が発光し、穂香のお腹を優しく包み込む。
「あ……あったかい……あ……すごい……」
俺の手の下で、穂香の傷痕が段々小さくなっていくのが見て取れる。傷痕が俺の手の平よりも小さくなって暫くしてから、手を離すと、そこにはシミ一つない綺麗な肌があった。
「ふぅ……なんとか成功だな……」
さすがにこれだけの魔力を使うと身体が疲労を訴えてくるが、穂香の今までの苦労に比べたら大したことではない。
「あ……なくなってる……ホントに……ぐすっ……ありがとう……ううっ……」
俺の胸に顔を埋めて嬉し泣きする穂香を優しく抱きしめ、頭を撫でて落ち着くのを待つ。
「もう大丈夫だ。今までよく頑張ったな……」
「うん……ありがとう……ゆうくん……私、今日の事は一生忘れられない日になると思う。ゆうくんと付き合えることになっただけでも嬉しいのに……こんな……あ、でも……」
「ん? どうした?」
穂香の表情が少しだけ沈んだのが気になった。何かあったのか?
「ううん、ホントはね……その……このままゆうくんに抱かれて……あの……そう思ったんだけど……」
「いや、そこはそんなに焦る必要はないだろ? 時間はたくさんあるんだしな」
「うん……そうなんだけどね、その……今日から女の子の日が始まっちゃったの……だから……一週間待って。それでね、その間に、先になっちゃんとしてあげて……ずっと待ってると思うし……」
穂香はそう言うが、穂香と付き合っている状態を明かして菜摘に付き合ってくれなんて二股宣言もいいとこだ。それでもOKもらえたりしたら、これはすごい事に違いないが。
「大丈夫よ。きっと上手くいくから……」
そのまま穂香から俺にキスをしてくる。
「女の子の日が終わったらすぐに言うから……その時は、私のはじめてを貰ってください……」
そんなことをキスの合間に真っ赤になりながら耳元で囁いてきた。
「ん……んちゅ……ぁ……」
穂香の唇にキスを落とし、お互いに珈琲の味がする舌を絡ませ合う。そのまま、穂香の身体を抱き寄せようと腰に手を回すと、昨日と同じく包帯を巻いているのが感触でわかった。
ん? 怪我だとしたら治っているはずだが。
「ゆうくん……気になる?」
俺が違和感を覚えたのがわかったのか、穂香が唇を離して耳元で囁いてきた。
「ああ……なぜ包帯を?」
気になっていたが聞いていいか迷っていたところに、穂香から振ってきてくれたので聞いてみた。
「……私はね……小学校に入る前、両親と一緒に乗っていた飛行機が墜落して、大怪我を負ったの……何度も手術を繰り返して、怪我は治ったけれど……その代わりに、一生消えない大きな傷跡がお腹に残った……この傷痕が原因で中学の時は虐められて、不登校になったこともある……だから、高校はそれまでの知り合いが一人もいないくらい遠くて、プールがなくて水泳の授業がないこの高校を受けたの。高校では同じことを繰り返さないために……常に包帯を巻いて過ごしてきた……」
「穂香……」
穂香にそんな過去があったなんて……俺は自然と穂香を抱きしめる腕に力が入った。
「そのおかげで何の問題もなく過ごせているし、ゆうくんと出会うこともできた。ねぇ、ゆうくん……私はあなたが好き……大好き……ゆうくんと付き合って恋人同士になってずっと一緒にいたい……でも、この傷痕を見られたら嫌われてしまうかもしれないっていう思いがあって、ずっと言えなかった」
突然の穂香の告白に動揺するも、俺が返す答えは一つだ。
「穂香……俺もお前の事が好きだ。俺からもお願いしたい……俺と付き合ってくれないか?」
その言葉に返事する前に、穂香から俺に軽くキスをしてくる。
「うん……ありがとう……嬉しい……ん……んん……」
穂香とそのまま舌を絡め合い、どちらからともなく唇を離すと、唾液の糸が繋がっていた。
穂香と恋人になれたことは非常に嬉しい。だが、俺の中には菜摘もいる。そのことを黙ったままいるのは、非常に心苦しいものがある。
「なぁ……付き合い始めたばかりでこんな事言うのも、どうかと思うんだが……」
「わかってる……なっちゃんの……事でしょ? ゆうくんはなっちゃんの事も好き?」
「ああ……穂香の事と同じくらい好きだ。だから、菜摘の事も大切にしてあげたいのが本音だ」
穂香が菜摘の事を言い当ててきたのは驚いた。そして、俺は付き合い始めたばかりの恋人に堂々と二股したいなどという最低なことを言っている。これでフラれてしまっても、俺が悪いわけだし仕方ない。だが、菜摘の事を丸々隠し通すことなどはできない。
「そっか……じゃあ、なっちゃんがOKなら、二人とも大切にしてくれる?」
「え? あ、ああ、それはもちろん……」
「それなら、いいよ……なっちゃんがゆうくんの事を好きなのは見ていたらわかるし、なっちゃんと二人でゆうくんを取り合うなんて嫌。私のわがままかもしれないけど、私はなっちゃんとも仲良くしていきたい。私の初めてできた親友なの。あ、でも、私の傷痕がやっぱり嫌とかなら、捨てちゃってく……んんんっ……」
俺は穂香の言葉を遮るように唇を塞いだ。穂香が菜摘の事を大切に想う事もわかるし、菜摘との事を容認してくれた事にも驚きだが、自分の事をそう貶めるのはいただけない。
「大丈夫だ……俺は傷痕の事でお前を捨てたりなんかしない……それに、その傷痕……俺が何とかしてやるから……」
「ぁ……うん……やっぱり、ゆうくんが昨日、何かしたの?」
「何か……とは?」
「昨日帰った後、お風呂に入るときに包帯を取ったら、傷痕が一回り小さくなっていたの。それで、色々考えているうちに、屋上から落ちた私をゆうくんが助けてくれた時の事を思い出して……色々おかしい事に気が付いた。何回計算してもあんなに軽々と受け止められるはずはないし、間に合わない……だから、その時の事を含めて、ゆうくんが何かしたんじゃないかなって……」
そうか、キッチリ計算までしてとはさすがだな。
「そうだな……言うより見せた方が早いかもしれないな……穂香、このペットボトルを腰の高さから好きなタイミングで手を放して落としてくれないか?」
そう言って、近くにあったスポーツドリンクのペットボトルを渡すと、俺は部屋の端に移動した。
「え? いいけど、こんな高さからなんて、突然落とされたら目の前にいても取れないよ?」
「大丈夫だ……いつでもいいぞ」
落下に要する時間が短すぎるのもあるので、あらかじめ身体強化を発動しておく。俺の身体がわずかに発光し雰囲気が変わったのを見て、思わず手を放してしまったようだ。
「あ……」
俺の身体は数メートルの距離を一瞬で詰め、落下中のペットボトルを手に取ると穂香の目の前に立ち、見せてあげた。
「俺はさ……実は魔法使いなんだ」
「え……あ……うそ……え……? なん……で……?」
半ば放心状態の穂香が落ち着くのを待ってから、俺の事を説明した。そして、穂香の傷痕の治療を始める。包帯を外して控えめにめくられた服の下には、痛々しい大きな傷跡があった。これでも一回り小さくなったらしいが、そんな大きな傷跡をずっと抱えてきた穂香の心中は計り知れないものがある。
――癒しを――
俺の手が発光し、穂香のお腹を優しく包み込む。
「あ……あったかい……あ……すごい……」
俺の手の下で、穂香の傷痕が段々小さくなっていくのが見て取れる。傷痕が俺の手の平よりも小さくなって暫くしてから、手を離すと、そこにはシミ一つない綺麗な肌があった。
「ふぅ……なんとか成功だな……」
さすがにこれだけの魔力を使うと身体が疲労を訴えてくるが、穂香の今までの苦労に比べたら大したことではない。
「あ……なくなってる……ホントに……ぐすっ……ありがとう……ううっ……」
俺の胸に顔を埋めて嬉し泣きする穂香を優しく抱きしめ、頭を撫でて落ち着くのを待つ。
「もう大丈夫だ。今までよく頑張ったな……」
「うん……ありがとう……ゆうくん……私、今日の事は一生忘れられない日になると思う。ゆうくんと付き合えることになっただけでも嬉しいのに……こんな……あ、でも……」
「ん? どうした?」
穂香の表情が少しだけ沈んだのが気になった。何かあったのか?
「ううん、ホントはね……その……このままゆうくんに抱かれて……あの……そう思ったんだけど……」
「いや、そこはそんなに焦る必要はないだろ? 時間はたくさんあるんだしな」
「うん……そうなんだけどね、その……今日から女の子の日が始まっちゃったの……だから……一週間待って。それでね、その間に、先になっちゃんとしてあげて……ずっと待ってると思うし……」
穂香はそう言うが、穂香と付き合っている状態を明かして菜摘に付き合ってくれなんて二股宣言もいいとこだ。それでもOKもらえたりしたら、これはすごい事に違いないが。
「大丈夫よ。きっと上手くいくから……」
そのまま穂香から俺にキスをしてくる。
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