【完結】25人の妖精〜第七章〜

九時せんり

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25人の妖精〜第七章〜

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「何を信用したら良いかだなぁ…。」
天界警察では、鏑木さんがそう呟きながらパソコンでソリティアをしていた。
「電源落とされるのと初期化されるのどっちが良いです?」
田所さんは引きつった笑みを浮かべる。
「パワハラだぁぁ!!」
「どっちがです?!」
皆は笑っている。
「あの僕たちは…。」
「うちは神官護衛課だからね。神様と神官が動くときしか基本的にはお仕事はないよ。」
「年末年始死ぬけどなぁ…。」
にうっと鏑木さんが現れる。
「それにしても綺麗な顔だなぁ…。」
「本当ですよねぇ。」
田所さんと笹垣さんが陽平君の顔を覗き込む。
「し、仕事に来てるんですよ!!」
「職場の華が男とはなぁ…。」
「橘くらい綺麗な顔だったら来年のポスターにどうです?」
そう言って皆はまた笑う。
「僕は魔界の住人と戦うためにここに来たんです。」
「犬死にだなぁ…。」
鏑木さんは呟く。
「今度、魔界の住人に対しての講習会が開かれる。そこに参加すれば良い。」
「おじいちゃんも出るんですよ…。」
後ろに田所さんが立っている。
「老体に鞭打って…。」
「仕事してください。もう僕が書類の確認はしたんではんこだけです。」
「はんこも…。」
「いい加減にしてください、給料泥棒も良いところですよ。」
そう言ってふたりは言い争いを続けた。

「旦那様、すず、陽平君に会いに行きたいの。」
東京の旦那様の家ではすずちゃんが旦那様と話していた。
「今は陽平君は都内に居るでしょう?会おうと思えば会える距離だって皆が…。」
そう言ってグズグズしだした。
「今、陽平君は仕事が始まったばかりで精神的にも疲れているでしょう?もう少し待ってあげてくださいね。」
旦那様は穏やかな口調で話す。
「すずはいつまで待てば良いの?!」
そう言ってすずちゃんは声を荒げる。
旦那様は困った顔をして悩んでいる。
「すずもお務めする年になればわかりますよ。今は我慢です。」
そう言って旦那様はすずちゃんの頭を撫でた。

その日の夜、陽平君は天界警察の弓道場にいた。陽平君はいつものように弓を引く。
パンッと音がして矢は向こうの的へと百発百中届く。
神崎がやってきた。
「妖精上がりの橘か…調子に乗るなよ。」
そう言って神崎は陽平君の胸ぐらをつかむ。それを陽平君は振り払って咳払いする。
「僕は天界警察に従事して魔界の住人をこの世から一掃するんだ。仲間割れしてる時間はないよ。」
そう言って陽平君は話す。
「本当にムカつくやつだな。」
「鍛練があるんだ。もういいかい?」
神崎は陽平君に掴みかかる。陽平君はそのまま神崎を投げ飛ばした。
「僕たちは同じ志でここにいるんだろう?こんな事してる暇はないよ。」
神崎は舌打ちしてその場を去っていった。
神官護衛課に配属されて日々の業務は簡素なものだった。神様の護衛である神官を警備する業務だ。新しく出来た部署で仕事はこれと言ってない。陽平君は何かあったときのために弓道と射撃の鍛錬は日々続けていた。

「虎屋の羊羹、中田屋のきんつば…。」
「はーい。おじいちゃんお昼ですよ~。」
「うぅ…。」
「糖尿病とお友達になりたくないでしょう?」
「田所さんはどうなんだ?」
「僕は嫁の弁当ですから。野菜ばっかりです。」
「月に2回のうな重…。」
「こないだ食べたばっかりじゃないですか?」
「田所さんはケアマネとかになったほうがいいんじゃないかな…?」
「野菜炒めだからお肉も若干は入ってるんですけどねぇ…。」
「うな重食べたい…。」
ふたりはいつものように淡々と会話を続ける。
「鏑木さんは長官なんですよね…?」
陽平君が尋ねる。
「うちの生き字引だよ。年末年始の御唱和には必ず呼ばれるんだ。」
坂本さんが話す。
「御唱和ってなんですか?」
「あーら、こちらの方御唱和をご存知ない?」
鏑木さんがピュンと寄ってくる。
「御唱和っていうのは下界の穢れを祓うのに神様が自分の管轄区域を周る儀式だよ。」
「そそっ。」
鏑木さんは首を縦にふる。
「それに呼ばれるっていうのは?護衛にですか?」
「ちょーっと違うんだなぁ。」
「まぁ来年の新年には陽平君も護衛に呼ばれるからさ。今からそんなに構えなくていいよ。」
そう言って坂本さんは笑った。

「随分、妖気は抑えたはずだが気づくものが居たとはなぁ…。」
ひとりの男がカラスと話している。
「鏑木という者です。」
「久しくその名を聞いてなかったな。」
「スメラギ様はご存知なのですか?」
「憎き、宿敵よ。今もなお天界警察にいたとはな…。」
そう言って男は笑った。
「まあ良い。これで穴も分かった。本格的に事を起こそう。ハハハハハ。」
そう男が言うとカラスは飛び去った。

「この世は陰と陽から成り立っています。そのため我々、天界の住人は魔界の住人と住み分けて、接点を断つしか無事に過ごす方法はありません。」
天界警察では、新人向けの魔界の住人の講習会が開かれていた。陽平君は書類に目を通しながら魔界の住人の生態について学んでいた。
「残念ながら魔界の住人を撲滅することは出来ません。魔界の門も現在閉じていますが、場合によっては門が開くことがあります。」
「身内の恥だな…。」
鏑木さんが呟く。
「鏑木長官!!現場に立っているものへのねぎらいならまだしも…!!」
「門の結界は結界師を導入すれば良いと前から議題に上がっていたはずだ。」
「結界師は圧倒的に不足してるんですよ、それに予算的にも結界師をその数増やすわけにはいかないんですよ。」
「それで天界の子供たちが不安にならないなら安いものだけどな。」
「では、11ページを開いてください。」
「もう、おじいちゃん帰って良い?」
「おじいちゃん…。」
田所さんは苦笑いしている。
陽平君は話を聞きながらせっせと蛍光ペンで要点をマークしていた。
ふっと進さんの姿が頭に浮かんだ。僕は戦えるだろうか…陽平君はそう思った。
それでもここまで来たんだ…。そう思ってその考えを打ち消した。

鹿児島中央の神社では神様志願の新人が3名入ってきた。学さんはその様子を見ながら陽平君のことを思い出していた。
「橘さんがここの出身だと聞いて…。」
「僕も流鏑馬がしたいんです。」
「僕も皆を守りたいんです!!」
神様が新人の身辺調査をした書類に目を通しながら考えこんでいた。
「旦那様の元から来た子ならばねぇ…。どう思いますか一色?」
「あの3名からは妖気は感じません。大丈夫かと思います。」
「お前がそう言うなら大丈夫でしょう。」
学さんが出てきて新人に告げた。
「1ヶ月間は掃除と炊事だ。流鏑馬はそれからだ。頑張れるな?」
「はい!!」
そうして学さんは新人を案内した。

「すずちゃん、僕がついていくから天界警察に行こうよ。」
その日、縄跳びをしていたかどま君がそう言ってきた。
「旦那様に良いって言われてないのに?」
「陽平君はきっと喜んでくれるよ!」
すずちゃんは考え込んだ。
「時間が心配だったらお小遣いの残りで地下鉄に乗れば良いんだよ。」
「電車なんて乗ったこともないのに?」
「行こうよ!!」
「分かった。すずは陽平君に会いに行く。」
「じゃあ明日の朝早く出かけよう。約束だよ。」
「うん!約束!!」
千聖ちゃんはカーテンの影からその様子を見ていた。

「橘、元気だったか?」
講習会が終わって藤崎と藍原が駆け寄ってきた。
「ふたりこそ、元気だった?」
「俺と藍原は交通課に配属されたんだ。出世からは一番遠いらしいぞ。」
そう言ってふたりは笑った。
「長官の盛喜多さんなんて性同一性障害でニューハーフみたいな顔してるんだぞ。」
そう耳打ちしてきた。
「あら、地獄耳の盛喜多には何か聞こえたぞ。キャッ。」
そう言って後ろに盛喜多さんがいた。
「大変、申し訳ありません!!」
ふたりは頭を下げた。
「若気の至りってやつね。」
「この場合、怖いもの知らずじゃないんですか?」
田所さんがいた。
「田所さんって顔が広いんですね…。」
陽平君は淡々とそう言う。
「神官護衛課は新設の部署だけど元々の部署があるからな。」
鏑木さんはなぜかスタバのコーヒーを飲んでいた。
「いつの間に…。」
「おじいちゃん!!」
「瀬戸さんがくれたんだよぅ…。季節限定フレーバー…。」
「瀬戸さんもおぉぉ…。」
田所さんはイライラしていた。
「講習会終わってからだからよくない?」
「去年、差し入れで魔界の住人化した事件が起きてから口にするものは選ぶように言われたじゃないですか?!」
「でも瀬戸さんだしー。」
「僕はおじいちゃんを射殺するなんて絶対に嫌ですからね。」
そう言って皆は職場に戻った。

「ハンカチ、ティッシュ、メモ帳、水筒、お菓子…。」
次の日、朝一番にすずちゃんとかどま君が出かける準備をしていた。
「皆が起きる前に行くんだよ。」
「どこに行くって?」
千聖ちゃんが起きていた。
「すずは陽平君に会いに行くの。」
すずちゃんは素直にそう言った。かどま君がそれを止める。
「電車は30円じゃ乗れないのよ。」
「え?そうなの?」
かどま君がそう言う。
「陽平君に会いたいなら旦那様のお休みまで待ったほうがいいわよ。」
千聖ちゃんはそう言ってカーテンを開ける。朝日が差し込んでくる。
「すずは行くって決めたの!!」
そう言ってふたりは飛び出していった。

天界警察では、田所さんと鏑木さんが何か考えていた。
「綾鷹が1本消えたと…。」
「そうしておじいちゃんのゴミ箱から空の1本が出てきたんですよね…。」
鏑木さんはカタカタと震えている。
「最近、鍵もつけたんですけど減るんですよねぇ…。」
「買いに行ってる時間がなくて…。」
「窃盗の現行犯ですね。」
「橘ー!!外線2番から電話ー!!」
「僕にですか?」
「いいから、早く取れ!!」
「お電話変わりました。天界警察神官護衛課、橘です。」
「千聖です。」
「千聖ちゃん?!どうしたの?!」
「今日の朝、すずちゃんとかどま君が陽平君に会うんだって飛び出していったの。」
「すずちゃんが?!」
「そのうち警察で保護されると思うけど先に言っておくわ。」
「有難う!!すぐ探しに行くよ!!」
そう言って陽平君は電話を終えた。

旦那様の家から飛び出したふたりは都心を彷徨っていた。
「ここさっきも通ったよ。」
「あれー?おかしいな?」
「かどま君が行こうって言ったのに…。」
「すずちゃんが毎日のように泣くから心配してたんだよ。それに僕も陽平君に会いたかったし。」
「これからどうする?」
「タクシーは高いって旦那様が言ってたしバスは200円かかるし…。」
「とりあえずお菓子を食べてお茶を飲もう。」
ふたりはそう言って近くの公園でお菓子を食べてお茶を飲んだ。

「半休かぁ。取れなくもないけど、そういう事情なら待ったほうが良いと思うぞ。」
坂本さんがそういう。
「僕、休みに帰るって言って帰らなかったんです。僕が悪いんです。」
「一応巡回してる交通課にそれらしき子達がいたら保護するように言ってあるから仕事しな。」
そう言われて陽平君は席に戻った。
「モテるんだなぁ…。」
「あの顔と性格ですもん。女の子は放っておきませんよ。」
田所さんと鏑木さんはヒソヒソと話す。
その瞬間だった。
「緊急招集、緊急招集。魔界の住人が東地区に発生しました。緊急招集、緊急招集。魔界の住人が東地区に発生しました。」
「誤報か?今、昼間だぞ?」
「ニュースやってますよ!!」
「どういうことだ…?」

放送が入ってから陽平君はすずちゃんたちを探した。しかし見つからない。陽平君は笑顔が見たかった。皆の笑顔、何よりもすずちゃんの笑顔が見たかった。
「緊急車両が通ります。緊急車両が通ります。」
「建物に避難してください。魔界の住人が発生しています。建物に避難してください。魔界の住人が発生しています。」
「チクショー!!」
陽平君は走り疲れてそう叫んだ。
ヴォンと音がして後ろに白バイがとまった。
「流鏑馬の橘だな。乗れ、話は聞いている。」
斗永だった。
「防犯カメラの映像からふたりの居場所は割り出している。直行するぞ!!」
「はい!!有難うございます!!」
陽平君は白バイの後ろに乗った。すずちゃん、待たせてごめん、陽平君はそう思った。

「千聖!!何故私に黙っていたんです!!」
旦那様は普段見せないような苦渋に満ちた顔をしている。
「…私だって。」
「なんですか?千聖?」
「私だって陽平君に会いたかった…。」
千聖ちゃんはそう言って涙を流した。
「声が聞きたかった。顔が見たかった。いつものように微笑んでほしかった…。」
「千聖…。」
「魔界の住人なんていなければ私達は夜空の月を眺めながら家に帰ったり学校に通ったり出来た。魔界の住人なんていなければ…。」
「水分をよく取って休みなさい。ふたりなら無事に帰ってきます。」
そう言うと旦那様は自身の部屋に入った。

斗永はバイクを飛ばした。
「まだ駆出しの分際で彼女か?」
「なんですか?聞こえません。」
「ただの嫉妬さ。」
そう言ってバイクを飛ばした先にふたりの姿があった。公園の遊具の中にふたりはいた。
「陽平君!!」
そう言ってすずちゃんは泣き出した。かどま君も泣いた。
「もう僕が守ってあげるから無理しないんだよ。すずちゃんには笑ってて欲しいんだ。」
「陽平君、それって…。」
「僕はすずちゃんが好きだよ。ふたりとも大人になったら結婚しよう。」
「すず、待ってるから。今度は馬鹿な真似しないでまってるから!!」
そう言ってすずちゃんは泣くのをやめた。
「ここから1番近くにいる車両を手配した。3人はそれで戻りな。」
「僕は戦います。」
「お得意の弓矢もないのにか?」
「それは…。」
「ほら。」
斗永はガチャンと陽平君の手に拳銃を置いた。
「俺の相棒だ。可愛がってくれよ。」
「天界警察です!!ふたりを保護します!!」
車両が到着した。
「行くぞ。橘。」
斗永は警棒をガチャンと広げて、バイクを走らせた。陽平君は援護射撃に入る。
「すずちゃん、ごめんね。」
車の中でかどま君が謝る。
「すずは笑ってなきゃだめだね。陽平君に迷惑かけちゃうもん。」
そう言ってすずちゃんは笑った。

「まだ、日も高いのに魔界の住人が出るってどういう事だ?」
天界警察本部では皆が頭を悩ませていた。
「射殺した魔界の住人の死体から人間界の肉片が採取されました。」
「人間界の人間に妖気を吹き込んでるってわけか。あちらさんも賢くなったもんだなぁ…。」
皆がため息をつく。
「人間界の門を閉めるように手配を!!」
「承知しました!!」
「そろそろ、大々的に魔界の住人と戦う必要がありそうだな…。」
鏑木さんはアイスを食べながらそう言った。

「旦那様、ごめんなさい!!」
かどま君が家につくなりそういった。
「どこも怪我はありませんね?」
旦那様は穏やかにそういう。
「皆が心配してるんですよ。」
そう言ってふたりをギュッと抱きしめた。
「すずちゃん、かどま君、おかえりなさい。」
「心配したんだよー。」
皆はそう言って笑う。
「陽平君は元気だった?」
「もっと格好良くなってた。」
「凄かったよ、陽平君は。」
ふたりは陽平君について語った。千聖ちゃんは黙ってそれを聞いていた。

「人間界の門を完全に閉じました。後は天界に出回っている魔界の住人を一掃するだけです。」
「そんな簡単なことじゃないんだけどなぁ…。」
「声に出すと簡単そうですね。」
鏑木さんと田所さんはいつものペースで仕事に取り組む。
「橘はどうした?」
「斗永さんといるところが目撃されてますね。」
「斗永かぁ…。」
「苦手ですもんね。」
「怖いんですもん、斗永…。」

現場では斗永と陽平君が魔界の住人を倒し続けていた。合流した天界警察から銃弾を補充し、陽平君は銃を撃ち続けた。
陰陽師が出動要請にこたえてチラホラと現れだした。
「陰陽師が術を結ぶまで援護しろ!!」
斗永が叫ぶ。
そうして夕刻が迫る頃、全ての魔界の住人が始末された。闇夜が迫る。
「戻れる者は戻って休息を取るように!!」
この日は無事に朝を迎えた。そうして陽平君はこの世の不条理を垣間見ることになる。
すずちゃんは旦那様の家でニコニコとしていた。
皆はいつものように掃除や洗濯をしている。
「陽平君、遊びに来てくれると良いね。」
そう言ってかどま君が笑った。
「陽平君はきっと来てくれるよ!!」
すずちゃんも笑った。
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