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選抜
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大学の講義の一環で何人かとチームを組んで作品を仕上げることになった。
沖田は争奪戦で、皆が本人の意向を無視してじゃんけんを始める。
沖田はふらりと俺の元へ来て、
「入れてくれる?」
そう言ってふわりと笑った。
「永崎にも聞かないとな。」
俺は周囲の視線を一手に引き受けながら、ニヤニヤした。そして勿体ぶって永崎と話した。
この頃の俺はやっぱり沖田は天才なのだと薄々思っていた。
それでも俺は沖田が薔薇なら俺はたんぽぽだ。そう自分に言い聞かせた。
沖田はどれだけ周りが下手だという作品でも悪いということはなかった。
その作品ごとに良さがある。こういう事が描きたかったんじゃないの?そう言って沖田は信者を増やしていった。
俺は鳥を描かせたら右に出るものはいない。自分でそう思っていた。
「鳥かぁ…。」
沖田はそう言って俺のクロッキー帳をパラパラと眺めていく。
「うん。良いね。」
そうしてうちの班は鳥を描くことになった。
「何で鳥ばかり描くの?」
沖田は俺にそう尋ねてきた。
「鳥って羽ばたけるじゃん。俺等の見たこと無い世界を見てるんだぜ。」
俺は得意気にそう言って沖田を見た。
沖田はキョトンとした顔で俺を見ていた。
「石松君は視点にこだわりがあるんだね。」
沖田はそう言ってニコニコと笑っていた。
「やるなら1番だ。沖田、手加減しないからな。」
そう言って俺達は笑った。
沖田は争奪戦で、皆が本人の意向を無視してじゃんけんを始める。
沖田はふらりと俺の元へ来て、
「入れてくれる?」
そう言ってふわりと笑った。
「永崎にも聞かないとな。」
俺は周囲の視線を一手に引き受けながら、ニヤニヤした。そして勿体ぶって永崎と話した。
この頃の俺はやっぱり沖田は天才なのだと薄々思っていた。
それでも俺は沖田が薔薇なら俺はたんぽぽだ。そう自分に言い聞かせた。
沖田はどれだけ周りが下手だという作品でも悪いということはなかった。
その作品ごとに良さがある。こういう事が描きたかったんじゃないの?そう言って沖田は信者を増やしていった。
俺は鳥を描かせたら右に出るものはいない。自分でそう思っていた。
「鳥かぁ…。」
沖田はそう言って俺のクロッキー帳をパラパラと眺めていく。
「うん。良いね。」
そうしてうちの班は鳥を描くことになった。
「何で鳥ばかり描くの?」
沖田は俺にそう尋ねてきた。
「鳥って羽ばたけるじゃん。俺等の見たこと無い世界を見てるんだぜ。」
俺は得意気にそう言って沖田を見た。
沖田はキョトンとした顔で俺を見ていた。
「石松君は視点にこだわりがあるんだね。」
沖田はそう言ってニコニコと笑っていた。
「やるなら1番だ。沖田、手加減しないからな。」
そう言って俺達は笑った。
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