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橋口の猛攻
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あの日からと言うもの、橋口は暇さえあれば私に話しかけてきた。
うん、ごめんね。女性社員の目が怖いんだ。私はそう思った。
みかちゃんは綺麗にネイルされた爪でカチカチと入力作業をしている。
「本条先輩はなんで橋口君とそんなにいるんですかぁ?もしかしてぇ橋口君に言われて手袋始めたとかぁ?」
「嫌味しか言わない橋口君が?」
私はそう言って目を泳がせた。
「確かぁ橋口君の婚約者さんって小さくて口が悪くて頭の回転が早い人ですよね~。」
「私のことかしらね?」
「本条先輩に限ってそれはないですもんね。あ~あ。橋口君と結婚したかったなぁ。」
「まあいい物件よね。」
「仕事できるし優しいし…。」
優しい…?私は頭に疑問符が浮かんだ。
「ああもうお昼ね。守口さん先にお昼休憩入って。」
「はぁい。」
みかちゃんが、そう言ってお昼休憩に入ると私のデスクの横に足谷がドサッと資料を置いてきた。
「働き者の本条にしか出来ない仕事だ…ふふ。」
「そう言って合コン行くんでしょう?」
「上司にその発言は解せないなぁ。」
その時、斜め後ろから声がした。
「ああ僕やりますよ。」
「橋口君は仕事より合コン来てよ~。」
足谷が情けない声を出す。
「すごーいとかかっこいいーとか言われるの嫌いなんですよ。」
「じゃあバカとか言われたいの?」
「そう言うわけじゃなくて。」
「まあ橋口君は総取りですもんね。」
私は積まれた資料をパラパラめくりながら橋口の顔を見た。
「本条先輩、今まだやってる仕事ありますよね。」
そう言うと橋口は資料を私の手から取って自分のデスクに置いた。
「来年には父の跡を継ぐんで身につけられる事は最大限身につけておきたいんです。」
「同業他社かぁ。」
「来年にはライバルですよ。」
ふふふと足谷が笑い、橋口はニヤリとする。
「じゃあ私お昼休憩入りまーす。」
そう言って私はお昼休憩に入った。
うん、ごめんね。女性社員の目が怖いんだ。私はそう思った。
みかちゃんは綺麗にネイルされた爪でカチカチと入力作業をしている。
「本条先輩はなんで橋口君とそんなにいるんですかぁ?もしかしてぇ橋口君に言われて手袋始めたとかぁ?」
「嫌味しか言わない橋口君が?」
私はそう言って目を泳がせた。
「確かぁ橋口君の婚約者さんって小さくて口が悪くて頭の回転が早い人ですよね~。」
「私のことかしらね?」
「本条先輩に限ってそれはないですもんね。あ~あ。橋口君と結婚したかったなぁ。」
「まあいい物件よね。」
「仕事できるし優しいし…。」
優しい…?私は頭に疑問符が浮かんだ。
「ああもうお昼ね。守口さん先にお昼休憩入って。」
「はぁい。」
みかちゃんが、そう言ってお昼休憩に入ると私のデスクの横に足谷がドサッと資料を置いてきた。
「働き者の本条にしか出来ない仕事だ…ふふ。」
「そう言って合コン行くんでしょう?」
「上司にその発言は解せないなぁ。」
その時、斜め後ろから声がした。
「ああ僕やりますよ。」
「橋口君は仕事より合コン来てよ~。」
足谷が情けない声を出す。
「すごーいとかかっこいいーとか言われるの嫌いなんですよ。」
「じゃあバカとか言われたいの?」
「そう言うわけじゃなくて。」
「まあ橋口君は総取りですもんね。」
私は積まれた資料をパラパラめくりながら橋口の顔を見た。
「本条先輩、今まだやってる仕事ありますよね。」
そう言うと橋口は資料を私の手から取って自分のデスクに置いた。
「来年には父の跡を継ぐんで身につけられる事は最大限身につけておきたいんです。」
「同業他社かぁ。」
「来年にはライバルですよ。」
ふふふと足谷が笑い、橋口はニヤリとする。
「じゃあ私お昼休憩入りまーす。」
そう言って私はお昼休憩に入った。
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