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異性
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新人研修の時は思わなかったが橋口は男だ。
異性だ。
私は改めてそう思った。
新人時代から変わらずに休日出勤も残業もする彼はいわゆる良い男なのだと、私は思い直した。
「本条、手止まってるぞ~。」
「足谷先輩…。」
「なんか言いたげだな?」
「なんで世の中には足谷先輩のような空っぽな男性ばかりじゃないんでしょうか?」
「本条、俺のこと嫌いでしょう?」
足谷は眉間にシワを寄せる。
「話なら聞くぞ。」
「足谷先輩に話すならポストにでも聞いてもらいます。」
「相変わらずの皮肉屋だなぁ。」
「もう可愛子ぶる年でもないんで。」
そこまで話すと橋口が戻ってきた。
「そんな事言ってますけど本条先輩は可愛らしい人ですけどね。」
「えー本条先輩ずるぅーい。みかちゃんはぁ?」
「守口さんはいつまで一人称みかちゃんなんですか?」
「みかちゃんは永遠にみかちゃんでぇす。」
「お母さんになってもみかちゃんっていうんですか?」
「うーん。」
母親になる…この年から子供を産めと…。私は恐怖で震えた。
「橋口君だっていつかはお父さんでしょーぅ。」
「まあそうなりますね。」
「それより奥さんって誰なの?みかちゃんも知ってるぅ?」
「そうですね。秘密です。」
私はその瞬間、ここには地雷が沢山埋まっている…そう思った。
「あ、本条先輩。」
地雷か?!
「こないだのお礼がしたいんで今日空けといてください。」
「最近ふたり一緒にいること多いですねぇ。」
みかちゃんはふくれっ面をした。
「婚約者さんに怒られ無いようになぁ。」
私は顧客名簿を見ながらパソコンに視線を固定した。
異性だ。
私は改めてそう思った。
新人時代から変わらずに休日出勤も残業もする彼はいわゆる良い男なのだと、私は思い直した。
「本条、手止まってるぞ~。」
「足谷先輩…。」
「なんか言いたげだな?」
「なんで世の中には足谷先輩のような空っぽな男性ばかりじゃないんでしょうか?」
「本条、俺のこと嫌いでしょう?」
足谷は眉間にシワを寄せる。
「話なら聞くぞ。」
「足谷先輩に話すならポストにでも聞いてもらいます。」
「相変わらずの皮肉屋だなぁ。」
「もう可愛子ぶる年でもないんで。」
そこまで話すと橋口が戻ってきた。
「そんな事言ってますけど本条先輩は可愛らしい人ですけどね。」
「えー本条先輩ずるぅーい。みかちゃんはぁ?」
「守口さんはいつまで一人称みかちゃんなんですか?」
「みかちゃんは永遠にみかちゃんでぇす。」
「お母さんになってもみかちゃんっていうんですか?」
「うーん。」
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「まあそうなりますね。」
「それより奥さんって誰なの?みかちゃんも知ってるぅ?」
「そうですね。秘密です。」
私はその瞬間、ここには地雷が沢山埋まっている…そう思った。
「あ、本条先輩。」
地雷か?!
「こないだのお礼がしたいんで今日空けといてください。」
「最近ふたり一緒にいること多いですねぇ。」
みかちゃんはふくれっ面をした。
「婚約者さんに怒られ無いようになぁ。」
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