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第十七話
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「じゃあ、これで失礼します」
そう言って特研を出る。そのままディヒトバイの部屋に向かった。
ドアの近くにはインターホンらしきボタンがあり、とりあえず押してみる。
しかし、鍵もかかっていないのか近付くだけでドアがスライドして開いた。
「う……」
中は相変わらずの有様だった。
飲料のボトルに脱ぎ散らかした衣類、紙ごみ、何が入っているのかわからない大量の段ボールなどで足の踏み場がない。悪臭がしないだけマシだ。
照明は落とされ、天井の常夜灯だけが灯っている。
同じ間取りなら入ってすぐにリビングがあって、その向こうにベッドがあるはずである。
リビングの奥、ベッドが置かれているスペースまでごみが浸食している。
「ちょっと、明かりつけますね。いいですか?」
しばらく待ったが返事がなかったので明かりをつけて、ベッドまで進む道を探す。しかし、安全なルートはなさそうだ。
土足のままごみを踏んで部屋に入る。
衣類を踏んでいるのか、柔らかい感触がするのが嫌な気分にさせる。
早く通り過ぎたかったが、足元に何が転がっているのかわからないので歩幅を小さくしないといけないのも嫌だった。
なんとかしてベッドに辿り着くと、毛布がこんもりと盛り上がっている。その端から足がはみ出ていた。
思っているより調子が悪いらしい。
「ディヒトさん? 体調悪いんですか? アカートさん呼んできましょうか?」
「……いい。何ともねえ」
「これで何ともないわけないでしょう。顔見せてくださいよ」
毛布を剥ごうとしたが、ディヒトバイは毛布を掴んで抵抗する。
「どうしたんですか」
どうにも様子がおかしい。黙ってディヒトバイの様子を窺う。
「……俺はΩだ。英雄じゃない。Ωは英雄になれない」
長い沈黙の末に、それだけ返ってきた。自分だけに聞こえればいいというような、小さい声。
答えを聞いて俺の中に怒りが湧いた。
「ディヒトさん!」
怒りに任せてディヒトバイがくるまっていた毛布を力任せに剥ぎ取る。
髪はぼさぼさで髭も整っておらず、何より目に光のないディヒトバイがそこにはいた。
黒の上下の寝間着姿で、左目だけがこちらを意識して見ている。
「……俺は、英雄になれない」
いつになく覇気のない声。
ディヒトバイは視線を逸らして頭を抱えた。
「俺は……、いつまで戦えばいい。いつまで……。もう、疲れた」
そうディヒトバイは言う。
俺は怒っていた。
何に。
ディヒトバイをここまで追い詰めた全てにだ。
なぜ皆の英雄がこんなに追い詰められなければいけない。
「ディヒトさん! ディヒトさんは何も悪いことなんてしてないですよ! 悪魔から街を守ったんです! すごいことじゃないですか!」
「……俺がやらなくたって、他の誰かがやっただろ」
「ディヒトさんにしか悪魔は倒せませんよ! ディヒトさんは立派な英雄です! 胸を張っていいんですよ! Ωだから英雄になれないなんて、そんなの間違ってる!」
「もういい、構うな。お前だって俺のことを憐れんでんだろ。可哀想でみじめだってな」
「そんなことない! 俺はディヒトさんの力になりたいんです!」
「口だけなら何とでも言えるだろ」
「本当です! ディヒトさんは手足も、声もなくして、体も作り変えられて……、ディヒトさんはもうボロボロなのに、どうしてディヒトさんばっかり辛い目に遭うんですか……! こんな世界、間違ってる……! 俺がディヒトさんを守ります!」
言いながら、何故だか声が震えて涙が出てくる。
悲しくて、無力な自分が悔しくて、ディヒトバイを蔑む奴らに怒りが湧いて。そんな感情がごちゃごちゃになって目から溢れてくる。
力の限りディヒトバイを抱きしめた。
「……なんでお前が泣いてんだ」
「わかりませんよ! ディヒトさんが報われないのが、悔しくて……。なんで俺は、何もできないんだろうって……」
男なのに情けなく嗚咽を漏らす。
でも、自分は一人では何もできない、ただの十九歳の若造なのだ。
しばらくして背中に柔らかくて温かいものが触れる。ディヒトバイの手だ。ディヒトバイが優しく抱き返してくれている。
「……千樫。お前は十分すぎるほどに俺の力になってくれてる。だから、泣くな」
「す、すみません、気を使わせて……」
「嘘じゃない、本心だ。お前がいなかったら、俺は今頃どうなってたかわからねえ」
「本当に?」
ディヒトバイの優しい言葉に思わず問い返す。
「ああ。本当だ」
その答えによかったと頷く。
「は、お前は俺を元気付けに来たんだろう。お前が泣いて、俺が慰めて、逆じゃねえか」
ディヒトバイの声には張りが戻り、この状況がおかしいと笑っていた。
その様子に安心してディヒトバイの体から離れる。
「……お、思ってたのとは違うんですけど、ディヒトさんが元気になったみたいで、よかったです」
大の男が泣いてしまうなんて、みっともないところを見せてしまった。
「あぁ、お前が来てくれてよかった」
そして、微かにディヒトバイは笑みを見せた。
ほんの一瞬、ほんの少しだけ口の端を釣り上げただけの、不器用な笑顔。
でも、その一瞬の笑顔をきちんと目に焼き付けた。
「そうだ、これをアカートさんから預かって……」
言って、ベッドに放り投げたボトルを手に取る。
「……これかよ。点滴のほうがマシだ」
苦い薬を飲むように言われた子供みたいにディヒトバイは拗ねている。
「でも、ちゃんと飲まないと。まだ本調子じゃないんでしょう?」
「ちょっとだるいだけだ。飲まなくてもいいだろ」
「駄目ですよ、飲んで元気になってください。飲むまでずっとここにいますよ」
言ってベッドに座り込み、梃子でも動かないという姿勢を示す。
ディヒトバイは渋々といった様子でボトルに手を伸ばし、キャップを開けて口をつける。
液体を飲み込むたびに喉が動いて、それだけのなんてことない、誰だって行う仕草だというのにひどく色気を感じる。
自分は今まで女の人が好きだと思ってきたし、男相手に性欲を感じたのはディヒトバイが初めてだ。それだって、ディヒトバイから放たれるフェロモンによってである。
ディヒトバイにしても一言で言ってしまえばおじさんだ。決して女と見紛うほどの美貌を持つとかではない。
だというのに、なぜかどきりとしてしまう。
たった二回体を重ねただけで、脳は何かと錯覚するのか。
違う。ディヒトバイが世界を救うために俺を必要としているだけであって、そこに感情はない。
何だかわからない感情がこの胸に渦巻いている。
恋愛でもない、友情でもない、憐みでもない。
一番近いのは、多分憧れ。
この世界で最も強いとされるこの男が褒められると、まるで自分のことのように嬉しいし、踏みにじられれば憤るし、悩んでいるなら力になりたいと思う。
子供が漫画の英雄に憧れるように、自分もまたディヒトバイに憧れている。
憧れだというのに、心のどこかで憧れではないと否定する自分もいる。
では、この感情は何だ。
「何をじっと見てんだよ。やりにくいだろうが」
「えっ、あ、何でもないです!」
ディヒトバイに言われて慌てて視線を逸らす。散らかった部屋が目に入る。
「ほら、飲んだぞ」
少しの沈黙を置いて、ディヒトバイが言った。
見ると、空のボトルをこちらに見せつけるように上下に振っている。
「よかったです、ちゃんと飲んでくれて。アカートさんだってお医者さんなんですから、言うこと聞かないと駄目ですよ」
「だったら日頃の行いを振り返ることだな。まともな医者は研究費の横領なんてしねえ」
それを言われると何も言えない。
「あれ、ディヒトさんも知ってるんですか、アカートさんの作ってる人工子宮のこと」
「……あいつは変に真面目なところがあるからな。一人で抱えるにはでかすぎる計画なんだろうよ」
「確かに、俺だったら途中で心が折れちゃうと思います。バレないかってびくびくしちゃうし……」
「肝が据わってんだか据わってないんだかわからねえ奴だ。……そんな奴を動かしちまうくらいには、運命の番ってのはでかい存在なんだろうな」
「運命の、番……」
自分には実感がないものだ。
しかし、それ以上に気になることがあった。
「あの、ディヒトさん」
「何だ」
「場所変えませんか? こんなに散らかった部屋だと、なんだか落ち着かなくて……」
どこに視線を向けてもゴミだらけの部屋というのは、思った以上に精神衛生上悪いものだった。
「じゃあ特研にでも行くか?」
「いや、いつもお邪魔するのも悪いですし……」
「だったら、あそこがいいか」
「あそこ、ですか?」
こちらの返答を待つ前にディヒトバイはゴミを踏み分け歩き出し、部屋の入り口近くに置かれた洗濯済みの隊服に着替え始める。
急に服を脱ぎだすので何かと思ってどきどきしてしまった。
人口の皮膚に覆われた腕と足、繋ぎ目の金属。失った四肢とは引き換えに鍛え上げられた胴体。この体でよく戦えるものだ。
「またじろじろ見てんのか。ほら、行くぞ」
そう言ってディヒトバイは部屋から出る。
自分も慌ててディヒトバイの後を追った。
そう言って特研を出る。そのままディヒトバイの部屋に向かった。
ドアの近くにはインターホンらしきボタンがあり、とりあえず押してみる。
しかし、鍵もかかっていないのか近付くだけでドアがスライドして開いた。
「う……」
中は相変わらずの有様だった。
飲料のボトルに脱ぎ散らかした衣類、紙ごみ、何が入っているのかわからない大量の段ボールなどで足の踏み場がない。悪臭がしないだけマシだ。
照明は落とされ、天井の常夜灯だけが灯っている。
同じ間取りなら入ってすぐにリビングがあって、その向こうにベッドがあるはずである。
リビングの奥、ベッドが置かれているスペースまでごみが浸食している。
「ちょっと、明かりつけますね。いいですか?」
しばらく待ったが返事がなかったので明かりをつけて、ベッドまで進む道を探す。しかし、安全なルートはなさそうだ。
土足のままごみを踏んで部屋に入る。
衣類を踏んでいるのか、柔らかい感触がするのが嫌な気分にさせる。
早く通り過ぎたかったが、足元に何が転がっているのかわからないので歩幅を小さくしないといけないのも嫌だった。
なんとかしてベッドに辿り着くと、毛布がこんもりと盛り上がっている。その端から足がはみ出ていた。
思っているより調子が悪いらしい。
「ディヒトさん? 体調悪いんですか? アカートさん呼んできましょうか?」
「……いい。何ともねえ」
「これで何ともないわけないでしょう。顔見せてくださいよ」
毛布を剥ごうとしたが、ディヒトバイは毛布を掴んで抵抗する。
「どうしたんですか」
どうにも様子がおかしい。黙ってディヒトバイの様子を窺う。
「……俺はΩだ。英雄じゃない。Ωは英雄になれない」
長い沈黙の末に、それだけ返ってきた。自分だけに聞こえればいいというような、小さい声。
答えを聞いて俺の中に怒りが湧いた。
「ディヒトさん!」
怒りに任せてディヒトバイがくるまっていた毛布を力任せに剥ぎ取る。
髪はぼさぼさで髭も整っておらず、何より目に光のないディヒトバイがそこにはいた。
黒の上下の寝間着姿で、左目だけがこちらを意識して見ている。
「……俺は、英雄になれない」
いつになく覇気のない声。
ディヒトバイは視線を逸らして頭を抱えた。
「俺は……、いつまで戦えばいい。いつまで……。もう、疲れた」
そうディヒトバイは言う。
俺は怒っていた。
何に。
ディヒトバイをここまで追い詰めた全てにだ。
なぜ皆の英雄がこんなに追い詰められなければいけない。
「ディヒトさん! ディヒトさんは何も悪いことなんてしてないですよ! 悪魔から街を守ったんです! すごいことじゃないですか!」
「……俺がやらなくたって、他の誰かがやっただろ」
「ディヒトさんにしか悪魔は倒せませんよ! ディヒトさんは立派な英雄です! 胸を張っていいんですよ! Ωだから英雄になれないなんて、そんなの間違ってる!」
「もういい、構うな。お前だって俺のことを憐れんでんだろ。可哀想でみじめだってな」
「そんなことない! 俺はディヒトさんの力になりたいんです!」
「口だけなら何とでも言えるだろ」
「本当です! ディヒトさんは手足も、声もなくして、体も作り変えられて……、ディヒトさんはもうボロボロなのに、どうしてディヒトさんばっかり辛い目に遭うんですか……! こんな世界、間違ってる……! 俺がディヒトさんを守ります!」
言いながら、何故だか声が震えて涙が出てくる。
悲しくて、無力な自分が悔しくて、ディヒトバイを蔑む奴らに怒りが湧いて。そんな感情がごちゃごちゃになって目から溢れてくる。
力の限りディヒトバイを抱きしめた。
「……なんでお前が泣いてんだ」
「わかりませんよ! ディヒトさんが報われないのが、悔しくて……。なんで俺は、何もできないんだろうって……」
男なのに情けなく嗚咽を漏らす。
でも、自分は一人では何もできない、ただの十九歳の若造なのだ。
しばらくして背中に柔らかくて温かいものが触れる。ディヒトバイの手だ。ディヒトバイが優しく抱き返してくれている。
「……千樫。お前は十分すぎるほどに俺の力になってくれてる。だから、泣くな」
「す、すみません、気を使わせて……」
「嘘じゃない、本心だ。お前がいなかったら、俺は今頃どうなってたかわからねえ」
「本当に?」
ディヒトバイの優しい言葉に思わず問い返す。
「ああ。本当だ」
その答えによかったと頷く。
「は、お前は俺を元気付けに来たんだろう。お前が泣いて、俺が慰めて、逆じゃねえか」
ディヒトバイの声には張りが戻り、この状況がおかしいと笑っていた。
その様子に安心してディヒトバイの体から離れる。
「……お、思ってたのとは違うんですけど、ディヒトさんが元気になったみたいで、よかったです」
大の男が泣いてしまうなんて、みっともないところを見せてしまった。
「あぁ、お前が来てくれてよかった」
そして、微かにディヒトバイは笑みを見せた。
ほんの一瞬、ほんの少しだけ口の端を釣り上げただけの、不器用な笑顔。
でも、その一瞬の笑顔をきちんと目に焼き付けた。
「そうだ、これをアカートさんから預かって……」
言って、ベッドに放り投げたボトルを手に取る。
「……これかよ。点滴のほうがマシだ」
苦い薬を飲むように言われた子供みたいにディヒトバイは拗ねている。
「でも、ちゃんと飲まないと。まだ本調子じゃないんでしょう?」
「ちょっとだるいだけだ。飲まなくてもいいだろ」
「駄目ですよ、飲んで元気になってください。飲むまでずっとここにいますよ」
言ってベッドに座り込み、梃子でも動かないという姿勢を示す。
ディヒトバイは渋々といった様子でボトルに手を伸ばし、キャップを開けて口をつける。
液体を飲み込むたびに喉が動いて、それだけのなんてことない、誰だって行う仕草だというのにひどく色気を感じる。
自分は今まで女の人が好きだと思ってきたし、男相手に性欲を感じたのはディヒトバイが初めてだ。それだって、ディヒトバイから放たれるフェロモンによってである。
ディヒトバイにしても一言で言ってしまえばおじさんだ。決して女と見紛うほどの美貌を持つとかではない。
だというのに、なぜかどきりとしてしまう。
たった二回体を重ねただけで、脳は何かと錯覚するのか。
違う。ディヒトバイが世界を救うために俺を必要としているだけであって、そこに感情はない。
何だかわからない感情がこの胸に渦巻いている。
恋愛でもない、友情でもない、憐みでもない。
一番近いのは、多分憧れ。
この世界で最も強いとされるこの男が褒められると、まるで自分のことのように嬉しいし、踏みにじられれば憤るし、悩んでいるなら力になりたいと思う。
子供が漫画の英雄に憧れるように、自分もまたディヒトバイに憧れている。
憧れだというのに、心のどこかで憧れではないと否定する自分もいる。
では、この感情は何だ。
「何をじっと見てんだよ。やりにくいだろうが」
「えっ、あ、何でもないです!」
ディヒトバイに言われて慌てて視線を逸らす。散らかった部屋が目に入る。
「ほら、飲んだぞ」
少しの沈黙を置いて、ディヒトバイが言った。
見ると、空のボトルをこちらに見せつけるように上下に振っている。
「よかったです、ちゃんと飲んでくれて。アカートさんだってお医者さんなんですから、言うこと聞かないと駄目ですよ」
「だったら日頃の行いを振り返ることだな。まともな医者は研究費の横領なんてしねえ」
それを言われると何も言えない。
「あれ、ディヒトさんも知ってるんですか、アカートさんの作ってる人工子宮のこと」
「……あいつは変に真面目なところがあるからな。一人で抱えるにはでかすぎる計画なんだろうよ」
「確かに、俺だったら途中で心が折れちゃうと思います。バレないかってびくびくしちゃうし……」
「肝が据わってんだか据わってないんだかわからねえ奴だ。……そんな奴を動かしちまうくらいには、運命の番ってのはでかい存在なんだろうな」
「運命の、番……」
自分には実感がないものだ。
しかし、それ以上に気になることがあった。
「あの、ディヒトさん」
「何だ」
「場所変えませんか? こんなに散らかった部屋だと、なんだか落ち着かなくて……」
どこに視線を向けてもゴミだらけの部屋というのは、思った以上に精神衛生上悪いものだった。
「じゃあ特研にでも行くか?」
「いや、いつもお邪魔するのも悪いですし……」
「だったら、あそこがいいか」
「あそこ、ですか?」
こちらの返答を待つ前にディヒトバイはゴミを踏み分け歩き出し、部屋の入り口近くに置かれた洗濯済みの隊服に着替え始める。
急に服を脱ぎだすので何かと思ってどきどきしてしまった。
人口の皮膚に覆われた腕と足、繋ぎ目の金属。失った四肢とは引き換えに鍛え上げられた胴体。この体でよく戦えるものだ。
「またじろじろ見てんのか。ほら、行くぞ」
そう言ってディヒトバイは部屋から出る。
自分も慌ててディヒトバイの後を追った。
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