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第8話
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旅籠に入ったナエマとシーリュウは、一晩中身を寄せ合って体を休めていた者たちの視線を一気に受けた。
その大半はナエマが来たから安心した、というものだった。
「今食事の支度を……。あなた方が魔物を倒してくださったからもう安全だ。すぐに街に買い付けに行かねば」
「ご主人、そして皆様方。お伝えせねばならないことがあります。聞いていただけますか」
主人が厨房に向かうのをナエマは止めて、部屋にいる人間に向けて言う。
皆がナエマが何を言うのかと静かに待っている。
「皆様、落ち着いて聞いてください。……この付近にはまだ魔物がいます」
何だと。何ですって。怖い。まだいるってのか。
ナエマの言葉を聞いた人は一様にそのような反応を返した。しかし、一晩ゆっくりと休んだからか混乱には陥っていない。不安げにナエマを見つめている。
「ここの南の窪地に毒の泉があり、そこから魔物が発生しています。その泉を何とかせねば、いくら魔物を倒してもきりがありません」
「ど、どうするんです……」
困惑した様子で主人は尋ねる。
「はっはっは、安心してください! 私は魔を祓うことが得意なのです! 昨晩のうちに旅籠の周りに聖索を巡らせ、魔物が入ってこられないよう守りを固めました! そして、私がその泉を何とかしてご覧に入れましょう!」
ナエマは皆を安心させるようにあえて大きな声で笑ってみせた。
そして、一歩後ろに下がっていたシーリュウの肩を掴んで前に出す。
「な、何だ……!」
「この方、シーリュウさんは魔物退治の専門家です! 皆様も魔鎧の噂は聞いたことがあるでしょう。シーリュウさんも強力な魔鎧をお持ちなのです! 昨晩も危険を冒して森を探り、毒の泉を発見し、ついでに強大な魔物を倒したほどの猛者! 私とシーリュウさんがいれば、皆様は何も心配することはございません!」
ナエマが言うと、皆はシーリュウのことを期待に満ち溢れた目で見つめた。
シーリュウはそんな目で見られるのが嫌なのか、視線から逃げるように顔を逸らした。本当なら逃げ出したかったが、ナエマががっちりと肩を掴んでいるので逃げられなかった。
「我々は準備ができ次第、その毒の泉に向かおうと思っております。そこで皆さんに一つだけ、協力していただきたいのです」
「協力、と言いますと……」
主人が問う。
「はい、シーリュウさんにいっぱいご飯を食べさせていただきたいのです!」
卓に何枚もの皿が並べられ、その上にはパン、干し肉、チーズが山と盛られている。
貯蔵が少ないとはいえ、この旅籠にいる全員の一食分全てを集めたのだから相当な量だ。
シーリュウはただ目の前の食べ物を口に入れる絡繰仕掛けのように、一口大に千切っては口に入れ、咀嚼し、飲み込むのを繰り返していた。
「大丈夫なんですか? 司祭様」
「彼が必要と言っているのです。従うのが一番でしょう」
主人が不安げに尋ねるのを、シーリュウの向かいに座るナエマは自信たっぷりに言い切った。そう言われると主人も何も言えず、ただ貴重な食糧をもりもりと食べているシーリュウを訝しげに見てから去っていった。
そして、ナエマも少しだけ眉を寄せてシーリュウを見つめていた。
主人にはああ言ったが、実のところナエマも心配なのである。
――饕餮号、元に戻す、もっと力出す、沢山食べる、必要。
シーリュウはそう言っていたが、ここに残っている食料のほとんどを本当に食べていいのか、と不安になる。
もし失敗したら無駄に食料を消費しただけだ。
何としてでも毒の泉の浄化、魔物の退治を成功させなければならない。
シーリュウはその細い体に半分ほどを収め、杯から水を飲んだ。
「……饕餮、悪い神の名前。饕、財産食らう。餮、食料食らう。何でも食べる猛獣。でも、何でも食らう、魔も食らう。今は魔除けの神」
ナエマの視線の意図に気付いたのか、シーリュウはそう話した。
「だから、食べれば食べるほど、饕餮号、力出る。……お前とワタシ、駄目だったら全員死ぬ。できること、やる。それしかない」
「まあ、そうですね……」
言ってまた食べるのを再開したシーリュウにナエマは頷いた。
この攻勢に全てを賭けるのであれば、残りの食糧の心配をしても意味がない。失敗すれば全員死ぬ。成功すれば全員助かる。それだけだ。
やがてシーリュウは全てを腹の中に収めた。その細身の体の中のどこにあの量の食料が詰まっているのか。
シーリュウの提案で、馬を持っている商人達は旅籠の道を東西の二手に分かれて近隣の街に助けを求めることにした。
シーリュウとナエマが泉に手を出して、シーリュウがそこに集まる魔物を倒しているうちに森を抜けようというのだ。
それならば、最悪二人が死んだとて他の誰かが助けに来るだろう。
ナエマは今の状況を手紙に書き、商人達に預けた。これを教会に見せれば話が早いはずだ。
「では、行って参ります! 必ず戻ってきます!」
ナエマは皆を元気づけるように笑って旅籠を出た。シーリュウもその後に続く。
ナエマは聖索の守りと広場に書いた魔除けの紋がちゃんと働いていることを確認して頷いた。
「請賜予我辟邪的力量――!」
シーリュウはそう口上を述べ、饕餮号を身に纏った。
融けた右腕は直っており、昨晩見たときより気迫が増しているように思える。
「すごい!」
後ろから少年の声がして、二人は振り返った。
旅籠の扉からクレルが顔を覗かせており、二人のもとに駆け寄ってくる。
「シーリュウのお兄さん、その鎧かっこいい! 魔物倒してくれる?」
目をきらきらと輝かせているクレルの頭をシーリュウは撫でた。
「ああ。必ず倒す」
「ナエマのお兄さんも、シーリュウのお兄さんも、絶対に戻ってきて!」
クレルの言葉に二人は頷き、歩き出した。
その大半はナエマが来たから安心した、というものだった。
「今食事の支度を……。あなた方が魔物を倒してくださったからもう安全だ。すぐに街に買い付けに行かねば」
「ご主人、そして皆様方。お伝えせねばならないことがあります。聞いていただけますか」
主人が厨房に向かうのをナエマは止めて、部屋にいる人間に向けて言う。
皆がナエマが何を言うのかと静かに待っている。
「皆様、落ち着いて聞いてください。……この付近にはまだ魔物がいます」
何だと。何ですって。怖い。まだいるってのか。
ナエマの言葉を聞いた人は一様にそのような反応を返した。しかし、一晩ゆっくりと休んだからか混乱には陥っていない。不安げにナエマを見つめている。
「ここの南の窪地に毒の泉があり、そこから魔物が発生しています。その泉を何とかせねば、いくら魔物を倒してもきりがありません」
「ど、どうするんです……」
困惑した様子で主人は尋ねる。
「はっはっは、安心してください! 私は魔を祓うことが得意なのです! 昨晩のうちに旅籠の周りに聖索を巡らせ、魔物が入ってこられないよう守りを固めました! そして、私がその泉を何とかしてご覧に入れましょう!」
ナエマは皆を安心させるようにあえて大きな声で笑ってみせた。
そして、一歩後ろに下がっていたシーリュウの肩を掴んで前に出す。
「な、何だ……!」
「この方、シーリュウさんは魔物退治の専門家です! 皆様も魔鎧の噂は聞いたことがあるでしょう。シーリュウさんも強力な魔鎧をお持ちなのです! 昨晩も危険を冒して森を探り、毒の泉を発見し、ついでに強大な魔物を倒したほどの猛者! 私とシーリュウさんがいれば、皆様は何も心配することはございません!」
ナエマが言うと、皆はシーリュウのことを期待に満ち溢れた目で見つめた。
シーリュウはそんな目で見られるのが嫌なのか、視線から逃げるように顔を逸らした。本当なら逃げ出したかったが、ナエマががっちりと肩を掴んでいるので逃げられなかった。
「我々は準備ができ次第、その毒の泉に向かおうと思っております。そこで皆さんに一つだけ、協力していただきたいのです」
「協力、と言いますと……」
主人が問う。
「はい、シーリュウさんにいっぱいご飯を食べさせていただきたいのです!」
卓に何枚もの皿が並べられ、その上にはパン、干し肉、チーズが山と盛られている。
貯蔵が少ないとはいえ、この旅籠にいる全員の一食分全てを集めたのだから相当な量だ。
シーリュウはただ目の前の食べ物を口に入れる絡繰仕掛けのように、一口大に千切っては口に入れ、咀嚼し、飲み込むのを繰り返していた。
「大丈夫なんですか? 司祭様」
「彼が必要と言っているのです。従うのが一番でしょう」
主人が不安げに尋ねるのを、シーリュウの向かいに座るナエマは自信たっぷりに言い切った。そう言われると主人も何も言えず、ただ貴重な食糧をもりもりと食べているシーリュウを訝しげに見てから去っていった。
そして、ナエマも少しだけ眉を寄せてシーリュウを見つめていた。
主人にはああ言ったが、実のところナエマも心配なのである。
――饕餮号、元に戻す、もっと力出す、沢山食べる、必要。
シーリュウはそう言っていたが、ここに残っている食料のほとんどを本当に食べていいのか、と不安になる。
もし失敗したら無駄に食料を消費しただけだ。
何としてでも毒の泉の浄化、魔物の退治を成功させなければならない。
シーリュウはその細い体に半分ほどを収め、杯から水を飲んだ。
「……饕餮、悪い神の名前。饕、財産食らう。餮、食料食らう。何でも食べる猛獣。でも、何でも食らう、魔も食らう。今は魔除けの神」
ナエマの視線の意図に気付いたのか、シーリュウはそう話した。
「だから、食べれば食べるほど、饕餮号、力出る。……お前とワタシ、駄目だったら全員死ぬ。できること、やる。それしかない」
「まあ、そうですね……」
言ってまた食べるのを再開したシーリュウにナエマは頷いた。
この攻勢に全てを賭けるのであれば、残りの食糧の心配をしても意味がない。失敗すれば全員死ぬ。成功すれば全員助かる。それだけだ。
やがてシーリュウは全てを腹の中に収めた。その細身の体の中のどこにあの量の食料が詰まっているのか。
シーリュウの提案で、馬を持っている商人達は旅籠の道を東西の二手に分かれて近隣の街に助けを求めることにした。
シーリュウとナエマが泉に手を出して、シーリュウがそこに集まる魔物を倒しているうちに森を抜けようというのだ。
それならば、最悪二人が死んだとて他の誰かが助けに来るだろう。
ナエマは今の状況を手紙に書き、商人達に預けた。これを教会に見せれば話が早いはずだ。
「では、行って参ります! 必ず戻ってきます!」
ナエマは皆を元気づけるように笑って旅籠を出た。シーリュウもその後に続く。
ナエマは聖索の守りと広場に書いた魔除けの紋がちゃんと働いていることを確認して頷いた。
「請賜予我辟邪的力量――!」
シーリュウはそう口上を述べ、饕餮号を身に纏った。
融けた右腕は直っており、昨晩見たときより気迫が増しているように思える。
「すごい!」
後ろから少年の声がして、二人は振り返った。
旅籠の扉からクレルが顔を覗かせており、二人のもとに駆け寄ってくる。
「シーリュウのお兄さん、その鎧かっこいい! 魔物倒してくれる?」
目をきらきらと輝かせているクレルの頭をシーリュウは撫でた。
「ああ。必ず倒す」
「ナエマのお兄さんも、シーリュウのお兄さんも、絶対に戻ってきて!」
クレルの言葉に二人は頷き、歩き出した。
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