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あとがき
あとがき その1
しおりを挟むこのお話を見つけてくださった皆様、ありがとうございます。
作者の織本紗綾です。
いまEpilogueまで書き終えた何とも言えない高揚した気持ちで、これを書いています。
予想以上に長い話となりましたが、ここまでお付き合い頂き、本当に嬉しく、ありがたく思っています。
書き始めてから1年半。
web小説も、一作書き上げるという事も初めてで、ルビのふりかたもプレビューで確認出来る事さえも知らない状態からここまで書いてきました。
自分の心にあるイメージをちゃんと伝えられたかも不安で、反省はたくさんありますが、初めて公開した日の事を思えば、とにかく最後まで完走できてよかったと思っています。
何度も挫けそうになってきましたし、元々この最後のシリーズを書く勇気はありませんでした。
ですが、背中を押してくれた友人の言葉で書く決心がつき、応援してくださった皆様の存在もあって完結までくじけずに書くことができました。何度も言いますが、ありがとうございました。
そして最後に、このお話への想いを少しだけ語らせてください。
遥と海斗のお話は、未来に想いを馳せた事から始まりました。
“これから産まれてくる子達が大人になる頃、どうなっているんだろう”
今、社会情勢などで思い描いた夢を諦めなければならない方がたくさんいると思います。でも、進路変更によって出逢う人もいて、そこにはきっと希望もあって。
ここに出てくる和樹と遥の兄妹も、両親のそういう経験の末、産まれてきた希望でした。彼女達が大人になる頃には暮らしが楽になり、愛や夢や希望に溢れた未来が待っていてほしい。
そんな願いを込めて書き始め、新たな時代なりの苦悩はありましたが、遥も夢瑠も樹梨亜も……そしてその周りも幸せな未来を迎えることが出来ました。
遥と海斗についても、ありきたりな出逢いの一つから物語の中でしか存在しえない、現実には難しい程の純粋な愛情に育ちました。
ひたすらお互いをイメージしながら、遥だったら……海斗だったら……と頭を悩ませ、行き着いた結果です。
“お互いといる事を諦めない”
二人がした約束は、この二人だからこそ生まれてきたもので、私自身にはなかった言葉です。諦めない……現実はそうはいきませんが、そう思う事の大切さを、私も学ばせてもらいました。
幸せになるには大事なんですね。
このままだと、長くダラダラと書いてしまいそうなので、この辺りで結ばせてください。
遥と海斗は家族になり、新しい試練に巻き込まれていきますが……今の所、妄想のまま留めておく予定でいます。
皆様の心に遥と海斗が届き、何かの思いが伝われば幸せです。
ご愛読ありがとうございました。
2021.11.30 織本紗綾
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