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2.スタジアムグルメ、略して『スタグル』!!
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グッズ売り場で無事、欲しかったタオルマフラーを購入できた。
吉川さんも「せっかくだし」と私と同じタオルマフラーを購入していた。
チームのロゴとチームマスコットキャラクターが描かれている新商品だ。
そして、吉川さんと一緒に食べ物が売っている広場へ足を運ぶ。
いつも出店している定番のお店や今回限定出店のお店が広場の端から端までズラリと並んでいる。
屋台の前の芝生広場には買った物が食べれるように、テーブルとイスがいくつか置いてあり、試合観戦に来た人たちが座っていて、屋台で買った物を食べたり、お喋りしているようだ。
「スタグル、どれ買いますか?」
吉川さんにそうたずねたところ、
「スタグル……って何?」
と質問を返された為、そうか、初めてならスタグルって言葉も知らないかと思ってしまった。
私も初めの頃はスタグルって言葉知らなかったし、SNSの投稿でスタグルって何?って思って調べたしなぁと思い、吉川さんにスタグルについて説明をする。
「スポーツの試合会場で食べられる物や食事の事をスタジアムグルメーー略してスタグルと呼ぶんです。すみません、聞きなれない言葉だったですよね」
「そういう意味なんだね。じゃあ、スタグルはどれがオススメ?」
「ん――……1番人気はあそこの屋台の唐揚げですかね?」
私は前方に見える屋台を指差す。
ここの唐揚げはいつ来ても行列ができるくらいなのでオススメしても大丈夫だろう。
試合会場や各地のお祭りの時によく出店しているお屋台で、最近市内の商店街にお店を構えたらしく、そこでも人気らしい。
お店で購入した人たちが撮って投稿しているのをよくSNS上でみかける。
私はまだ商店街のお店には行ったことがないけれど、私も観戦に来たらいつも買う定番商品だ。
今も少し列が伸びている。
「じゃあそれ買おうかな」
吉川さんは私の言葉と人が並んだ列を見て購入を即決した様だ。
他にも、色んな魚の天ぷらを取り扱ったお店や、人気店のスイーツやパン、地元の食材で作ったバーガーなどのお店も並んでいる。
「毎試合ごとに各市町村の名産品をスタジアムで販売してて...…、その地域に行かないと食べれない物がスタジアムで食べれるいい機会なので、私はそのお店もオススメしたいです!」
「へぇ、じゃあ前回来た時は、別の市町村の地元グルメが並んでたのか……」
吉川さんがそう言うので、
「……そういえば、前回来た時は何を買ったんですか?」
ふと、私はたずねてみる。
私は前回来ていないので、吉川さんの買ったスタグルが気になったのだ。
「前回は何も買わなかったんだよね」
けれど、吉川さんは残念そうな表情を見せ、そう返事を返してきた。
「え?そうなんですか?!」
私は毎回何かしらスタグルを買ってからスタジアムに入場するのだけど、男の人だからあんまり興味ないのかな?と思っていたら、吉川さんが理由を話してくれた。
「こっちの広場には寄らなかったんだよね。友人と一緒に車で来て、駐車場に車置いて、そのままスタジアムの場内に直行してさ。なんか皆食べ物持ってるし、食べてるからどこかで売ってるのかなとは思ったんだけど、試合が始まる直前に着いたし、友人も何も言わなかったし」
「あ――……駐車場からスタジアム直行だと、スタグルの広場を通らないし、場内はドリンクだけの販売だから、こっちまでわざわざ行く用事がなければわからないですよね。お友達さんは何も言わなかったんですか?」
「それが何も。だから今回は試合始まる前に何があるのか色々見て回ろうと思ってさ。そうしたら高藤さんと会えたんだからラッキーだよ」
吉川さんのお友だちさん!
試合観戦とスタグルはセットでしょう!?
美味しいスタグルを食べながら、試合見るのが楽しいのに。
私はそれを聞いて、 吉川さんにはせっかくなので色々オススメしちゃおうかな?と思った。
「そうしたら……、そこのカレーとかも美味しいので辛いの大丈夫でしたらオススメします」
ご飯が白米と玄米どちらか選べるし、カレーもスパイシーないい匂いがこちらまで漂い、食欲をそそられる。
「あっ、あれ市内にあるお店のカレー?」
吉川さんは店の上に掲げられていた看板の店名を見てそう呟く。
「そうです、あそこは毎試合出店してくれてるお店ですね。あとあそこのお店の丼とかも市内にお店構えてるとこですよ」
別のお店を指差す。
「あ、ほんとだ。へ――……」
お店の名前を知っていたのか、少し驚いている。
「あそこは味噌ダレの焼肉丼が美味しくてオススメです。あっちのお店の鯛めしも美味しいけど、鯛だし入りの厚焼きたまごが美味しくて……あ、巻き寿司出してる。あれ去年販売してなかったので新作ですね」
私は次々と出店しているお店を紹介していく。
紹介しながら、試合見に来る回数少なくても、なんだかんだスタグル買って食べてるなぁとそう思った。
「高藤さん色々食べてるんだね」
「うっ……」
吉川さんにもそう指摘されて、なんだか少し恥ずかしい。
「だって、その地域やお店に行かなきゃ食べれないものがここで食べれるんですよ。せっかくの機会だしってなって買っちゃうんですよー!」
決して食いしん坊ではない!……と思う。
試合観戦する時は、今回限定出店の食べ物と屋台の唐揚げをそれぞれ買ってスタジアムに入るのが私の定番なのだ。
吉川さんはクスクスと控えめに笑いを堪えながらも、私にお礼を言ってきた。
「でもとても参考になったよ。ありがとう」
「どういたしまして」
私も少し恥ずかし気に返事を返した。
吉川さんは私がオススメした、味噌だれの焼肉丼と今回限定の市町村の出店からキスの天ぷらを含むお魚の天ぷらセット、そして屋台の唐揚げを購入していた。
私は今回限定出店のいちごがのったコッペパンと吉川さんと同じく屋台の唐揚げをチョイス。
巻き寿司も気になったけど、毎試合出店しているお店だから、次来た時もあると信じて今回は見送り。
「そのコッペパン、最近人気のお店のやつだよね」
吉川さんが私が購入したコッペパンのお店の名前を見てそう呟く。
「はい、テレビとか雑誌とかで取り上げられているとこです。今回スタジアムに初出店ってチームの公式サイトに掲載されていたので、絶対買わなきゃと思って」
コッペパンを販売しているお店、いつもはキッチンカーで県内各地のイベントとかに参加して販売をしている。
県内産の食材を使った食事系のコッペパンや季節のフルーツを挟んだスイーツコッペパンなど、色んな種類を販売している人気店なんだけど、毎回販売場所変わるし、すぐ売り切れるし、気になっていたけどなかなか買いに行けなかったお店。
まさかこんな形で購入できるとは思わなかったので私はニンマリと笑みを浮かべた。
「吉川さんってお店よく知ってますね」
店舗を構えているお店全部知っていたし、場所まで把握していた。
「そこは、地域情報雑誌も発行している会社の営業だから」
「あ、そうですよね」
そりゃあ、知ってるはずだわ。
取材するお店に行ったり、探したりしないといけないから、むしろ知っていないと営業大変だよね。
「スタグルも買ったし……じゃあ、スタジアムに入りますか?」
携帯の時間を見ると試合開始30分前になっており、入場するにはいい頃合いだろう。
吉川さんにそう聞くと、了承してくれた。
「いいよ。じゃあ行こうか」
私と吉川さんはスタジアムの入場口に向かった。
吉川さんも「せっかくだし」と私と同じタオルマフラーを購入していた。
チームのロゴとチームマスコットキャラクターが描かれている新商品だ。
そして、吉川さんと一緒に食べ物が売っている広場へ足を運ぶ。
いつも出店している定番のお店や今回限定出店のお店が広場の端から端までズラリと並んでいる。
屋台の前の芝生広場には買った物が食べれるように、テーブルとイスがいくつか置いてあり、試合観戦に来た人たちが座っていて、屋台で買った物を食べたり、お喋りしているようだ。
「スタグル、どれ買いますか?」
吉川さんにそうたずねたところ、
「スタグル……って何?」
と質問を返された為、そうか、初めてならスタグルって言葉も知らないかと思ってしまった。
私も初めの頃はスタグルって言葉知らなかったし、SNSの投稿でスタグルって何?って思って調べたしなぁと思い、吉川さんにスタグルについて説明をする。
「スポーツの試合会場で食べられる物や食事の事をスタジアムグルメーー略してスタグルと呼ぶんです。すみません、聞きなれない言葉だったですよね」
「そういう意味なんだね。じゃあ、スタグルはどれがオススメ?」
「ん――……1番人気はあそこの屋台の唐揚げですかね?」
私は前方に見える屋台を指差す。
ここの唐揚げはいつ来ても行列ができるくらいなのでオススメしても大丈夫だろう。
試合会場や各地のお祭りの時によく出店しているお屋台で、最近市内の商店街にお店を構えたらしく、そこでも人気らしい。
お店で購入した人たちが撮って投稿しているのをよくSNS上でみかける。
私はまだ商店街のお店には行ったことがないけれど、私も観戦に来たらいつも買う定番商品だ。
今も少し列が伸びている。
「じゃあそれ買おうかな」
吉川さんは私の言葉と人が並んだ列を見て購入を即決した様だ。
他にも、色んな魚の天ぷらを取り扱ったお店や、人気店のスイーツやパン、地元の食材で作ったバーガーなどのお店も並んでいる。
「毎試合ごとに各市町村の名産品をスタジアムで販売してて...…、その地域に行かないと食べれない物がスタジアムで食べれるいい機会なので、私はそのお店もオススメしたいです!」
「へぇ、じゃあ前回来た時は、別の市町村の地元グルメが並んでたのか……」
吉川さんがそう言うので、
「……そういえば、前回来た時は何を買ったんですか?」
ふと、私はたずねてみる。
私は前回来ていないので、吉川さんの買ったスタグルが気になったのだ。
「前回は何も買わなかったんだよね」
けれど、吉川さんは残念そうな表情を見せ、そう返事を返してきた。
「え?そうなんですか?!」
私は毎回何かしらスタグルを買ってからスタジアムに入場するのだけど、男の人だからあんまり興味ないのかな?と思っていたら、吉川さんが理由を話してくれた。
「こっちの広場には寄らなかったんだよね。友人と一緒に車で来て、駐車場に車置いて、そのままスタジアムの場内に直行してさ。なんか皆食べ物持ってるし、食べてるからどこかで売ってるのかなとは思ったんだけど、試合が始まる直前に着いたし、友人も何も言わなかったし」
「あ――……駐車場からスタジアム直行だと、スタグルの広場を通らないし、場内はドリンクだけの販売だから、こっちまでわざわざ行く用事がなければわからないですよね。お友達さんは何も言わなかったんですか?」
「それが何も。だから今回は試合始まる前に何があるのか色々見て回ろうと思ってさ。そうしたら高藤さんと会えたんだからラッキーだよ」
吉川さんのお友だちさん!
試合観戦とスタグルはセットでしょう!?
美味しいスタグルを食べながら、試合見るのが楽しいのに。
私はそれを聞いて、 吉川さんにはせっかくなので色々オススメしちゃおうかな?と思った。
「そうしたら……、そこのカレーとかも美味しいので辛いの大丈夫でしたらオススメします」
ご飯が白米と玄米どちらか選べるし、カレーもスパイシーないい匂いがこちらまで漂い、食欲をそそられる。
「あっ、あれ市内にあるお店のカレー?」
吉川さんは店の上に掲げられていた看板の店名を見てそう呟く。
「そうです、あそこは毎試合出店してくれてるお店ですね。あとあそこのお店の丼とかも市内にお店構えてるとこですよ」
別のお店を指差す。
「あ、ほんとだ。へ――……」
お店の名前を知っていたのか、少し驚いている。
「あそこは味噌ダレの焼肉丼が美味しくてオススメです。あっちのお店の鯛めしも美味しいけど、鯛だし入りの厚焼きたまごが美味しくて……あ、巻き寿司出してる。あれ去年販売してなかったので新作ですね」
私は次々と出店しているお店を紹介していく。
紹介しながら、試合見に来る回数少なくても、なんだかんだスタグル買って食べてるなぁとそう思った。
「高藤さん色々食べてるんだね」
「うっ……」
吉川さんにもそう指摘されて、なんだか少し恥ずかしい。
「だって、その地域やお店に行かなきゃ食べれないものがここで食べれるんですよ。せっかくの機会だしってなって買っちゃうんですよー!」
決して食いしん坊ではない!……と思う。
試合観戦する時は、今回限定出店の食べ物と屋台の唐揚げをそれぞれ買ってスタジアムに入るのが私の定番なのだ。
吉川さんはクスクスと控えめに笑いを堪えながらも、私にお礼を言ってきた。
「でもとても参考になったよ。ありがとう」
「どういたしまして」
私も少し恥ずかし気に返事を返した。
吉川さんは私がオススメした、味噌だれの焼肉丼と今回限定の市町村の出店からキスの天ぷらを含むお魚の天ぷらセット、そして屋台の唐揚げを購入していた。
私は今回限定出店のいちごがのったコッペパンと吉川さんと同じく屋台の唐揚げをチョイス。
巻き寿司も気になったけど、毎試合出店しているお店だから、次来た時もあると信じて今回は見送り。
「そのコッペパン、最近人気のお店のやつだよね」
吉川さんが私が購入したコッペパンのお店の名前を見てそう呟く。
「はい、テレビとか雑誌とかで取り上げられているとこです。今回スタジアムに初出店ってチームの公式サイトに掲載されていたので、絶対買わなきゃと思って」
コッペパンを販売しているお店、いつもはキッチンカーで県内各地のイベントとかに参加して販売をしている。
県内産の食材を使った食事系のコッペパンや季節のフルーツを挟んだスイーツコッペパンなど、色んな種類を販売している人気店なんだけど、毎回販売場所変わるし、すぐ売り切れるし、気になっていたけどなかなか買いに行けなかったお店。
まさかこんな形で購入できるとは思わなかったので私はニンマリと笑みを浮かべた。
「吉川さんってお店よく知ってますね」
店舗を構えているお店全部知っていたし、場所まで把握していた。
「そこは、地域情報雑誌も発行している会社の営業だから」
「あ、そうですよね」
そりゃあ、知ってるはずだわ。
取材するお店に行ったり、探したりしないといけないから、むしろ知っていないと営業大変だよね。
「スタグルも買ったし……じゃあ、スタジアムに入りますか?」
携帯の時間を見ると試合開始30分前になっており、入場するにはいい頃合いだろう。
吉川さんにそう聞くと、了承してくれた。
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