高級娼婦×騎士

歌龍吟伶

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第2話〜繋がる二人〜

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ギルヴァルドは、仰向けに寝転がったマリーアの着物に手を掛ける。 

胸元を広げると、重力に負けず存在を示す乳房がその全貌を表した。 

その美しさに思わず息をのむギルヴァルド。 

そんな彼の顔を、マリーアが両手で包み込む。 


「ねえ、触って?」 


そして彼の手を己の胸へと導くマリーア。 

ギルヴァルドは緊張した様子で彼女の胸に触れる。 

優しく撫でるように・・・徐々に、力を入れていく。 


「ねえ、もっと強く揉んでよ」 


じれったさを感じたマリーアが促すと、ギルヴァルドは手に力を入れた。 

両手で双方の乳房を揉み込んでいく。 

柔らかさと弾力が手のひらから伝わってくる・・・ギルヴァルドの興奮は高まっていった。 


「ねえ、揉むだけじゃなくて・・・」 


マリーアが艶っぽい視線を投げかけると、ギルヴァルドは躊躇いがちに胸の先端を口に含んだ。 

そして、舌で押しながら吸い上げる。 


「ああっ、ん」 


甘い声を上げるマリーア。 

ギルヴァルドの愛撫は、徐々に激しくなっていった。


「あ、気持ち良い・・・」 


舐めて吸ってを繰り返され、マリーアが身をよじる。 

その反応に気をよくしたのか、ギルヴァルドは唇を下へ移していく。 

唇で脇腹をなぞり、内ももに吸い付き、マリーアの秘部に口づける。 

入り口を舌でなぞり、敏感な蕾を舌先でつついた。 


「あんっ、はぁ…」 


「気持ちいいか?」 


「ええ・・・良いわ、もっとして?」 


マリーアはギルヴァルドの髪に触れ、彼の金髪に指を通す。 

そして彼を潤んだ瞳で見つめた。 

ギルヴァルドは彼女の秘部に指を挿入し、初めはゆっくりと内壁を擦る。 


「あ・・・んふっ」 


潤い始めたソコは、時折くちゅりと音を立てる。 

敏感な蕾を舌で刺激しながら中をかき回していると、蜜壷から愛液が溢れてきた。 


「あ、んっ!ねえ、もう欲しいわ」 


マリーアはそう言って自ら入り口を広げ彼を誘う。 

ギルヴァルドはごくりと咽を鳴らし身を起こし、彼女の入り口に自身をあてがった。 

そして、ゆっくりと埋め込んでいく。

「あぁっ、んぁ」 

甘い吐息を漏らすマリーアのソコは、ヒクヒクと痙攣しながら男を飲み込んでいく。 

奥を目指し腰を進めるギルヴァルド。 

二人の体が、完全に繋がった。


「あっ、大きいわ」 


「っ・・・!」 


マリーアは満足げに微笑んだが、ギルヴァルドは何かに耐えるように顔をしかめている。 

無意識に動かしていた腰を止め、細く息を吐き出す。 


「気持ちいいの?あたしの中。我慢しないで好きなだけ出して良いんだよ」 


「だが・・・」 


「あたしは子供が出来ない体だから。遠慮しないで?」 


マリーアは悲しげな笑みを浮かべた。 

そして、目で問うギルヴァルドに語る。 


「言ったろ?あたしは10歳の時から客を取ってるって。 まあ他の子もほとんどがそうだけど、みんな体を壊して産めなくなるんだ」 


「だから、子供が殺されたと聞いて情報をくれたのか?」 


ギルヴァルドの言葉に、マリーアは目を閉じる。
 
そして一筋の涙をこぼし、まぶたを上げ、彼に腕を伸ばした。 


「そうさ、あたしには産めない命。それを殺して回るなんて許せないからね。そんなヤツが客として来て、ご機嫌取らなきゃならないなんて、我慢できないよ」 


「・・・そうだな」 


「ねえ、動いてよ。 いくらでも中に出して良いから」 


マリーアはそう言って彼の腰に足を絡め、下半身に力を入れる。 

ギルヴァルドは小さく呻くと、ゆっくり腰を動かし始めた。 


「ん・・・あっ」 


「くっ…!」 


探るような慎重な動きがじれったくて、マリーアはギルヴァルドに訴える。 


「ねえ、もっと動いて」 


「だが」 


「出して良いって言ってるでしょ?たくさんして欲しいの」 


「もう少し、このままでいたいんだ。マリーアの中を感じていたい」 


「ギルヴァルド・・・」 


優しく細められた瞳で見つめられ、マリーアは。 


「ズルイよ、そんな優しい事言うなんて」
 

ぽろりと涙をこぼし泣き笑いを浮かべた。
 
ギルヴァルドは彼女の頬を撫でながら、感触を堪能するように内壁に自身を擦りつける。 

潤いを増していくソコは、締まりも良く男を包み締め付けていく。


「くっ、もう・・・!」 


一気に駆け上がってくる快楽に耐えきれず、ギルヴァルドは精を放った。 

マリーアの体は男の精を絞り出すように伸縮し、それが更なる快感をギルヴァルドに与える。 


「くっ・・・ぅあっ」 


「んっ・・・ふぁあ」 


体内で放たれた熱に、マリーアは満足そうに吐息を吐く。 

痙攣する男の存在を感じ、彼女はそれを愛おしく思った。 


「あ・・・すごい量だね、熱い」 


「すまん」 


「どうして謝るの?」 


ギルヴァルドは一つ息を吐くとマリーアに覆い被さった。 

そして彼女と唇を重ねる。 


「んっ・・・ぁふっ」 


「ふ・・・っ、マリーア」 


「なんだい?」 


「もう一度、良いか?」 


「もちろん。言ったろ?何度でもして、って」 


マリーアは妖艶に笑んだ。 

そして二人の行為は、激しさを増していく。
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