吸血貴公子

深い深い森の奥にある古き館。
見事なバラ園を誇る庭を抜け、芸術的な扉を開けると、見目麗しき紳士が出迎えてくれるという。
そして、彼は優雅に微笑みながら言葉を紡ぐ。

「やぁ、ようこそ我が館へ」

口を開いた彼の唇から覗くもの。
それは、鋭き牙 。

館に足を踏み入れ生きて帰った者は居ないと言われている。

人々は噂する。
この森の奥に行ってはいけないよ、喰われてしまうから。

人は彼を、【吸血貴公子】と呼ぶ―――

※第1章完結しました
※第2章に出てくるトゥリアは『魔女は美少年が好きなんて誰が決めたの』のトゥリアと同一人物です、若い頃の彼女になります。

※普通の食事からもエネルギー摂取可能
※吸血は嗜好品のようなもの
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