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第2話
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男はそんなリオラの様子を目を細め見つめていたが、やがてためらいがちにさらなる要求を口にした。
「・・・なあ、辛い頼みだとは思うが・・・口で、してくれないか?」
「!!」
リオラは真っ赤になって硬直する。
男は訴えかけるような目でリオラを見つめた。
「・・・」
しばし躊躇ったものの、リオラは意を決し、頭を上げ始めていた“男”に唇を寄せる。
「濡らしてからにしてくれ」
男はそう言い、リオラの唇を指で撫でた。
リオラは唇を舐めて濡らし、“男”を口に含んだ。
初めて間近で見る肉の塊に戸惑いながらも、リオラはパクリとそれを銜える。
しかし・・・
(・・・ど、どうしたらいいの?)
経験どころか知識すら無かった為、そのまま固まってしまう。
「・・・」
戸惑うリオラの様子に、男は小さな苦笑を漏らすと
「こうやるんだ」
リオラの細い指を銜え、舌を這わせる。
「・・・!!・・・」
一瞬びくりと驚いたリオラだったが、男の舌の動きを真似て懸命に行為を行った。
「ん・・・はふ・・・」
「・・・ぅ」
「・・・あ・・・顎が、痛い・・・です」
「無理しなくて良い、舐めるだけで十分だ」
「はい・・・」
しばらくの間、リオラは小動物のようにペロペロと舌を動かしていた。
すると、
「・・・っ・・・口、開けていろ」
「ふぇ?」
男に顎を掴まれた、次の瞬間。
「きゃっ!?」
どろりとしたものが口内に放たれる。
リオラは逃れようとしたが、男の手で口をふさがれ呻く事しかできなかった。
「んぐっ・・・!」
「嫌だろうが、少しで良いから飲み込め」
「んー・・・っ」
しっかりと体を抱え込まれてしまったリオラは、顔をしかめながらも舌の上に留まり続けていた精液を飲み込んだ。
「・・・飲んだか?」
「ん・・・」
リオラがこくりと頷くのを確認し、男は手を放した。
「う・・・けほっ」
「大丈夫か?」
「・・・はい・・・なんとか」
軽くむせたリオラだったが、あまり辛い思いをせずに済んだことにほっと力を抜いた。
しかし・・・
「もう少し、だめか?」
そう言う男に抱き寄せられ、リオラは再び硬直した。
「!!」
「すまん、まだ足りない・・・」
普通なら、突き飛ばして逃げるだろう。
しかし、リオラはなぜか逃げる気にられず・・・受け入れる決意をしていた。
「・・・」
「逃げないのか?」
「・・・」
うつむき、小さく頷くリオラ。
男は、優しい手つきでリオラの体を撫でていった・・
恐怖と羞恥・・・様々な想いがリオラの脳内を駆けめぐる。
けれど、不思議と拒絶の意志は湧かなかった。
それは、彼の体質のせいなのか・・・それとも?
「・・・っ」
男は、指と舌でリオラの体に触れていく。
リオラは彼の腕に支えられ、背筋を伸ばす。
男は片手でリオラの乳房を揉み、その先端に吸い付いた。
「あっ・・・んぅ・・・」
リオラは甘い声を上げる。
「や・・・っ」
痺れるような感覚に、思わず身をよじるリオラ。
しかし、
「逃げるな。可愛い声だな」
優しい声でそう言われ、リオラは体の力を抜いた。
「良い子だ・・・」
声も触れ方も優しい・・・
リオラの中から、恐怖が消えていった。
全身を優しく撫でられ、身を任せていたリオラは下腹部へ伸びてきた手に身を固くする。
「嫌・・・!!」
思わず手を振り払おうとしたが、
「我慢してくれ・・・乱暴にはしない」
耳元で優しく囁かれると拒めなくなる。
リオラの体から力が抜けてきたことを感じた男は、小さく笑う。
「ふ・・・素直すぎるな、お前は」
そう言いながらも手は休めず、リオラの女の部分に触れていく。
始めは撫でるだけ。
徐々に、力が込められていく・・・
「やっ・・・ぁ」
指が進入してくる。
その異物感と僅かな痛みに、リオラは男の手を押さえる。
「痛いか?」
「・・・少し」
リオラが小さく答えると、
「仰向けに寝ろ」
男は横になるよう促す。
すこし躊躇ったリオラだったが、言われた通りにした。
まだ体が痛むのだろう・・・男は小さくうめき声を上げながらも、横たわったリオラのヒザを掴み足を開かせる。
「きゃっ・・・!!」
リオラはとっさに抵抗しようとしたが、内ももを優しく撫でる男の手や唇の感触に、徐々に力を抜いていった。
男の舌が、最も敏感な場所に触れる。
そして、自分でもまともに触れた事など無い蕾を舐め上げた。
「ひゃっ・・・あ・・・」
下から這い上がり脳を痺れさせるような感覚に、リオラは恐怖を憶える。
「嫌ぁ・・・っ」
「大人しくしていろ・・・怖がらなくて大丈夫だ」
「や・・・っ、怖い・・・」
「すぐ良くなる」
男はそう言うと、蕾を吸い上げた。
「ひゃあっ・・・!!」
そして再び、押すように舐める。
「んー・・・っ」
しばらくの間、男はその愛撫を繰り返した。
リオラの体からだいぶ力が抜け、入り口に潤いが増してきた。
男は、そっと指を挿入する。
「あ・・・」
痛みはなく、僅かに違和感があるのみ。
リオラは、拒まなかった。
ゆっくりと、男の指が出入りする。
その間も、男は舌も動かし続けた。
内と外、同時の愛撫。
徐々に強まっていく快楽。
しだいに、卑猥な音が響出す。
恥ずかしさは、あった。
戸惑う気持ちは、残っていた。
それでもリオラは、受け入れると決めていた。
強くなっていく愛撫。
高まっていく快楽。
そして・・・
「あっ・・・んーーー!」
リオラは頭を突き抜けるような感覚に、一瞬意識を飛ばしかけた。
「・・・なあ、辛い頼みだとは思うが・・・口で、してくれないか?」
「!!」
リオラは真っ赤になって硬直する。
男は訴えかけるような目でリオラを見つめた。
「・・・」
しばし躊躇ったものの、リオラは意を決し、頭を上げ始めていた“男”に唇を寄せる。
「濡らしてからにしてくれ」
男はそう言い、リオラの唇を指で撫でた。
リオラは唇を舐めて濡らし、“男”を口に含んだ。
初めて間近で見る肉の塊に戸惑いながらも、リオラはパクリとそれを銜える。
しかし・・・
(・・・ど、どうしたらいいの?)
経験どころか知識すら無かった為、そのまま固まってしまう。
「・・・」
戸惑うリオラの様子に、男は小さな苦笑を漏らすと
「こうやるんだ」
リオラの細い指を銜え、舌を這わせる。
「・・・!!・・・」
一瞬びくりと驚いたリオラだったが、男の舌の動きを真似て懸命に行為を行った。
「ん・・・はふ・・・」
「・・・ぅ」
「・・・あ・・・顎が、痛い・・・です」
「無理しなくて良い、舐めるだけで十分だ」
「はい・・・」
しばらくの間、リオラは小動物のようにペロペロと舌を動かしていた。
すると、
「・・・っ・・・口、開けていろ」
「ふぇ?」
男に顎を掴まれた、次の瞬間。
「きゃっ!?」
どろりとしたものが口内に放たれる。
リオラは逃れようとしたが、男の手で口をふさがれ呻く事しかできなかった。
「んぐっ・・・!」
「嫌だろうが、少しで良いから飲み込め」
「んー・・・っ」
しっかりと体を抱え込まれてしまったリオラは、顔をしかめながらも舌の上に留まり続けていた精液を飲み込んだ。
「・・・飲んだか?」
「ん・・・」
リオラがこくりと頷くのを確認し、男は手を放した。
「う・・・けほっ」
「大丈夫か?」
「・・・はい・・・なんとか」
軽くむせたリオラだったが、あまり辛い思いをせずに済んだことにほっと力を抜いた。
しかし・・・
「もう少し、だめか?」
そう言う男に抱き寄せられ、リオラは再び硬直した。
「!!」
「すまん、まだ足りない・・・」
普通なら、突き飛ばして逃げるだろう。
しかし、リオラはなぜか逃げる気にられず・・・受け入れる決意をしていた。
「・・・」
「逃げないのか?」
「・・・」
うつむき、小さく頷くリオラ。
男は、優しい手つきでリオラの体を撫でていった・・
恐怖と羞恥・・・様々な想いがリオラの脳内を駆けめぐる。
けれど、不思議と拒絶の意志は湧かなかった。
それは、彼の体質のせいなのか・・・それとも?
「・・・っ」
男は、指と舌でリオラの体に触れていく。
リオラは彼の腕に支えられ、背筋を伸ばす。
男は片手でリオラの乳房を揉み、その先端に吸い付いた。
「あっ・・・んぅ・・・」
リオラは甘い声を上げる。
「や・・・っ」
痺れるような感覚に、思わず身をよじるリオラ。
しかし、
「逃げるな。可愛い声だな」
優しい声でそう言われ、リオラは体の力を抜いた。
「良い子だ・・・」
声も触れ方も優しい・・・
リオラの中から、恐怖が消えていった。
全身を優しく撫でられ、身を任せていたリオラは下腹部へ伸びてきた手に身を固くする。
「嫌・・・!!」
思わず手を振り払おうとしたが、
「我慢してくれ・・・乱暴にはしない」
耳元で優しく囁かれると拒めなくなる。
リオラの体から力が抜けてきたことを感じた男は、小さく笑う。
「ふ・・・素直すぎるな、お前は」
そう言いながらも手は休めず、リオラの女の部分に触れていく。
始めは撫でるだけ。
徐々に、力が込められていく・・・
「やっ・・・ぁ」
指が進入してくる。
その異物感と僅かな痛みに、リオラは男の手を押さえる。
「痛いか?」
「・・・少し」
リオラが小さく答えると、
「仰向けに寝ろ」
男は横になるよう促す。
すこし躊躇ったリオラだったが、言われた通りにした。
まだ体が痛むのだろう・・・男は小さくうめき声を上げながらも、横たわったリオラのヒザを掴み足を開かせる。
「きゃっ・・・!!」
リオラはとっさに抵抗しようとしたが、内ももを優しく撫でる男の手や唇の感触に、徐々に力を抜いていった。
男の舌が、最も敏感な場所に触れる。
そして、自分でもまともに触れた事など無い蕾を舐め上げた。
「ひゃっ・・・あ・・・」
下から這い上がり脳を痺れさせるような感覚に、リオラは恐怖を憶える。
「嫌ぁ・・・っ」
「大人しくしていろ・・・怖がらなくて大丈夫だ」
「や・・・っ、怖い・・・」
「すぐ良くなる」
男はそう言うと、蕾を吸い上げた。
「ひゃあっ・・・!!」
そして再び、押すように舐める。
「んー・・・っ」
しばらくの間、男はその愛撫を繰り返した。
リオラの体からだいぶ力が抜け、入り口に潤いが増してきた。
男は、そっと指を挿入する。
「あ・・・」
痛みはなく、僅かに違和感があるのみ。
リオラは、拒まなかった。
ゆっくりと、男の指が出入りする。
その間も、男は舌も動かし続けた。
内と外、同時の愛撫。
徐々に強まっていく快楽。
しだいに、卑猥な音が響出す。
恥ずかしさは、あった。
戸惑う気持ちは、残っていた。
それでもリオラは、受け入れると決めていた。
強くなっていく愛撫。
高まっていく快楽。
そして・・・
「あっ・・・んーーー!」
リオラは頭を突き抜けるような感覚に、一瞬意識を飛ばしかけた。
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