最強魔法戦士は戦わない ~加藤優はチートな能力をもらったけど、できるだけ穏便に過ごしたいんだあ~

まーくん

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第14章 そして神になった

【次元の狭間10】

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<<ユウコ視点>>



「ところで最も生命エネルギーを得られる方法をユウコ君は知っているかい?」



突然振られても困るんですけど。



生命エネルギーを得るのなら、たくさんの星を創ればいいんだけど、文明はいつか消滅してしまうからできるだけ長い時間維持できるように優秀な召喚者を呼ぶ必要がある。



ただそれは非常に難しいから星を創り続けて良質な生命エネルギーを増やし続けなきゃならない。



いっそ、ひとつの星で文明を持った人間をたくさん置いて、何回も時間を繰り返してくれればいいのに.....



「.......あっ、わかりました。時間を繰り返すのですね。だから次元の狭間では何回も同じ周期で時間が繰り返されていたんだ。」



「そのとおりだ。単に生命エネルギーの取得だけを考えれば時間を巻き戻して切り返すようにするのが一番効果が高い。



でもそれは禁止されているんだ。1つの世界を繰り返すためにはその世界の者達にそれを意識させないようにしないといけない。



意識自体の進化を完全に止めてしまう必要があるんだ。



そんなことをしてしまえば、その世界には破綻の未来しかない。つまりそこは使い捨ての世界になってしまう。



そしてそんな世界ばかりになると、異世界運営に関するスキルも成長しなくなりやがてその世界の破綻と共にこの世界も衰退し、しまいには破綻してしまうに違いないからね。」




室長の話しを聞いていて怖くなってきた。



わたし達地球人から見たらこの世界に人達は神様であり、正しい存在だと思っていた。



でもよく考えれば正しい存在だけなんてあり得ないはずだ。



だって平和だって言われている日本にだって犯罪を犯す人がいるんだから。



そういう意味ではこの世界にも悪い人がいて当然だ。



その悪い人達に攫われたアキラ君や弥生ちゃん達修学旅行生。



弥生ちゃん達は上手く救出できたけど、他にも同じような人達がたくさんいるのだろう。



彼等をどうやったら救えるのだろう。



トン。トン。 ガチャ。



「おっ、来てくれたか。紹介するよ、こちら異世界管理局 次元研究所所長 ジオン君だ。



彼はわたしと同期入局で、今は次元や次元の狭間についての研究をしているその道の第一人者だよ。」



「ジオンです。初めまして。君達がアースから来た有能なふたりだね。」



「マサルです。」「ユウコです。」



「マサル君、ユウコ君、君達の活躍は常々聞いているよ。よろしくね。

ところでジーク、俺を呼んだのは彼等を紹介するためだけかい?」



「そんなわけないだろう。このふたりが面白い仮説を立ててくれたから聞いてもらおうと思ってな。



面白い映像もあるぞ。」



「ほう、それは楽しみだな。」



「マサル君、突然で申し訳ないが、映像の説明をジオンにしてやってくれ。」



「わかりました。」



マサルさんの説明が始まった。わたしは3回目だからだいたい理解できている。



ジオンさんは腕組みをしながらじっと映像を見つめ、マサルさんの話しに耳を傾けている。



そうだ、どうでもいいけど、室長ってジークさんっていう名前なんだ。



そう言えば今まで知らなかったな。




「なるほどな。マサル君、素晴らしい、実に素晴らしいよ。事実を事実として的確に捉える考察力、そしてそこから導き出す理論性。君は研究者に向いているよ。



どうだね僕のところに来ないかい?」



「こらこら、うちの精鋭を引き抜こうとするんじゃない。」



「はははっはっ、冗談さ。でも本当に優秀だな。



僕の次元理論と同じ方向を向いているし、いくつかはその補完をしてくれているね。

これは今後の研究の糧になるよ。



ところでジーク、僕をここに呼んだ理由は?」



「今見てもらったように君の次元論は限りなく正解に近い検証結果が得られたと思うんだ。



そして、今回の件で我々以外にアースから無断で召喚を行い無限時間の中で生命エネルギーをむさぼっている奴らがいることもはっきりした。



ただ、我々は次元の狭間に入れないのが通説だ。そうなると我々以外に文明を持った生命体がいるのか、それとも...」



「君は召喚者を疑っているね。召喚された者達の中にそういった悪事に加担しているものがいるんじゃないかと。」



「その通りだ。なあマサル君、君もそう思っているんだろ。」



「....お見通しでしたか室長。そうです。次元の狭間に入って操作しないとあの弥生ちゃん達をコントロールするのは難しかったと思います。



それとアースにも協力者の存在がいるんじゃないかと思っています。」



「そうだな、そう考えるのが自然だな。



そこでだジオン。君にはこの調査室のメンバーとして一緒にこの問題を解明して欲しい。



既に局長には了承を得てある。」



「相変わらず君は根回しが上手いな。

だけどこれは面白いことになった。研究室だけではこうはいかないからな。



よし、参加させてもらおう。多少無茶をしてもジークが何とかしてくれるんだろ。」



「わかったよ。でもあんまり無茶はするなよ。」




こうして調査室に新しいメンバー、ジオンさんが加わったのでした。




次元の狭間編 完
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