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第14章 そして神になった
37【スタンピード6】
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<<マサル視点>>
講義をしている最中に、ポーラ様から緊急連絡が入った。
どうやらポーラ様の関わっている世界の一つで巨大なスタンピードが起こっているらしい。
たしかあの世界にも召喚者がいたはず、えーと、そうだこの前講習に出ていた和也君だ。
彼は能力も高く、判断力も高いんだけど、少し大雑把なところがあったんだったかな。
どうやら、彼だけでは解決が難しそうだ。
ポーラ様の情報では間違って和也君と一緒に召喚してしまった女の子がいるみたいだ。
彼女に危険があってもいけないから、急いで行こう。
俺は講義を中断して現場に向かう。
やっぱり危ないところだった。周到に偽装されたリーダーに騙されて疲弊している和也君がそこにいた。
近くで魔物を殲滅しているのが召喚されてしまった少女だな。
うん?彼女空間魔法を持っているじゃないか。よし彼女にも協力してもらおう。
俺は巨大な火力で一気に魔物を殲滅して、魔物の真のリーダーを探した。
右側の奥深く、魔物が固まっている中にリーダーを見つけた。オークキングだ。
魔物を分断しながら一気に近づき固まりごと殲滅。
リーダーを失った魔物達は一気に拡散していく。
俺はしのぶさんのところに行って空間魔法で消してくれるように頼む。
空間魔法を持っているのは今時のラノベを読んでいる子が多いと聞いている。
ラノベのイメージが強いから、上手く使ってくれるだろう。
はたして、俺の期待通りだった。
先に俺がお手本を見せるとすぐに真似をして右半分を次々と消してくれた。
おかげで無事にスタンピードを殲滅することに成功した。
<<ポーラ視点>>
何とかなったみたいね。本当にマサルさんって頼りになるわー。彼みたいなのが旦那さんだったらいいのに。
「こらポーラ、何ニコニコしてるのよ!!!
あんたのせいで全宇宙で混乱しているのよ。どうするのよ。
課長がおかんむりよ!」
マリスに怒られた。
そうだまだ何も終わってなかったんだわ。
「ポーラ君、いやー大変なことになったもんだね。全世界から大クレームが出てるんだよ。
さあ一緒に局長室に行こうか。」
嫌ああああああーーー
<<シノブ視点>>
スタンピードが収束してわたしは和也君と一緒に冒険者ギルドに来ているの。
和也君はこの世界では超有名な冒険者で、カリスマ的な存在みたい。
そして一緒にこのスタンピードを収束させたわたしも一緒に英雄扱いされているわ。
そうそう、収納したたくさんの魔物は全て冒険者ギルドに買い取ってもらったから、異世界転移直後なのに、いきなり大金持ちよ。
祝勝会では多くの冒険者チームから勧誘を受けて大モテだったんだけど、わたしは和也君、いやこっちではカズヤか、彼とチームを組むことにしたの。
彼はこれまで単独行動だったから、わたしが押しかけ女房みたいなものよ。
S級冒険者に指定されたわたしは、冒険者シノブとしてこの世界で生きていくことにしたの。
もちろん、定期的に加藤先生の講義に出て、立派な召喚者としてこの世界を支えていくつもりなの。
もちろん公私含めてカズヤと一緒にね。
スタンピード編 完
ーーーーーーーーーーーーーー
いつもお読み頂きありがとうございます。
魔族は星を創る時に出る廃棄物の影響を受けて出来た、異世界管理局が意図しない生物なのです。
ある意味被害者なのですが、世界中で悪者扱いされています。(異世界管理局が、管理できないからだけなんですけどね。)
そしてその魔族から上がってくるクレームを一手に引き受けているのがお客様相談窓口のマオー主任なのです。
彼は魔族に同情的で魔族からは神と崇められています。
だから今回のポーラのデリカシーの無さに怒ったのです。
マサルの世界の時もポーラとシールの怠慢から魔族が、発生していましたね。
気をつけて欲しいものです。
講義をしている最中に、ポーラ様から緊急連絡が入った。
どうやらポーラ様の関わっている世界の一つで巨大なスタンピードが起こっているらしい。
たしかあの世界にも召喚者がいたはず、えーと、そうだこの前講習に出ていた和也君だ。
彼は能力も高く、判断力も高いんだけど、少し大雑把なところがあったんだったかな。
どうやら、彼だけでは解決が難しそうだ。
ポーラ様の情報では間違って和也君と一緒に召喚してしまった女の子がいるみたいだ。
彼女に危険があってもいけないから、急いで行こう。
俺は講義を中断して現場に向かう。
やっぱり危ないところだった。周到に偽装されたリーダーに騙されて疲弊している和也君がそこにいた。
近くで魔物を殲滅しているのが召喚されてしまった少女だな。
うん?彼女空間魔法を持っているじゃないか。よし彼女にも協力してもらおう。
俺は巨大な火力で一気に魔物を殲滅して、魔物の真のリーダーを探した。
右側の奥深く、魔物が固まっている中にリーダーを見つけた。オークキングだ。
魔物を分断しながら一気に近づき固まりごと殲滅。
リーダーを失った魔物達は一気に拡散していく。
俺はしのぶさんのところに行って空間魔法で消してくれるように頼む。
空間魔法を持っているのは今時のラノベを読んでいる子が多いと聞いている。
ラノベのイメージが強いから、上手く使ってくれるだろう。
はたして、俺の期待通りだった。
先に俺がお手本を見せるとすぐに真似をして右半分を次々と消してくれた。
おかげで無事にスタンピードを殲滅することに成功した。
<<ポーラ視点>>
何とかなったみたいね。本当にマサルさんって頼りになるわー。彼みたいなのが旦那さんだったらいいのに。
「こらポーラ、何ニコニコしてるのよ!!!
あんたのせいで全宇宙で混乱しているのよ。どうするのよ。
課長がおかんむりよ!」
マリスに怒られた。
そうだまだ何も終わってなかったんだわ。
「ポーラ君、いやー大変なことになったもんだね。全世界から大クレームが出てるんだよ。
さあ一緒に局長室に行こうか。」
嫌ああああああーーー
<<シノブ視点>>
スタンピードが収束してわたしは和也君と一緒に冒険者ギルドに来ているの。
和也君はこの世界では超有名な冒険者で、カリスマ的な存在みたい。
そして一緒にこのスタンピードを収束させたわたしも一緒に英雄扱いされているわ。
そうそう、収納したたくさんの魔物は全て冒険者ギルドに買い取ってもらったから、異世界転移直後なのに、いきなり大金持ちよ。
祝勝会では多くの冒険者チームから勧誘を受けて大モテだったんだけど、わたしは和也君、いやこっちではカズヤか、彼とチームを組むことにしたの。
彼はこれまで単独行動だったから、わたしが押しかけ女房みたいなものよ。
S級冒険者に指定されたわたしは、冒険者シノブとしてこの世界で生きていくことにしたの。
もちろん、定期的に加藤先生の講義に出て、立派な召喚者としてこの世界を支えていくつもりなの。
もちろん公私含めてカズヤと一緒にね。
スタンピード編 完
ーーーーーーーーーーーーーー
いつもお読み頂きありがとうございます。
魔族は星を創る時に出る廃棄物の影響を受けて出来た、異世界管理局が意図しない生物なのです。
ある意味被害者なのですが、世界中で悪者扱いされています。(異世界管理局が、管理できないからだけなんですけどね。)
そしてその魔族から上がってくるクレームを一手に引き受けているのがお客様相談窓口のマオー主任なのです。
彼は魔族に同情的で魔族からは神と崇められています。
だから今回のポーラのデリカシーの無さに怒ったのです。
マサルの世界の時もポーラとシールの怠慢から魔族が、発生していましたね。
気をつけて欲しいものです。
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いつもお読みいただき有難うございます。
まだお気に入り登録をしておられない方は、是非お気に入り登録をお願いします。
お気に入り登録には、アルファポリスのユーザー登録が必要です。
ユーザー登録がお済みでない方は、以下にショートカットを乗せておきます。アルファポリスのユーザー登録はこちら(https://www.alphapolis.co.jp/register)から可能です。
よろしくお願いします。
また、ご意見・ご感想もお待ちいたしております。ご意見・ご感想はこちら(https://www.alphapolis.co.jp/novel/110590369/673276178/comment)からお願いします。
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