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第5章 新しい生活の始まり
18 【ランスとイリヤは規格外?】
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<<ユーリスタ視点>>
ランスちゃんもイリヤちゃんも天才なのよ。
生後3ヶ月で片言を話し出し、6ヶ月で大人顔負けの会話ができるまでになったの。
もう字も読めるし、簡単な計算も出来ちゃうの。
まだペンは持てないから、字は書けないけど、時間の問題よね。
初めてランスちゃんが話し出した時は、本当に驚いたわ。
だって3ヶ月の赤ちゃんが言葉を話すのよ。
それも「ママ」とかの簡単なやつじゃ無くて、ちょっと会話になるレベルの言葉よ。
慌ててリズちゃんを呼んだの。
「やっぱりですか。お義母様、これからもっと驚くわよ。
わたしにも、想像出来ないんだけどね。」
「どうして。まさか、マサルさんが異世界から来たから?
向こうの世界では、これが普通なの?」
わたしの矢継ぎ早の質問に、リズちゃんは、冷静に答えてくれました。
「マサルさんの世界でも、子供の成長具合は、こちらと同じようなものみたい。
この子達、マリス様の加護だけじゃなくて、ゼウス様の加護も頂いているの。
あっ、ゼウス様っていうのは、マサルさんの元の世界の創造神で、マリス様より格上らしいの。
だから、イリヤもすぐにランスに追いつくわよ。」
リズちゃんの予想通り、イリヤちゃんもすぐに話し出したわ。
その後の成長も凄くて、4ヶ月目にはハイハイ、6ヶ月目には、2人共ひとりで歩けるようになったの。
2人共本が大好きで、今では毎日ナーラ領のカトウ運輸図書館に転移魔法の魔道具を使って通っているのよ。
メアリも2人の侍女として、いつもお供しているわ。
ランスは、冒険物や魔道具関係の本が好きみたい。
イリヤは、魔法や薬草が好きなの。
2人共、マサルさんを見つけては、魔道具や魔法について質問しているわ。
2人共魔法を使えるみたいなの。
でも、まだ身体が小さくて魔法を使った時の反動が大きいから、2歳までマサルさんが使用禁止にしているの。
マサルさんもたいがいだけど、この2人も、本当に先が楽しみだわ。
<<マサル視点>>
子供の成長は早いというけど、ランスとイリヤは規格外だった。
マリス様だけじゃなくゼウス様の加護も頂いた時点で、何となくそんな気はしていたが、想像以上になっている。
「お父様、今日も図書館に行っていい?
今日は、光魔法を勉強したいの。」
「僕は、魔道具の勉強をしたいんだけど、あんまり専門書が無いんだ。」
「イリヤ、魔法を覚えるのはいいけど、使うのは2歳になってからね。
これは守ってね。」
「うん、わかっているわ。魔力枯渇になったら怖いものね。
ちゃんと、魔力が落ち着いて安定してからにするわ。」
「イリヤは、物分かりが良くて助かるよ。
それとランス、魔道具ってこの世界にはあんまり種類が無いんだ。
ウチにある魔道具は、ほとんどお父さんが作った物だからね。
魔法を魔法陣として描いて作るんだから、魔法から覚えた方がいいね。
魔法を覚えたら、次は魔法陣かな。
書いた本も少ないから、もう少し大きくなったら、お父さんが教えてあげるよ。
それまでに、しっかり読み書き計算をマスターしておくんだ。
明日から、家庭教師が来るから、2人共しっかり勉強するんだぞ。」
「「わかりました。」」
やれやれ、生後僅か6ヶ月でこの調子だとは。
先が思いやられるなぁ。
第5章完
ランスちゃんもイリヤちゃんも天才なのよ。
生後3ヶ月で片言を話し出し、6ヶ月で大人顔負けの会話ができるまでになったの。
もう字も読めるし、簡単な計算も出来ちゃうの。
まだペンは持てないから、字は書けないけど、時間の問題よね。
初めてランスちゃんが話し出した時は、本当に驚いたわ。
だって3ヶ月の赤ちゃんが言葉を話すのよ。
それも「ママ」とかの簡単なやつじゃ無くて、ちょっと会話になるレベルの言葉よ。
慌ててリズちゃんを呼んだの。
「やっぱりですか。お義母様、これからもっと驚くわよ。
わたしにも、想像出来ないんだけどね。」
「どうして。まさか、マサルさんが異世界から来たから?
向こうの世界では、これが普通なの?」
わたしの矢継ぎ早の質問に、リズちゃんは、冷静に答えてくれました。
「マサルさんの世界でも、子供の成長具合は、こちらと同じようなものみたい。
この子達、マリス様の加護だけじゃなくて、ゼウス様の加護も頂いているの。
あっ、ゼウス様っていうのは、マサルさんの元の世界の創造神で、マリス様より格上らしいの。
だから、イリヤもすぐにランスに追いつくわよ。」
リズちゃんの予想通り、イリヤちゃんもすぐに話し出したわ。
その後の成長も凄くて、4ヶ月目にはハイハイ、6ヶ月目には、2人共ひとりで歩けるようになったの。
2人共本が大好きで、今では毎日ナーラ領のカトウ運輸図書館に転移魔法の魔道具を使って通っているのよ。
メアリも2人の侍女として、いつもお供しているわ。
ランスは、冒険物や魔道具関係の本が好きみたい。
イリヤは、魔法や薬草が好きなの。
2人共、マサルさんを見つけては、魔道具や魔法について質問しているわ。
2人共魔法を使えるみたいなの。
でも、まだ身体が小さくて魔法を使った時の反動が大きいから、2歳までマサルさんが使用禁止にしているの。
マサルさんもたいがいだけど、この2人も、本当に先が楽しみだわ。
<<マサル視点>>
子供の成長は早いというけど、ランスとイリヤは規格外だった。
マリス様だけじゃなくゼウス様の加護も頂いた時点で、何となくそんな気はしていたが、想像以上になっている。
「お父様、今日も図書館に行っていい?
今日は、光魔法を勉強したいの。」
「僕は、魔道具の勉強をしたいんだけど、あんまり専門書が無いんだ。」
「イリヤ、魔法を覚えるのはいいけど、使うのは2歳になってからね。
これは守ってね。」
「うん、わかっているわ。魔力枯渇になったら怖いものね。
ちゃんと、魔力が落ち着いて安定してからにするわ。」
「イリヤは、物分かりが良くて助かるよ。
それとランス、魔道具ってこの世界にはあんまり種類が無いんだ。
ウチにある魔道具は、ほとんどお父さんが作った物だからね。
魔法を魔法陣として描いて作るんだから、魔法から覚えた方がいいね。
魔法を覚えたら、次は魔法陣かな。
書いた本も少ないから、もう少し大きくなったら、お父さんが教えてあげるよ。
それまでに、しっかり読み書き計算をマスターしておくんだ。
明日から、家庭教師が来るから、2人共しっかり勉強するんだぞ。」
「「わかりました。」」
やれやれ、生後僅か6ヶ月でこの調子だとは。
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第5章完
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