109 / 382
第5章 新しい生活の始まり
11 【結婚式と披露宴の旅3】
しおりを挟む
<<カトウ運輸警備課 課長ハリス視点>>
俺の名前はハリス。
もう5年になるか、ワーカ領で義賊を気取っていた俺達『風の旅団』が騎士団にとっ捕まり、死刑を待っている時に、俺達を助けてくれて仕事まで与えてくれた方がいた。
今俺が勤めているカトウ運輸の会頭マサル様だ。
その後カトウ運輸の用心棒となった元『風の旅団』だが、カトウ運輸の規模拡大と共に組織の規模も膨らみ、今では警備課だけでも10,000人以上いる。
俺は今その警備課を任されている。
警備課の仕事は主に4つだ。
1つ目は、物流センター及び配送センターの警備だ。
大陸中に、物流センター50ヶ所、配送センター200ヶ所があり、それぞれに、3~100人程度つけてある。
2つ目は、本社の警備だ。
訓練生や予備隊を含め、2000人程度。
3つ目は、駅の警備だ。
各街道にある駅は、その地の領主が経営しているが、警備に関しては、カトウ運輸が一括して請け負っている。
駅の数は、全部で1000程度ある。
4つ目は、配送中のトラックの警護だ。
1配送につき、5人程度がつく。
少ないと思うかもしれないが、駅にも警備課のものがおり、異常があれは直ぐ情報共有できるし、何かトラブルがあれば駆けつけることも出来る。
本社の予備隊が定期的に訓練を兼ねて、見廻りもしているので、問題ない。
まぁ、もし襲われたとしても、会頭が作られた魔道具で、強力な結界が張れるので大丈夫だ。
採用は基本的に地元で行う。
入社後、本社で訓練と教育を行い、武力と学力のテストに合格したら、採用元の物流センターに配属になり、希望を加味して配属先を決める。
そうなので、警備員といえども役所の事務程度は余裕でこなせる。
そんなことをして、転職されないのかって?
カトウ運輸は、給与も福利厚生も破格なので、転職しようなんてやつはいないんだ。
さて、今日は、ハローマ王国王都物流センターで、会頭とリザベート様の披露宴があるので、俺も予備隊のメンバーを引き連れてハローマ王国の王都に来ている。
一昨日キンコー王国で結婚式と披露宴があった。
そして、今日はハローマ王国で披露宴だ。
普通は、馬車で7日以上かかる距離だが、おふたりは空を駆けて移動するらしい。
残念ながら、俺達が警護することは叶わないので、先回りしてハローマ王国にやって来たのだ。
披露宴会場となる物流センターから500メートルほど離れたところで、おふたりは着地されるらしい。
そこで我々は馬車を用意して待っている。
馬車で沿道に集まった人々の歓迎に応えながら、会場まで進まれるので、その警護をするためだ。
「おお~い、おお~い。」
頭の上の方から声がする。
やがて頭上に点が見え、そして大きくなってきた。
「マサル様、奥様、お疲れ様でした。
こちらの馬車にどうぞ。」
おふたりを馬車に乗せ、御者に出発の合図を出す。
沿道の観衆に手を振りながら馬車は街道をゆっくりと進んでいく。
おや、沿道で泣いている子供がいるな。
膝を擦りむいているようだ。
リザベート様がその様子を見て、馬車の中からその子供に手を翳すと、膝の擦り傷が直ぐに治った。
この様子を見ていた大人達が、一斉に馬車に向かって手を合わせ出す。
「「「「聖女様だー」」」」
一斉の聖女コールに一時は、緊張が走ったが、問題になることもなく、無事に披露宴会場に到着した。
披露宴会場には既に大勢の高貴な方々が詰め掛けていた。
ハローマ王国の披露宴も3日かけて3交代制で行われる。
1日目は王族や上級貴族が中心で、2日目は中級以下の貴族、3日目が、カトウ運輸社員を含む上流市民や招待された一般市民となる。
ちなみに3日共カンパイの挨拶は、ガード王が務められるそうだ。
救国の英雄と聖女様かぁ。
護衛とはいえ、こんな間近で世紀の披露宴を観れるなんて、本当に幸せ者だ。
あの時マサル様に拾って頂いたこの命、何があっても恩返しをしなきゃな。
<<マリー・ダゴー視点>>
マサル様の披露宴に参加させて頂いた。
あの時、マサル様に救って頂いたのは、わたしやお父様の命だけじゃない。
あのままだと、ダゴー領が乗っ取られ、ハローマ王国が傾く恐れがありました。
その上、ユーリスタ様との和解、行政改革の推進担当大臣就任と、わたしの今があるのはマサル様のおかげです。
元々は、わたしの心の弱さが招いた事件でしたが、本当にマサル様にはいくら感謝しても足りません。
「マサル様、リザベート様、ご無沙汰致しております。」
「これはマリー様。本日はわたし達の披露宴にお越し下さりありがとうございます。
お義母様もマリー様にお会いしたがっていたのですが、ちょっと強行スケジュールだったので、来れませんでした。
よろしくお伝え下さいとのことです。」
「まぁリザベート様、ユーリスタ様とは、トランシーバーでしょっちゅう話してるから大丈夫よ。
それより、本当におめでとうございます。
マサル様もリザベート様もいつまでも仲良く、幸せになって下さいね。」
「マリー様、ありがとうございます。必ず生涯を添い遂げ最後まで幸せでいます。
ところで、そちらにおられる男性は、ひょっとして、マリー様の?」
「ええ、この歳になって恥ずかしいのですけれど。
ご紹介させて頂いてもよろしいかしら。
こちら、わたしの補佐をして頂いている、ガレー侯爵様ですの。
先日プロポーズして頂きまして。……」
「本日はおめでとうございます。ハンス・ガレーと申します。
マサル様の話しは、マリー様からよく聞いております。
マリー様を助けて頂き、本当にありがとうございました。
わたしもマリー様を伴侶として助け、経済を発展させることで、恩返しが出来ればと思っております。
これからも、お付き合い頂けますよう、よろしくお願いします。」
そうなのです。もうお婆ちゃんの歳になってるので、ちょっと恥ずかしいんですけど、ハンスさんがプロポーズしてくれたんです。
ハンスさんとは、幼なじみだったんですけど、キンコー王国から戻って、心が乱れていたわたしは、彼の掛けてくれる言葉にも、聴く耳を持てなかったのです。
それなのに、ずっと寄り添ってくださっていて、わたしが、行政改革担当大臣に就任する時に、副大臣をかって出てくださったのよ。
奥様を早くに亡くされていて、わたしに正妻としてプロポーズしてくださったの。
本当に嬉しくて涙が止まらなかったわ。
「マサル様、リザベート様、老桜の結婚なので、本当に身内だけで、式をしようと思うのだけど、もしよかったら、お越し頂けますか?」
「「是非参加させて頂きます。
おふたり共お幸せに。」」
本当に、本当にありがとうございます、マサル様。
俺の名前はハリス。
もう5年になるか、ワーカ領で義賊を気取っていた俺達『風の旅団』が騎士団にとっ捕まり、死刑を待っている時に、俺達を助けてくれて仕事まで与えてくれた方がいた。
今俺が勤めているカトウ運輸の会頭マサル様だ。
その後カトウ運輸の用心棒となった元『風の旅団』だが、カトウ運輸の規模拡大と共に組織の規模も膨らみ、今では警備課だけでも10,000人以上いる。
俺は今その警備課を任されている。
警備課の仕事は主に4つだ。
1つ目は、物流センター及び配送センターの警備だ。
大陸中に、物流センター50ヶ所、配送センター200ヶ所があり、それぞれに、3~100人程度つけてある。
2つ目は、本社の警備だ。
訓練生や予備隊を含め、2000人程度。
3つ目は、駅の警備だ。
各街道にある駅は、その地の領主が経営しているが、警備に関しては、カトウ運輸が一括して請け負っている。
駅の数は、全部で1000程度ある。
4つ目は、配送中のトラックの警護だ。
1配送につき、5人程度がつく。
少ないと思うかもしれないが、駅にも警備課のものがおり、異常があれは直ぐ情報共有できるし、何かトラブルがあれば駆けつけることも出来る。
本社の予備隊が定期的に訓練を兼ねて、見廻りもしているので、問題ない。
まぁ、もし襲われたとしても、会頭が作られた魔道具で、強力な結界が張れるので大丈夫だ。
採用は基本的に地元で行う。
入社後、本社で訓練と教育を行い、武力と学力のテストに合格したら、採用元の物流センターに配属になり、希望を加味して配属先を決める。
そうなので、警備員といえども役所の事務程度は余裕でこなせる。
そんなことをして、転職されないのかって?
カトウ運輸は、給与も福利厚生も破格なので、転職しようなんてやつはいないんだ。
さて、今日は、ハローマ王国王都物流センターで、会頭とリザベート様の披露宴があるので、俺も予備隊のメンバーを引き連れてハローマ王国の王都に来ている。
一昨日キンコー王国で結婚式と披露宴があった。
そして、今日はハローマ王国で披露宴だ。
普通は、馬車で7日以上かかる距離だが、おふたりは空を駆けて移動するらしい。
残念ながら、俺達が警護することは叶わないので、先回りしてハローマ王国にやって来たのだ。
披露宴会場となる物流センターから500メートルほど離れたところで、おふたりは着地されるらしい。
そこで我々は馬車を用意して待っている。
馬車で沿道に集まった人々の歓迎に応えながら、会場まで進まれるので、その警護をするためだ。
「おお~い、おお~い。」
頭の上の方から声がする。
やがて頭上に点が見え、そして大きくなってきた。
「マサル様、奥様、お疲れ様でした。
こちらの馬車にどうぞ。」
おふたりを馬車に乗せ、御者に出発の合図を出す。
沿道の観衆に手を振りながら馬車は街道をゆっくりと進んでいく。
おや、沿道で泣いている子供がいるな。
膝を擦りむいているようだ。
リザベート様がその様子を見て、馬車の中からその子供に手を翳すと、膝の擦り傷が直ぐに治った。
この様子を見ていた大人達が、一斉に馬車に向かって手を合わせ出す。
「「「「聖女様だー」」」」
一斉の聖女コールに一時は、緊張が走ったが、問題になることもなく、無事に披露宴会場に到着した。
披露宴会場には既に大勢の高貴な方々が詰め掛けていた。
ハローマ王国の披露宴も3日かけて3交代制で行われる。
1日目は王族や上級貴族が中心で、2日目は中級以下の貴族、3日目が、カトウ運輸社員を含む上流市民や招待された一般市民となる。
ちなみに3日共カンパイの挨拶は、ガード王が務められるそうだ。
救国の英雄と聖女様かぁ。
護衛とはいえ、こんな間近で世紀の披露宴を観れるなんて、本当に幸せ者だ。
あの時マサル様に拾って頂いたこの命、何があっても恩返しをしなきゃな。
<<マリー・ダゴー視点>>
マサル様の披露宴に参加させて頂いた。
あの時、マサル様に救って頂いたのは、わたしやお父様の命だけじゃない。
あのままだと、ダゴー領が乗っ取られ、ハローマ王国が傾く恐れがありました。
その上、ユーリスタ様との和解、行政改革の推進担当大臣就任と、わたしの今があるのはマサル様のおかげです。
元々は、わたしの心の弱さが招いた事件でしたが、本当にマサル様にはいくら感謝しても足りません。
「マサル様、リザベート様、ご無沙汰致しております。」
「これはマリー様。本日はわたし達の披露宴にお越し下さりありがとうございます。
お義母様もマリー様にお会いしたがっていたのですが、ちょっと強行スケジュールだったので、来れませんでした。
よろしくお伝え下さいとのことです。」
「まぁリザベート様、ユーリスタ様とは、トランシーバーでしょっちゅう話してるから大丈夫よ。
それより、本当におめでとうございます。
マサル様もリザベート様もいつまでも仲良く、幸せになって下さいね。」
「マリー様、ありがとうございます。必ず生涯を添い遂げ最後まで幸せでいます。
ところで、そちらにおられる男性は、ひょっとして、マリー様の?」
「ええ、この歳になって恥ずかしいのですけれど。
ご紹介させて頂いてもよろしいかしら。
こちら、わたしの補佐をして頂いている、ガレー侯爵様ですの。
先日プロポーズして頂きまして。……」
「本日はおめでとうございます。ハンス・ガレーと申します。
マサル様の話しは、マリー様からよく聞いております。
マリー様を助けて頂き、本当にありがとうございました。
わたしもマリー様を伴侶として助け、経済を発展させることで、恩返しが出来ればと思っております。
これからも、お付き合い頂けますよう、よろしくお願いします。」
そうなのです。もうお婆ちゃんの歳になってるので、ちょっと恥ずかしいんですけど、ハンスさんがプロポーズしてくれたんです。
ハンスさんとは、幼なじみだったんですけど、キンコー王国から戻って、心が乱れていたわたしは、彼の掛けてくれる言葉にも、聴く耳を持てなかったのです。
それなのに、ずっと寄り添ってくださっていて、わたしが、行政改革担当大臣に就任する時に、副大臣をかって出てくださったのよ。
奥様を早くに亡くされていて、わたしに正妻としてプロポーズしてくださったの。
本当に嬉しくて涙が止まらなかったわ。
「マサル様、リザベート様、老桜の結婚なので、本当に身内だけで、式をしようと思うのだけど、もしよかったら、お越し頂けますか?」
「「是非参加させて頂きます。
おふたり共お幸せに。」」
本当に、本当にありがとうございます、マサル様。
10
お気に入りに追加
335
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生させて貰ったけど…これやりたかった事…だっけ?
N
ファンタジー
目が覚めたら…目の前には白い球が、、
生まれる世界が間違っていたって⁇
自分が好きだった漫画の中のような世界に転生出来るって⁈
嬉しいけど…これは一旦落ち着いてチートを勝ち取って最高に楽しい人生勝ち組にならねば!!
そう意気込んで転生したものの、気がついたら………
大切な人生の相棒との出会いや沢山の人との出会い!
そして転生した本当の理由はいつ分かるのか…!!
ーーーーーーーーーーーーーー
※誤字・脱字多いかもしれません💦
(教えて頂けたらめっちゃ助かります…)
※自分自身が句読点・改行多めが好きなのでそうしています、読みにくかったらすみません
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~
暇人太一
ファンタジー
仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。
ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。
結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。
そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
一般人に生まれ変わったはずなのに・・・!
モンド
ファンタジー
第一章「学園編」が終了し第二章「成人貴族編」に突入しました。
突然の事故で命を落とした主人公。
すると異世界の神から転生のチャンスをもらえることに。
それならばとチートな能力をもらって無双・・・いやいや程々の生活がしたいので。
「チートはいりません健康な体と少しばかりの幸運を頂きたい」と、希望し転生した。
転生して成長するほどに人と何か違うことに不信を抱くが気にすることなく異世界に馴染んでいく。
しかしちょっと不便を改善、危険は排除としているうちに何故かえらいことに。
そんな平々凡々を求める男の勘違い英雄譚。
※誤字脱字に乱丁など読みづらいと思いますが、申し訳ありませんがこう言うスタイルなので。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ゴミスキルでもたくさん集めればチートになるのかもしれない
兎屋亀吉
ファンタジー
底辺冒険者クロードは転生者である。しかしチートはなにひとつ持たない。だが救いがないわけじゃなかった。その世界にはスキルと呼ばれる力を後天的に手に入れる手段があったのだ。迷宮の宝箱から出るスキルオーブ。それがあればスキル無双できると知ったクロードはチートスキルを手に入れるために、今日も薬草を摘むのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる