232 / 243
第十六章:なぎなみ動画始動
「ゆるりクラフト生活」サービス発表(後)
しおりを挟む
『えーっと、三人が家を建ててくれている間にこのゲームの詳細を説明します』
『まだあたし達するって言ってないんだが?』
『はーちゃん、私達がやらないとこのゲームが始まんないんだよぉー』
葉月と睦月がそんなやり取りをしているが、VC副社長は気にせず説明を始める。
『ゲームをする為には月額料金が必要となります。「なぎなみ動画」の登録自体は無料ですが、こういうところでお金を頂かないとサービスは続けていけないのでね』
VC副社長の後ろに≪「ゆるりクラフト生活」は現在初月無料キャンペーン実施中!≫という説明文が表示される。
『「なぎなみ動画」の有料会員登録制度についてはすでに公表済みで、皆さんもご存知だと思います。
「なぎなみ動画」の有料会員と「ゆるクラ」の月額会員については別だと思って下さい。
「なぎなみ動画」の有料会員でなくても「ゆるクラ」を楽しむ事は可能です』
VC副社長の後ろに≪詳細は後日発表予定!!≫という説明文が表示される。
『このゲームは離れた友達と同じゲーム内ワールドで遊ぶ事が出来ます。
ワールドは随時自動でセーブされており、常に友達と一緒にプレイする必要はありません。
ただし、ワールドに登録されたプレイヤーが全員「ゆるりクラフト生活」を辞めてしまうとワールドは消滅します』
≪任意でワールドをリセットする事も可能です≫
『今は分かりやすいように何もない真っ平らな土地になっていますが、ワールドはゲームを始める際にランダムで生成されます。
村が最初からあったり、遺跡が隠されていたり、砂漠にピラミッドがあったりと、ざっくり四十三億種類の生成パターンがあります』
≪よんじゅうさんおく???≫
≪遊びきれないがwww≫
≪思考が追いつけないです≫
『精神を加速させろ!!
ではなく、えーっと。この生成パターンは生成値という数字の羅列で表され、生成値を控えておくと何度も同じワールドでやり直せます。
例えば安藤家の四兄弟が「ゆるクラ」を始めたとして、公開された生成値を入力してやると、全く同じワールドでゲームを始められるという事です』
≪それは魅力的ですね≫
≪全く同じワールドにショタきゅんは出現しますか?≫
≪一緒にプレイ出来たら最高だな≫
『「ゆるクラ」の同一ワールドの最大上限同時プレイヤー数は、二百五十六人です。ワールド登録者上限人数は、四千九十六人です。つまり、安藤家と視聴者が同一ワールドで同時プレイする事が理論上は可能です』
≪マwジwかwww≫
≪登録しました早く生成値公開してくだしあ≫
≪旭様はどちらにおられますか今すぐ向かいます≫
≪理論上可能という事はつまり……?≫
『で! す! が!
うちの大事な息子達にあーしろこーしろ下手くそ云々かんぬん言われるのは癪に障るのでね。
どうしたもんかと考えているところです』
≪すみませんでした二度と指示出ししません≫
≪あっあっあっあっあっ≫
≪失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した≫
≪まだだ、まだ終わらんよ……≫
≪お前達は何という愚かな事をしてしまったのか……≫
『視聴マナーは守りましょう。配信者は見られる前提で配信してるんだから何言っても許される、なぁんて事はありません。
配信者も人間です。感情の浮き沈みがありますし、ゲームなんですから楽しくしたいに決まっています。
皆さん、分かって頂けますか?』
≪はい!≫ ≪了解です!≫
≪理解しました≫ ≪以後気を付けます≫
≪なるほどなぁ、視聴マナーって大切ですね≫
『それとは別の問題で、安藤家を四人同時にプレイさせるのはまだちょっと難しいかなって思うなって』
≪あっwww≫ ≪そっか、副社長はお一人www≫
≪しょんにゃぁ……≫ ≪並行世界の謎技術で何とか!≫
≪安藤家なら、安藤家なら何とかしてくれるはず!!≫
『現在何とか出来るようにしようとしている最中ですので、続報をお待ち下さい』
『おうちが出来て来た』
真智がVC副社長の膝を離れ、玲夢と睦月と葉月が建てた家へ向かって歩いて行く。
その途中、不意にチカチカと光を発する謎の物体が近付いて来る。
『え、もしかしてこれって』
ボンっ、という音を立て、謎の物体が爆発し、真智の体力ゲージがゼロになって死亡してしまった。
『そうそう、「ゆるクラ」には敵性キャラクターが自動的に出現するようになっています。何の障害もないゲームなんてつまらないのでね。
ワールドの設定変更で敵の出現をなしにする事も可能ですが』
『ほな何で今出現せんよむぐっ!?』
『そろそろ未成年である真智が出演出来ない時間帯となりますので、ここらへんで一度お開きとさせて頂きます。
それではまたねぇ~』
『まだあたし達するって言ってないんだが?』
『はーちゃん、私達がやらないとこのゲームが始まんないんだよぉー』
葉月と睦月がそんなやり取りをしているが、VC副社長は気にせず説明を始める。
『ゲームをする為には月額料金が必要となります。「なぎなみ動画」の登録自体は無料ですが、こういうところでお金を頂かないとサービスは続けていけないのでね』
VC副社長の後ろに≪「ゆるりクラフト生活」は現在初月無料キャンペーン実施中!≫という説明文が表示される。
『「なぎなみ動画」の有料会員登録制度についてはすでに公表済みで、皆さんもご存知だと思います。
「なぎなみ動画」の有料会員と「ゆるクラ」の月額会員については別だと思って下さい。
「なぎなみ動画」の有料会員でなくても「ゆるクラ」を楽しむ事は可能です』
VC副社長の後ろに≪詳細は後日発表予定!!≫という説明文が表示される。
『このゲームは離れた友達と同じゲーム内ワールドで遊ぶ事が出来ます。
ワールドは随時自動でセーブされており、常に友達と一緒にプレイする必要はありません。
ただし、ワールドに登録されたプレイヤーが全員「ゆるりクラフト生活」を辞めてしまうとワールドは消滅します』
≪任意でワールドをリセットする事も可能です≫
『今は分かりやすいように何もない真っ平らな土地になっていますが、ワールドはゲームを始める際にランダムで生成されます。
村が最初からあったり、遺跡が隠されていたり、砂漠にピラミッドがあったりと、ざっくり四十三億種類の生成パターンがあります』
≪よんじゅうさんおく???≫
≪遊びきれないがwww≫
≪思考が追いつけないです≫
『精神を加速させろ!!
ではなく、えーっと。この生成パターンは生成値という数字の羅列で表され、生成値を控えておくと何度も同じワールドでやり直せます。
例えば安藤家の四兄弟が「ゆるクラ」を始めたとして、公開された生成値を入力してやると、全く同じワールドでゲームを始められるという事です』
≪それは魅力的ですね≫
≪全く同じワールドにショタきゅんは出現しますか?≫
≪一緒にプレイ出来たら最高だな≫
『「ゆるクラ」の同一ワールドの最大上限同時プレイヤー数は、二百五十六人です。ワールド登録者上限人数は、四千九十六人です。つまり、安藤家と視聴者が同一ワールドで同時プレイする事が理論上は可能です』
≪マwジwかwww≫
≪登録しました早く生成値公開してくだしあ≫
≪旭様はどちらにおられますか今すぐ向かいます≫
≪理論上可能という事はつまり……?≫
『で! す! が!
うちの大事な息子達にあーしろこーしろ下手くそ云々かんぬん言われるのは癪に障るのでね。
どうしたもんかと考えているところです』
≪すみませんでした二度と指示出ししません≫
≪あっあっあっあっあっ≫
≪失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した≫
≪まだだ、まだ終わらんよ……≫
≪お前達は何という愚かな事をしてしまったのか……≫
『視聴マナーは守りましょう。配信者は見られる前提で配信してるんだから何言っても許される、なぁんて事はありません。
配信者も人間です。感情の浮き沈みがありますし、ゲームなんですから楽しくしたいに決まっています。
皆さん、分かって頂けますか?』
≪はい!≫ ≪了解です!≫
≪理解しました≫ ≪以後気を付けます≫
≪なるほどなぁ、視聴マナーって大切ですね≫
『それとは別の問題で、安藤家を四人同時にプレイさせるのはまだちょっと難しいかなって思うなって』
≪あっwww≫ ≪そっか、副社長はお一人www≫
≪しょんにゃぁ……≫ ≪並行世界の謎技術で何とか!≫
≪安藤家なら、安藤家なら何とかしてくれるはず!!≫
『現在何とか出来るようにしようとしている最中ですので、続報をお待ち下さい』
『おうちが出来て来た』
真智がVC副社長の膝を離れ、玲夢と睦月と葉月が建てた家へ向かって歩いて行く。
その途中、不意にチカチカと光を発する謎の物体が近付いて来る。
『え、もしかしてこれって』
ボンっ、という音を立て、謎の物体が爆発し、真智の体力ゲージがゼロになって死亡してしまった。
『そうそう、「ゆるクラ」には敵性キャラクターが自動的に出現するようになっています。何の障害もないゲームなんてつまらないのでね。
ワールドの設定変更で敵の出現をなしにする事も可能ですが』
『ほな何で今出現せんよむぐっ!?』
『そろそろ未成年である真智が出演出来ない時間帯となりますので、ここらへんで一度お開きとさせて頂きます。
それではまたねぇ~』
68
お気に入りに追加
512
あなたにおすすめの小説
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
異世界に転生したと思ったら、男女比がバグった地球っぽい!?
ぱふ
恋愛
ある仕事終わりの帰り道、主人公前田世一は連勤の疲れが祟って車に轢かれてしまった。朦朧とする意識の中、家族や今世での未練に悔見ながら気を失ってしまった。そして、目が覚めると知らない天井でいつもと違う場所でにいて、さらに調べると男女比がバグっていた!?これで前世の未練や夢を叶えることができる!そう思って様々なことに挑戦していこうと思った矢先、ある少女と出会った。ぱっとみは可憐な少女だったが中身はドMでやばいやつだった!?そんな、やばめな少女から逃げようと別の子に話しかけたら次はドSなやばい少女がいて、愛が重い少女に監禁されかけて、ドロドロに甘やかしてくれるお姉さんに溶かされて、この世界の洗礼を受けていく。「助けて〜!この世界やばい人しかいないんだけど!」そんな悲痛な叫びが鳴り止まない過激なラブコメが始まる。*カクヨム様ハーメルン様にも掲載しています*
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
男子中学生から女子校生になった僕
葵
大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。
普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。
強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
貞操逆転世界ではキモデブの俺の遺伝子を美少女達が狙っている!!!!
お小遣い月3万
恋愛
貞操逆転世界ではキモデブのおっさんでもラブコメ無双である。
美少女達が俺の遺伝子を狙っていて、ハーレムどころの騒ぎじゃない。
幼馴染の美少女も、アイドル似の美少女も俺のことを狙っている。
痴女も変態女も俺のことを狙っている。
イモっこいお嬢様ですら俺のことを狙っている。
お前も俺のことを狙っているのか!
美少女達とイチャイチャしたり、痴女に拉致されたり、変態女に襲われて逃げたり、貞操逆転世界は男性にとっては大変である。
逆にモテすぎて困る。
絶対にヤレる美少女達が俺を落とすために、迫って来る。
俺は32歳の童貞だった。アダルトビデオに登場するようなブリーフ親父に似ている。しかも体重は100キロである。
働いたら負け、という名言があるように、俺は誰にも負けていなかった。
だけどある日、両親が死んで、勝ち続けるための資金源が無くなってしまった。
自殺も考えたけど死ぬのは怖い。だけど働きたくない。
俺の元へ政府の人間がやって来た。
将来、日本になにかあった時のためにコールドスリープする人間を探しているらしい。コールドスリープというのは冷凍保存のことである。
つまり絶望的な未来が来なければ、永遠に冷凍庫の隅っこで眠り続けるらしい。
俺は死んでも働きたくないので冷凍保存されることになった。
目覚めたら、そこは貞操逆転世界だった。
日本にとっては絶望的な未来だったのだ。男性は俺しかいない。
そんな日本を再生させるために、俺が解凍されたのだ。
つまり俺は日本を救う正義のヒーローだった。
じゃんじゃんセッ◯スしまくって女の子を孕ませるのが、正義のヒーローの俺の役目だった。
目覚めた俺は32歳なのに17歳という設定で高校に通い始める。謎展開である。学園ラブコメが始まってしまう。
もしかしたら学生の頃のトラウマを払拭させるために17歳という設定を押し付けられているのかもしれない。
そして俺は初恋である幼馴染の遺伝子を持った女の子と同じクラスになった。
あの時ヤリたかったあんな事やこんな事をしまくれる。絶対に幼馴染とヤレるラブコメ。
目覚めたらハーレムどころの騒ぎじゃなかった。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる