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第七章:安藤さん家の四兄弟チャンネル始動

安藤家長男、治の生配信(前)

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◇配信準備中:生配信開始まで後少し♪◇

≪投げ銭設定がオフになっているんだが??≫
≪自己紹介が終わるまでオフにするのかな≫
≪今日の分の安藤にした代が払えない≫
≪投げ銭しないと身体が爆発しちゃう病気になっちゃった≫
≪今日は長男か四男か≫
≪どんなきゃわいい男の子だろうジュルリ≫
≪担当カラー何色だろ≫

『待たせたなお前達。俺様が相手してやるんだ、ありがたく思え』

≪俺様キターーー!!≫
≪アバターでもふんぞり返ってるように見えるのすごい≫
≪四つ子なのに性格違い過ぎ問題≫
≪紫色って事は長男?≫
≪ドヤ顔じわるw≫
≪一卵性とは聞かされてないしねw≫
≪我らにいと高き貴方様の御名をお教え下さいまし≫

『何だ、俺様の名前が知りたいのか? ふふん、いいだろう。
 ちゃんと俺様の名前を貴様らの心に刻むんだぞ?』

≪お前達か貴様らかどっちだよw≫
≪何か無理してキャラ作ってる感が滲み出てる気がするw≫
≪偉そうなのに可愛いwww≫
≪もうすでに可愛い≫
≪頑張ってて偉いねー≫
≪背伸びしてる感w≫

『この俺様が無理しているだと? そんな訳ないだろうが。
 うぬらの目は節穴か?』

≪うwぬwww≫
≪全然自己紹介しないじゃんw≫
≪ごめん英知えいじ君、君より好きな人に出会っちゃった……≫
≪まさかあきらきゅんよりポカポカさせられるとは……≫
≪ダメもうすでに好き≫

『我こそは安藤家あんどうけ長男、おさむである!』

≪たんびにドヤ顔するの何なのwww≫
≪腹痛いwww≫
≪眉毛動いてるのすごくない?≫
≪口角が上がってるのも分かる≫
≪どんどんアバターの表現が豊かになっていくね≫
≪おさむ、どんな漢字なのかお教え下さい!≫

『おさむはこの世の始まりから終わりまで全てを治めるという意味で付けられた。
 俺様に相応しい漢字だと思わないか? んー?』

≪喋るたびにドヤるの好き過ぎるwww≫
≪私の事も治めて下さい!≫
≪この胸の高鳴りを治めて!!≫
≪子宮の疼きを治めてくだしあ≫
≪早く投げ銭オンにしてよおおおおお≫
≪みんなノリ良いのもおもろいなw≫

『うちの弟達が世話になったようだな。
 二人もお前達と話せて楽しかったと言っていたぞ。

 ……ありがとな』

≪ねぇーーーwww≫
≪突然のデレずるい≫
≪表情動き過ぎなんよ、アバター技術ぐんぐん上げてくじゃん≫
≪そんな事より投げ銭させて下さい間に合わなくなってしまいます≫
≪英知君も旭君も次の生配信時はこのアバター技術に変わるのかな≫
≪よく見たら着物も細かく動いてるな≫


『うん? 投げ銭設定をオンにしろって?
 お前達は俺様に命令するつもりなのか?
 設定をオンにするかどうかは俺様の気分次第だ、
 貴様らがどうこう言う事ではないと知れ!』

≪どうか投げ銭させて下さいwww≫
≪何言ってんだコイツwww≫
≪腕組みして睨み付けてるwww≫
≪お願いしますお願いします≫
VividColorsヴィヴィッドカラーズまで直接持って行くぞ??≫
≪もうやだ中の人私の事めっちゃ弄ぶじゃん≫
≪どういう事www≫

『え、あ、はい。

 ごほんっ、では今から投げ銭設定をオンにするぞ!
 いいな、するからな? ホントにいいんだな?
 どうなっても知らんぞ!?』

≪怒wらwれwたwww≫
≪今の声って社長かな?w≫
≪ふざけ過ぎて怒られてんじゃんw≫
≪まだ引っ張るの何なんwww≫
≪どうなるのか教えて下さい><≫
≪五万円≫
≪五万円≫
≪五万円≫
≪五万円:出来る!≫
≪五万円:治きゅんの許可関係ないじゃんw≫
≪五万円:おら受け取れ!≫
≪五万円:置いときますねー≫
≪五万円:きゃわたん≫

『ちょっ!? んんっ!
 さて、YoungNatterヤンナッターに届いた質問などに答える』

≪三千円:何事もなかったかのように始めるじゃんw≫
≪一万円:焦ってて笑う≫
≪千円:これ計算でキャラ作ってたら天才過ぎでしょ≫
≪三万円:社長が良い仕事してるw≫
≪五千円:あざとカッコ良い≫

『質問の半分くらいはYourTunesユアチューンズ運営についてだったぞ。
 うちの事務所社長の呟きで知っていると思うが、俺様達は何の問題もないと思っている。
 いいか、俺様達はYourTunesの庭で遊んでいるに過ぎん。
 庭の土地代や整備代などに金が掛かっているし、
 あまり勝手な事は言うべきではないと思っている。
 その上で配信機能を向上させようとするのであれば、
 それは俺様達にとっても視聴者にとっても喜ばしい事だ。
 そう思わないか?』

≪二万円:治様がそう仰るなら≫
≪一万円:了解です≫
≪三万円:偉そうだけど考え方はしっかりしてる≫
≪五万円:ご随意のままに≫
≪五千円:なるほどなあ≫
≪千円:でも悔しいものは悔しい≫

『悔しいか、そうか。
 ならお前達が俺様の為に新しい庭を用意せよ。
 完全に国産で国内企業が運営する庭を用意すれば、
 安藤家はそこへ活動の拠点を移すだろう。
 俺様が言っている事、理解出来るか?』

≪一万円:把握≫
≪五千円:何の技術もないけど手を挙げてくれる人の応援をする≫
≪三万円:企業で動くとこないかな≫
≪千円:治様、実は滅茶苦茶怒ってる説あるな≫
≪二万円:プログラミング勉強しといたら良かった≫
≪五百円:みんなで力を合わせてYourTunesを倒そう≫

『さて、その他の質問に答えて行くぞ。

 男女比が一対一の世界ってどんなですか?

 どうと言われてもな、俺様達にとっては当たり前だからな。
 男も女も皆が平等に働けるよう目指しているが、
 なかなか上手くいかないのが現状だ」

≪三万円:そっか、男性様も働いているのか≫
≪千円:男性様にいらっしゃいませって言われるって事??≫
≪二万円:タクシーの運転手が男だったら襲う自信がある≫
≪一万円:クリーニングの配達も男の人がしてくれるの??≫
≪五千円:そんな世界に行きたい!≫
≪三万円:私は治様がおられればそれだけで満足≫

『次の質問だ。

 並行世界は平和ですか?

 これについては、そうでもないというのが正しい答えだ。
 この世界では世界大戦が終わってしばらくしてから、
 世界の人口が激減してしまったな?
 だから他国と争うほどの時間も力もない状況だった。
 一方、俺様達が暮らしている世界では、人口減少が起きなかった。
 人は争い続けた。そして第二次世界大戦が起こった。
 その大戦で、俺様達の国は重篤な被害を被った。
 一時他国から占領・統治を受けて、武力を奪われた。
 国のあるべき形も歪められてしまった。
 その後も世界では各地で戦争が絶え間なく続いている。
 俺様達の身の回りだけを見れば平和だ。
 しかし、世界全体で見ると、むしろこの世界の方が平和と言える』

≪五千円:第二次世界大戦??≫
≪二万円:人は争いを繰り返していくのか……≫
≪五千円:武力を奪われ国の形を歪められたについて詳しく教えて下さい≫

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