70 / 243
幕間:視聴者の反応
少女達の反応:超絶重大事件
しおりを挟む
家族用マンションの一室。
受験勉強に励んでいる中学三年生の少女、伊智花のスマートフォンがメッセージの受信を知らせる振動を発する。
勉強に集中している伊智花は気付かない。伊智花に与えられた部屋には他に誰もおらず、スマートフォンがベッドの枕元に置かれている事もあり、学習机に向かって座っている伊智花には通知が届かない。
ひっきりなしにメッセージの受信通知が届き、ロック画面にはYoungNatterからの通知が滝のように流れる。
やがて電話の着信通知画面が表示され、そして留守番電話の対応メッセージへと切り替わり……。
ダダンダダンダンダンッ、ガチャ!
「ちょっと! 電話ぐらい出なさいよ! まだ寝るには早いでしょうに!」
伊智花の幼馴染兼お隣さん並びにその反対のお隣さん兼幼馴染 with 同じマンション在住のその他、計五人の少女達が伊智花の部屋へと雪崩れ込む。皆の手にはスマートフォンが握り締められている。
「何よ、むさ苦しい。
今年の夏は例年より暑いんだから、こんな狭い部屋に女が六人もいたら空気が薄くなるでしょ」
伊智花の手にスマートフォンがなく、教科書を広げて机に向かっている事から、少女達は未だ伊智花が知らない事を察する。
「あんた、まさか重大事件が発生してるのに気付いてないの!?」
「はぁ? 重大事件って何よ。空から男の子でも降って来たの?」
少女の一人がベッドで震えている伊智花のスマートフォンを掴み、んんっ!! と伊智花へ押し付けるように渡す。
「一体何だって言うのよ。
げっ、何この通知の量は。受験生だってのにクラスのみんなで何くっちゃべって……」
伊智花は素早くロックを解除し、スマートフォンを操作するとすぐに異変に気付く。
そして画面に表示されているリンクに触れた後、言葉を失った。
「ねっ? ねっ!? ねっ!!? ヤバいでしょ!!
これ一番に私が見つけたの!!」
「こう言うのだけはクラスで一番早いんだもんね、呆れるわ」
「でもすぐにみんなに情報共有してくれるんだよね。ミセスピンク様は」
「そのあだ名止めてよ!」
姦しい少女達に囲まれる中、伊智花は食い入るようにスマートフォンで流れる動画を見つめる。
それはYourTunesという動画配信サイトで公開されている、一人の人間が撮影者のインタビューに答えているだけの映像。
「のど、ぼとけ……?」
さらに詳細に説明すると、一人の男性の、喉元だけをドアップに撮影された映像である。
撮影者から質問が投げかけられ、それに答えるたびに男性の喉仏が上下する。低い声色がスマートフォン越しに伊智花の鼓膜を震わせる。
「保健体育の教科書に載ってはいたけど、実際に動いている喉仏なんて見た事ないもんね!
これ明日には消されてるかな? 今のうちに保存しといた方が良き?」
「えー、確かにすっごく卑猥だし性的に魅力を感じはするけど、喉仏は生殖器ではないしねぇ」
そんなやり取りをしている少女達はみな、手や腕が胸や下腹部辺りに触れており、モジモジとせわしなく姿勢を変えている。
室内の熱気を感知したエアコンが冷風を勢い良く吐き出す。
ピコリンっ♪ 少女達五人のスマートフォンが同時に通知音を発する。
それぞれの手元でスマートフォンが、YourTunesで登録したチャンネルの新しい動画が公開された事を知らせる。
「世界初の男性Vtunerが来週にデビューを前倒し!?」
「え、質問動画上がってからまだそんなに経ってなくね?」
「もう登録者百万人いってるわ、すごい勢いで増えてる」
「一ヶ月後にお会いしましょうって言ったばっかじゃん」
「神ですわ……」
「……Vtunerって何?」
伊智花は受験生という事もあり、現在流行りかけている新しい配信形式を知らなかった。
伊智花の疑問に答えたのは、自分がこの動画を見つけたと話したミセスピンク様だった。
「顔出ししたくない配信者がアバターって言う動くイラストを使っておしゃべりやゲームをしたりする様子を配信する人の事だよ一度の配信で何十万も稼ぐ人もいて技術的な問題で個人での新規参入は厳しい状況らしいんだけど先行してデビューさせた三人が受けてると判断した企業が二期生として十二人デビューさせるって時に一期生三人が一斉に脱退して別の会社立ち上げたらしくて搾取がとかクーデターだとかちょっと良くない雰囲気でVtunerもダメかもねって思ってたんだけどちょっとこれは世界を変えちゃうかも知れませぬぞ」
自分のスマートフォンから目を離さずに、伊智花の幼馴染(ミセスピンク様)が早口で説明する。
他の少女達は投げ銭が、お小遣いが、中学生でも出来るバイト探す、などなど興奮してツバを飛ばしまくっている中、伊智花はゆっくりと深呼吸をする。
「……メス臭いからそろそろ出てってくんない?」
「あらー、伊智花嬢。インテリ女子の伊智花嬢をしても頭が沸騰して今にも爆発しそうだからナニして熱を冷まそうってんですわね?
この超絶重大事件ですものね。分かるー、アテクシもそう致しますわっ」
「あらあら、でしたらワタクシも失礼させて頂きますコトよホホホ」
来た時の騒々しさそのままに、五人の少女はぞろぞろと部屋を出て行く。
玄関近くで伊智花の母親が少女達に何事かと尋ねるが、みな作り笑顔で失礼致しますわと去って行く。
「ねー、何だったの?」
「……ママ。私絶対良い大学入る」
「大学? その前に高校でしょ?」
伊智花の母親は部屋の入り口でスンスンと鼻を鳴らし、部屋へと入って窓を開ける。少女六人の熱気が夜空へと流れて行く。
「うん。第一志望、この前C判定だったから止めとけって言われたけど、後半年で何とか頑張ってみる」
「男性保護省に入るつもり?」
勉強が出来る女性は、皆揃って男性保護省を目指す。それがこの国の常識だ。
今は。
「ううん、絶対に入りたい企業が見つかったから」
これで会話は終わりだと言うかのように取り出したイヤホンを耳に入れ、勉強机へと向き直る伊智花。
母親は何も言わずに窓を閉め、そっと部屋を出て行く。
『いやいやそれは違います。見えないからこそ良いのです。
明け透けに、さぁどうぞ見て下さいと言われるのは興が醒めます。隠されているという状態は、もうちょっとで見えるのではないか、今見えたのではないか。そうやって男の心を惹き付けるものなのです』
先ほどの男性のインタビュー。音声だけを聞きながら、伊智花は受験勉強を続けるのだった。
受験勉強に励んでいる中学三年生の少女、伊智花のスマートフォンがメッセージの受信を知らせる振動を発する。
勉強に集中している伊智花は気付かない。伊智花に与えられた部屋には他に誰もおらず、スマートフォンがベッドの枕元に置かれている事もあり、学習机に向かって座っている伊智花には通知が届かない。
ひっきりなしにメッセージの受信通知が届き、ロック画面にはYoungNatterからの通知が滝のように流れる。
やがて電話の着信通知画面が表示され、そして留守番電話の対応メッセージへと切り替わり……。
ダダンダダンダンダンッ、ガチャ!
「ちょっと! 電話ぐらい出なさいよ! まだ寝るには早いでしょうに!」
伊智花の幼馴染兼お隣さん並びにその反対のお隣さん兼幼馴染 with 同じマンション在住のその他、計五人の少女達が伊智花の部屋へと雪崩れ込む。皆の手にはスマートフォンが握り締められている。
「何よ、むさ苦しい。
今年の夏は例年より暑いんだから、こんな狭い部屋に女が六人もいたら空気が薄くなるでしょ」
伊智花の手にスマートフォンがなく、教科書を広げて机に向かっている事から、少女達は未だ伊智花が知らない事を察する。
「あんた、まさか重大事件が発生してるのに気付いてないの!?」
「はぁ? 重大事件って何よ。空から男の子でも降って来たの?」
少女の一人がベッドで震えている伊智花のスマートフォンを掴み、んんっ!! と伊智花へ押し付けるように渡す。
「一体何だって言うのよ。
げっ、何この通知の量は。受験生だってのにクラスのみんなで何くっちゃべって……」
伊智花は素早くロックを解除し、スマートフォンを操作するとすぐに異変に気付く。
そして画面に表示されているリンクに触れた後、言葉を失った。
「ねっ? ねっ!? ねっ!!? ヤバいでしょ!!
これ一番に私が見つけたの!!」
「こう言うのだけはクラスで一番早いんだもんね、呆れるわ」
「でもすぐにみんなに情報共有してくれるんだよね。ミセスピンク様は」
「そのあだ名止めてよ!」
姦しい少女達に囲まれる中、伊智花は食い入るようにスマートフォンで流れる動画を見つめる。
それはYourTunesという動画配信サイトで公開されている、一人の人間が撮影者のインタビューに答えているだけの映像。
「のど、ぼとけ……?」
さらに詳細に説明すると、一人の男性の、喉元だけをドアップに撮影された映像である。
撮影者から質問が投げかけられ、それに答えるたびに男性の喉仏が上下する。低い声色がスマートフォン越しに伊智花の鼓膜を震わせる。
「保健体育の教科書に載ってはいたけど、実際に動いている喉仏なんて見た事ないもんね!
これ明日には消されてるかな? 今のうちに保存しといた方が良き?」
「えー、確かにすっごく卑猥だし性的に魅力を感じはするけど、喉仏は生殖器ではないしねぇ」
そんなやり取りをしている少女達はみな、手や腕が胸や下腹部辺りに触れており、モジモジとせわしなく姿勢を変えている。
室内の熱気を感知したエアコンが冷風を勢い良く吐き出す。
ピコリンっ♪ 少女達五人のスマートフォンが同時に通知音を発する。
それぞれの手元でスマートフォンが、YourTunesで登録したチャンネルの新しい動画が公開された事を知らせる。
「世界初の男性Vtunerが来週にデビューを前倒し!?」
「え、質問動画上がってからまだそんなに経ってなくね?」
「もう登録者百万人いってるわ、すごい勢いで増えてる」
「一ヶ月後にお会いしましょうって言ったばっかじゃん」
「神ですわ……」
「……Vtunerって何?」
伊智花は受験生という事もあり、現在流行りかけている新しい配信形式を知らなかった。
伊智花の疑問に答えたのは、自分がこの動画を見つけたと話したミセスピンク様だった。
「顔出ししたくない配信者がアバターって言う動くイラストを使っておしゃべりやゲームをしたりする様子を配信する人の事だよ一度の配信で何十万も稼ぐ人もいて技術的な問題で個人での新規参入は厳しい状況らしいんだけど先行してデビューさせた三人が受けてると判断した企業が二期生として十二人デビューさせるって時に一期生三人が一斉に脱退して別の会社立ち上げたらしくて搾取がとかクーデターだとかちょっと良くない雰囲気でVtunerもダメかもねって思ってたんだけどちょっとこれは世界を変えちゃうかも知れませぬぞ」
自分のスマートフォンから目を離さずに、伊智花の幼馴染(ミセスピンク様)が早口で説明する。
他の少女達は投げ銭が、お小遣いが、中学生でも出来るバイト探す、などなど興奮してツバを飛ばしまくっている中、伊智花はゆっくりと深呼吸をする。
「……メス臭いからそろそろ出てってくんない?」
「あらー、伊智花嬢。インテリ女子の伊智花嬢をしても頭が沸騰して今にも爆発しそうだからナニして熱を冷まそうってんですわね?
この超絶重大事件ですものね。分かるー、アテクシもそう致しますわっ」
「あらあら、でしたらワタクシも失礼させて頂きますコトよホホホ」
来た時の騒々しさそのままに、五人の少女はぞろぞろと部屋を出て行く。
玄関近くで伊智花の母親が少女達に何事かと尋ねるが、みな作り笑顔で失礼致しますわと去って行く。
「ねー、何だったの?」
「……ママ。私絶対良い大学入る」
「大学? その前に高校でしょ?」
伊智花の母親は部屋の入り口でスンスンと鼻を鳴らし、部屋へと入って窓を開ける。少女六人の熱気が夜空へと流れて行く。
「うん。第一志望、この前C判定だったから止めとけって言われたけど、後半年で何とか頑張ってみる」
「男性保護省に入るつもり?」
勉強が出来る女性は、皆揃って男性保護省を目指す。それがこの国の常識だ。
今は。
「ううん、絶対に入りたい企業が見つかったから」
これで会話は終わりだと言うかのように取り出したイヤホンを耳に入れ、勉強机へと向き直る伊智花。
母親は何も言わずに窓を閉め、そっと部屋を出て行く。
『いやいやそれは違います。見えないからこそ良いのです。
明け透けに、さぁどうぞ見て下さいと言われるのは興が醒めます。隠されているという状態は、もうちょっとで見えるのではないか、今見えたのではないか。そうやって男の心を惹き付けるものなのです』
先ほどの男性のインタビュー。音声だけを聞きながら、伊智花は受験勉強を続けるのだった。
84
お気に入りに追加
544
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
シン・三毛猫現象 〜自然出産される男が3万人に1人の割合になった世界に帰還した僕はとんでもなくモテモテになったようです〜
ミコガミヒデカズ
ファンタジー
気軽に読めるあべこべ、男女比モノです。
以前、私がカクヨム様で書いていた小説をリメイクしたものです。
とあるきっかけで異世界エニックスウェアに転移した主人公、佐久間修。彼はもう一人の転移者と共に魔王との決戦に挑むが、
「儂の味方になれば世界の半分をやろう」
そんな魔王の提案に共に転移したもう一人の勇者が応じてしまう。そんな事はさせないと修は魔王を倒そうとするが、事もあろうに味方だったもう一人の勇者が魔王と手を組み攻撃してきた。
瞬間移動の術でなんとか難を逃れた修だったが、たどり着いたのは男のほとんどが姿を消した異世界転移15年後の地球だった…。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる