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夏休みの課題はもうあらかた終わっている。ただ一つ、進路希望調査票を除いては。
もともと課題を後回しにするのは好きじゃない。ずっとそれのことが気がかりで、他のことが手につかなくなるし。
朝から、蝉がうるさく鳴いていた。
ああ、もう。君たちの命が尽きるころには俺は進路を決めてなきゃいけないんだから、そんなに急き立てるように鳴かないでよ。
今日は日曜日。病院の面会はお休みの日。
いつもは自分の部屋に引きこもるだけだけど、今日は違う。
「これでいいかな…。」
珍しく、服装を選ぶのに悩んだ。
オープンキャンパス。
夏休み前に先生が配っていたチラシを見て、とりあえず行ってみようと思った。
俺だって、必死だ。
家から自転車で通える距離の、国公立大学。
大学に行くならここかなって、漠然と考えてたところ。
人がごった返している。
学生が全部仕切ってるみたいで、みんなおそろいのTシャツを着ていた。
「高校生の方ですかー?」
受付にいた赤いお姉さんに、大学のロゴが書いてある袋を手渡される。
軽く会釈してそれを受け取ると、中には今日のスケジュールが書かれていた。
キャンパスツアーとか、模擬授業とか。
へぇ、ダンスサークルのステージもあるのか。
とりあえず、理系の模擬授業をめぐってみることにした。
本当は後ろの方の席に座りたかったんだけど、教室の入り口にいる学生スタッフに「前から詰めてお座りください」って案内されて、前の方に座らざるを得なかった。
時間になっても、教室に人はまばらで、詰めて座る必要性があったのか…?なんて疑問に一人で顔をしかめた。
でも、時間になって入ってきた教授は目の前で、意気揚々と数式について話していた。
いかにもって感じで白衣を着てるけど、夏に着るには絶対に暑いよな…。
研究にはあんまり興味が持てなくて、そんなことばっかり考えた。
最後、10分くらい余った時間で質問タイムが開かれた。
「何か質問がある人はこの機会に何でも聞いてください!」
教授はにこやかに言う。
でも、ただでさえ少ない人。興味がありそうな人もあんまりいなくて、お互いに顔を見合わせている。
さすがに気まずくなったのか、教授が指名し始めた。
え。
高校の時とおんなじスリルを大学でも味わうなんて、考えもしなかった。
たまたま教授と目があったらしい隣の女子が当てられた。
「そこのお嬢さんは?何かある?」
マイクも渡されて、多分困惑してる。
「えっと…。」って言ったまま、数分が経過した。
「じゃあ、君は?」
最悪だ。先生の視線は明らかに俺に向いてる。
一方、隣の女子は安堵したのか深く息をついている。
その女子を心底恨みながら、質問をひねり出す。
さすがに二人連続で何も質問できないのは先生もかわいそうだし、空気が気まずくて吸ってられない。
マイクにも拾われない声量で、尋ねた。
「先生は、この研究の何が楽しいんですか。」
疑問形にすらならないくらい抑揚のない声で、自分でもびっくりする。
その場の空気が凍った気がした。
「ははっ、面白いね君!」
そんなのお構いなく、先生は気分よく答えてくれた。優しい。
大学教授ってやっぱ変わった人が多いなぁ、なんて、自分で聞いたくせにそんな無意味なことを考える。
「今まで勉強してきて、数式や歴史を暗記するのも、わかり切った小説の主人公の気持ちを考えさせられるのも退屈だった。でも、数学の研究は自分で未知の数式を発見することのできる可能性がある。「わからない」ことが楽しいんだ」と、その先生は熱弁していた。
「わからないこと」ねぇ。
先生の話を聞きながら、俺はイライラし始めた。
俺はまだ、なんにもわからないのに。
「わからない」ことを追求して、何が楽しいんですか。
「わからない」ことを楽しむことが、そんなに誇らしいことなんですか。
「わからない」ことから逃げることは、いけないことなんですか。
なんでこんな怒ってるのか、自分でも意味わからないくらいむしゃくしゃした。
授業が終わった瞬間に、誰よりも早く教室を飛び出した。
教室の入り口で、また学生スタッフが立っている。
「あの、よろしければアンケートを…。」
「急いでるんで。」
別にどこに行くあてもない。
まったく急いでなんかないけど、断って外に出た。
外に出た瞬間、体内にむさくるしい空気が流れ込んでくる。
「なんだかなぁ。」
理由はよくわからないけど、こんなところに四年間もいるのは嫌だと思ってしまった。
突然、外の広場みたいなところから歓声があがる。
「お待たせしました!わが大学のダンスサークルによる、特別ステージです!」
ああ、そういえばスケジュールに書いてあったな。
K-popの軽快な音が流れ始める。
なんか、沙羅が好きそうな曲。
沙羅もああやって、大学のサークルで踊る未来があったのかもしれない。
そこまで考えたところで、俺はスケジュールを失くしたことに気づいた。
多分、さっきの教室。
急いで出てきた時に忘れてきたんだと思う。
いや、別になくても困らない。
取りに戻るのも面倒くさいし、まだ教授が中にいたら気まずい。
でもな…。
今日行ったことの証拠みたいなものは持っておきたかった。
もし仮に、進路が決まらなかったとして。
夏休み明け、オープンキャンパスにはちゃんと行ってみたんですって言えるし。
ちゃんと努力した証拠を見せるか見せないかで、高校での評価は全然違ってくるからね。
どうせ急いでないし、取りに戻っておいた方が後々後悔しないかも。
教室の前には、まだ学生スタッフと教授がいた。
学生スタッフはこっちを見て、あれって顔をする。
そりゃそうか。さっき急いでるって言って出ていった人だもんな。
もしかしたら、さっきのダンスサークルを見に行きたい人だと思われてたのかもしれない。恥ずかしい。
教授も、思い出したかのようにこちらに寄ってきた。
「おう、さっき質問してくれた子だよね!」
ええ、どちらかというと強制されたんですけどね。
「はい。」
「いやぁ、あんなに潔く聞いてくれる学生なんてそうそういないからね。面白いね!」
はぁ、そうですか…。
もともとは教授のせいでイライラしたんですよ、と柄にもなく心の中で八つ当たりした。
「忘れ物取りに来ただけなんで。失礼します。」
そう断って中に入ると、やっぱり俺の席にバッグがあった。
「あったあった。」
さっと出ていこうとしたとき、後ろから声が聞こえた。
「ちょっと!」
ずっと追いかけてくる。
え?もしかして、俺のこと?
立ち止って振り返ると、さっきの教授が俺の後ろに立っていた。
もともと課題を後回しにするのは好きじゃない。ずっとそれのことが気がかりで、他のことが手につかなくなるし。
朝から、蝉がうるさく鳴いていた。
ああ、もう。君たちの命が尽きるころには俺は進路を決めてなきゃいけないんだから、そんなに急き立てるように鳴かないでよ。
今日は日曜日。病院の面会はお休みの日。
いつもは自分の部屋に引きこもるだけだけど、今日は違う。
「これでいいかな…。」
珍しく、服装を選ぶのに悩んだ。
オープンキャンパス。
夏休み前に先生が配っていたチラシを見て、とりあえず行ってみようと思った。
俺だって、必死だ。
家から自転車で通える距離の、国公立大学。
大学に行くならここかなって、漠然と考えてたところ。
人がごった返している。
学生が全部仕切ってるみたいで、みんなおそろいのTシャツを着ていた。
「高校生の方ですかー?」
受付にいた赤いお姉さんに、大学のロゴが書いてある袋を手渡される。
軽く会釈してそれを受け取ると、中には今日のスケジュールが書かれていた。
キャンパスツアーとか、模擬授業とか。
へぇ、ダンスサークルのステージもあるのか。
とりあえず、理系の模擬授業をめぐってみることにした。
本当は後ろの方の席に座りたかったんだけど、教室の入り口にいる学生スタッフに「前から詰めてお座りください」って案内されて、前の方に座らざるを得なかった。
時間になっても、教室に人はまばらで、詰めて座る必要性があったのか…?なんて疑問に一人で顔をしかめた。
でも、時間になって入ってきた教授は目の前で、意気揚々と数式について話していた。
いかにもって感じで白衣を着てるけど、夏に着るには絶対に暑いよな…。
研究にはあんまり興味が持てなくて、そんなことばっかり考えた。
最後、10分くらい余った時間で質問タイムが開かれた。
「何か質問がある人はこの機会に何でも聞いてください!」
教授はにこやかに言う。
でも、ただでさえ少ない人。興味がありそうな人もあんまりいなくて、お互いに顔を見合わせている。
さすがに気まずくなったのか、教授が指名し始めた。
え。
高校の時とおんなじスリルを大学でも味わうなんて、考えもしなかった。
たまたま教授と目があったらしい隣の女子が当てられた。
「そこのお嬢さんは?何かある?」
マイクも渡されて、多分困惑してる。
「えっと…。」って言ったまま、数分が経過した。
「じゃあ、君は?」
最悪だ。先生の視線は明らかに俺に向いてる。
一方、隣の女子は安堵したのか深く息をついている。
その女子を心底恨みながら、質問をひねり出す。
さすがに二人連続で何も質問できないのは先生もかわいそうだし、空気が気まずくて吸ってられない。
マイクにも拾われない声量で、尋ねた。
「先生は、この研究の何が楽しいんですか。」
疑問形にすらならないくらい抑揚のない声で、自分でもびっくりする。
その場の空気が凍った気がした。
「ははっ、面白いね君!」
そんなのお構いなく、先生は気分よく答えてくれた。優しい。
大学教授ってやっぱ変わった人が多いなぁ、なんて、自分で聞いたくせにそんな無意味なことを考える。
「今まで勉強してきて、数式や歴史を暗記するのも、わかり切った小説の主人公の気持ちを考えさせられるのも退屈だった。でも、数学の研究は自分で未知の数式を発見することのできる可能性がある。「わからない」ことが楽しいんだ」と、その先生は熱弁していた。
「わからないこと」ねぇ。
先生の話を聞きながら、俺はイライラし始めた。
俺はまだ、なんにもわからないのに。
「わからない」ことを追求して、何が楽しいんですか。
「わからない」ことを楽しむことが、そんなに誇らしいことなんですか。
「わからない」ことから逃げることは、いけないことなんですか。
なんでこんな怒ってるのか、自分でも意味わからないくらいむしゃくしゃした。
授業が終わった瞬間に、誰よりも早く教室を飛び出した。
教室の入り口で、また学生スタッフが立っている。
「あの、よろしければアンケートを…。」
「急いでるんで。」
別にどこに行くあてもない。
まったく急いでなんかないけど、断って外に出た。
外に出た瞬間、体内にむさくるしい空気が流れ込んでくる。
「なんだかなぁ。」
理由はよくわからないけど、こんなところに四年間もいるのは嫌だと思ってしまった。
突然、外の広場みたいなところから歓声があがる。
「お待たせしました!わが大学のダンスサークルによる、特別ステージです!」
ああ、そういえばスケジュールに書いてあったな。
K-popの軽快な音が流れ始める。
なんか、沙羅が好きそうな曲。
沙羅もああやって、大学のサークルで踊る未来があったのかもしれない。
そこまで考えたところで、俺はスケジュールを失くしたことに気づいた。
多分、さっきの教室。
急いで出てきた時に忘れてきたんだと思う。
いや、別になくても困らない。
取りに戻るのも面倒くさいし、まだ教授が中にいたら気まずい。
でもな…。
今日行ったことの証拠みたいなものは持っておきたかった。
もし仮に、進路が決まらなかったとして。
夏休み明け、オープンキャンパスにはちゃんと行ってみたんですって言えるし。
ちゃんと努力した証拠を見せるか見せないかで、高校での評価は全然違ってくるからね。
どうせ急いでないし、取りに戻っておいた方が後々後悔しないかも。
教室の前には、まだ学生スタッフと教授がいた。
学生スタッフはこっちを見て、あれって顔をする。
そりゃそうか。さっき急いでるって言って出ていった人だもんな。
もしかしたら、さっきのダンスサークルを見に行きたい人だと思われてたのかもしれない。恥ずかしい。
教授も、思い出したかのようにこちらに寄ってきた。
「おう、さっき質問してくれた子だよね!」
ええ、どちらかというと強制されたんですけどね。
「はい。」
「いやぁ、あんなに潔く聞いてくれる学生なんてそうそういないからね。面白いね!」
はぁ、そうですか…。
もともとは教授のせいでイライラしたんですよ、と柄にもなく心の中で八つ当たりした。
「忘れ物取りに来ただけなんで。失礼します。」
そう断って中に入ると、やっぱり俺の席にバッグがあった。
「あったあった。」
さっと出ていこうとしたとき、後ろから声が聞こえた。
「ちょっと!」
ずっと追いかけてくる。
え?もしかして、俺のこと?
立ち止って振り返ると、さっきの教授が俺の後ろに立っていた。
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