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第五章

75:僕の身体を使って、自慰をしている気分になっちゃう?

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 指で触られているわけではないので、抵抗感は湧いてこない。ただただ、切ない。
 ミオはすでに先走りの液を漏らしていて、それがこすり上げるジョシュアの腹をぬるつかせる。
「あ……あぁ……っ」
「ミオさんも感じているの?ならこれは?」
 ジョシュアが股の間から雄を抜いて、ミオの反り返った雄にぴたりとくっつけ、蓋をするように身体をぴったり重ねてきた。
「ああっ、あっあぁっ!」
 どちらかが呼吸するだけでも身体が動き、重なった雄がこすれる。反射的にジョシュアの背中にしがみついて、爪を立てていた。
「どう?」と、ジョシュアがミオの頬を押え、目を覗き込んでくる。
「わかりませ……、何か、何か、変です」
 掴んでいる背中を離し、肩を掴むようにジョシュアが言う。
「僕の身体を揺らして」
「駄目ですっ。そんなことできません。だって……」
「だって、の次は何?僕の身体を使って、自慰をしている気分になっちゃう?」
 ちょっと意地悪に、緩く身体を揺らされた。図星を刺され、ミオは叫ぶしかなかった。
「あっ……ああーーっ。ああっ!」
 駄目です、できませんと言うわりに、ひっきりなしに身体はジョシュアの下で蠢いてしまう。
 声が、徐々に高くなる。ジョシュアがミオの身体の動きに合わせ始め、やがて腹の奥から突き上るような痺れがやってくる。
「ジョシュア様。どいてくださいっ。どいてぇっっ!!」
「いきそうなの?ミオさんは、どんな顔でいくの?見せて」
「ジョシュア様を汚してしまいますっ」
「前に、自慰を見せてくれるって言ったじゃないか」
「そ、それは話の流れで」
「お願い。今、見せて」とジョシュアがさらに激しくミオの身体を揺さぶり始めた。雄は完全に硬い腹に潰され、その横をジョシュアの雄が刺激していく。お互いの先走りの液が滑りをよくしている。
「やめて、やめて、あっ―――あぁっ」
 とうとう、互いの腹の上にミオは液を零してしまった。
「ミオさん、可愛い」
 頬を抑えつけていたジョシュアは、ミオの目じりに浮かぶ涙を舐めとっていく。出した直後にやってくる罪悪感や膨大な虚しさは、感じることがなかった。
「もっと、いろいろなミオさんを見せて」と休む間もなく甘い口づけが与えられたからだ。 深く満たされて、ミオはジョシュアの腕の中で眠った。

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