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第八章 ルシウス
187:アアアアアッツ、何、これ何っ!?
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すると、ツンツンと指の腹で、クリストファーがそこを突いて来る。
「いずれ、中だけでイケるようになりましょうね。お客様が喜びますから」
「……どういう……意味?」
「初日から今まで貴方がされてきた意味が、中でイケるようになったら分かるようになりますよ」
「そもそも、中でっ。アンッ」
クリストファーがいきなり、指を少しだけ潜り込ませてきた。
暫く身体の表面だけ刺激され火照らされてきたので、内部は嬉しがって、クリストファーの指を締め付ける。
もっと、奥まで欲しい。
その長い指を、思いっきり突っ込んで欲しい。
ルシウスは、我に返って頭を振った。
何を考えているんだ。
ボクは、ケビンを助けるために仕方なくここに来たんだ。
それなのに、快楽に負けようとしている。
クリストファーは指を抜きもせず、かといって奥に進めもせず、そのままでいる。
じっと、ルシウスを見つめながら内部の収縮を感じているようだ。
ルシウスはケビンしか知らないが、身体を重ねることは、激しく訳のわからない快楽に飲み込まれ一瞬で終わっていくものだと思っていた。
だが、クリストファーは違うのだ。
ゆっくり確実に、ルシウスをはずかしめという沼に落としにやってくる。
「それ、……止めてっ」
「何故?」
「中途半端すぎる」
「じゃあ、どうしたいですか?」
―――奥まで。
―――思いっきり。
身体はめいっぱいそう望んでいるのだが、声には出せない。
こんな求めは、ケビンを裏切ってしまう。
いや、クリストファーを好きとか嫌いとかそういうレベルでなく、彼の性技に溺れたいと自覚してしてしまうのが許せない。
「別に」
「強情」
初日の夜みたいにクリストファーは言って、ゆっくりと指を進めてきた。一ミリ、一ミリといった感じで、酷くじれったい。
ようやくクリストファーの指の根元がルシウスの秘部に収められたとき、痙攣にも似た快感が襲って来た。
「アアアアアッツ、何、これ何っ!?」
ルシウスは、半狂乱になる。
「いいですよ、そのまま、おかしくなっても。意識が軽く飛ぶだけです」
「ヤダッ。そんなのヤダッって」
「本当に、強情」
腰を揺すってクリストファーから逃れようとすると、彼の指が、ルシウスの一番敏感な部分を探り当てた。
そういう部分があることをケビンと身体を重ねたときに知っていたが、そこを彼が探し当てるのは稀だった。
なのに、クリストファーは造作ない。
尻を振って逃げても、どこまでもそのポイントを指の腹で押してくる。
「ンアアアアアッツ!!!」
きつすぎる快楽にルシウスの目の前が真っ白になり、絶叫を上げていた。
「いずれ、中だけでイケるようになりましょうね。お客様が喜びますから」
「……どういう……意味?」
「初日から今まで貴方がされてきた意味が、中でイケるようになったら分かるようになりますよ」
「そもそも、中でっ。アンッ」
クリストファーがいきなり、指を少しだけ潜り込ませてきた。
暫く身体の表面だけ刺激され火照らされてきたので、内部は嬉しがって、クリストファーの指を締め付ける。
もっと、奥まで欲しい。
その長い指を、思いっきり突っ込んで欲しい。
ルシウスは、我に返って頭を振った。
何を考えているんだ。
ボクは、ケビンを助けるために仕方なくここに来たんだ。
それなのに、快楽に負けようとしている。
クリストファーは指を抜きもせず、かといって奥に進めもせず、そのままでいる。
じっと、ルシウスを見つめながら内部の収縮を感じているようだ。
ルシウスはケビンしか知らないが、身体を重ねることは、激しく訳のわからない快楽に飲み込まれ一瞬で終わっていくものだと思っていた。
だが、クリストファーは違うのだ。
ゆっくり確実に、ルシウスをはずかしめという沼に落としにやってくる。
「それ、……止めてっ」
「何故?」
「中途半端すぎる」
「じゃあ、どうしたいですか?」
―――奥まで。
―――思いっきり。
身体はめいっぱいそう望んでいるのだが、声には出せない。
こんな求めは、ケビンを裏切ってしまう。
いや、クリストファーを好きとか嫌いとかそういうレベルでなく、彼の性技に溺れたいと自覚してしてしまうのが許せない。
「別に」
「強情」
初日の夜みたいにクリストファーは言って、ゆっくりと指を進めてきた。一ミリ、一ミリといった感じで、酷くじれったい。
ようやくクリストファーの指の根元がルシウスの秘部に収められたとき、痙攣にも似た快感が襲って来た。
「アアアアアッツ、何、これ何っ!?」
ルシウスは、半狂乱になる。
「いいですよ、そのまま、おかしくなっても。意識が軽く飛ぶだけです」
「ヤダッ。そんなのヤダッって」
「本当に、強情」
腰を揺すってクリストファーから逃れようとすると、彼の指が、ルシウスの一番敏感な部分を探り当てた。
そういう部分があることをケビンと身体を重ねたときに知っていたが、そこを彼が探し当てるのは稀だった。
なのに、クリストファーは造作ない。
尻を振って逃げても、どこまでもそのポイントを指の腹で押してくる。
「ンアアアアアッツ!!!」
きつすぎる快楽にルシウスの目の前が真っ白になり、絶叫を上げていた。
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