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第四章
60:俺、ゲイでもない。バイでもない。あんただからもっと触れてみたい
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だから、唇を寄せる。
「キスしていいか?」
「不意打ち。もうしている」
「あんたの体温を感じたい。下だけ脱いで」
エイトが零のスウェットのウエストに手をかける。
「ついているっ。同じのがっ」
「知ってる。前に風呂で見たし」
「ええっ?」
「その動揺っぷりいいな」
「エイト」
暴れていた零が、エイトの両肩を掴んできた。
「遊びじゃ出来ない」
と真剣な顔でいう零に顔に、エイトは額をくっつける。
「俺、ゲイでもない。バイでもない。あんただからもっと触れてみたい」
「何だよう、その口説き文句」と消え入りそうな声で言いながら零が抵抗をやめた。
恥ずかしそうに身体を縮めながらも、スウェットを脱がされることにはされるがままだ。
エイトは零の手を取って甲に口づける。
「あんたの理想とは程遠い男だろうけど」
「僕、ゲイバーで出会った人のことは別に」
「違う。大家とか、会ったことはねえけど上原って医者とか。ハイスペック系」
「え?大家さんは年の離れた兄さんみたいな感じで、上原先生は叔父さん……かな?」
エイトは零のパンツも脱がせにかかった。自分のも脱ぐ。
押し付けながら腰を抱くと、零が喘いだ。
「勘違いしちゃう。こういうことは恋人とすることで」
エイトはまた零の甲に口づけた。
「知っているだろうけれど、僕、そういう相手いたことないんだって」
「俺も」
「え?」
「誰も好きになったことがない。そもそも好きって感情が分からなかったし。仕事抜きでこういうことがしたいのはあんたが初めて」
「……」
「おい。なにか言えよ。普通の奴らがするコクハクってのをしてみたんだぞ」
「嬉し」
ぽそっと零が答え、エイトは身体全体が熱くなる。
何だ、この感覚?
キスが始まって、互いに身体を弄りあった。
零は女みたいに身体は小さいが、骨ばっていて抱き心地はぜんぜん違う。
「上も脱ぐ?一瞬だけ」
すると零が申し訳無さそうに首を振る。
「あばらが目立つから」
そんなの気にしなくていいのに。零の身体なら見てみたい。
でも無理強いは出来ないなと思い、すっかり勃ちあがった性器を毛布の下で手探りで見つけて掴む。
「いっちゃうって」
「キスしていいか?」
「不意打ち。もうしている」
「あんたの体温を感じたい。下だけ脱いで」
エイトが零のスウェットのウエストに手をかける。
「ついているっ。同じのがっ」
「知ってる。前に風呂で見たし」
「ええっ?」
「その動揺っぷりいいな」
「エイト」
暴れていた零が、エイトの両肩を掴んできた。
「遊びじゃ出来ない」
と真剣な顔でいう零に顔に、エイトは額をくっつける。
「俺、ゲイでもない。バイでもない。あんただからもっと触れてみたい」
「何だよう、その口説き文句」と消え入りそうな声で言いながら零が抵抗をやめた。
恥ずかしそうに身体を縮めながらも、スウェットを脱がされることにはされるがままだ。
エイトは零の手を取って甲に口づける。
「あんたの理想とは程遠い男だろうけど」
「僕、ゲイバーで出会った人のことは別に」
「違う。大家とか、会ったことはねえけど上原って医者とか。ハイスペック系」
「え?大家さんは年の離れた兄さんみたいな感じで、上原先生は叔父さん……かな?」
エイトは零のパンツも脱がせにかかった。自分のも脱ぐ。
押し付けながら腰を抱くと、零が喘いだ。
「勘違いしちゃう。こういうことは恋人とすることで」
エイトはまた零の甲に口づけた。
「知っているだろうけれど、僕、そういう相手いたことないんだって」
「俺も」
「え?」
「誰も好きになったことがない。そもそも好きって感情が分からなかったし。仕事抜きでこういうことがしたいのはあんたが初めて」
「……」
「おい。なにか言えよ。普通の奴らがするコクハクってのをしてみたんだぞ」
「嬉し」
ぽそっと零が答え、エイトは身体全体が熱くなる。
何だ、この感覚?
キスが始まって、互いに身体を弄りあった。
零は女みたいに身体は小さいが、骨ばっていて抱き心地はぜんぜん違う。
「上も脱ぐ?一瞬だけ」
すると零が申し訳無さそうに首を振る。
「あばらが目立つから」
そんなの気にしなくていいのに。零の身体なら見てみたい。
でも無理強いは出来ないなと思い、すっかり勃ちあがった性器を毛布の下で手探りで見つけて掴む。
「いっちゃうって」
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