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おまけのバットゥータ おかわり
180:これから、あなたが喘いだり、感じたりするなんて、不思議な気分です
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「互いの気持ちは、船で約束した一年半前から変わっていないとお伝えしました。だから、俺がスレイヤー様を抱くのを許して欲しいと。アドリー様は爆笑し、もう一人はこれ」
バットゥータがポケットから、薬やら香油やらを取り出す。
「実質初めてのようなもんなんだから、体位はこれで。指での慣らし方はこうとか事細かに指導が。だから、珈琲屋で待たせちゃいました」
「お父さんっ!」
さすがにボクは悲鳴を上げた。
恥ずかしすぎる。
「バットゥータはボクとできる?赤ん坊の頃から育てたのに、気持ちは盛り上がる?」
「今更」
とバットゥータが笑う。
「正直、今でも罪悪感は半端ないです。でも、俺、根がスケベですからね。あなたが俺の腕の中でどう変わっていくのか見るのが、楽しみな部分もあります。初回は、どうしても大変だろうからビービー泣いていいです」
「泣かないし」
部屋に入ると、バットゥータはポケットから取り出したそれを机に転がし、服を脱ぎ始める。
裸は何度も見ている。
風呂に入れない船上では背中の拭き合いだって。
でも、今はそれとはまったく違うんだな。
立ち上るバットゥータの雄の雰囲気に、ボクの体温が上がっていく。
背中に手を添えて寝台に寝転された。
半裸のバットゥータが、ボクを丸裸にしていく。
「身体、立派になりましたね」
凝視されて、ボクは身体を丸める。
「ひ、貧相だって昔言われたから」
「気にしなくてもいいのに」
コロンと転がされ、背中に口付けられた。
続いてうなじにも。
「あ、あ」
と甲高い声が上がる。
誰の?と思ったらボクの声だった。
やがて、バットゥータも全ての服を脱いだ。
ボクの背中に上半身をぴったりくっつけ、「こっち、向けます?」と聞いてくる。
頷くが、自分で動くことはできない。
恥ずかしくて、どうにかなりそうだ。
すると、バットゥータが耳元で囁いた。
「今日の目標。ケツが切れないようにすること」
「も、目標って何?!」
ふり向くとバットゥータが笑っている。
「これから、あなたが喘いだり、感じたりするなんて、不思議な気分です」
「やっぱり、嫌?」
「慣れなければね」
と言いながらボクの鼻の頭に口づけるバットゥータは寂しげだった。
「あのね、バットゥータ。ボクの初恋を叶えてくれて、ありがとうね」
礼を言うと、ボクの鼻の上にあった唇が、急に移動してきた。
ゆっくりと、唇を塞がれる。
「スレイヤー様。俺ね、あなたはまだ一歳にもならない頃、あなたの実の父親に、まとわりつかれて迷惑じゃないかと聞かれたことがあります。俺、自分の身体の一部みたいなもんだしって答えたんです。今、ふっと思い出しました」
「それって?」
「ん?あなたの初恋が叶ったなら、俺のも叶ったのようなもんだなって。極論ですけどね」
そして、バットゥータは深い口付けをしてきた。
今までのと違って、愛がたっぷり注ぎ込まれているとボクは分かった。
もう口付けだけで溺れそうだ。
「なんかね、俺、あなたの身体の方も愛せそうな気がしてきましたよ。ほら」
手を導かれ、バットゥータの雄を握らされる。
バットゥータがポケットから、薬やら香油やらを取り出す。
「実質初めてのようなもんなんだから、体位はこれで。指での慣らし方はこうとか事細かに指導が。だから、珈琲屋で待たせちゃいました」
「お父さんっ!」
さすがにボクは悲鳴を上げた。
恥ずかしすぎる。
「バットゥータはボクとできる?赤ん坊の頃から育てたのに、気持ちは盛り上がる?」
「今更」
とバットゥータが笑う。
「正直、今でも罪悪感は半端ないです。でも、俺、根がスケベですからね。あなたが俺の腕の中でどう変わっていくのか見るのが、楽しみな部分もあります。初回は、どうしても大変だろうからビービー泣いていいです」
「泣かないし」
部屋に入ると、バットゥータはポケットから取り出したそれを机に転がし、服を脱ぎ始める。
裸は何度も見ている。
風呂に入れない船上では背中の拭き合いだって。
でも、今はそれとはまったく違うんだな。
立ち上るバットゥータの雄の雰囲気に、ボクの体温が上がっていく。
背中に手を添えて寝台に寝転された。
半裸のバットゥータが、ボクを丸裸にしていく。
「身体、立派になりましたね」
凝視されて、ボクは身体を丸める。
「ひ、貧相だって昔言われたから」
「気にしなくてもいいのに」
コロンと転がされ、背中に口付けられた。
続いてうなじにも。
「あ、あ」
と甲高い声が上がる。
誰の?と思ったらボクの声だった。
やがて、バットゥータも全ての服を脱いだ。
ボクの背中に上半身をぴったりくっつけ、「こっち、向けます?」と聞いてくる。
頷くが、自分で動くことはできない。
恥ずかしくて、どうにかなりそうだ。
すると、バットゥータが耳元で囁いた。
「今日の目標。ケツが切れないようにすること」
「も、目標って何?!」
ふり向くとバットゥータが笑っている。
「これから、あなたが喘いだり、感じたりするなんて、不思議な気分です」
「やっぱり、嫌?」
「慣れなければね」
と言いながらボクの鼻の頭に口づけるバットゥータは寂しげだった。
「あのね、バットゥータ。ボクの初恋を叶えてくれて、ありがとうね」
礼を言うと、ボクの鼻の上にあった唇が、急に移動してきた。
ゆっくりと、唇を塞がれる。
「スレイヤー様。俺ね、あなたはまだ一歳にもならない頃、あなたの実の父親に、まとわりつかれて迷惑じゃないかと聞かれたことがあります。俺、自分の身体の一部みたいなもんだしって答えたんです。今、ふっと思い出しました」
「それって?」
「ん?あなたの初恋が叶ったなら、俺のも叶ったのようなもんだなって。極論ですけどね」
そして、バットゥータは深い口付けをしてきた。
今までのと違って、愛がたっぷり注ぎ込まれているとボクは分かった。
もう口付けだけで溺れそうだ。
「なんかね、俺、あなたの身体の方も愛せそうな気がしてきましたよ。ほら」
手を導かれ、バットゥータの雄を握らされる。
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