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第九章

156:アドリー様のでこすって。それって、誰にもされたことないから

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「オレも同じ。お前の精子や尿やら興奮から漏れるなら、滾る」
 全く洗練されていない誘い方だとアドリーはちょっと反省した。
 小鳥が迷い顔のまま寝台に再び乗ってくる。
 そして、アドリーに投げつけたタオルを取り上げ、背中を拭いてくれた。
 小瓶が開けられる音がして、背中を抱くようにして小鳥の手が伸びてくる。
 すでに立ち上がって痛いぐらいの性器を香油がたっぷりついた手で撫でられる。
「前々から思ってたけど、何なのお前の手は」
 あまりの気持ちよさに、アドリーは呻く。
 いきそうになる寸前までしごかれて、手を離された。
 小鳥がころりと横たわる。
『して欲しいことが』
「おう。何?」
 すると、小鳥が自分の下半身に香油をまぶして、アドリーに向かって手を伸ばす。
 そして、照れながら言った。
『僕のちょっとだけ勃ってるんだ』
 導かれた手でそこを触ると、他の皮膚とは違う硬さがある。
『アドリー様のでこすって。それって、誰にもされたことないから』
 顔を真っ赤にしながら、小鳥が伝えてくる。
 指の腹でこすって、軽く引っ掻いて、すると、小鳥の身体はビクビクと震え、ぴったりと閉じていた足も開き始める。 
 アドリーは小鳥の足の間に入った。
 そして、自分の性器を小鳥の小さくなってしまった性器にこすりつける。
 覆いかぶさると自然と小鳥が抱きついてきた。
 不具な片足をかばいながら、右足だけで踏ん張って、大きな体の小鳥にしがみつくようにして腰を上下させるのは、どう考えても滑稽なのだが、一番嫌いな種類の羞恥を小鳥の気持ちよさそうな吐息が簡単に塗り替えていく。
 宣言した通り、じわっと濡れた感触があった。
 独特の匂いがして、
『いっちゃった』
と小鳥が半泣きの顔で言った。
 自然と涙を舐め取って、「もっとしたい」とアドリーは願う。
 今まで感じたことのない気持ちよさと充足感だった。
「中に入れたいって言ったら、お前、嫌がる?」
『あ、あっ、あの』
 想像が先走ったのか、小鳥がアドリーの下で身体を振りながら逃れようとする。
 体格差はかなりあるが、手の力はアドリーのほうが強い。
 抑え込むのは簡単だった。
「嫌なら、また今度」
 すると、小鳥が目を閉じた。溜まっていた涙が目尻に溢れていく。
『嫌じゃない。でも、もっと、盛大に漏れちゃう』
「それ、見せて。小鳥。これからは、オレだけに見せて。なあ、頼むって」
 懇願にプラスして、口付けをする。
『僕、果てる時、みっともなくて嫌なんだって』
「オレがその姿を好きになったとしても?」
『口説き方、下手なのか上手いのかわかんない』
と言って、アドリーに手を出させ香油を付けてきた。
 小鳥が足を広げ、尻穴へと導く。
「温ったけえ」
 入り口はきゅうっとしまっているが、内部は柔かく温かい。
 間もなく自分のが入っていくのだと思うと、アドリーは落ち着きを無くす。
 だが、その前に、驚くことが起こった。
 アドリーは入れている穴に、小鳥の指まで入ってきたのだ。
 そして、アドリーの指を奥へと導いていく。
 ここが小鳥のいい部分なのだなと思って押すと、反応がある。
 かすかに喉奥から聞こえるザラザラした声は、アドリーしか聞けない特別な声だ。
「最高。お前の声」
 褒めると、尻の中で小鳥の指が絡みついてくる。
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