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第八章
140:あるわけ無いでしょ、次なんか
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「いいですよ、噛みちぎってくれても」
「お前は馬鹿かっ」
と叫んでもフガフガという声が出ただけで、残虐的になったバットゥータを喜ばせただけだった。
もう片方の手がしっかりとアドリーの上半身に周り羽交い締めしてくる。
抽挿が激しくなり、もうすぐバットゥータが果てそうなのが分かった。
「身体をガチガチにさせても、中に出しますから」
と荒い声で言う。
奥の方で細かく身体をゆすられた瞬間、瞬間、尻の中が熱くなった。
「あ、あ、ああっ」
体内が勝手に他人に濡らされる感触に逃れたい気持ちになって、バットゥータの腕の中で暴れると、さらに腕がアドリーの上半身をきつく拘束してくる。息すらつかせないというかのように。
「まだ出ます。クッソ。全然、感じてねえくせに最後の締付けだけはすげえ」
悪態を付いたバットゥータがようやく雄を引き抜く。
そして、丸太を転がすみたいにして、アドリーを仰向けにした。
だが、痛めている左足だけには繊細な注意を払う。
「殺します、俺のこと?」
「真顔で言うなよ。せめて、怯えながら言え」
「気が立っているので、正式な謝罪は明日ってことで」
寝台から降りようとするバットゥータの手を掴み、アドリーは引き止める。
そして、まだ、興奮状態の彼の雄に吸い付いた。
「ア……ドリー様?ちょ、ちょ」
予想外の反撃にさすがのバットゥータも焦ったようだ。
「もう、終わりなのか。情けねえな」
即座に硬度を取り戻したそれを引っ叩きながらアドリーは煽る。
すると、肩を押され寝台に叩きつけられた。
「今さっき、何されたか分かってます?あなたのこと、俺、犯したんですよ?」
「だから?」
「だからじゃないでしょ!それに、今まで、こんなことしてくれたことないでしょうがっ!」
「動揺するお前って面白いな。教えてくれよ。俺が素面でも気持ちよくなれる方法を。ほら、もう一回」
「阿呆でしょう、あなた?」
寝転がると、
「そう言いつつ、入れてくるお前も同類だろ?」
と言いながら、バットゥータがのしかかってくる。
一度、バットゥータを受け入れた穴は、難なく二回目の雄を受け入れていく。
アドリーはバットゥータへと手を回し、腰をしっかり押さえつけた。
観念したように、バットゥータがアドリーの耳横に顔を埋める。
「感覚的に分かってんでしょう、アドリー様。あなた、自分は抱かれる方の人間じゃないって」
「オレは、お前がしたいことしてくれればそれでいい。今夜はもう尻が痛いから、次回は明日か明後日か、な」
「あるわけ無いでしょ、次なんか」
鼻をグズグズ言わせながら、バットゥータが言い返してくる。
だから、耳元で言ってやる。
「好きだぞ」
すると、バットゥータが身体を起こした。
目から水滴が溢れ出し、アドリーの鎖骨の辺りに落ちてくる。
彼が泣くことはめったにない。
だから、驚きと珍しさが先行する。
「何で、今、言うんですか?」
「だから、好きだって」
アドリーはバットゥータに手を伸ばし、抱き寄せる。
「何で、今、俺の欲しい言葉をさらっと言うんですか?!こんなの間違えているって知っているくせに!」
「お前は馬鹿かっ」
と叫んでもフガフガという声が出ただけで、残虐的になったバットゥータを喜ばせただけだった。
もう片方の手がしっかりとアドリーの上半身に周り羽交い締めしてくる。
抽挿が激しくなり、もうすぐバットゥータが果てそうなのが分かった。
「身体をガチガチにさせても、中に出しますから」
と荒い声で言う。
奥の方で細かく身体をゆすられた瞬間、瞬間、尻の中が熱くなった。
「あ、あ、ああっ」
体内が勝手に他人に濡らされる感触に逃れたい気持ちになって、バットゥータの腕の中で暴れると、さらに腕がアドリーの上半身をきつく拘束してくる。息すらつかせないというかのように。
「まだ出ます。クッソ。全然、感じてねえくせに最後の締付けだけはすげえ」
悪態を付いたバットゥータがようやく雄を引き抜く。
そして、丸太を転がすみたいにして、アドリーを仰向けにした。
だが、痛めている左足だけには繊細な注意を払う。
「殺します、俺のこと?」
「真顔で言うなよ。せめて、怯えながら言え」
「気が立っているので、正式な謝罪は明日ってことで」
寝台から降りようとするバットゥータの手を掴み、アドリーは引き止める。
そして、まだ、興奮状態の彼の雄に吸い付いた。
「ア……ドリー様?ちょ、ちょ」
予想外の反撃にさすがのバットゥータも焦ったようだ。
「もう、終わりなのか。情けねえな」
即座に硬度を取り戻したそれを引っ叩きながらアドリーは煽る。
すると、肩を押され寝台に叩きつけられた。
「今さっき、何されたか分かってます?あなたのこと、俺、犯したんですよ?」
「だから?」
「だからじゃないでしょ!それに、今まで、こんなことしてくれたことないでしょうがっ!」
「動揺するお前って面白いな。教えてくれよ。俺が素面でも気持ちよくなれる方法を。ほら、もう一回」
「阿呆でしょう、あなた?」
寝転がると、
「そう言いつつ、入れてくるお前も同類だろ?」
と言いながら、バットゥータがのしかかってくる。
一度、バットゥータを受け入れた穴は、難なく二回目の雄を受け入れていく。
アドリーはバットゥータへと手を回し、腰をしっかり押さえつけた。
観念したように、バットゥータがアドリーの耳横に顔を埋める。
「感覚的に分かってんでしょう、アドリー様。あなた、自分は抱かれる方の人間じゃないって」
「オレは、お前がしたいことしてくれればそれでいい。今夜はもう尻が痛いから、次回は明日か明後日か、な」
「あるわけ無いでしょ、次なんか」
鼻をグズグズ言わせながら、バットゥータが言い返してくる。
だから、耳元で言ってやる。
「好きだぞ」
すると、バットゥータが身体を起こした。
目から水滴が溢れ出し、アドリーの鎖骨の辺りに落ちてくる。
彼が泣くことはめったにない。
だから、驚きと珍しさが先行する。
「何で、今、言うんですか?」
「だから、好きだって」
アドリーはバットゥータに手を伸ばし、抱き寄せる。
「何で、今、俺の欲しい言葉をさらっと言うんですか?!こんなの間違えているって知っているくせに!」
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