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第一章

15:芯??え?ああああっ。スルタンッ。口を

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 熱い舌でねぶられると、すぐに突き上がるような衝動がやってくる。
「小さくとも芯はあるようだぞ」
「芯??え?ああああっ。スルタンッ。口を」
「いいぞ。出せ」
 強く吸われてもう我慢できなかった。
 出している最中も、吸われる力は止まず、僕の腰が浮き上がる。
 スルタンの口が離れても、僕は寝台の上で激しい息を繰り返していた。
 二回目は、何も分からない一回目より楽だと思っていた。
 でも、その逆だ。
 知らない扉が次々と開いていくようで、それが怖い。
 スルタンが寝台脇の小机の螺鈿の小さな入れ物に手をのばす。
「今夜のは、前回のより刺激が強い」
 足を開かされ何の準備もしていない尻穴にそれが塗り込められていく。
「三日で随分固くなったな」
 スルタンの言う通り、指を一本受け入れるのもきつかった。
 だが、新しい香油は僕の内部に馴染んでいって、どんどんむず痒くなってくる。
「あの……」
「ん?」
 内部で動いてほしいのに、スルタンの指は止まったままだ。
 きっと意地悪されているのだ。
 他の指が尻穴の窄まり付近を撫でていって、それがまた狂おしい気分にさせる。
「あの、あの、あのっ」
 徐々に緩んでいく穴に二本目の指が追加された。
 でも、動かしてはくれない。
「……くっ」
 喉が鳴った。
 だから、唇を噛み締めた。
 言ってはいけない言葉を口走ってしまいそうだったから。
「小鳥」
 スルタンは、分かっているというように僕を優しく急かす。
 内部の指をゆっくり回転させられ、それが痺れたように気持ちがよくて、僕は叫んだ。
「もっとっ」
「ん?」
「もっとっ、してくださいっ」
 男としての矜持を捨てた僕にスルタンは満足したようだ。
 熱い蜜壺みたになったそこを、グチュグチュと音を立てて攻めてくる。
 指が増やされ、思いっきり喘がされた後、スルタンが覆いかぶさってきた。
 まるで呼吸するように僕の尻穴はスルタンの雄を飲み込んでいって、「……ふっ」とスルタンも艶めいた声を漏らす。
 目が合った。
 唇が落ちてくる。
 額に。
 そして、僕の唇には彼の指が。
 唇の形を確かめるようにゆっくりと撫でられた。

 逢瀬の時間は、初回より長かったように感じたが、帰らず廊下で待っていたプロフに言わせると、半刻の半分ほどだと言われた。
 つまり、この前と同じ。
 湯浴みをする場所に連れて行かれ、そこで身体を洗う。
 まだ香油でジンジンする尻穴に指を潜り込ませ広げていくと、変な気分になってくる。
 白濁とした液が僕の股をつたってタイルに落ち流れていく。
 中に出されるのは、お約束。
 慣れなければ。
 心は張り裂けそうだけれど、それになんとか耐えられるのは、ラシードに会えるという口実が僕に与えられるからだ。
 僕はプロフに宿舎に送り届けられたが、すぐにそこを抜け出した。
 ラシードに会いに行くためだ。
 誰にも見つからず彼の部屋に行くルートは、この数日で何度も確かめた。
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