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第五章
88:アナルプラグ入れて慣らしていこうな
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手の感触だけで嬉しい。
「ケツ、もっと上げろ」
命令されて、素直に従った。
「帰るまでに俺の指、二本は飲み込もうな。できなかったら、延泊する」
それは、つまり、できるまでやるということで。
一本は舌の刺激もあったので余裕だったが、ジンの指二本はどうやってもきつかった。
指の先すらなかなか入らない。
「なあ、彼方。俺としたいんだったら、指四本入いらねえと無理だから。それでも、きついかもしれねえ」
この圧迫を知らない頃なら、無邪気に「うん。頑張る」と言えたかもしれない。
でも、今は半分の質量でも無理だ。
それでもジリジリと開発は進んで、なんとかジンの指を二本飲み込んで、でも、そのかわり言葉を失ってしまった。「あっ。あー」としか言えない。たまにご褒美のように気持ちのいいポイントをいじめられて、その度に、射精した。それは、彼方の懇願ではなく、ジンの気分でふいに行われるので、彼方は強制的に出させられている気分になった。
一度、ジンの指が引き抜かれた。
さすがに触られすぎて、じわじわとした痛みがある。
「すっかり穴って感じなったな」
「んっっっ」
再びそこに指を入れられ、円を確認するようにぐるっと内壁を触られる。
もう一本入ってきた。
「今な、右手と左手の人差し指が入っている。んで、こうやって広げてくわけ」
同じ指二本でも、今の方は途方もなく恥ずかしかった。
本当に身体の奥の奥まで見られた気がする。
ジンに、身体を開発されたんだとまざまざと感じさせられた。
頭を振りながら絶叫する。
すると、指が引き抜かれ、ジンが背中に伸し掛かってきた感触があった。
柔らかくなった尻穴にジンの先端が当たる。
「毎晩、ここまで時間をかけてやりてえけど、そうもいかねえから、アナルプラグ入れて慣らしていこうな。彼方。細いのからどんどん太くしてってさ。最後に、俺のをぶち込んでやる。マジで覚悟しとけ」
柱に繋がれた帯がビンと引っ張られる。
完全に犬になった気分だった。
きっと、ジンは飼い主だ。
新しい飼い主。
こんなの周りから見たらおかしいし、眉をひそめられる関係かもしれないが、彼方はジンの犬になれて嬉しい。
精神的に依存して奴隷になりたいわけじゃないし、ジンもそんなの望んではいないだろうけれど、屈折した愛情を屈折した形で喜べるんだから、ジンは彼方でなくちゃ駄目なんだろうし、彼方はジン以外の人なんて考えられない。
旅館で開発された翌朝、彼方の両手首には、帯の跡がくっきりと残っていた。
冗談ではなく膝が立たなくなるほど喘がされて、クタクタにされて、それでも心は満ち足りていて、ジンの過激な行為が嬉しかった。
跡がついた手首に口付けながら、「ごめん」と謝ったジンは、「でも、これからも支配するけど」と言った。
ジンはたぶん、この感情への名前の付け方を間違えているのだ。
これは支配じゃなく、求愛だ。
それも魂をぶつけ合って溶け合うぐらいのレベルの。
でも、悔しいから正解の言葉は教えてあげない。
いつか、自分で気づけばいい。
それまでは、コントロールの効かなくなった自分にちょっと戸惑い、彼方に少し罪悪感を持つといい。
じゃないと、割に合わない。
「ケツ、もっと上げろ」
命令されて、素直に従った。
「帰るまでに俺の指、二本は飲み込もうな。できなかったら、延泊する」
それは、つまり、できるまでやるということで。
一本は舌の刺激もあったので余裕だったが、ジンの指二本はどうやってもきつかった。
指の先すらなかなか入らない。
「なあ、彼方。俺としたいんだったら、指四本入いらねえと無理だから。それでも、きついかもしれねえ」
この圧迫を知らない頃なら、無邪気に「うん。頑張る」と言えたかもしれない。
でも、今は半分の質量でも無理だ。
それでもジリジリと開発は進んで、なんとかジンの指を二本飲み込んで、でも、そのかわり言葉を失ってしまった。「あっ。あー」としか言えない。たまにご褒美のように気持ちのいいポイントをいじめられて、その度に、射精した。それは、彼方の懇願ではなく、ジンの気分でふいに行われるので、彼方は強制的に出させられている気分になった。
一度、ジンの指が引き抜かれた。
さすがに触られすぎて、じわじわとした痛みがある。
「すっかり穴って感じなったな」
「んっっっ」
再びそこに指を入れられ、円を確認するようにぐるっと内壁を触られる。
もう一本入ってきた。
「今な、右手と左手の人差し指が入っている。んで、こうやって広げてくわけ」
同じ指二本でも、今の方は途方もなく恥ずかしかった。
本当に身体の奥の奥まで見られた気がする。
ジンに、身体を開発されたんだとまざまざと感じさせられた。
頭を振りながら絶叫する。
すると、指が引き抜かれ、ジンが背中に伸し掛かってきた感触があった。
柔らかくなった尻穴にジンの先端が当たる。
「毎晩、ここまで時間をかけてやりてえけど、そうもいかねえから、アナルプラグ入れて慣らしていこうな。彼方。細いのからどんどん太くしてってさ。最後に、俺のをぶち込んでやる。マジで覚悟しとけ」
柱に繋がれた帯がビンと引っ張られる。
完全に犬になった気分だった。
きっと、ジンは飼い主だ。
新しい飼い主。
こんなの周りから見たらおかしいし、眉をひそめられる関係かもしれないが、彼方はジンの犬になれて嬉しい。
精神的に依存して奴隷になりたいわけじゃないし、ジンもそんなの望んではいないだろうけれど、屈折した愛情を屈折した形で喜べるんだから、ジンは彼方でなくちゃ駄目なんだろうし、彼方はジン以外の人なんて考えられない。
旅館で開発された翌朝、彼方の両手首には、帯の跡がくっきりと残っていた。
冗談ではなく膝が立たなくなるほど喘がされて、クタクタにされて、それでも心は満ち足りていて、ジンの過激な行為が嬉しかった。
跡がついた手首に口付けながら、「ごめん」と謝ったジンは、「でも、これからも支配するけど」と言った。
ジンはたぶん、この感情への名前の付け方を間違えているのだ。
これは支配じゃなく、求愛だ。
それも魂をぶつけ合って溶け合うぐらいのレベルの。
でも、悔しいから正解の言葉は教えてあげない。
いつか、自分で気づけばいい。
それまでは、コントロールの効かなくなった自分にちょっと戸惑い、彼方に少し罪悪感を持つといい。
じゃないと、割に合わない。
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