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第五章
86:嘘ばっか言うな。俺の言うことなんか聞いたことねえだろうが
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「ジンこそ、変だ」
「変なんじゃねえよ。今まで見せてこなかっただけ。タチの気分の時は、ああ、タチってのはケツに突っ込む方な。そっちの気分のときは、かなり意地悪だから、俺」
「意地悪ってレベルじゃ……むうっ」
両手首を固定されたまま、唇を塞がれた。
重なるジンの身体が普段より熱い。
上半身にジンが伸し掛かってきて、息が苦しくなる。
でも、その圧迫感は嫌じゃない。
比較的自由な足をバタバタさせると、くるんとうつ伏せにひっくり返された。
「枕を胸の下で抱えてな。んで、ケツを高く上げろ」
「い、入れるの?」
すると、尻を軽く叩かれた。
「準備もせずに無理やりやったら、裂ける」
「ヤダ。それは、絶対にヤダッ」
ジンの猛った性器を見ていると、さすがに純粋な恐怖を覚える。
すると、ジンが四つん這いになった彼方の上に、乗ってきた。
ドスンと体重がかかる。
枕を押さえている手にジンの手が重ねられ、耳元で囁かれた。
「しねえよ、今日は。そのうちできるように、軽ーく開発するだけ」
「聞いてないっ」
すると、耳をはまれた。
じわっとした快感で、首や腕が痺れた。
「彼方。離れて寝ていたとき、あんただけが寂しかったと思う?脳内で何回、犯されたと思ってんだよ」
耳を舐めていた舌が、肩甲骨を剥がす勢いで舐め始める。
手は休むこと無く彼方の乳首をつまんで、強い刺激を与えてくる。
尻たぶを爪を立てて掴まれ開かれて、尾てい骨を舐められた時は、はっきりと、襲われる快楽を感じていた。
尻まで下っていったジンの舌は、また、彼方の尻穴をいじめ始める。
シワの一本一本まで舐めてやる。
と言ったのは嘘ではなかった。
時間をかけて、丁寧にそれは行われて、乱暴さと繊細さが同居するジンの心を垣間見た気がした。
緊張しているのに、尻穴はジンの舌でどんどん溶かされていって、その隙間にジンの舌が入り込んでくる。
熱くて弾力があって、「はっ。はっ」という荒い息も薄い粘膜にかかる。
黙っていてもヒクヒクしてしまって、それがジンをさらに興奮させていることは分かっていた。でも、止めようがない。
「子供みたいな尻のくせに、エロい」
「ジン、前触って」
「インポだろ。さっき舐めたときだって、ちょっとしか勃ってなかった。意味ねえよ」
「触ってって」
「ケツに集中してろ」
突き放されると、余計、性器に触りたくなる。
知りの快感が強すぎて、自分の男の部分はどうなっているのか心配もあるのだ。
うつ伏せの状態でそこに手を伸ばすと阻まれた。
逆の手もだ。
そして、ジンが彼方の尻に舌を押し込んだまま腕を引っ張ってくる。
さらにジンの舌が彼方の内部に入ってきて、「あああああっ」と絶叫してしまった。
「邪魔すんなって。ケツ穴開発してんだから」
ジンが傍から離れ、浴衣の入ったケースを浴室から持ってきた。
そして、帯を取り出し、彼方に犬の伏せのようなポーズをさせ両手を前に出させると、そこに帯をぎりぎりと撒いていく。ぐるぐるなんてゆるいものではない。
「もうしないって。言うこと聞くって」
妙にこみ上げてくるものがあって、うわーんと子供みたいな泣き声を上げてしまった。
「嘘ばっか言うな。俺の言うことなんか聞いたことねえだろうが」
帯をぴんと引っ張られ、ジンは、もう一方の帯の端を柱へと繋いだものだから、彼方は本当に犬になった気分だ。
「ほら、続き」
とジンはすました顔で潤滑剤を出してくる。
「変なんじゃねえよ。今まで見せてこなかっただけ。タチの気分の時は、ああ、タチってのはケツに突っ込む方な。そっちの気分のときは、かなり意地悪だから、俺」
「意地悪ってレベルじゃ……むうっ」
両手首を固定されたまま、唇を塞がれた。
重なるジンの身体が普段より熱い。
上半身にジンが伸し掛かってきて、息が苦しくなる。
でも、その圧迫感は嫌じゃない。
比較的自由な足をバタバタさせると、くるんとうつ伏せにひっくり返された。
「枕を胸の下で抱えてな。んで、ケツを高く上げろ」
「い、入れるの?」
すると、尻を軽く叩かれた。
「準備もせずに無理やりやったら、裂ける」
「ヤダ。それは、絶対にヤダッ」
ジンの猛った性器を見ていると、さすがに純粋な恐怖を覚える。
すると、ジンが四つん這いになった彼方の上に、乗ってきた。
ドスンと体重がかかる。
枕を押さえている手にジンの手が重ねられ、耳元で囁かれた。
「しねえよ、今日は。そのうちできるように、軽ーく開発するだけ」
「聞いてないっ」
すると、耳をはまれた。
じわっとした快感で、首や腕が痺れた。
「彼方。離れて寝ていたとき、あんただけが寂しかったと思う?脳内で何回、犯されたと思ってんだよ」
耳を舐めていた舌が、肩甲骨を剥がす勢いで舐め始める。
手は休むこと無く彼方の乳首をつまんで、強い刺激を与えてくる。
尻たぶを爪を立てて掴まれ開かれて、尾てい骨を舐められた時は、はっきりと、襲われる快楽を感じていた。
尻まで下っていったジンの舌は、また、彼方の尻穴をいじめ始める。
シワの一本一本まで舐めてやる。
と言ったのは嘘ではなかった。
時間をかけて、丁寧にそれは行われて、乱暴さと繊細さが同居するジンの心を垣間見た気がした。
緊張しているのに、尻穴はジンの舌でどんどん溶かされていって、その隙間にジンの舌が入り込んでくる。
熱くて弾力があって、「はっ。はっ」という荒い息も薄い粘膜にかかる。
黙っていてもヒクヒクしてしまって、それがジンをさらに興奮させていることは分かっていた。でも、止めようがない。
「子供みたいな尻のくせに、エロい」
「ジン、前触って」
「インポだろ。さっき舐めたときだって、ちょっとしか勃ってなかった。意味ねえよ」
「触ってって」
「ケツに集中してろ」
突き放されると、余計、性器に触りたくなる。
知りの快感が強すぎて、自分の男の部分はどうなっているのか心配もあるのだ。
うつ伏せの状態でそこに手を伸ばすと阻まれた。
逆の手もだ。
そして、ジンが彼方の尻に舌を押し込んだまま腕を引っ張ってくる。
さらにジンの舌が彼方の内部に入ってきて、「あああああっ」と絶叫してしまった。
「邪魔すんなって。ケツ穴開発してんだから」
ジンが傍から離れ、浴衣の入ったケースを浴室から持ってきた。
そして、帯を取り出し、彼方に犬の伏せのようなポーズをさせ両手を前に出させると、そこに帯をぎりぎりと撒いていく。ぐるぐるなんてゆるいものではない。
「もうしないって。言うこと聞くって」
妙にこみ上げてくるものがあって、うわーんと子供みたいな泣き声を上げてしまった。
「嘘ばっか言うな。俺の言うことなんか聞いたことねえだろうが」
帯をぴんと引っ張られ、ジンは、もう一方の帯の端を柱へと繋いだものだから、彼方は本当に犬になった気分だ。
「ほら、続き」
とジンはすました顔で潤滑剤を出してくる。
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