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第四章
59:一応、ゲイのたしなみとして
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だが、ジンは、舌を出して、彼方の乳首を舐めようとする寸前、それを止め、抱き上げた。
そのまま浴室を出て大理石の洗面台の上に乗せられ、身体を拭かれる。
「こういうとこに乗せられて、こういうことされていても、彼方はしっくりくる」
ジンは、洗面台横に潤滑剤のボトルを用意していた。
「何するの?……ここで」
彼方の声が、自分でも艶っぽくかすれたのが分かった。
「何って、気持ちいいこと」
わざわざ、かかとを洗面台の上にきっちり乗せられ、そうするためには、思いっきり足を開脚する必要があって……。
ジンが床に立膝をして見上げてくる。
全てを見られた。
視姦されるってたぶん、こんな感じだ。
意識が尻の穴にいき、勝手に収縮する。
それがたまらなく恥ずかしい。
ムズ痒い。
触って欲しいような、もうこんなこと止めてほしいような。
太ももを触られた。
足の付根までジンの手が伸びてはまた、膝まで戻る。
この前、ジンが散々いじめた乳首も、性器もまだ触ってもらってない。
「ここ、そのうちしよう」
潤滑剤を指につけたジンが、彼方のまだ未開発な穴を触ってくる。
親指で蓋をするようにしてくるくると動かされるのが最高にいやらしい。
彼方の性器が期待して勝手に立っていた。
「いい反応。彼方サン、本当にリバの才能あるかも」
尻の穴をトントンと叩きながら、ジンが腰を上げてきて、舌はへそから上に上がっていって乳首に到着した。
突かれ吸われかじられて、彼方の声がどんどん上ずっていく。
「おっと、感じさせすぎたか。今夜はさあ。彼方サンのテリトリーにいるわけだから、俺は大人しくしておかなきゃ」
再び抱き上げられ、今度はマスターベッドルームへ。
ジンが洗面台から持ってきた潤滑剤を枕元に置いたあと、彼方はそっと寝かされて、そこで気づいた。
「あれ?」
この肌触り、この匂い。
「もしかして家のシーツ?」
「そう。派手に汚すと五井が笑いそうだし。一応、ゲイのたしなみとして」
「そんなに激しくするの?」
「彼方が俺にな。ここベットでかいし、彼方の隣で俺が楽に大の字なれるから、ちょうどいい。だから、抱いてみろよ、俺を」
「え、えええ?!」
「嫌か?」
聞き返してくるジンは、動揺する彼方と違って真面目な顔をしている。
「できるとこまででいい」
「そう言っておいて、ジンはすぐ形勢逆転を図ってくるじゃないか、はは。ははは」
「しない、しない。彼方サンが攻めてくださるのなら、俺は子羊のように大人しくする」
ここでようやくジンはおどけたように両手をひらひらさせる。
分かりにくいが、ジンはジンで緊張しているのかなと、彼方は思った。
「年末、ベットでしただろ?あれの続き」
潤滑剤をジンの指につけて、彼の尻の穴に導かれたことが何度かあった。
いいところに当たれば、抑えた声で悶えながら、ジンは彼方の目の前でいくのだ。
獣が唸るような声を喉奥で出し、身体を震わせ、吐精する。
それが彼方にとっては、息が止まるほどの衝撃で、途方無くやらしさを感じた。
自分が、ジンに覆いかぶさる姿を想像しただけで鼻息が荒くなりそうで困った。
潤滑剤を指にたっぷり付けられたが、今回はそこで放置された。
どっしりとした腰、それに逞しいふともも。
足が開かれて、ジンの秘部の窄まりが見える。
「い、いいの?」
「いつでも。やって」
腰をくいっと上げられて、誘われた。
そのまま浴室を出て大理石の洗面台の上に乗せられ、身体を拭かれる。
「こういうとこに乗せられて、こういうことされていても、彼方はしっくりくる」
ジンは、洗面台横に潤滑剤のボトルを用意していた。
「何するの?……ここで」
彼方の声が、自分でも艶っぽくかすれたのが分かった。
「何って、気持ちいいこと」
わざわざ、かかとを洗面台の上にきっちり乗せられ、そうするためには、思いっきり足を開脚する必要があって……。
ジンが床に立膝をして見上げてくる。
全てを見られた。
視姦されるってたぶん、こんな感じだ。
意識が尻の穴にいき、勝手に収縮する。
それがたまらなく恥ずかしい。
ムズ痒い。
触って欲しいような、もうこんなこと止めてほしいような。
太ももを触られた。
足の付根までジンの手が伸びてはまた、膝まで戻る。
この前、ジンが散々いじめた乳首も、性器もまだ触ってもらってない。
「ここ、そのうちしよう」
潤滑剤を指につけたジンが、彼方のまだ未開発な穴を触ってくる。
親指で蓋をするようにしてくるくると動かされるのが最高にいやらしい。
彼方の性器が期待して勝手に立っていた。
「いい反応。彼方サン、本当にリバの才能あるかも」
尻の穴をトントンと叩きながら、ジンが腰を上げてきて、舌はへそから上に上がっていって乳首に到着した。
突かれ吸われかじられて、彼方の声がどんどん上ずっていく。
「おっと、感じさせすぎたか。今夜はさあ。彼方サンのテリトリーにいるわけだから、俺は大人しくしておかなきゃ」
再び抱き上げられ、今度はマスターベッドルームへ。
ジンが洗面台から持ってきた潤滑剤を枕元に置いたあと、彼方はそっと寝かされて、そこで気づいた。
「あれ?」
この肌触り、この匂い。
「もしかして家のシーツ?」
「そう。派手に汚すと五井が笑いそうだし。一応、ゲイのたしなみとして」
「そんなに激しくするの?」
「彼方が俺にな。ここベットでかいし、彼方の隣で俺が楽に大の字なれるから、ちょうどいい。だから、抱いてみろよ、俺を」
「え、えええ?!」
「嫌か?」
聞き返してくるジンは、動揺する彼方と違って真面目な顔をしている。
「できるとこまででいい」
「そう言っておいて、ジンはすぐ形勢逆転を図ってくるじゃないか、はは。ははは」
「しない、しない。彼方サンが攻めてくださるのなら、俺は子羊のように大人しくする」
ここでようやくジンはおどけたように両手をひらひらさせる。
分かりにくいが、ジンはジンで緊張しているのかなと、彼方は思った。
「年末、ベットでしただろ?あれの続き」
潤滑剤をジンの指につけて、彼の尻の穴に導かれたことが何度かあった。
いいところに当たれば、抑えた声で悶えながら、ジンは彼方の目の前でいくのだ。
獣が唸るような声を喉奥で出し、身体を震わせ、吐精する。
それが彼方にとっては、息が止まるほどの衝撃で、途方無くやらしさを感じた。
自分が、ジンに覆いかぶさる姿を想像しただけで鼻息が荒くなりそうで困った。
潤滑剤を指にたっぷり付けられたが、今回はそこで放置された。
どっしりとした腰、それに逞しいふともも。
足が開かれて、ジンの秘部の窄まりが見える。
「い、いいの?」
「いつでも。やって」
腰をくいっと上げられて、誘われた。
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