45 / 250
魔法少女とアクマと偽史郎と……
しおりを挟む
楓さんの執務室を出た後、人目に付かない所に移動してから、寮の自室に転移する。
とりあえず武器となる杖を取り戻したが、これではまだ力が足りない……せめてタラゴンさんを完封出来る程の何かが欲しい。
魔女の強さは分からないが、偽史郎の話だけでも強いのは分かる。最低でもランカー以上……なるほど、アクマが最初の目標にランカー入りを入れてたのはこれもあるのか。
逃げたと言いながら、念には念をいれてたわけね。
『それで、何があったの?』
アクマが憑依を解除する前に話し掛けてきた。
せっかちだが、気持ちは分かる。
(杖に接続したら、自分が居た)
『はぁ?』
まあ、そうなるよな。
アクマに憑依を解くように言い、珈琲を淹れる。
さて、どうしたものか……。
実のところ、あの偽史郎が誰なのかは分からないが、どのような存在なのかは見当がついている。
それを素直にアクマに話して良いものだろうか……。
残り少なくなってきた珈琲の豆を挽き、少し長めに蒸らす。
待っているアクマにはオレンジジュースを持っていく。
(さて、何があったかと言うとだな……)
「いや、ここは普通に話す所じゃないの? 何でいつも通りしてるのさ!」
正直、偽史郎と話してたせいで、これ以上話すのが面倒くさくなってきてるんだよな……仕方ないが、話すとするか。
「恐らくですが、アクマの上司のような存在に会いました。それが私に化けていたみたいです」
「――何か言ってた?」
「アクマについては何も。ただ、杖を手に入れる代わりに契約してきました」
アクマの雰囲気が悪くなったな……やはり何かあるのだろう。
そう言えば、偽史郎は名前を名乗ってなかったな。
「何を契約したの?」
「魔女を倒すことを。代わりに杖を貰いました。倒す方法については追々ですね。今は勝てないでしょうし」
最低でもランカーと同等になってからスタートだ。
問題は、強くなる方法が思い浮かばないことだろう。
「それは他の世界の魔女もかい?」
「はい。なので、元の身体については保留で大丈夫です」
「あんなに戻りたいって言ってたのに、本当に良いの?」
はい、そうです。
今ならこの言葉が簡単に言える。
アクマとしては、この世界さえ守り通し、俺が死ぬまで一緒に居るつもりだったのだろう。
或いは、終末の日まで心休まる日々を過ごしたかったって所だろう。
先の事は知らないが、アクマも逃げてしまった身だ。
恐らく、全ての世界を救うことなど、諦めてしまっているのだろうな。
束の間の平穏。それがアクマが欲しかった物なのかもしれない。
「どうせ魔女と戦うのは決まっていたことです。それが少々長くなるだけですよ。まあ、私が負ければそれで終わりですけどね」
「今までだって誰も勝ててないんだよ? 例え魔女に勝てたとしても……」
魔物によって全て破壊されるって話だ。
「アクマが嫌なら、私の事を放って置いて、他に逃げても良いんですよ?」
まあ、出来ないだろうけどね。
偽史郎が言ってた通りなら、アクマはこの身体の少女に未練があるはずだ。
中身が違うとはいえ、放っておくことなど出来ないだろう。
アクマには悪いと思うが、俺にはアクマが必要だ。
俺は弱い……今はまだ、1人で戦うのには力が足りない。
「……分かっている癖に……ハルナは急に生意気になったね」
「アクマの相棒ですからね。末永くお願いします」
……いや、これだと何か告白しているみたいだな。
外側は少女だし大丈夫か?
「死ぬまで一緒にいるって契約してるんだから、今更だよ。それで、勝つ算段とかあるの? 楓以外のランカー全員纏めて倒すくらいじゃないと無理だよ?」
「無いんですよね、これが」
昨日も頑張る何て言っただけで、勝てるとは思ってないからな。
「……大丈夫なの?」
「いつも通り、やれるだけ、やるだけですよ。ただ……負ける気はありません」
ただ戦いたい。生への執着でも、死への渇望でもない。
戦いの中に、自分の在り方を見出してしまった。
姉の言っていた通り、俺は馬鹿なのだろう。
最初の頃は嫌だったが、今は魔法少女になれて良かったと思っている。
少女の身体と、筋力がないのが玉に瑕だがな。
「馬鹿だねハルナは。大馬鹿者だよ」
「分かっていますよ。でも、私を魔法少女なんかにしたアクマが悪いんですよ」
「そうだけどさ……あの時は私も少しおかしかったんだよ。逃げてきたってのもあってさ」
魔法少女が憎くないか? とか、いきなり魔法少女にしたりとか、普通の思考ならやらないだろうからな。
死にそうな人間に、鼻歌を歌いながら近寄ってくるなんて、頭がおかしい奴だ。
「まあ、私が死んだら逃げてしまって良いですからね。アクマが居ることによって、救われる世界があるのかもしれないですからね」
「……今の所1つもないけどね」
あっ、そう言えば全敗してるんだった……。
「……今回をその1つ目にしましょう」
「う~ん。不安だな~」
アクマはチビチビとオレンジジュースを飲みながら、苦笑いの様な笑みを浮かべる。
これまで俺なんかと比べ物にならないくらい強い魔法少女や、気高い魔法少女も居たのに勝てなかったのだ。
不安になる気持ちも分かる。
「駄目で元々なんですから、気楽にいきましょう。死にさえしなければ多分何とかなりますよ」
「何か軽い感じがするけど、そうなんだよね……頼むよ、ハルナ」
「ええ。魔女の討伐…………魔女狩りといきましょう」
気持ちを新たに、魔女達破滅主義派と戦うことを決める。
そこには正義も大義もない。
俺の心の奥底に灯った戦いへの渇望。
そのために、アクマに弄ばれてた俺がアクマを利用する。
悪いとは思わない……なにせ、アクマや偽史郎にとって俺のやろうとしていることは、向こうに利益がある事だからな。
――もしも全ての戦いが終わった後、俺が生き残ってしまったなら……いや、今は考える事ではないだろう。
戦いの果てなど、きっと訪れないのだから……。
1
「全く、呆れる程狂った人間だったよ」
何もない空間で、男は1人愚痴る。
それはハルナに偽史郎と呼ばれていた男だ。
「残ってるのはイブにエルメス。サンとフール……そしてアクマか」
1枚1枚カードを召喚しながら、偽史郎は確認作業をする。
生まれた当初21人居たアルカナも今は残り5人。
その中で魔法少女と契約しているのはアクマのみ。
だが、偽史郎はアクマが逃げた時点で、アクマの事を本当は諦めていた。
そんなアクマが魔法少女と契約し、能力を使ったのだ。
その時に偽史郎や他の者は喜んだ。
しかし……その契約した魔法少女は強いとは言えなかったのだ。
魔法を使う魔法少女。
あまりにも普通過ぎるのだ。
そんな魔法少女が、幾多の並行世界で混乱の引き金となっていたM・D・Wを倒したのは、恐るべきことだ。
そして、今回その魔法少女と偽史郎は邂逅を果した。
「お前はあれをどう思った?」
何も無い筈の空間に、偽史郎は問いかける。
そうすると、祭服を着た女性が突如として現れる。
「ただの馬鹿でしょあれは。大して強くないくせに粋がっちゃって。あの程度で魔女を倒せてたら苦労しないわよ」
「ククク。だが、正義だなんだと言ってきた者は皆、殺されてしまった」
「――だから、あんな者に託すの?」
女性は嫌そうな顔をして、偽史郎を見るが、偽史郎は笑うだけで意に介さない。
だが女性も偽史郎も、余裕があるわけではない。
21人も居て、一度も魔女に勝てていないのだ。
世界が滅びれば、その世界に居る魔女も滅びる。
だが、世界が滅んでしまったら元も子もない。
偽史郎は笑うのを止め、出していたカードを全て消す。
「魔女を倒し、あの魔物を倒してくれるのなら、あの者が望む戦いを与えるだけさ。それに、もしもの場合に備えて保険を掛けといたからね」
「保険?」
「ああ。我々には既に後が無い。彼……彼女が負け、アクマも死んでしまえば残り4人。後は全ての世界が滅びるのを待つしかないだろう」
偽史郎は悲しげに上を見上げ、暗い空間を見つめる。
この暗い空間も、昔は世界が在ったのだ。
それが魔女と魔物により滅び、無が広がるだけとなってしまった。
「ハルナが望むものを与え、此方は代わりに魔女を倒してもらう。不可能に近い確率だが、それに縋るしかないのだ」
「……そう。なら私達も腹を括るとしましょう」
祭服を着た女性はそう言い残し、偽史郎の元を去る。
「頼んだよイブ」
”始まりの日”と呼ばれる厄災から始まった戦いが、新たな局面を迎えようと動き出した。
とりあえず武器となる杖を取り戻したが、これではまだ力が足りない……せめてタラゴンさんを完封出来る程の何かが欲しい。
魔女の強さは分からないが、偽史郎の話だけでも強いのは分かる。最低でもランカー以上……なるほど、アクマが最初の目標にランカー入りを入れてたのはこれもあるのか。
逃げたと言いながら、念には念をいれてたわけね。
『それで、何があったの?』
アクマが憑依を解除する前に話し掛けてきた。
せっかちだが、気持ちは分かる。
(杖に接続したら、自分が居た)
『はぁ?』
まあ、そうなるよな。
アクマに憑依を解くように言い、珈琲を淹れる。
さて、どうしたものか……。
実のところ、あの偽史郎が誰なのかは分からないが、どのような存在なのかは見当がついている。
それを素直にアクマに話して良いものだろうか……。
残り少なくなってきた珈琲の豆を挽き、少し長めに蒸らす。
待っているアクマにはオレンジジュースを持っていく。
(さて、何があったかと言うとだな……)
「いや、ここは普通に話す所じゃないの? 何でいつも通りしてるのさ!」
正直、偽史郎と話してたせいで、これ以上話すのが面倒くさくなってきてるんだよな……仕方ないが、話すとするか。
「恐らくですが、アクマの上司のような存在に会いました。それが私に化けていたみたいです」
「――何か言ってた?」
「アクマについては何も。ただ、杖を手に入れる代わりに契約してきました」
アクマの雰囲気が悪くなったな……やはり何かあるのだろう。
そう言えば、偽史郎は名前を名乗ってなかったな。
「何を契約したの?」
「魔女を倒すことを。代わりに杖を貰いました。倒す方法については追々ですね。今は勝てないでしょうし」
最低でもランカーと同等になってからスタートだ。
問題は、強くなる方法が思い浮かばないことだろう。
「それは他の世界の魔女もかい?」
「はい。なので、元の身体については保留で大丈夫です」
「あんなに戻りたいって言ってたのに、本当に良いの?」
はい、そうです。
今ならこの言葉が簡単に言える。
アクマとしては、この世界さえ守り通し、俺が死ぬまで一緒に居るつもりだったのだろう。
或いは、終末の日まで心休まる日々を過ごしたかったって所だろう。
先の事は知らないが、アクマも逃げてしまった身だ。
恐らく、全ての世界を救うことなど、諦めてしまっているのだろうな。
束の間の平穏。それがアクマが欲しかった物なのかもしれない。
「どうせ魔女と戦うのは決まっていたことです。それが少々長くなるだけですよ。まあ、私が負ければそれで終わりですけどね」
「今までだって誰も勝ててないんだよ? 例え魔女に勝てたとしても……」
魔物によって全て破壊されるって話だ。
「アクマが嫌なら、私の事を放って置いて、他に逃げても良いんですよ?」
まあ、出来ないだろうけどね。
偽史郎が言ってた通りなら、アクマはこの身体の少女に未練があるはずだ。
中身が違うとはいえ、放っておくことなど出来ないだろう。
アクマには悪いと思うが、俺にはアクマが必要だ。
俺は弱い……今はまだ、1人で戦うのには力が足りない。
「……分かっている癖に……ハルナは急に生意気になったね」
「アクマの相棒ですからね。末永くお願いします」
……いや、これだと何か告白しているみたいだな。
外側は少女だし大丈夫か?
「死ぬまで一緒にいるって契約してるんだから、今更だよ。それで、勝つ算段とかあるの? 楓以外のランカー全員纏めて倒すくらいじゃないと無理だよ?」
「無いんですよね、これが」
昨日も頑張る何て言っただけで、勝てるとは思ってないからな。
「……大丈夫なの?」
「いつも通り、やれるだけ、やるだけですよ。ただ……負ける気はありません」
ただ戦いたい。生への執着でも、死への渇望でもない。
戦いの中に、自分の在り方を見出してしまった。
姉の言っていた通り、俺は馬鹿なのだろう。
最初の頃は嫌だったが、今は魔法少女になれて良かったと思っている。
少女の身体と、筋力がないのが玉に瑕だがな。
「馬鹿だねハルナは。大馬鹿者だよ」
「分かっていますよ。でも、私を魔法少女なんかにしたアクマが悪いんですよ」
「そうだけどさ……あの時は私も少しおかしかったんだよ。逃げてきたってのもあってさ」
魔法少女が憎くないか? とか、いきなり魔法少女にしたりとか、普通の思考ならやらないだろうからな。
死にそうな人間に、鼻歌を歌いながら近寄ってくるなんて、頭がおかしい奴だ。
「まあ、私が死んだら逃げてしまって良いですからね。アクマが居ることによって、救われる世界があるのかもしれないですからね」
「……今の所1つもないけどね」
あっ、そう言えば全敗してるんだった……。
「……今回をその1つ目にしましょう」
「う~ん。不安だな~」
アクマはチビチビとオレンジジュースを飲みながら、苦笑いの様な笑みを浮かべる。
これまで俺なんかと比べ物にならないくらい強い魔法少女や、気高い魔法少女も居たのに勝てなかったのだ。
不安になる気持ちも分かる。
「駄目で元々なんですから、気楽にいきましょう。死にさえしなければ多分何とかなりますよ」
「何か軽い感じがするけど、そうなんだよね……頼むよ、ハルナ」
「ええ。魔女の討伐…………魔女狩りといきましょう」
気持ちを新たに、魔女達破滅主義派と戦うことを決める。
そこには正義も大義もない。
俺の心の奥底に灯った戦いへの渇望。
そのために、アクマに弄ばれてた俺がアクマを利用する。
悪いとは思わない……なにせ、アクマや偽史郎にとって俺のやろうとしていることは、向こうに利益がある事だからな。
――もしも全ての戦いが終わった後、俺が生き残ってしまったなら……いや、今は考える事ではないだろう。
戦いの果てなど、きっと訪れないのだから……。
1
「全く、呆れる程狂った人間だったよ」
何もない空間で、男は1人愚痴る。
それはハルナに偽史郎と呼ばれていた男だ。
「残ってるのはイブにエルメス。サンとフール……そしてアクマか」
1枚1枚カードを召喚しながら、偽史郎は確認作業をする。
生まれた当初21人居たアルカナも今は残り5人。
その中で魔法少女と契約しているのはアクマのみ。
だが、偽史郎はアクマが逃げた時点で、アクマの事を本当は諦めていた。
そんなアクマが魔法少女と契約し、能力を使ったのだ。
その時に偽史郎や他の者は喜んだ。
しかし……その契約した魔法少女は強いとは言えなかったのだ。
魔法を使う魔法少女。
あまりにも普通過ぎるのだ。
そんな魔法少女が、幾多の並行世界で混乱の引き金となっていたM・D・Wを倒したのは、恐るべきことだ。
そして、今回その魔法少女と偽史郎は邂逅を果した。
「お前はあれをどう思った?」
何も無い筈の空間に、偽史郎は問いかける。
そうすると、祭服を着た女性が突如として現れる。
「ただの馬鹿でしょあれは。大して強くないくせに粋がっちゃって。あの程度で魔女を倒せてたら苦労しないわよ」
「ククク。だが、正義だなんだと言ってきた者は皆、殺されてしまった」
「――だから、あんな者に託すの?」
女性は嫌そうな顔をして、偽史郎を見るが、偽史郎は笑うだけで意に介さない。
だが女性も偽史郎も、余裕があるわけではない。
21人も居て、一度も魔女に勝てていないのだ。
世界が滅びれば、その世界に居る魔女も滅びる。
だが、世界が滅んでしまったら元も子もない。
偽史郎は笑うのを止め、出していたカードを全て消す。
「魔女を倒し、あの魔物を倒してくれるのなら、あの者が望む戦いを与えるだけさ。それに、もしもの場合に備えて保険を掛けといたからね」
「保険?」
「ああ。我々には既に後が無い。彼……彼女が負け、アクマも死んでしまえば残り4人。後は全ての世界が滅びるのを待つしかないだろう」
偽史郎は悲しげに上を見上げ、暗い空間を見つめる。
この暗い空間も、昔は世界が在ったのだ。
それが魔女と魔物により滅び、無が広がるだけとなってしまった。
「ハルナが望むものを与え、此方は代わりに魔女を倒してもらう。不可能に近い確率だが、それに縋るしかないのだ」
「……そう。なら私達も腹を括るとしましょう」
祭服を着た女性はそう言い残し、偽史郎の元を去る。
「頼んだよイブ」
”始まりの日”と呼ばれる厄災から始まった戦いが、新たな局面を迎えようと動き出した。
20
お気に入りに追加
79
あなたにおすすめの小説
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる