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また恋に堕ちる
再会
しおりを挟む「澪……」
指先が触れ合うと、私はすぐに大きな肩に上半身を預けた。
彼は私の点滴をしている方の腕を庇いながら、ぎゅうっと抱き締めてきた。
「澪……会いたかったです」
その後に言葉は要らなかった。
触れることで全てが分かる気がした。
肌に感じる彼の感触が、その存在を色濃くしていく。
春は、物凄い勢いで彩りを見せた。
私の中で随分と長い間凍て付いていた雪が、たちまち溶けていった。
『お部屋間違えたんじゃない?』
『いいえ、僕は土屋澪さんに用があって来ました』
『どうして私の名前を知ってるの?』
『……僕がもっと、君を守れるようになったら。
君が……貴女が大人になったら、また僕と出会って下さいね』
ずっと待ってたんだよ。
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