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恋はさざ波に似て
逃走するヒロイン
しおりを挟む「そんな淫らな台詞を吐いて……これでは明日、澪は立てなくなりますね」
「はっ!?」
「大丈夫です。
腰を痛めましたら、介抱して差し上げます」
「は……ば、馬鹿じゃないでしょーか……?」
何のことだか、さーっぱり分かりません?
純粋な乙女のごとく、私はあくまでもしらばっくれた。
「馬鹿で結構です……澪……」
私のバックレも空しく、千鶴はトロンとした瞳をしながら呟く。
そして熱のこもった手の平を私の頬と肩に寄せて、そっと顔を近付けてきたではないか。
「だ、駄目ぇぇぇ―!!!!」
――バチーンッッ!!
まるで花火のように打ち上がった、平手打ちの音。
千鶴の首が『ゴキッ』と鳴る。
あまりの威力に、物凄い速さで首が右を向いたからだ。
「うわぁぁあああ!!!」
私は畑野先生の口紅に負けないくらい顔を真っ赤にして、ドタバタと床を鳴らしながら走り出した。
どこへ?
分かんないわよ!!
コイツのいない所なら、
どこへだって
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