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恋のライバル
ライバルが現れようと、この僕には関係ありません。
しおりを挟む「ふぅ~眠い‥‥。」
私は化粧を済ませ、教科書をバッグに詰め込みながら欠伸をする。
「お姉、朝弱いよねぇ~。
しっかりしなよぉ?」
「‥‥ほっといて。」
そう、短い冬休みも明け今日から学校が始まるのだ。
休みが短かったとはいえ、クラスの皆に会うのは1ヶ月半ぶりだ。
何故なら休み前に、1ヶ月にも渡る実習があったから‥‥。
「‥‥はぁぁ~。」
「どうしたの?最近、溜め息ばっかだね。
あーもーパンカスこぼれてるよ!
あとアイラインにじんでる~!」
先ほどから妹の凪がしつこくまとわり着いてくる。
過剰なスキンシップは慣れたもので別に嫌ではないが、この甲高い声はいただけない。
朝っぱらから九官鳥のごとくピーピーキャーキャーと。
うるさいったらありゃしない。
「お姉!聞いてるの!?
てゆーか講義、1講目からあるんでしょ?遅刻するよ~!!」
「‥‥うるさいなぁ。朝から耳元で騒がないでよ。
てか、そういうアンタこそ月曜は1講目からあるんじゃなかったっけ?」
私は亀のようにノソノソと手を動かしながら煙草に火を点け、凪にそう言ってやった。
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