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恋は狂気
恐るべし、藤堂千鶴
しおりを挟む私は長い改行の後にあった追伸の文章に気付き、スクロールして再び読み始めた。
『P.S.
スカートのファスナー開いていますよ。
……そんなおっちょこちょいな所もまた可愛いですけどね、
アハハ☆
おやすみなさい僕の澪。』
全て読み終えた後、私はしばらく唖然とした。
そして、恐る恐る自分のスカートのファスナーに手を当てると、それが全開になっていることに気付き、ワナワナと震えだす。
「……気付いてたんなら教えれよ畜生ーッ!!
それと、何が『アハハ☆』だ!
気色悪いんだよぉッ!!」
今宵、何度目か分からない私の叫びは夜空に溶けて消えていった。
果たして本当に千鶴との絆が深まる日が来るのだろうか。
「恐るべし藤堂千鶴……!」
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