19 / 399
恋は狂気
ついに通報するが…?
しおりを挟む「もー警察に通報するからね!
覚悟しなさい変態!」
大声で脅迫する私に対して、
千鶴はひるむどころか不敵に笑った。
「おやおや。何故そんな必要が?
それに、そんなことをしたって無駄ですよ。
僕を誰だと思っているんです。」
「変態。」
私はキッパリと言い放った。
完璧な馬鹿だコイツ。
しかし千鶴は私の返答を堂々と無視し、ペラペラと喋り続けた。
「フッ。自慢じゃありませんが、僕は藤堂グループを総括するトップです。こんな小さな田舎町では、誰も僕に対して頭が上がらないはずですよ。
公僕を手なずけることすら簡単です。欠伸すら出ちゃいますね……!」
えっへんと言わんばかりに強気な千鶴の発言を聞いて、私は一気に落胆した。
「藤堂グループ……って、
もしかしてあの藤堂グループ!?」
私が驚いたのには理由がある。
何故なら、ここらの地域でその名を聞かない者はいないからだ。
むしろ財閥関係に詳しい人間から言わしたら、知名度は全国規模だろう。
私ですらその存在を知っているくらいだもの。
待てよ、ってことは藤堂さんのおばあちゃんは、超お金持ちだったの!?いや、今そんなことはどーでもいい。
「……か、金持ちなのはよく分かったわ。だけど、警察すら手なずけるだなんて。そんなの嘘よ、バッカじゃない!?」
「馬鹿とは何ですか。
そんなに僕を信用できないのなら実際に警察に連絡してみなさい」
クソ……!
誰がアンタなんか信用するか!
私は意気込むと警察に連絡した。
ーーRRR…
「はぁーい。どうしましたぁ?」
いかにもやる気のない地元の警官が電話に出た。
「あ、もしもし!?助けて下さい!変態が家に不法侵入してきて、今にも殺されそうなんです!」
私は少し大げさにして電話越しに叫んだ。
「な、何ッ。今すぐそちらへ向かうので、落ち着いて住所を教えて下さい!
男は武器を所持していますか!?」
やる気の無さそうな警官だったが、今の通報の内容にはさすがに驚いたようだ。
私はしめた!
と思うと続けて話した。
「していませんけど、名前は藤堂千鶴と言います!
ついでに下着泥棒でストーカーです!」
「な、なにぃー!
あの、藤堂、藤堂千鶴さんが!?」
0
お気に入りに追加
269
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お兄ちゃんが私にぐいぐいエッチな事を迫って来て困るんですけど!?
さいとう みさき
恋愛
私は琴吹(ことぶき)、高校生一年生。
私には再婚して血の繋がらない 二つ年上の兄がいる。
見た目は、まあ正直、好みなんだけど……
「好きな人が出来た! すまんが琴吹、練習台になってくれ!!」
そう言ってお兄ちゃんは私に協力を要請するのだけど、何処で仕入れた知識だかエッチな事ばかりしてこようとする。
「お兄ちゃんのばかぁっ! 女の子にいきなりそんな事しちゃダメだってばッ!!」
はぁ、見た目は好みなのにこのバカ兄は目的の為に偏った知識で女の子に接して来ようとする。
こんなんじゃ絶対にフラれる!
仕方ない、この私がお兄ちゃんを教育してやろーじゃないの!
実はお兄ちゃん好きな義妹が奮闘する物語です。
【R18】もう一度セックスに溺れて
ちゅー
恋愛
--------------------------------------
「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」
過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。
--------------------------------------
結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
完結【R―18】様々な情事 短編集
秋刀魚妹子
恋愛
本作品は、過度な性的描写が有ります。 というか、性的描写しか有りません。
タイトルのお品書きにて、シチュエーションとジャンルが分かります。
好みで無いシチュエーションやジャンルを踏まないようご注意下さい。
基本的に、短編集なので登場人物やストーリーは繋がっておりません。
同じ名前、同じ容姿でも関係無い場合があります。
※ このキャラの情事が読みたいと要望の感想を頂いた場合は、同じキャラが登場する可能性があります。
※ 更新は不定期です。
それでは、楽しんで頂けたら幸いです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる