3 / 3
遺跡の龍
しおりを挟む
『妾はイーヴィル。七神龍の一人であり、邪神龍の地位に就くものなり』
高らかに名乗る龍こと邪神龍、イーヴィル。
「(ふふふっ…数百年ぶりの人間じゃ。ここは一つ邪神龍の威厳を見せねばの!さあ!存分に震えるがよい!!)」
と、威圧を込めた目でギロリと睨み春政を見るのだったのだが・・・・・
「へ~・・・・・そうなんだ。どうも初めまして」
「っ!?」
彼のあまりにものリアクションの低さに思わず驚くイーヴィル。それはそうだろう。こんなにでかいドラゴン。しかもすごい威圧感をしている相手に拍子抜けするような表情をされたら誰だってそうなる
『え?ねぇ?驚かんのか!?妾は邪神龍じゃぞ!?いやそれ以前にドラゴンだぞ!!普通驚くだろ!怖がるじゃろ!なぜ平然としておる!?』
「いや、ドラゴンに会ったのは驚くよ?でもなんかね転生物語の序盤と言ったらまず、ヒロインだとかドラゴンだとか魔物だとかが定番じゃないか?そう言うのもう慣れたというか・・・・」
『何を言っておるんだお主は?』
春政の言葉に目を細める龍。春政こと総司は一度目の転生先である現在日本で学生として生活していた時にはまっていたのは転生者の小説だった。幕末の時代にはなかったファンタジーやそう言う系の本を読み漁った彼にとってもはや喋るドラゴンが出て来ても大して驚かないのだ
「まあ、つまりそう簡単には驚かないってことだよ」
そう平然と言う春政に邪神龍イーヴィルが
『そ・・・そんな・・・』
と、崩れ落ちるようにがっかりした表情をする。そして
『うっうっ・・・・数百年ぶりに人が来たから邪神龍として邪悪で怖いところを見せて驚かせようと思ったのに・・・・・』
「あの・・・・何か俺、悪いことしましたね。ここは怖がるべきでした・・・・すみません」
『謝るな。余計虚しくなる』
少し罪悪感を抱いた春政は頭を下げる春政に余計虚しさを感じるイーヴィル。だがイーヴィルはため息をつき
『はぁ・・・・もういい。それで人間。変わった格好をしておる様じゃが・・・・なるほど貴様。転生者だな?』
「え?」
イーヴィルが春政の浅黄色のだんだら羽織とその雰囲気から彼が別世界から転生した人物だと気づく
『ふむ・・・・・転生者を見るのは300年ぶりだな・・・・それで?お前は転生者なのだな?』
「あ・・・ああ・・・」
イーヴィルの問いに春政は答えた。自分が二度の転生をしたこと。一度目は沖田総司として病で死んだことそして転生したら最初活きていた時代より先の未来の時代に転生として沖田春政として普通の生活をしていたことを龍に話した
「まあ、信じられないと思うけどな(てか、龍相手に何話しているんだろう・・・・俺)」
そう思っていると、邪神龍イーヴィルは
『そうか・・・・お主も苦労したのじゃな・・・・そうか…あの男またしでかしたのか・・・・』
「え?あの神様知っているの?」
ため息交じりに言う龍に春政は自分を転生させた神のことを知っているのか訊くと
『ああ。寿命リストを誤ってシュレッターにかけてしまうほどの間抜けはあ奴しかおらん』
呆れ顔でため息を吐く
「何か…あの神様のことでいろいろとあるのか?」
『ああ・・・・一杯ある。話しきれないほどにな・・・・・それより人間。お前なぜ村ではなくこんなところに来た?』
「村?村があるのか?」
『ああ・・・・ここから1500キロほど先にある森を抜けてそこを100キロ進んだところにある』
「結構長いな・・・・・・てか距離の単位は同じなんだな」
沖田は少しため息をつく。荒地から森に行くまで1500キロ…江戸…いや東京から九州の屋久島までと同じ距離を歩いてさらに500キロ。そんな長い距離を歩くなんて正直言って大変だ。それにここに行くまでの荒地を見たが食料もなければ水もない。はっきり言ってしまえば森に着くまでに餓死するな・・・・
「はぁ・・・・転生して世界に来てたったの数時間でゲームオーバーという奴か・・・・」
『お…おい。お主・・・・大丈夫か?』
へたり込む沖田に邪龍イーヴィルは困った顔をする
「はぁ・・・どうしよう。土方さんや近藤さんがいたら何かいい知恵貸してくれるかもしれないけど。いいやここでへたり込むのは士道不覚後。うん。武士にあるまじき行為だよな・・・・でも食料がないと今後の旅はきついかもな・・・・」
『お・・・おい?どうしたのじゃ?もしかして腹を空かせておるのか?なら妾が馳走してやるぞ?』
「・・・・・・・え?いいの?」
『空腹なものを放っておくわけにはいかないし、死なれても困るからな・・・・確か千年はもつ保存食を戸棚にしまったはずだが・・・・この姿じゃ動きにくいな・・・・しかたない」
そう言うとイーヴィルは軽く立ち上がるとその足元から黒い煙が現れ包み込む。そしてイーヴィルを包み込んだ煙はイーヴィルとともに沖田ぐらいの大きさに縮まり、そして黒煙が晴れるとそこには黒いドレスを纏った長い金髪の少女が立っていた
「ふむ・・・・この体になるのは久しぶりじゃの・・・・・さてと客人。しばし待たれよ」
そう言い彼女は遺跡の奥の方へと言ってしまい。逆にその様子を見た沖田は
「・・・・・・・・え?女の子?」
あの邪神龍が女性だったことに驚いていたのであった
高らかに名乗る龍こと邪神龍、イーヴィル。
「(ふふふっ…数百年ぶりの人間じゃ。ここは一つ邪神龍の威厳を見せねばの!さあ!存分に震えるがよい!!)」
と、威圧を込めた目でギロリと睨み春政を見るのだったのだが・・・・・
「へ~・・・・・そうなんだ。どうも初めまして」
「っ!?」
彼のあまりにものリアクションの低さに思わず驚くイーヴィル。それはそうだろう。こんなにでかいドラゴン。しかもすごい威圧感をしている相手に拍子抜けするような表情をされたら誰だってそうなる
『え?ねぇ?驚かんのか!?妾は邪神龍じゃぞ!?いやそれ以前にドラゴンだぞ!!普通驚くだろ!怖がるじゃろ!なぜ平然としておる!?』
「いや、ドラゴンに会ったのは驚くよ?でもなんかね転生物語の序盤と言ったらまず、ヒロインだとかドラゴンだとか魔物だとかが定番じゃないか?そう言うのもう慣れたというか・・・・」
『何を言っておるんだお主は?』
春政の言葉に目を細める龍。春政こと総司は一度目の転生先である現在日本で学生として生活していた時にはまっていたのは転生者の小説だった。幕末の時代にはなかったファンタジーやそう言う系の本を読み漁った彼にとってもはや喋るドラゴンが出て来ても大して驚かないのだ
「まあ、つまりそう簡単には驚かないってことだよ」
そう平然と言う春政に邪神龍イーヴィルが
『そ・・・そんな・・・』
と、崩れ落ちるようにがっかりした表情をする。そして
『うっうっ・・・・数百年ぶりに人が来たから邪神龍として邪悪で怖いところを見せて驚かせようと思ったのに・・・・・』
「あの・・・・何か俺、悪いことしましたね。ここは怖がるべきでした・・・・すみません」
『謝るな。余計虚しくなる』
少し罪悪感を抱いた春政は頭を下げる春政に余計虚しさを感じるイーヴィル。だがイーヴィルはため息をつき
『はぁ・・・・もういい。それで人間。変わった格好をしておる様じゃが・・・・なるほど貴様。転生者だな?』
「え?」
イーヴィルが春政の浅黄色のだんだら羽織とその雰囲気から彼が別世界から転生した人物だと気づく
『ふむ・・・・・転生者を見るのは300年ぶりだな・・・・それで?お前は転生者なのだな?』
「あ・・・ああ・・・」
イーヴィルの問いに春政は答えた。自分が二度の転生をしたこと。一度目は沖田総司として病で死んだことそして転生したら最初活きていた時代より先の未来の時代に転生として沖田春政として普通の生活をしていたことを龍に話した
「まあ、信じられないと思うけどな(てか、龍相手に何話しているんだろう・・・・俺)」
そう思っていると、邪神龍イーヴィルは
『そうか・・・・お主も苦労したのじゃな・・・・そうか…あの男またしでかしたのか・・・・』
「え?あの神様知っているの?」
ため息交じりに言う龍に春政は自分を転生させた神のことを知っているのか訊くと
『ああ。寿命リストを誤ってシュレッターにかけてしまうほどの間抜けはあ奴しかおらん』
呆れ顔でため息を吐く
「何か…あの神様のことでいろいろとあるのか?」
『ああ・・・・一杯ある。話しきれないほどにな・・・・・それより人間。お前なぜ村ではなくこんなところに来た?』
「村?村があるのか?」
『ああ・・・・ここから1500キロほど先にある森を抜けてそこを100キロ進んだところにある』
「結構長いな・・・・・・てか距離の単位は同じなんだな」
沖田は少しため息をつく。荒地から森に行くまで1500キロ…江戸…いや東京から九州の屋久島までと同じ距離を歩いてさらに500キロ。そんな長い距離を歩くなんて正直言って大変だ。それにここに行くまでの荒地を見たが食料もなければ水もない。はっきり言ってしまえば森に着くまでに餓死するな・・・・
「はぁ・・・・転生して世界に来てたったの数時間でゲームオーバーという奴か・・・・」
『お…おい。お主・・・・大丈夫か?』
へたり込む沖田に邪龍イーヴィルは困った顔をする
「はぁ・・・どうしよう。土方さんや近藤さんがいたら何かいい知恵貸してくれるかもしれないけど。いいやここでへたり込むのは士道不覚後。うん。武士にあるまじき行為だよな・・・・でも食料がないと今後の旅はきついかもな・・・・」
『お・・・おい?どうしたのじゃ?もしかして腹を空かせておるのか?なら妾が馳走してやるぞ?』
「・・・・・・・え?いいの?」
『空腹なものを放っておくわけにはいかないし、死なれても困るからな・・・・確か千年はもつ保存食を戸棚にしまったはずだが・・・・この姿じゃ動きにくいな・・・・しかたない」
そう言うとイーヴィルは軽く立ち上がるとその足元から黒い煙が現れ包み込む。そしてイーヴィルを包み込んだ煙はイーヴィルとともに沖田ぐらいの大きさに縮まり、そして黒煙が晴れるとそこには黒いドレスを纏った長い金髪の少女が立っていた
「ふむ・・・・この体になるのは久しぶりじゃの・・・・・さてと客人。しばし待たれよ」
そう言い彼女は遺跡の奥の方へと言ってしまい。逆にその様子を見た沖田は
「・・・・・・・・え?女の子?」
あの邪神龍が女性だったことに驚いていたのであった
0
お気に入りに追加
6
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
二度目の転生は傍若無人に~元勇者ですが二度目『も』クズ貴族に囲まれていてイラッとしたのでチート無双します~
K1-M
ファンタジー
元日本人の俺は転生勇者として異世界で魔王との戦闘の果てに仲間の裏切りにより命を落とす。
次に目を覚ますと再び赤ちゃんになり二度目の転生をしていた。
生まれた先は下級貴族の五男坊。周りは貴族至上主義、人間族至上主義のクズばかり。
…決めた。最悪、この国をぶっ壊す覚悟で元勇者の力を使おう…と。
※『小説家になろう』様、『カクヨム』様にも掲載しています。
ブラック・スワン ~『無能』な兄は、優美な黒鳥の皮を被る~
碧
ファンタジー
「詰んだ…」遠い眼をして呟いた4歳の夏、カイザーはここが乙女ゲーム『亡国のレガリアと王国の秘宝』の世界だと思い出す。ゲームの俺様攻略対象者と我儘悪役令嬢の兄として転生した『無能』なモブが、ブラコン&シスコンへと華麗なるジョブチェンジを遂げモブの壁を愛と努力でぶち破る!これは優雅な白鳥ならぬ黒鳥の皮を被った彼が、無自覚に周りを誑しこんだりしながら奮闘しつつ総愛され(慕われ)する物語。生まれ持った美貌と頭脳・身体能力に努力を重ね、財力・身分と全てを活かし悪役令嬢ルート阻止に励むカイザーだがある日謎の能力が覚醒して…?!更にはそのミステリアス超絶美形っぷりから隠しキャラ扱いされたり、様々な勘違いにも拍車がかかり…。鉄壁の微笑みの裏で心の中の独り言と突っ込みが炸裂する彼の日常。(一話は短め設定です)
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
おばさん、異世界転生して無双する(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆オラオラオラオラ
Crosis
ファンタジー
新たな世界で新たな人生を_(:3 」∠)_
【残酷な描写タグ等は一応保険の為です】
後悔ばかりの人生だった高柳美里(40歳)は、ある日突然唯一の趣味と言って良いVRMMOのゲームデータを引き継いだ状態で異世界へと転移する。
目の前には心血とお金と時間を捧げて作り育てたCPUキャラクター達。
そして若返った自分の身体。
美男美女、様々な種族の|子供達《CPUキャラクター》とアイテムに天空城。
これでワクワクしない方が嘘である。
そして転移した世界が異世界であると気付いた高柳美里は今度こそ後悔しない人生を謳歌すると決意するのであった。
異世界に来ちゃったよ!?
いがむり
ファンタジー
235番……それが彼女の名前。記憶喪失の17歳で沢山の子どもたちと共にファクトリーと呼ばれるところで楽しく暮らしていた。
しかし、現在森の中。
「とにきゃく、こころこぉ?」
から始まる異世界ストーリー 。
主人公は可愛いです!
もふもふだってあります!!
語彙力は………………無いかもしれない…。
とにかく、異世界ファンタジー開幕です!
※不定期投稿です…本当に。
※誤字・脱字があればお知らせ下さい
(※印は鬱表現ありです)
Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜
橘 霞月
ファンタジー
異世界へと転生した有名料理人は、この世界では最強でした。しかし自分の事を理解していない為、自重無しの生活はトラブルだらけ。しかも、いつの間にかハーレムを築いてます。平穏無事に、夢を叶える事は出来るのか!?
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
お気に入りに登録しました~