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season2
123話:神話の怪物
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すでに会場には古今東西の悪魔や妖精、妖怪などのたくさんの異形な観客が集まっています。
「すげぇなぁ。前に花見で来た時とは大違いだ」
「ワタクシもこんな状況は初めてですよ。さすがにこんなに異形の存在に囲まれると怖いですか?」
「うーん。ここにいるやつらが、みんなワンちゃん好きなんだと思うとなんかうれしいな!」
「いつものことながら、ポジティブですね……」
異形たちの好奇の視線をくぐりぬけて、集合場所へ案内されると、そこに居たのは神話に名高い怪物たちでした。
「これは素晴らしいですねぇ」
目の前には象よりも大きな灰色の狼が細い紐につながれて優雅に寝そべっています。
「でけぇ! おい、ジェル。このワンちゃんすげぇデカいな!」
「これは北欧神話で有名なフェンリルでしょうかね。ワタクシもさすがに実物を見たのは初めてですよ」
その隣にはフェンリルよりやや小さいサイズで真っ黒な双頭の犬が、蛇の形をした尻尾を振ってこっちを見ています。
「おい、あのワンちゃん頭が2つもあるぞ! それに尻尾が蛇だ!」
「なるほど。こちらはギリシャ神話に登場するオルトロスですね」
さらにその隣には、3つの頭がある巨大な黒い犬が座っています。
「おお、これは冥府の番犬と呼ばれるケルベロス……!」
「どいつもこいつもやべぇワンちゃんだな……」
「まさかこんな神話の有名な犬達を率いてレースに出られるとは……! ワタクシ感激です!」
「――いや、ジェル殿。彼らはもう先約があるでござるよ」
感極まったワタクシに対し、宮本さんは申し訳なさそうに答えました。
「ジェル殿に乗っていただくのは、こっちの犬でござる」
そこには真っ白でモコモコの、馬くらいのサイズの大きな3つ首のプードルがいました。
「ケルプードルでござる」
「なんですか、ケルプードルって! しかもこの可愛くないサイズ感!」
「何言うんだジェル! ワンちゃんはどんな大きさでも可愛いぞ!」
そう言ってアレクはケルプードルに飛びつき、モコモコの毛に顔をうずめたのですが。
ケルプードルは3つある顔のひとつをアレクに向けて口を開け――
パクッ。
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」
「あぁぁぁぁ‼ アレク~~!!!! アレクが食われた~~!!!!」
幸いすぐにまた口を開けてくれたので、事なきを得ました。
「いやぁ、熱烈な歓迎だなぁ。お兄ちゃんびっくりだわ」
「ちょっと、宮本さん! もっと他の犬はいないんですか⁉」
「いやぁ、あとはケルチワワくらいしか……」
宮本さんが指差した柵の向こうでは、頭が3つある小さなチワワがプルプル震えています。
「ちなみにケルチワワは非力ゆえ、そりを引っ張れないでござる。その場合はチワワをそりに乗せてジェル殿達が走ってそりを引くことになるでござる」
「……ケルプードルでいいです」
仕方なく、ワタクシ達はケルプードルの引くそりに乗り込むことにしました。
普通の犬ぞりは2頭以上で引くことが多いのですが、今回の競技は1頭で引くんだそうです。
「確かにあんな巨大な犬を一緒に走らせるとか大変ですもんねぇ……」
ワタクシは、ケルプードルが繋がれた木製のそりに手をかけました。
「さて、どっちが前に座ります?」
「よし、ここはお兄ちゃんに任せろ!」
アレクが前に乗って操縦することになったので、ワタクシはその後ろに座りました。大丈夫なんですかねぇ。
『皆の者、いよいよレース開始であるぞ! 優勝者には素晴らしい褒美を用意してある。張り切って臨むがよい!』
アヌビス神と思われる威厳のある声と共に、スタートを知らせるラッパが鳴り響きました。
「よぉーし、じゃあ行くぞ! ハイクッ!」
アレクがスタートの掛け声を叫ぶと、ケルプードルは勢いよく駆け出しました。
ものすごいスピードで顔に冷たい風がバンバン叩きつけられて、想像以上の迫力です。
「すごいすごい! 意外と速いですねぇ」
「あぁ。大きさも速さも、まるで馬みてぇだな」
「でも風がちょっと寒いですね……ん?」
なにやら後ろからガウガウと犬の吠える声が聞こえて、ドドドドド……と振動が伝わってきます。
振り返ると大きな灰色の塊が向かってくるのが見えました。
「えぇっ! 犬ぞりレースって一斉に走るんじゃないですよね⁉」
「あぁ、普通は1組ずつ走ってタイムを計る競技のはずだが」
「なんかフェンリルが後ろから来てるんですけど!」
「えぇっ⁉ うわっ! ケルプー! もっと走れ‼」
アレクの声にケルプードルは頑張って足を動かしますが、神話の怪物はそれよりも遥かに速いのです。
フェンリルは大きな口を開けて、真っ赤な舌と牙をちらつかせながらぐいぐい近づいてきます。
「あっ、危ないっ! アレク! 左に避けてください!」
「くそっ!」
そして突風と共にワタクシ達はあっという間に追い越されてしまいました。
「うへっ、冷てぇ……あのワンちゃん、雪を巻き上げていきやがった」
「――まだです! まだ来ますよ!」
今度は真っ黒な塊が……いや、あれはオルトロスとケルベロスです。
ワタクシは急いで障壁の呪文を唱えて、衝撃と飛び散る雪に備えました。
ガウガウガウガウ!!!!
ウォォォォォン!!!!
ドドドドドドドド!!!!
ワタクシ達のすぐ横を、威嚇するように雪を撒き散らしながら轟音と共に怪物が駆けて行きます。
「ふぇぇぇぇ……すげぇな」
「はぁ、たぶんこれでワタクシ達は最下位ですかねぇ……」
神話の怪物達はあっという間に見えなくなってしまいました。
メンバーを見た時にどうせ勝てないとは思いましたが、ここまで圧倒的な差がついてしまうとは。
「もう走っても無駄ですし、棄権しますか?」
「棄権しねぇよ。最後までやることに意義はある! なぁ、ケルプーだってもっと走りたいだろ?」
アレクがケルプードルに問いかけると、ウォン! と元気の良い声が返ってきました。
「だったら最後までやろうぜ!」
「……しょうがないですねぇ」
ワタクシ達は態勢を立て直し、再びそりを走らせたのでした。
「すげぇなぁ。前に花見で来た時とは大違いだ」
「ワタクシもこんな状況は初めてですよ。さすがにこんなに異形の存在に囲まれると怖いですか?」
「うーん。ここにいるやつらが、みんなワンちゃん好きなんだと思うとなんかうれしいな!」
「いつものことながら、ポジティブですね……」
異形たちの好奇の視線をくぐりぬけて、集合場所へ案内されると、そこに居たのは神話に名高い怪物たちでした。
「これは素晴らしいですねぇ」
目の前には象よりも大きな灰色の狼が細い紐につながれて優雅に寝そべっています。
「でけぇ! おい、ジェル。このワンちゃんすげぇデカいな!」
「これは北欧神話で有名なフェンリルでしょうかね。ワタクシもさすがに実物を見たのは初めてですよ」
その隣にはフェンリルよりやや小さいサイズで真っ黒な双頭の犬が、蛇の形をした尻尾を振ってこっちを見ています。
「おい、あのワンちゃん頭が2つもあるぞ! それに尻尾が蛇だ!」
「なるほど。こちらはギリシャ神話に登場するオルトロスですね」
さらにその隣には、3つの頭がある巨大な黒い犬が座っています。
「おお、これは冥府の番犬と呼ばれるケルベロス……!」
「どいつもこいつもやべぇワンちゃんだな……」
「まさかこんな神話の有名な犬達を率いてレースに出られるとは……! ワタクシ感激です!」
「――いや、ジェル殿。彼らはもう先約があるでござるよ」
感極まったワタクシに対し、宮本さんは申し訳なさそうに答えました。
「ジェル殿に乗っていただくのは、こっちの犬でござる」
そこには真っ白でモコモコの、馬くらいのサイズの大きな3つ首のプードルがいました。
「ケルプードルでござる」
「なんですか、ケルプードルって! しかもこの可愛くないサイズ感!」
「何言うんだジェル! ワンちゃんはどんな大きさでも可愛いぞ!」
そう言ってアレクはケルプードルに飛びつき、モコモコの毛に顔をうずめたのですが。
ケルプードルは3つある顔のひとつをアレクに向けて口を開け――
パクッ。
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」
「あぁぁぁぁ‼ アレク~~!!!! アレクが食われた~~!!!!」
幸いすぐにまた口を開けてくれたので、事なきを得ました。
「いやぁ、熱烈な歓迎だなぁ。お兄ちゃんびっくりだわ」
「ちょっと、宮本さん! もっと他の犬はいないんですか⁉」
「いやぁ、あとはケルチワワくらいしか……」
宮本さんが指差した柵の向こうでは、頭が3つある小さなチワワがプルプル震えています。
「ちなみにケルチワワは非力ゆえ、そりを引っ張れないでござる。その場合はチワワをそりに乗せてジェル殿達が走ってそりを引くことになるでござる」
「……ケルプードルでいいです」
仕方なく、ワタクシ達はケルプードルの引くそりに乗り込むことにしました。
普通の犬ぞりは2頭以上で引くことが多いのですが、今回の競技は1頭で引くんだそうです。
「確かにあんな巨大な犬を一緒に走らせるとか大変ですもんねぇ……」
ワタクシは、ケルプードルが繋がれた木製のそりに手をかけました。
「さて、どっちが前に座ります?」
「よし、ここはお兄ちゃんに任せろ!」
アレクが前に乗って操縦することになったので、ワタクシはその後ろに座りました。大丈夫なんですかねぇ。
『皆の者、いよいよレース開始であるぞ! 優勝者には素晴らしい褒美を用意してある。張り切って臨むがよい!』
アヌビス神と思われる威厳のある声と共に、スタートを知らせるラッパが鳴り響きました。
「よぉーし、じゃあ行くぞ! ハイクッ!」
アレクがスタートの掛け声を叫ぶと、ケルプードルは勢いよく駆け出しました。
ものすごいスピードで顔に冷たい風がバンバン叩きつけられて、想像以上の迫力です。
「すごいすごい! 意外と速いですねぇ」
「あぁ。大きさも速さも、まるで馬みてぇだな」
「でも風がちょっと寒いですね……ん?」
なにやら後ろからガウガウと犬の吠える声が聞こえて、ドドドドド……と振動が伝わってきます。
振り返ると大きな灰色の塊が向かってくるのが見えました。
「えぇっ! 犬ぞりレースって一斉に走るんじゃないですよね⁉」
「あぁ、普通は1組ずつ走ってタイムを計る競技のはずだが」
「なんかフェンリルが後ろから来てるんですけど!」
「えぇっ⁉ うわっ! ケルプー! もっと走れ‼」
アレクの声にケルプードルは頑張って足を動かしますが、神話の怪物はそれよりも遥かに速いのです。
フェンリルは大きな口を開けて、真っ赤な舌と牙をちらつかせながらぐいぐい近づいてきます。
「あっ、危ないっ! アレク! 左に避けてください!」
「くそっ!」
そして突風と共にワタクシ達はあっという間に追い越されてしまいました。
「うへっ、冷てぇ……あのワンちゃん、雪を巻き上げていきやがった」
「――まだです! まだ来ますよ!」
今度は真っ黒な塊が……いや、あれはオルトロスとケルベロスです。
ワタクシは急いで障壁の呪文を唱えて、衝撃と飛び散る雪に備えました。
ガウガウガウガウ!!!!
ウォォォォォン!!!!
ドドドドドドドド!!!!
ワタクシ達のすぐ横を、威嚇するように雪を撒き散らしながら轟音と共に怪物が駆けて行きます。
「ふぇぇぇぇ……すげぇな」
「はぁ、たぶんこれでワタクシ達は最下位ですかねぇ……」
神話の怪物達はあっという間に見えなくなってしまいました。
メンバーを見た時にどうせ勝てないとは思いましたが、ここまで圧倒的な差がついてしまうとは。
「もう走っても無駄ですし、棄権しますか?」
「棄権しねぇよ。最後までやることに意義はある! なぁ、ケルプーだってもっと走りたいだろ?」
アレクがケルプードルに問いかけると、ウォン! と元気の良い声が返ってきました。
「だったら最後までやろうぜ!」
「……しょうがないですねぇ」
ワタクシ達は態勢を立て直し、再びそりを走らせたのでした。
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