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season1
67話:アレックスの本心
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「……あぁそうか、わかったよ。オマエみたいな性格悪い奴が兄弟だなんて、向こうの世界の弟が可哀想だな」
「なんだと……?」
「手違いで転送されたって言うけど、本当は性格悪すぎて弟に捨てられたんじゃねぇのか?」
「ジュエルはそんなことしない‼」
アレックスは激昂して、アレクに掴みかかりました。しかしアレクは、まったく動じずさらに彼を追い詰めようとします。
「――本当にそうか?」
「二人ともやめなさい! アレク、言いすぎですよ‼」
さすがに黙って見ていられず意見すると、彼はアレクに掴みかかっていた手を離し、ワタクシのそばにきて挑発するように言いました。
「……なぁジェル。あの黒ウニ野郎とジェルは本当に兄弟なのか? ジェルは綺麗な金髪なのに、あいつの髪の毛は真っ黒だよな」
「急に何を……」
「顔は同じなんだ。誰が見たってあいつより俺の方がよっぽどジェルと兄弟に見えると思わないか? ……そうだ、俺があのガキっぽい黒ウニの代わりにお兄ちゃんになってやるよ。なぁ、ジェルだってその方がいいと思う――」
「いいかげんにしなさい!」
ワタクシはアレックスの言葉を遮り、大きな声できっぱりと断言しました。
「髪の色が何色だろうと、ワタクシの兄はアレクたった一人です!」
「…………あ、う……ジェ……ル。や、やだ……」
その瞬間、アレックスの目から大粒の涙がこぼれ、端整な顔がくしゃりとゆがみます。
「――いいですか、アレックス。あなたの弟さんにとっても、兄はあなた一人なんです。今頃、あなたを元の世界へ戻す為に必死に頑張っているはずです」
「ジュエルは、ほんとうに……俺を迎えに来て……くれる?」
「えぇ。だから、信じて待ちましょう?」
「あ……俺……ご、ごめんなさ……ぃ」
アレックスがワタクシにすがりついたので、子どもをあやすように優しく背中をぽんぽんと叩くと、そのまま彼は大きな声で泣き始めました。
「なんだよ、アレックス。オマエ、無理して強がってたのかよ……」
その光景を見たアレクは、仕方無いなというような表情でため息をつきました。
「――俺の弟はジェルにそっくりなんだけど、すごく綺麗な黒髪でさ」
彼はひとしきり泣いた後、ソファーに座り直し静かな声で語り始めました。
「小さい頃から家族の中で俺だけが金髪で皆は真っ黒だったから、あいつは他所の子だって、よく他人にからかわれてたんだ」
「それは辛いですね……」
彼は軽く頷くと、気まずそうな表情でアレクを見つめて、懺悔するように気持ちを口にしました。
「いきなり知らない世界に独りで放り出されたと思ったら、目の前に俺にそっくりのアレクがいて。しかもアレクは俺がなりたかった黒髪だろ? 同じ顔なのに黒髪なのが羨ましくてイライラして……それでずっとキツくあたってたんだ」
「そんな理由かよ……」
「コンプレックスってそういうもんですよ」
「でもさぁ、そんなに金髪が嫌なら染めればいいんじゃねぇの?」
「ジュエルが許してくれないんだ。そのままでいろって。染めたら同じになれるのに、なんでダメなんだろうな……」
アレックスは目を伏せて軽くため息をつきました。
「――それはきっと、向こうの世界のワタクシも、髪の色なんて関係ないと思っているからじゃないでしょうか?」
「関係ない?」
「えぇ。表面を取り繕って髪を染めても、それは根本的な解決にはならないのです。それよりもあなた自身がどう思うかが大切なんですよ」
「俺自身がどう思うか……?」
「えぇ。他人がどう言おうと、自分達は兄弟だって胸を張っていて欲しいから、弟さんはそのままのあなたでいて欲しいって言ったんだとワタクシは思います」
「……そうか。そうだよな。ありがとう、ジェル」
ずっと暗い顔をしていたアレックスは、ようやく笑顔を見せました。
「おい、アレク」
「……なんだよ」
「――悪かったな」
「いや。俺こそ、酷いこと言ってごめんな」
「……あのさ。パン男ロボ、俺観たことないから教えてくれよ」
「駄菓子も食うか?」
「……うん」
アレクが手を差し出すと、アレックスは少しはにかみながらその手をとって握手しました。
「よし! 早速、パン男ロボ上映会だ! まずはファーストシーズン全13話を観て、そこから劇場版をだな……」
――その日の上映会は夜が明けるまで続いたのです。
それから1週間後、再びリビングの床に輝く魔法陣が現れ、そこから黒髪でワタクシそっくりの男性が出現しました。
「アレックス‼ 会いたかった‼」
「――ジュエル‼ うわぁぁぁぁん‼」
2人は泣きながらお互いをぎゅっと抱きしめ合いました。
「おいおい、たかが1週間で大げさだな……」
呆れ顔のアレクに対し、ジュエルは涙目で照れ笑いを浮かべながら答えます。
「すみません、彼とワタクシは3日以上離れて暮らしたことが無いので」
「おいおい、マジかよ……」
「想像を超える過保護ですね」
彼らは再会を喜び合った後、魔法陣の前で姿勢を正してワタクシ達に礼を述べました。
「アレクさん、ジェルさん。兄が本当にお世話になりました」
「アレク! ありがとうな、ロボ大事にする!」
「おう、弟が増えたみたいで楽しかったぞ。またいつでも遊びに来いよ!」
アレックスの手には、玩具やらパン男ロボのDVDがたくさん入った紙袋が下げられていました。
アレクの熱心な布教で、すっかり彼もパン男ロボが大好きになったそうです。
「ジェルも本当にありがとう。また……来ていい?」
「えぇ、もちろんです。また遊びに来てくださいね!」
そして再び魔法陣が光り、彼らは笑顔で元の世界へ帰って行きました。
「――行ってしまいましたねぇ」
「あぁ。なんかこの1週間、賑やかだったなぁ」
「あ、しまった!」
「どうした?」
「ジュエルさんに錬金術で大儲けする方法を聞こうと思ってたのに、すっかり忘れてました!」
ちょっと、いやかなり惜しいことをしたなと思いつつ、彼らの本当に仲の良い姿を思い出しワタクシは微笑んだのでした。
「なんだと……?」
「手違いで転送されたって言うけど、本当は性格悪すぎて弟に捨てられたんじゃねぇのか?」
「ジュエルはそんなことしない‼」
アレックスは激昂して、アレクに掴みかかりました。しかしアレクは、まったく動じずさらに彼を追い詰めようとします。
「――本当にそうか?」
「二人ともやめなさい! アレク、言いすぎですよ‼」
さすがに黙って見ていられず意見すると、彼はアレクに掴みかかっていた手を離し、ワタクシのそばにきて挑発するように言いました。
「……なぁジェル。あの黒ウニ野郎とジェルは本当に兄弟なのか? ジェルは綺麗な金髪なのに、あいつの髪の毛は真っ黒だよな」
「急に何を……」
「顔は同じなんだ。誰が見たってあいつより俺の方がよっぽどジェルと兄弟に見えると思わないか? ……そうだ、俺があのガキっぽい黒ウニの代わりにお兄ちゃんになってやるよ。なぁ、ジェルだってその方がいいと思う――」
「いいかげんにしなさい!」
ワタクシはアレックスの言葉を遮り、大きな声できっぱりと断言しました。
「髪の色が何色だろうと、ワタクシの兄はアレクたった一人です!」
「…………あ、う……ジェ……ル。や、やだ……」
その瞬間、アレックスの目から大粒の涙がこぼれ、端整な顔がくしゃりとゆがみます。
「――いいですか、アレックス。あなたの弟さんにとっても、兄はあなた一人なんです。今頃、あなたを元の世界へ戻す為に必死に頑張っているはずです」
「ジュエルは、ほんとうに……俺を迎えに来て……くれる?」
「えぇ。だから、信じて待ちましょう?」
「あ……俺……ご、ごめんなさ……ぃ」
アレックスがワタクシにすがりついたので、子どもをあやすように優しく背中をぽんぽんと叩くと、そのまま彼は大きな声で泣き始めました。
「なんだよ、アレックス。オマエ、無理して強がってたのかよ……」
その光景を見たアレクは、仕方無いなというような表情でため息をつきました。
「――俺の弟はジェルにそっくりなんだけど、すごく綺麗な黒髪でさ」
彼はひとしきり泣いた後、ソファーに座り直し静かな声で語り始めました。
「小さい頃から家族の中で俺だけが金髪で皆は真っ黒だったから、あいつは他所の子だって、よく他人にからかわれてたんだ」
「それは辛いですね……」
彼は軽く頷くと、気まずそうな表情でアレクを見つめて、懺悔するように気持ちを口にしました。
「いきなり知らない世界に独りで放り出されたと思ったら、目の前に俺にそっくりのアレクがいて。しかもアレクは俺がなりたかった黒髪だろ? 同じ顔なのに黒髪なのが羨ましくてイライラして……それでずっとキツくあたってたんだ」
「そんな理由かよ……」
「コンプレックスってそういうもんですよ」
「でもさぁ、そんなに金髪が嫌なら染めればいいんじゃねぇの?」
「ジュエルが許してくれないんだ。そのままでいろって。染めたら同じになれるのに、なんでダメなんだろうな……」
アレックスは目を伏せて軽くため息をつきました。
「――それはきっと、向こうの世界のワタクシも、髪の色なんて関係ないと思っているからじゃないでしょうか?」
「関係ない?」
「えぇ。表面を取り繕って髪を染めても、それは根本的な解決にはならないのです。それよりもあなた自身がどう思うかが大切なんですよ」
「俺自身がどう思うか……?」
「えぇ。他人がどう言おうと、自分達は兄弟だって胸を張っていて欲しいから、弟さんはそのままのあなたでいて欲しいって言ったんだとワタクシは思います」
「……そうか。そうだよな。ありがとう、ジェル」
ずっと暗い顔をしていたアレックスは、ようやく笑顔を見せました。
「おい、アレク」
「……なんだよ」
「――悪かったな」
「いや。俺こそ、酷いこと言ってごめんな」
「……あのさ。パン男ロボ、俺観たことないから教えてくれよ」
「駄菓子も食うか?」
「……うん」
アレクが手を差し出すと、アレックスは少しはにかみながらその手をとって握手しました。
「よし! 早速、パン男ロボ上映会だ! まずはファーストシーズン全13話を観て、そこから劇場版をだな……」
――その日の上映会は夜が明けるまで続いたのです。
それから1週間後、再びリビングの床に輝く魔法陣が現れ、そこから黒髪でワタクシそっくりの男性が出現しました。
「アレックス‼ 会いたかった‼」
「――ジュエル‼ うわぁぁぁぁん‼」
2人は泣きながらお互いをぎゅっと抱きしめ合いました。
「おいおい、たかが1週間で大げさだな……」
呆れ顔のアレクに対し、ジュエルは涙目で照れ笑いを浮かべながら答えます。
「すみません、彼とワタクシは3日以上離れて暮らしたことが無いので」
「おいおい、マジかよ……」
「想像を超える過保護ですね」
彼らは再会を喜び合った後、魔法陣の前で姿勢を正してワタクシ達に礼を述べました。
「アレクさん、ジェルさん。兄が本当にお世話になりました」
「アレク! ありがとうな、ロボ大事にする!」
「おう、弟が増えたみたいで楽しかったぞ。またいつでも遊びに来いよ!」
アレックスの手には、玩具やらパン男ロボのDVDがたくさん入った紙袋が下げられていました。
アレクの熱心な布教で、すっかり彼もパン男ロボが大好きになったそうです。
「ジェルも本当にありがとう。また……来ていい?」
「えぇ、もちろんです。また遊びに来てくださいね!」
そして再び魔法陣が光り、彼らは笑顔で元の世界へ帰って行きました。
「――行ってしまいましたねぇ」
「あぁ。なんかこの1週間、賑やかだったなぁ」
「あ、しまった!」
「どうした?」
「ジュエルさんに錬金術で大儲けする方法を聞こうと思ってたのに、すっかり忘れてました!」
ちょっと、いやかなり惜しいことをしたなと思いつつ、彼らの本当に仲の良い姿を思い出しワタクシは微笑んだのでした。
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