20 / 20
番外編:たくさん描いて♡♡♡♡♡♡♡(後編)
しおりを挟む佐々木はちらりと桜井を見る。桜井はゆっくりと首を縦に動かした。佐々木がパンパンと手を叩くと、八人が佐々木へと視線を向けた。その間にも、桜井はぐちゅぐちゅと水音を響かせながら裕也のナカを責める。
「ァんッ、ぁ、ァァああっ♡♡♡♡♡♡」
「みなさん、鈴木さんを見てムラムラしているみたいなので、四人ずつになって鈴木さんに欲を出しましょうか」
「……え、と、それはどういう……?」
「俺のように、裕也さんのナカに出しても良いでしょうし、顔や躰に掛けるのも良いかもしれませんね」
「ァァァあああああああッ♡♡♡♡♡♡」
ドピュっと桜井は裕也のナカで果てた。それでも、裕也のナカは桜井のペニスを離すまいときゅっと締め付けて来る。裕也はドライオーガズムで達したのか、躰をぴくぴくと震わせていた。
裕也の快楽に浸っている姿を見ていた彼らは、ごくりと固唾を飲み込んだ。
「ほら、裕也さん。もっと気持ち良くなりたいのでしたら、言うことがあるでしょう?」
桜井は裕也のナカからペニスを抜き、代わりにぺちぺちと軽く頬を叩いて裕也へ言葉を掛ける。少し離れて裕也の様子を眺め、紙袋の中身を取り出す。はぁはぁと呼吸を繰り返す裕也はうっとりとした表情のまま彼らを見渡して、
「……おれを、いっぱいきもちよくしてください……♡♡♡♡♡♡♡♡」
蕩けた表情と艶のある声でそう言われて、彼らは思わずこくりとうなずいた。佐々木は四人ずつにチームをわけ、四人を裕也に、もう四人で絵を描くように指示をする。桜井は彼らを見て、裕也に声を掛けた。
「玩具が入ったままだと、彼らはちょっと大変かもしれませんね。お尻の玩具、一個ずつ自分で取りましょうか」
「はい……♡♡♡♡♡」
裕也は言われていないのに大きく足を広げてアナルに指を挿れて一個ずつ、見せつけるかのようにピンクローターを取り出す。ヴヴヴヴヴヴヴと振動を繰り返すローターが五個すべてを取り出すと、物足りなさそうに裕也のアナルがくぱくぱと動いている。
「えろ……」
「な、なぁ……確かこの人潮吹き出来たよな」
「尿道にも挿れられてたよな……。尻叩かれて悦んでたし」
「……あの、そう言うプレイも良いですか……?」
ちょっと不安そうに桜井と佐々木に尋ねる彼らに、桜井は「大丈夫じゃないですか?」と小さく笑う。桜井はティッシュで自身のペニスを拭いて衣服を整えると、尿道責めの道具を手に取って渡した。
「……鈴木さんはどんなプレイでも感じてしまう、稀有な方なのですね」
「そのようです。元々後ろを弄っていた人ですからね。催眠の効果なんてあまり関係なく乱れてくれました」
「はっはっは! それは素晴らしい逸材でしたね。どうですか、AVデビュー目指してみませんか? 伝手があるんですよ」
「……それは、裕也さん次第ですねぇ……」
今でさえ配信したり撮られたりしているのだ。
裕也のペニスを包み込んでいるスキンを外すと、ころりと先端の窪みを刺激していたローターが落ちた。くぱくぱと動いている鈴口を覗き込み、尿道バイブにたっぷりとローションを垂らしてゆっくりと挿れ始めた。
「ふぁあぁアアあッ♡♡♡♡♡♡♡♡」
尿道が擦られる感覚に裕也が声を上げる。艶のある喘ぎ声で、その場に居た全員がごくりと唾を飲むほどだ。尿道に挿れられる快感を知ってしまった裕也は、痛みよりも擦られることとその先にある前立腺への快感を思い返してぶるりと躰を震わせる。
「ぁ、ァァああ……♡♡♡♡♡」
「気持ち良いですね、裕也さん。ほら、他の人も気持ち良くしてあげないと」
「……♡♡♡♡♡♡♡」
「んー、二週間ぶりの強い快感でトんじゃったかな? 挿れてあげたら戻って来るかも?」
桜井の言葉に、「もう無理!」と裕也を弄っていたうちのひとりがペニスをアナルにあてがうと、一気に貫いた。
「ァァぁああああっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
「ほら、みなさんも。見ているだけで良いのですか?」
ぐちゅぐちゅと水音を響かせ、パンパンと肉と肉のぶつかり合う音が部屋に響く。裕也の乱れ方に多少戸惑っていた彼らだったが、すぐにもっと乱れさせたいと裕也の躰を弄り始めた。ナカに入っていたローターを手に取り、裕也のペニスに当てる者、尿道バイブのスイッチを入れる者、裕也の口にペニスを咥えさせる者。
「あー、すげぇ締まるっ、気持ちいいっ」
「尿道ってこんなに広がるんだ。ちゅこちゅこ、ブルブルされるの気持ちいい?」
「口もすげぇ気持ち良いよ。もうイきそ……」
「ローターの振動と尿道バイブの振動でかなり気持ちよさそうな顔してるよなぁ……」
裕也の躰を弄る人たちがそんなことを口にして、裕也を描く側の人たちが「こっちも無理!」とスケッチブックと鉛筆を床に置いて裕也の躰を弄り始めた。
「人気ですねぇ、裕也さん」
「……本当、良い躰だ……」
桜井と佐々木がそう呟くと同時に、裕也は八人からの愛撫を受けることになった。触られていないところなんてないんじゃないかと思うくらい、色々なところを触られた裕也は気持ちよさそうに表情を歪ませて、しっかりと彼らの相手をしている。
「佐々木さんは混ざらなくて良いのですか?」
「ええ。歳が歳で勃つもんも勃ちませんからね。……ただ、この場面は絵に残しておこうかと」
「はは、是非一枚買わせてください」
「それは気合を入れて描かないといけませんねぇ……」
佐々木は自身のスケッチブックを用意して、鉛筆を手にすると裕也のことを書き始めた。ペニスを咥えて、両手は男性たちに掴まれペニスを握りシュッシュッと扱き、乳首につけられたピンクローターは外され、代わりに指でクリクリと指で捏ね繰り回され、尿道バイブをリズミカルに動かされ、尿道を擦られ、時折狙ったかのように前立腺を押す。ナカのペニスも浅いところをかき混ぜるように動かされ、残った人たちも裕也の痴態を見て自身のペニスを扱き出した。
「ァァああっ、なんかくるっ、きちゃうぅぅぅううう♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
裕也がそう叫ぶと、ビクビクと躰を震わせてナカでイった。ぐるぐると躰中を駆け巡る快感に、裕也は息を荒くして快感を逃がそうとしている。
「すっげぇナカうねる……ッ、もうイく……!」
裕也のナカにペニスを挿れていた男性がそう言うのとほぼ同時に、ペニスを扱かせていた男性、咥えさせていた男性、自身で扱いていた男性が裕也に向けて白濁の液体を放った。白濁の液体が、裕也の顔や躰に掛かる。裕也はうっとりとした表情を浮かべて、その白濁の液体を掬い取ると舐め取った。
「……やべぇ、オレ、まだイけるわ……」
「次は俺が挿れる!」
「いや、おれだ!」
「はいはい、みなさん。時間はたっぷりとあるのですから、順番にね」
八人はそれを聞いて、ニヤリと笑みを浮かべる。そして、時間の許す限り裕也のことを快楽に堕とした。裕也は尿道バイブが挿れらたままイかされ、精液が外に出せずにそのうちに「出したい」と泣いて懇願したが、その懇願は果たされることがなかった。
すべてが終わり、各々スッキリとした表情を浮かべて、ドロドロになった裕也を描いてその日は解散となった。
「桜井さん、今日は本当にありがとうございました」
「いえ、こちらこそ。みなさんにたくさん可愛がられている裕也さんが見られて眼福でした」
「……相変わらず、気に入った子を堕とすのがお好きなんですねぇ……」
桜井はふふっと小さく笑って、ドロドロになった裕也を抱きかかえた。
「あとはお好きにお使いください。スケッチブックの絵は、完成したらお見せしますね」
「お願いします。それでは、お疲れさまでした」
佐々木は八人を連れてアトリエを後にした。それを見送って、桜井は裕也をバスルームに連れていく。ゆっくりと尿道バイブを外していくと、裕也が「んぁ……♡♡♡」と甘い声を上げた。
「……あ、れ……?」
「ドロドロだから綺麗に洗いましょうね」
「さくらいさん……?」
「はい、桜井ですよ」
桜井はバスルームの椅子に裕也を座らせてから、自身の服を脱いで一緒にバスルームに入った。シャワーを心地良い温かさまで調整すると、ドロドロになった裕也に掛けた。ぴくんと躰を震わせる裕也に、桜井はボディソープを手に取って、直接裕也に塗り付けた。
「ァんッ……♡♡♡♡♡」
首元も、耳裏も丁寧にボディソープを塗り込んでいく。つつ、と鎖骨をなぞり、胸元を撫でると裕也は蕩けた表情を浮かべた。そしてそのまま下へと手を伸ばして、裕也のペニスを握り上下に扱くと、「ぁぁああ~♡♡♡♡♡♡」と甘い声がバスルームに響く。
「もう塞ぐものはありませんから、出して良いんですよ」
「ぁ、ぁ、出る、でるぅ……♡♡♡♡♡♡」
くちゅくちゅと水音が聞こえる。裕也の快感を煽るように乳首を捏ね回し、ペニスを扱く桜井は耳元でそう囁いた。ずっと出したくても出せなかったからか、トプトプと力なく白濁の液体が流れていく。
「気持ちいい?」
「きもちいい……♡♡♡♡ もっとぉ……♡♡♡♡♡ 奥に欲しい……♡♡♡♡」
「その前に、ナカの精液を掻き出しましょうか。全部出したらまたナカに注いであげる」
「はぁぃ……♡♡♡♡♡♡」
桜井の言葉を理解しているのかいないのか、裕也は足を開く。桜井は一度ボディソープを流す。自分の手をしっかりと洗ってから、桜井は裕也のアナルに指を挿れて、散々出された白濁の液体を掻き出した。
「……は、ぁぁ、ん……」
「そうそう、上手上手。ん、綺麗になりましたね」
ナカから溢れて来る白濁の液体。それらをすべて出させると、指の動きに合わせるように裕也が喘ぎ声を上げる。きゅうきゅうと桜井の指を締め付けた。
「お風呂、入りましょうか」
そう言ってアナルから指を引き抜くと、物足りなさそうに「んぅ……♡♡♡♡♡」と唸った。小さく笑みを浮かべて、桜井は浴槽へ裕也を導く。
「しっかり温まってから出ましょうね」
桜井もお風呂に入り、裕也を後ろから抱きしめるように密着する。硬くなったペニスを押し付けるように。それに気付いて、裕也が桜井のほうへ振り返ろうとした。だが、桜井は裕也のうなじに唇を落としてそれを阻止した。もどかしそうに身を捩る裕也にくすりと笑う。
「アレだけしても足りない?」
「足りない……もっと、もっと……きもちよくなりたい……♡♡♡♡♡♡♡」
「今日はたくさん頑張ってもらいましたからね。裕也さんの気の済むまで、お付き合いしますよ」
そう言い終わるのと同時に、桜井は裕也のアナルにペニスをくっつける。挿れはしないで、ただくっつけるだけ。裕也は「早く」とばかりにアナルをひくつかせた。
「早く挿れて……♡♡♡♡♡♡♡」
待ちきれないとばかりに裕也がそう口にすると、桜井はナカにお湯が入るのを気にせずに裕也のナカにペニスを挿れた。
「ァァあああああンンンッ♡♡♡♡♡♡♡」
一際甘い声がバスルームに広がった。声が響くバスルームで、裕也は顔を真っ赤に染めながらも気持ちよさそうに腰を動かす。
「おゆ、おゆあつい……♡♡♡♡♡ あついのにぃ……♡♡♡♡♡♡」
「はは、言葉遣いが幼くなってますね、可愛い」
裕也の奥へ奥へと進む桜井のペニス。腰を動かすたびにぴちゃんぴちゃんと水滴が落ちて波紋を広げる。桜井は、自分の存在を刻み込ませるように裕也のナカを突いた。ギリギリまで引き抜いて一気に貫いたり、前立腺ばかりを刺激したり。裕也を甘やかすような動きをした。
「気持ち良いですね、裕也さん」
「あぁあああッ♡♡♡♡♡ イく、イくぅぅぅ……♡♡♡♡♡」
恐らく桜井の声は聞こえていない。裕也はただ、気持ちいい感覚だけを追っていた。そして、桜井はそんな裕也を見て口角を上げる。
(あれらを使ったから、多分記憶は飛ぶだろうけど……。ここまで淫らになれたのは、やはり本人の素質かな。声、枯れているからのど飴も必要かも。――ああ、楽しい)
桜井はこうして我を忘れて快楽を貪る姿を見るのが好きだ。どうやらまだまだ、裕也は桜井を楽しませてくれそうだ。
――裕也にとって、それは――……。
その日は裕也が満足するまで、何度も裕也を快楽に染めた。そして、翌日、そのことをすっかりと忘れていた裕也はなぜかジンジンとあちこちに甘い痺れが残っていることに首を傾げた。
――そして、それから数ヶ月の月日が流れて、裕也は会社を辞めて桜井の居るマッサージ店で働いている。……働いている、と言うことになっている。
実際はマッサージ店の会員に『心地良い提供』をしている。望まれればペニスを咥え、自ら尻たぶを掴んで横に広げてペニスをねだり、会員の願いに合わせて快楽を貪るようになった。
「良い人を見つけましたねぇ」
「ええ、本当に。このマッサージ店に欠かせない人になってくれました」
桜井はそう言って裕也のことを見て微笑みを浮かべる。桜井に笑いかけられた裕也は、嬉しそうに笑って会員のペニスを締め付けた。
(いっぱいえっちなことをすればするほど、褒めてもらえる……♡♡♡♡♡♡♡)
裕也は今日も、快楽を貪っている。そして、『仕事』を終えた後に桜井に褒められるのを待っていた。最初に肌で感じたのが彼の体温だったからか、桜井に甘やかされるのが一番好きだった。
「――良い子ですね、裕也さん。その調子でお願いしますね」
「はぁい……♡♡♡♡♡ たくさん気持ち良くして、気持ち良くなります……♡♡♡♡♡」
うっとりとそう言う裕也の表情は、幸せそうにも見えた。実際のところどうなのかは、裕也しかわからないだろう。
こうして、桜井のマッサージ店に裕也は転職し、快楽に溺れる道を選んだ。裕也は会員だけではなく、マッサージ店に働いている人たちにもその身を捧げて、いつでも気持ちよさそうに喘いでいる。そんな裕也を配信で見て抱きたいという会員も増え、裕也のファンが増えていった。
「――もっと、俺を気持ち良くしてください……♡♡♡♡♡」
甘えるような裕也の言葉を聞いて、会員たちは裕也の躰をたっぷりと可愛がる。
――もう、金曜日まで待たなくても良くなった。いつでも好きな時に抱いてもらえる。快楽を与えてくれるこの『仕事』は、快楽に堕ちた裕也にとっては天職なのかもしれない……。
桜井はそんなことを考えながら、裕也の『仕事』ぶりをねっとりとした視線を向けて眺めていた。
―Fin―
後書き
『金曜日の秘め事マッサージ。』はこれで最終話です。♡喘ぎ初挑戦でした。書いていて楽しかったです!
裕也を快楽に浸けるシチュエーションが思いついたら、番外編として投稿するかもしれませんが、私が思いつく限りのことは裕也にしてもらったので、完結と言う形になりました。
少しでも楽しんで頂ければ幸いです♪
31
お気に入りに追加
1,150
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる