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番外編:たくさん描いて♡♡♡♡♡♡(中編)

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 桜井の言葉に裕也はごくりと喉を鳴らした。桜井の手には紙袋が握られていて、「どれを使いましょうか?」と佐々木と相談していた。

「鈴木さん、ずっと立ちっぱなしで疲れたでしょう? 今度のポーズは四つん這いになってお尻を高く上げてくれるかな?」

 裕也は言われたとおりのポーズをする。期待に震えるように裕也のアナルがくぱくぱと収縮を繰り返しているのを、桜井はふっと息を吐いて笑う。

「どれを使うのか決めていてくださいね。良かったら、皆さんも。今から裕也さんに玩具を使う準備をしてもらいますので、その間に」

 佐々木にスケッチブックを渡して、桜井は裕也のナカを解すことにした。佐々木の元にはスケッチブックを持ったまま、興味津々に紙袋を覗き込んでいる八人の姿を見て、桜井は口角を上げる。

「お待たせしました、裕也さん。気持ち良いこと、たくさんしましょうね」
「はぃ……♡♡♡♡♡」

 既に蕩けた声を上げている裕也に、桜井は直接アナルにオイルを垂らした。オイルの冷たさに裕也は「ひゃ♡♡♡」と驚いたような、期待したかのような声を上げる。すりすりとアナルの入口をなぞり、つぷぷと中指を一本挿れた。

「……二週間、よく我慢出来ましたね。我慢出来た分、今日は思い切り気持ち良くなって構いません。……良いですね?」
「はい、いっぱい、いっぱい気持ち良くなりたいです……♡♡♡♡♡」

 良い子、と桜井は呟いて、ナカを解すように指を動かす。一本だけだというのに狭く感じるのは裕也が二週間、必死の思いで我慢したからだろう。それを褒めるように、前立腺に触れてコリコリと刺激する。

「ァァああっ♡♡♡♡♡」

 ナカの刺激に裕也の口からは甘い声が出た。それでもまだイくには足りない刺激で裕也はもどかしそうに腰を振った。

「焦らないで、裕也さん。二週間ぶりなのですから、しっかりと解さないと」

 裕也のナカを傷つけないように、ゆっくりと丁寧に慣らしていく桜井。佐々木たちは最初にどれを使うのかを話し終えたようだ。

「こちらを選びました」

 桜井に近付いて選んだものを手渡すと、桜井はこくりとうなずいた。
 選ばれたのはピンクローターだった。コードのついたもので、桜井は多く持って来ていた。恐らく、二週間ぶりと言うことを配慮してくれたのだろう。
 ……とは言え、一個だけを挿れるつもりはなく、用意して来たピンクローターをすべてを使うつもりだ。とりあえず用意して来た十個のローター。最弱から五段階の振動を与えることのできる優れもの。そんなことを考えながら裕也のアナルに二本目の指を挿れて、慣れてきたら三本目の指を。三本の指でナカを解すと、ぐちゅぐちゅと言う卑猥な水音が響く。

「うん、このくらい解せたら大丈夫ですね。では、挿れていきますね」

 そう宣言して桜井は最弱の振動にした震えるピンクローターを見せつけるかのように、周りの人たちに披露すると、一個目のローターをアナルに押し付けた。

「あっ♡♡♡♡♡」

 ピンクローターをナカへ挿れると、微弱な振動を感じ取って裕也のアナルがきゅうきゅうとローターを締め付ける。二週間ぶりの快感に、裕也の表情が蕩ける。ふたつ目を挿れ、三つ目を挿れ……五個挿れたところで、一旦手を止めた。

「ピンクローターのコードがアナルから垂れて尻尾のようですね。お尻を高く上げているから余計にそう思うのかもしれませんが……」
「それでは今から二十分、始めましょうか」

 佐々木の声に、スケッチブックを持った人たちがこくりとうなずく。それぞれ鉛筆を手に取り、ローターを挿れている場所を凝視しながら描いているようだ。
 最弱の設定のまま五個のローターを挿れられた裕也は、もどかしさのあまり腰を振ってしまう。

「ああ、あまり動かないで」
「すみませ……♡♡♡♡ でも、もどかしくて……♡♡♡♡♡」

 荒い息を繰り返しながら、裕也が腰を振る。ごくり、と誰かが喉を鳴らして唾を飲んだ。桜井はそのことに気付いて小さく笑みを浮かべる。

「我慢ですよ、裕也さん。我慢すればする分、気持ち良くなれますからね……」

 裕也の耳元でそう囁くと、裕也は蕩けた表情を浮かべて桜井を見る。そして、桜井の股間が膨らんでいることに気付くとすりすりとそこに手を触れさせて擦った。

(大きいの欲しい……♡♡♡♡♡♡)

「二週間ぶりだからそろそろ本当に限界かな。すみません、一旦好きなようにさせても良いですか?」
「もちろんですよ。……良ければ、それも描かせていただけますか?」
「裕也さん、どうしますか?」
「良いですよ……♡♡♡♡」

 聞いているのか聞いていないのか、裕也は目の前にある膨らみを手で愛でている。快楽で震える手つきで桜井のベルトをカチャカチャと外して、時間を掛けてズボンと下着を下ろす。既に膨らんで大きくなっているペニスを視界に入れると、うっとりとした表情を浮かべて舌を伸ばした。

「ん……んぅ……♡♡♡♡♡♡♡」

 ぺろぺろとアイスキャンディを舐めるかのように一生懸命舐める姿に、桜井は裕也の頭を撫でた。亀頭にちゅっと唇を落として、口の中に含む。じゅるる、と音を立てて美味しそうにしゃぶる。

「桜井さん、コレ、欲しいです……♡♡♡♡」

 もう一度亀頭に唇を落として艶やかに笑う裕也に、桜井は裕也の頭を撫でた。

「ええ、差し上げますよ。ですが、その前に……」

 桜井は裕也の躰を仰向けにさせると、残ったピンクローターを両乳首の左右に貼り付けた。最後の一個は裕也のペニスの先端の窪みに押し当てるように置き、その上からスキンを被せた。そして、中くらいの振動を与えると、裕也の躰がビクビクと震えた。

「ふっ、ぁ、ァァあああああああああ♡♡♡♡♡♡♡」

 高まった性欲に与えられる刺激。裕也は躰を弓なりに反らして達した。二週間ぶりの刺激は、我慢して来ただけあって格別の甘さを含んでいた。

「ローター、気持ちいいですか?」
「ブルブル震えて……♡♡♡ 気持ち良いです……♡♡♡♡♡」

 ナカへ挿れているローターの刺激も強くしてみると、裕也は腰を揺らした。
 そのことに小さく笑みを浮かべながら、桜井は裕也の隣に座る。裕也が首を傾げると、「欲しいのなら、自分で挿れて?」と悪戯っぽく言うと、裕也はイったばかりの躰を起こして、桜井の肩に手を置いてローターが入ったまま挿れようとする。

「ローター、ナカに入ったままですけど大丈夫ですか……?」

 心配そうに佐々木が尋ねる。だが、裕也には聞こえていないみたいだ。桜井はしぃ、と人差し指を口元で立てる。

「ほら、みなさん、しっかりと見てくださいね」

 桜井がそう言うと、スケッチブックを握りしめて裕也のアナルに桜井のペニスがちょんと触れるところから凝視していた。先端の太い部分を飲み込んでいくのを見て、みんな固唾を飲んでその光景を見ていた。

「……すごい、スムーズに飲み込まれていく……」

 スケッチブックを握りしめていたひとりが、そう呟く。

「お尻の穴ってこんなに広がるんだ……」
「ローター五個も入ってるのに、更に欲しがるなんて……もしかして、いや、もしかしなくてもこの人淫乱……?」

 そんな会話が繰り広げられる。

(俺の店に来る前からお尻弄っていたみたいだし、淫乱なことは間違いないかなぁ。って言うか、本当そう言う素質のある人だ)

 今だってようやく得られた快感に必死に腰を振っている。ナカは熱くて、ローターが五個入っていて狭いのに気持ちがいい。桜井が裕也の腰を掴んで、ずんっと最奥まで裕也のナカにペニスを挿れると、裕也は声にならない嬌声を上げて悦んだ。

「久しぶりの本物はどうですか?」
「熱くて太くて、すっごく気持ち良いです……♡♡♡♡♡♡」
「それは良かった。俺もすごく気持ちいいですよ」

 裕也は嬉しそうにくしゃりと表情を歪めて、一心不乱に腰を振り始めた。
 求めていたものを与えられて、裕也はきゅうきゅうとナカを締め付ける。ローターの振動も相まって強烈な快感が駆け巡り裕也は夢中になっていた。桜井は時折狙ったかのように裕也の前立腺を掠め、「ひゃぁアアあッ♡♡♡♡」なんて甘い声を出させていた。
 そのうちに、ちらりと周りの人たちを見る。スケッチのことなんて忘れて、ただただ裕也の乱れる姿をその目に焼き付けていた。

「どうしたんですか、みなさん。手が止まっていますよ……?」

 桜井はそう言いながら一度裕也のナカからペニスを抜いた。物足りなさそうにくぱくぱと収縮しているアナルをもう一度押し付けようとした裕也に、「背面座位にしましょうか」と甘く低く囁くと、裕也はこくんとうなずいてスケッチブックを持つ人たちへと躰を向けて、もう一度桜井のペニスをナカへ挿れた。

「ァァあああッ♡♡♡♡ ごりごりするのっ、きもちいっ♡♡♡♡♡♡」

 ローターでナカを擦られるのが気に入ったらしい。桜井はぴたりと躰を密着させて裕也の膝裏を持ち大きく広げさせた。

「どうですか? この格好。絵を描くには良いポーズだと思いません? 顔も見えますし、ね」

 快感で歪んだ表情は、彼らの欲情を煽るに充分なものだった。
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